放課後プレーパークって、どんなことをしているの?


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6月から10月末までの毎週水曜、15:00~17:30(日暮れが早い時期は17時まで)十和田市立ちとせ小学校で放課後プレーパークを開催しています。

木工、工作、ハンモック、ロープのブランコに綱渡り、砂鉄集めに野球、サッカー、ブーメラン飛ばし、弓矢飛ばしに紙飛行機飛ばし、凧揚げ、シャボン玉、けん玉、コマ回し・・・何をやってもよくて、何もやらなくてもいい。

ただ話だけして帰っても、ゲームしてても、おやつ食べるだけでもいい。

やっちゃダメなことは極力ないように、やりたいと思ったことがやれるように、私が見守っています。

ここに来たら安心できる大人がいて、何でも話せる大人がいて、一緒に遊べる仲間がいて、そんな安心できる遊び場に、なれたらいいなと思っています。

なぜ、学校プレーパークを始めたか

もともと、学校プレーパークを始めるきっかけは、自宅の庭で始めたおうちプレーパークでした。庭を開放して、毎日のように近所の子供たちが遊びに来ていました。

今回書籍化しようとしている悪たれ達も。

放課後、毎日のように子どもたちがやってきて、時には土日も関係なく1日中。

うちの前には毎日自転車がずらり。

木工も自由にさせていたので、毎日トンカントンカン。作った剣で戦ったり、走り回ったり。楽しすぎて奇声を発して遊ぶことも。

そんな日が続いたある日、クレームが。

毎日トンカンうるさいと。いったいいつまで我慢すればいいのかと。自転車だってこんなにたくさん。車で近くを走るとき、子ども達が飛び出してくるんじゃないか気が気じゃないと。そもそも、道路で子どもたちを遊ばせるのは危ないじゃないかと。

すみません。でも、この子達の居場所は、何とか続けたいんですと小さく言うのがやっとでした。

その後、子ども達には、毎日じゃなく、曜日決めようかとか、音がうるさい木工は、ここではなしにするけど、学校に聞いてみて、校庭でやれるようにならないか、聞いてみるから、しばらく待ってねと。

それからしばらく、庭で遊ぶのは週に3回。土日は私たちがいるときだけねと、約束し、子ども達もそれを守ってくれました。それから、自転車は道路に止めないこと、道路で遊ばないこと、追いかけっこするときも、道路に飛び出さないことを約束してもらいました。時には興奮しすぎて大声で叫ぶ子に、ちょっとボリューム下げてねってお願いすることも。

こうやって、庭での遊びが何だか禁止事項がついて、私は子供たちが道路に飛び出さないように駐車場で見守るようになりました・・・。

クレームがついた手前、子ども達のこと、見てますよ、っていうアピールもあって、駐車場で立って見てるんだけど、なんだか監視しているみたいで・・・。

私たち夫婦は、今は20歳の長男のころからずっと学校に関わってきていていました。旦那は一時PTA会長をやっていたし、夫婦で図書ボランティアも長く続けていて、読み聞かせももう10年近くやっていたので、学校との関係は良好でした。

当時の教頭先生と、意見がよくあって、事の経緯を話して、学校でプレーパークをやらせてもらえないかと相談したら、二つ返事でいいですよと。「新藤さんがやることなら、なんでもオッケーです」と言ってもらい、意外とあっさり学校でプレーパークをやることができたのです。

学校にプレーパークを持ってきたことで、野球やサッカーなどのボール遊びも思いっきりできるし、木工も、音を気にせず好きなだけやれる。庭にあったようなプレーハウスやターザンロープはないけど、ハンモックやロープのブランコならつけられる。

