平日の放課後は、冬は遊べる時間が短すぎてほとんど遊べないんだけど、週末になると、たくさん子供たちがやってきます。
先日から降り続いた雪で、外は雪遊びができる雪山もできて、雪遊びシーズンを満喫している子ども達です。待ちに待った雪です!
降り始めのころなんかは、みんな油断しているから、上着しか着てこない子がいたり、手袋してない子がいたり、靴もスニーカーだったりして、雪遊びできるような恰好で来ない子がいます。
でも、基本、うちに来ると、冬は必ずと言っていいほど雪遊びします。
だから、完全防備は必須です。
なので、うちにはおさがりのスキーズボンや手袋、ジャンバーも140~160cmまで、各種取り揃えております(笑)
ない子には貸してあげるんだけど、「貸してあげるよ」と言っても、「いらない」という子がいます。
でも、そういう子は、みんなはまだまだ雪まみれで遊びまくっているのに、寒さに耐えかねて先に家に戻ってきてしまいます。
だから貸してあげるって言ったのに。
まあ、それもその子の選択です。
でも、そんなことを経験すると、次の日は、完全防備でやってきます。替えの手袋まで持ってくる入念さ。
何事も経験です。
そして、実は、子どもたちの雪遊びに付き合う大人は、一番重装備が必要です。
氷点下の中でも
この週末の気温は‐6℃。
うちの近くは、八甲田から吹き降ろす風が強く、吹雪くと体感温度はさらにぐっと下がります。
気温‐6℃の時、風速8m/sで体感温度‐12℃ぐらいになるらしいです。
そんな氷点下の吹雪の中、積もった雪に大喜びの子供たちは、空き地にかまくらを作りに飛び出します。
山ができたら穴を掘るんだけど、誰が掘るかで言い争っています。
「お前ばっかり堀りすぎだぞ!交代しろよ」
「俺まだ掘ってない」
「みんなで掘らないとさ、俺が作ったんだぞ!とかって、威張ったりするじゃん。みんなでかわりばんこしないとさ~」
最終的には話し合って、みんなちょっと掘ったら交代するをうまく繰り返していました。
掘ってない子は雪合戦とか、雪だるま作っていたりします。
そしたら、一人、ぶるぶるさむがっている子が。
恰好を気にして、パーカーのフードを外に出し、キャップはかぶっているけど、耳は出ていて真っ赤で冷たい。フードの首から雪が入って、首回りがびしょびしょ。
この日の体感温度はおそらく―12℃。
首と耳からの冷たさに、体温が奪われていきます。
何度か「大丈夫?」って声かけて、「大丈夫」と言い張る彼に、私の耳当てを貸してあげたけど、やっぱり途中でギブアップ。
脱落して、家に戻ると、パーカーはびしょぬれ。長靴の中も雪がてんこ盛り。
これは寒いわけだよね。
玄関でパーカー脱がせて別の上着着せて、長靴は新聞突っ込んでストーブの前に。
雪を甘く見ちゃいかんよ。
同じように帽子かぶってと言ってもかぶらないでいた子とか、装備が十分でない子たちは、次々脱落。
最後まで吹雪の中に残っていたのは息子ともう一人。実にたくましい。
そして、一人帰ってくるごとに、そのまま雪まみれで家の中に入ってこようとするので、「ちょっと待った~!」「玄関で脱いで!」と、玄関で脱がせて、外でジャンバーや手袋、帽子の雪をバンバンはたいて、ストーブの前に長靴と一緒に干しての繰り返し。
なかなかの仕事です(笑)
帰ってきた子供たちにはあったかいおやつ。
この日は、ジャガイモで作ったバターじゃがいも餅。
寒さに震えていた最初の子には、あったかいショウガはちみつも。
毎年繰り返される、こんな冬。
実はこの土日、帰ってもお昼ごはん食べないって子とか、お弁当持ってきてる子がいたから、一緒にお昼ご飯を食べました。みんなで囲む食卓も、また温かいものです。
24日からは冬休み。
長い冬休みはもうすぐです。
家の中では、ワクワクした夢を語る
遊びに来ていた子のなかで、みんなは外で遊んでいるのに、外にはいかず、一人、大人と話をする子もいたりします。
基本的に、子ども達には、いろんな選択肢があるよって伝えたいのです。
夢は一つじゃなくて全然いいし、二つの夢を合体させたっていい。
「ただの学者はいっぱいいるけど、学者で料理人でユーチューバーなんて、ほかにいないと思うよ!」と、話したら、なんかすごくワクワクした顔をしていました。
こういう会話がきっかけで、彼が科学者になったりしたらそりゃあうれしいけど、科学者にならなくても、料理人にはならなくても、彼がいろんな選択肢の中から一番好きなものを見つけて生きてくれたらいいなと思います。わくわくしたその気持ちを忘れないでいてほしいと思います。