子どもとの関わり方~子どもの面白い!に寄り添う

子どもとの関わり方に正解はありませんが、親が、「そんなのよりこれやったら?」っていうことは、案外つまらないもので、子どもの中から湧き上がる「これやってみたい!」から生まれた遊びは、次々「もっとこうやったら楽しいんじゃないか?」って、遊びが広がっていくものです。できるだけ、こどものやりたいと思ったことを実現できるような環境を整えてあげたいものです。

こうやったらもっと楽しいんじゃないか?

子どもって、そんなことが、そんなに面白い?って思えるようなことが大好きです。普通の遊びから、「いいこと考えた!もっとこうやったら面白いんじゃない?」って、遊びがどんどんエスカレートしていきます。

たまたま木があった場所を掘ったら、なんかのコインが出てきて、そこから、木を投げて、「ここにに宝が埋まってる!」って、空き地の宝探しが始まったり、

テレビかなんかで見た、ダウジングで、宝を掘り当てようとしてみたり。

ほんとは木のホッケーゲームの台なんだけど、水浸しにして遊んでみたり、

最初は水鉄砲だったけど、最後はバケツで水の掛け合いっこになっちゃったり、

ただ落とし穴掘ってたら、思いのほか深くなって、

「だったら足湯にしようぜ!」って、お湯沸かして足湯にしてみたり。でも、最初は土にただお湯いれただけだから、どんどんお湯は土にしみこんでなくなっていくから、ビニール袋敷いてみたり、最終的には、コンテナボックスを埋めて足湯の完成だったんだけど、その、試行錯誤して出来上がっていく工程が楽しいのです。

 

あるものを、その用途で遊んでいるうちは、それほどワクワクしないんだけど、違う使い方をし始めたときから、どんどん遊びは発展していき、『もっとこうやったら楽しいんじゃない?』『これやったらもっとスゴイことできるんじゃない?』って思い始めると、もう、わくわくが止まらず、やらずにいられなくなります。その時の子供たちの表情が、ほんとうにいいのです。

やりたいと思ったことをやれるように

泥遊びしてて、そのうち、泥をかけたとか、かけられたとかで言い争いが始まったりします。

だったら、もう、「ここに泥投げたら?」って場所を作ってしまうと、子どもたちのエネルギーはそっちに向かいます。

泥投げてほしくないところがあるなら、投げていい場所を用意する。

火遊びしたいときは、安全に火遊びできる状況をつくる。

みそ汁作りたいって子がいたときに、バーベキューコンロや七輪なら庭先でもできるから、そういうやり方をしてみたり。

思い切って、子ども達をキャンプ場に連れ出して、ちゃんと焚き火やってみたり。

どういうやり方をしたら、子どもたちがやりたいことを実現できるか、子どもたちの遊びを見ながら、考えてみることも多い。

大人の子どもとの関わり方

子どもが、面白いと思ったことに、どれだけ大人が寄り添えるか?子どもの面白さを感じていることに、大人も一緒にどれだけ面白がることができるか?

子どもとの関わり方で、心にとめておきたいのは、そういう大人の遊び心なんじゃないかと思っています。

「そんなバカみたいなこと、できるわけないじゃん」とか、「そんな無駄なことやってどうすんの」って、言ってしまったら、子どもの面白がる気持ちは、シュルシュルと音を立ててしぼんでいきます。

むくむく沸き上がった、バカみたいなことを一緒に面白がってみると、「だったら、これ使ってみる?」って、子どものワクワクをさらに大きくしてやることができる。

そしたら、その先、失敗するかもしれないけど、やってみたら面白かった!次はこうやってみようって、想像力がどんどん湧いてくる。その瞬間に立ち会えるのは、子どもと関わる醍醐味です。

「ああ、今日も面白かった~!!」

「次はこれ、もっとこうしようぜ!」って、次に来るのが待ち遠しくなるような、家に帰っても、そのことばっかり考えちゃうくらいの、わくわくする子供時代を過ごさせてあげたいものですね。

水遊びしたいけど、濡らしたら怒られちゃうっていう子には、着替えを貸してあげて、思いっきり水遊びさせてあげることもあります。帰りはもちろん、濡れていない自分の服に着替えて帰るので、怒られることはありません。もしくは、本人が濡れてもいいと言って水遊びしたけど、あんまり寒そうだったら、帰りに乾いた服を貸してやることもあります。お古なので、貸した洋服が戻ってこなくても、どうってことはありません。

お兄ちゃん、お姉ちゃんのお古の洋服は、こんな時役立つので、なかなか捨てられないものです。

どうやったら、「これやってみたい」ということをダメだと言わずに実現させてあげられるか?子どもの面白さにどこまで寄り添えるか?その辺が子どもの関わるうえで、大事なポイントなんじゃないかと思います。