庭ではできなかったダイナミックな遊びもできる。

こうやって、こじんまりと、庭に遊びに来ていた子たちの遊び場として、学校プレーパークが始まったのです。

ここでは、大声出しているのを、もうちょっと静かにしてとか言わなくていいし、ボールはやめてと言わなくていい。道路に飛び出さないように監視しなくていい。

ただただ見守るだけでいい。

禁止することができるだけないように、子どもたちがやりたいと思ったことができるように。

木工道具やモノづくりできる道具、ボールなど、たくさん車に積み込んで、今も週に一回、プレーパークで子どもたちを待っています。続けていくうち、庭に来ていた近所の子たちはだんだん来なくなり、かわりにたまたまグラウンドにやってきた子供たちが遊んでいくようになりました。

何をやってもよくって、何もやらなくてもいい

 

子ども達が放課後やってくると、まずはハンモック乗る子、木工やる子、それぞれです。車に積み込んで持ってきた道具の中から、何しようかな~?って考えます。

なんとなくその辺にあるものをいじりながら、話をする子も。他愛もなく、今日のマラソン記録会何位だったとか、一年生のころは11位とかだったけど、今は4位になったんだとか、おれ、逆上がりできるようになったんだとか。

がんばったんだね。いっぱい練習したんだね。って言うと、ちょっとうれしそうに、にっこり笑います。

妹に積み木作ってやるんだ!って、一人黙々と作っていたり、

お兄ちゃんと一緒に来た下の子も一緒に遊ぶことも。

この女の子、一年前は、ベビーカーに乗ってたのに、今年はもうよちよち歩いて遊んでいる。

時にはお父さんも一緒に来てみて見守ってもらったり、

学校帰り、家がちょっと遠いからと、ちょっとだけ遊んで帰ると、ランドセル背負ったまま遊んでいく子や、

仲良し会に行く前に10分ぐらい遊んでから行く子も。

ハンモックのそばで木登りする子も。

時にはブランコ乗ってるところにボール投げてぶつかったらダメ~!とか。

中には、ゲーム持ってきて、ひとしきりゲームしてから遊び始める子もいれば、

部活の前に早めに来て遊んでいく子も。

時々時間があれば、おやつを作ってもっていくことも。トウモロコシだったり、ふかしたお芋を持っていくこともあります。

何をやってもよくて、何もやらなくてもいい。そんな居場所。子ども達が自分の足で歩いて来れる場所で、安心できる大人がいる。ここに来れば仲間もいる。それが、学校プレーパーク。

以前、学校プレーパークの良さについてのブログも書いていますので、こちらもあわせてどうぞ↓。

子どもは地域で育てていく

この前、静岡県たごっこパークのたっちゃんとミッキーにお会いして、この想いはより強くなりました。「地域の子供は、地域で育てていこう」ということ。

正直、今日は雨降らないかな~って面倒に思う時もあります。でも、学校で読み聞かせの時に子どもたちに会うと、「あ!水曜、プレーパークやりますよね?」って言われるんです。

そしたら、あの子たちが来るから、やっぱり頑張らなくっちゃな。って思えます。

私は、目の前にいるこの子達の居場所を作りたい。

でも、地域には、もっとたくさん、他の学区の子もいるし、他の市町村の子もいる。幸い、青森県内、津軽、南部、それぞれにプレーパークをやっている人がいる。それぞれの地域の子を、それぞれの地域で拾っていけるかもしれない。

ただ、それでも、自分たちが関われる子供の数は限られています。

自分が直接関われない子供たちをどうやったら拾い上げられるか、できることはないか?そう考えたときに、『本を出す』って言うことだったんです。地域に、子どもを温かい目で見守る大人でいっぱいにしよう。子どもの声がハッピーノイズだと言える社会にしたい。本をたくさんの方に読んでもらうことで、きっと、温かいまなざしが増えていくと信じて、頑張ることにしました。

今日も子供たちが遊びに来ていました。子どもたちが帰ってきたときに、ここは安心できる居場所だよって、思ってもらいたいと思っています。

どうぞ、クラウドファウンディングも応援よろしくお願いいたします。