子供の原風景を心に刻む


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石井桃子さんの言葉にこんな言葉があります。
子どもたちよ
子ども時代を しっかりと
楽しんでください。
おとなになってから
老人になってから
あなたを支えてくれるのは
子ども時代の「あなた」です。
子ども時代、野原を駆け回り、花を摘み、虫を捕まえ、しっかり楽しむことは、子どもの原風景を心に刻むことです。その、原風景は、大人になり、老人になってさえも、あなたを支えてくれる宝物となるでしょう。

子供時代の原風景

皆さんは子供時代、どんな遊びをしてましたか?

↓こちらの記事も併せてお読みください。

 

私は、岩木川に近いところに住んでいたので、河原でよく遊んでいました。

河原の石で水切りしたり、河原で書ける石を探しては、コンクリートにけんけんぱ書いて遊んだり、シロツメクサの花冠はいっつも作ってましたね。

トンボの季節には、トンボ捕まえて、トンボのしっぽに糸結びつけて飛ばせたり、メスのおしりから卵が出るのを観察したり。

友達の家の方に行くと、崖があって、そこをよじ登って遊んでたし、習い事もしてたけど、いっつもさぼって、友達と暗くなるまで毎日遊びほうけていました。

学校の行き帰りは、もちろん寄り道しまくりだったし、帰りに、たま~に、通学路にあったお団子屋さんで、50円のごまのくし団子一本買って、友達と食べながら帰ることも。お小遣い握りしめて、買い食いして帰るドキドキ感、今も覚えています。

今の子どもたちは、寄り道したり、暗くなるまで外で遊びつくす、そんな経験してる子は、どれくらいいるんだろうかって思います。

両親共働きが多いから、仲良し会や学童保育に行ってる子がほとんどだし、そうじゃない子も、塾や習い事で忙しい。遊ぶ時間も少ないし、あそぶ仲間も少ない。そう感じます。

それでも、うちの周りには、部活も行っていない、習い事もしてるけど、あそぶ時間は何とかとれる、そんな子たちが遊びに来ています。

男の子たちなので、生き物を捕まえるのが楽しくて仕方ないようです。動くものを捕まえる。これは本能なのかもしれません。

ドジョウすくいしたり、

カエル捕まえたり、

バッタ捕まえたり、

時には秘密基地を作ったり、

女の子も、秘密基地が好きだったりします。

穴を掘ったり、

さらに深く掘って、横穴掘ってみたり、

剣を作って戦いごっこしたり、

春先なら、田んぼでオタマジャクシを捕まえたり、

夏はセミを捕まえ、抜け殻を探し、

水かけあって遊んだり、

水鉄砲戦争したり、

泥をこねたり、

木に登ったり

変身してみたり、

とにかく、友達と一緒なら、何をやっても楽しい、そんな子供時代。

地域のお祭りに参加して楽しんだりも。

自分が育った地域でのお祭りや、あそんだ自然、寄り道した道、いろんな思い出や感覚が、心の中にインプットされていきます。

 

心にインプットされた原風景

先日、十和田で十市祭りと言って、青森県内10市のお祭りを一堂に会したお祭りがありました。青森ねぶたや三社大祭、立佞武多や弘前ねぷたなど、一度に見ることができるお祭りでした。

ひととおり、全部の山車や流し踊りやパレードが通っていくのを眺めてるとき、弘前ねぷたのお囃子を聞いていて、なぜか涙がにじんできました。

子どものころ、弘前で育った私。ああ、私は、このお囃子を聞いて育ってきたんだな~って思うと、なんだか胸が締め付けられるような何とも言えない懐かしさが押し寄せてきました。

心の原風景って、知らず知らずに、心の中にできていってるんだな~って思うと同時に、今住んでいる十和田のお囃子を聞くと、また、ああ、いいな~。これはこれで、私と子供たちの原風景だ、と思ったのでした。

子供時代の遊びは、五感をいっぱいに使って遊んでいます。

泥の感触、生暖かさ、雨の匂い、シロツメクサの香、桑の実の酸っぱさ、花の蜜の甘さ、鳥の声、風の音、川の流れの音、川の水の冷たさ、ドジョウやオタマジャクシのぬるぬる、空いっぱいのせつなくなるような夕焼け、薄暗くなって出てきた一番星。木の葉の揺れる音、いろんないろんな感覚。

そんな、五感で感じてきた、インプットされた記憶は、ふとしたことで同じ香りや、同じ音、同じような情景を目にしたときに、何か懐かしく、昔の記憶と共によみがえってくることがあります。

年をとっても、昔のことはよく覚えているといいます。

子供時代のいろんな思い出を、おじいちゃんおばあちゃんが懐かしそうに語る場面に出くわしたことがある方も多いのではないでしょうか。

大人になったとき、老人になってさえも、あなたを支えるのは、子供時代の「あなた」なのだということです。

 

自分が遊んだ懐かしい地域。懐かしい自然、懐かしい地元のお祭り。

大人になったとき、そういうものがあるから、地元に帰ってきたいと思うかもしれない。

地域再生のカギは、子どもの原風景だという記事も読んだことがある。

そういうものかもしれない。

たとえ故郷から離れていようとも、ふとしたときに故郷を思い出す。

子供時代は、ただただ遊べ!

いい高校、いい大学、いい会社に入るために塾に行くより、習い事するより、できることなら、子供時代はただただ遊んでほしい。

ベネッセ教育情報サイトによると、自然、友達、地域の大人たちなどと触れ合った体験が多い者ほど、「意欲・関心」「自尊感情」「人間関係能力」などが高い、ということが判明しているようです。

自然で遊ぶと想像力が育つとか、五感を使って遊ぶことで脳が発達するとか、そういうことも言えると書いたこともありますが、そういう理論的な事、科学的な事よりも、もう、子供時代はただただあそべ!そう思います。

楽しいから遊ぶ。

楽しくないからやらない。

もっと楽しくするにはどうしたらいいかな。

友達と遊ぶのが楽しくて仕方ないから、

とにかく友達と遊びたい。

そういう本能で生きているのが子供です。

 

ある年齢になってくると、親と一緒に出掛けるよりも、友達と遊びたい、そういう時がやってきます。そうなったらもう、好きに遊ばせてあげてほしい。

それまでは、親と一緒にできる体験を、たくさんしてほしい。子どもに遊びの幅があると、友達と遊ぶとき、それぞれの遊びの経験が違うので、1足す1は2にも3にもなる、遊びの面白さがぐんと広がります。

難しいことは抜きにして、とにかくいろんな遊びを体験させる。それが原風景になっていくのです。