子どもの日に春の冒険キャンプ~1日目

令和元年。子どもの日に、春の森冒険キャンプを実施しました。

毎年企画しているキャンプですが、デイキャンプ、一泊二日のキャンプあわせて28名(スタッフ含む)での大所帯となりました。

汗ばむほどの快晴の天気の中、自然の中でたっぷり遊びこみ、山菜を採って調理して食べ、焚き火で火遊びし、小川で絶滅危惧種を見つけ、崖をよじ登り粘土をとり、弓矢を作り、秘密基地をつくりました。

そんなキャンプの様子をレポートします。

森と親しむ

10時に集合してから、お昼までは、自己紹介して、注意事項とお約束を説明した後は、自由に遊んで森に親しみます。

1つ、テントをたててる間に、広い原っぱにはボール遊びができるように野球やサッカー、バドミントンなどを用意し、森の中にはハンモックや綱渡り、ロープのブランコなどをつけておき、やりたいもので、それぞれ自由に遊びます。

普段、ボール遊びもなかなか自由にできるところがないので、親子でキャッチボールやサッカー、バドミントンなどやる方も多くみられましたが、子供同士でハンモックに乗ったり、ロープの綱渡りに挑戦する子も。

初対面で、初めての場所で、最初はちょっぴり戸惑う子供たちも、こうして自然と自由に親しむ時間を作ると、すぐに打ち解けていきます。

お昼まで少し時間があったので、近くに山菜探しに行くことにしました。

残った人は、キャンプ場近くにあったヨモギやフキ、つくしを収穫します。

お目当てのタラの芽は、先に採られてしまっていて、ちょっぴりしか収穫できませんでしたが、クロモジや細いタケノコも収穫してきました。

よもぎはさっそくゆでて団子にします。

手も汚れていたので、茹でてすりつぶしたヨモギにだんご粉を入れて、混ぜた後は、スプーンですくって沸騰したお湯におとしてゆで団子にします。(見た目はいまいちですが)
きな粉と砂糖をまぶしてできあがり。
高校生のお姉さんたちも手伝ってくれます。茹でたゆで汁は、ヨモギ茶としていただきました。
弓矢を作りたい子は、杉の枝を取ってきて、弓矢を作っています

いよいよ森の探検へ

お昼ご飯の後は、いよいよ森の探検です。

急なくだりを気を付けながら降りていきます

急な斜面を下りていくと、下に沼地があります。

沼の中にはカエルの卵が!

手ですくってみると、ゼリー状で、時々ぴくんぴくん動くのです。

沼の向こうに小川があるので、みんなで小川に入って歩いてみます。

小さな子のそばには、お兄さん、お姉さんがついてサポートします。
上流でスナヤツメ発見!

絶滅危惧種のスナヤツメを見つけました!

口が吸盤状になっています。
袋に入れて観察。
みんな見た?見たら逃がしてあげよう。触ったらかわいそうだよ。そんな声が聞こえてきます。

川から出て、濡れた足を拭いていると、そこにはトリカブトがいっぱい。

真ん中のがトリカブト。根っこは猛毒です。周りは伸びたコゴミ。
トリカブトとニリンソウは同じところに生えているので、早春の出はじめの葉っぱはとても良く似ていて、間違えて中毒になる例も。ちなみにニリンソウは山菜として食べられます。
左がトリカブト。右の白いお花が咲いてるのがニリンソウ

ここの湿地にはコゴミやちょっと太めのタケノコもたくさん生えています。

山菜を少しとって、キャンプ場に戻ります。

戻る途中で崖で粘土取り。

お兄ちゃんに続いて、崖を登ります。なかなかたくましい!
「横に行くと上に上がれるよ」って、すっと、小さい子のサポートに入るお姉ちゃん。
探検コースから戻ってきたら、ママに報告。「ただいま~!!」

山菜料理

いっぱい歩いたらお腹がすいたので、おやつタイムでイモくじ。

親が出たら大きい芋菓子、子が出たら小さい芋菓子。

マシュマロ焼きたいので、火おこしします。

子どもたちが火おこししている間に、お母さんたちで山菜料理。

まずはコゴミを茹でて、すりごまとマヨネーズで和えます。

お次はやっぱり天ぷら!

揚げたてをいただきます。「あっついから、ふーふーして」
「おいしい?」「おいしい!」

焚き火ができたので、子どもたちはマシュマロ焼き。

一度に二個つけたり、だんだん欲張りになっていく子供たち(*^-^*)
みんなでワイワイたき火に集まります

マシュマロがなくなり、子どもたちが焚き火の前からいなくなると、今度は女子高校生たちが焚き火の前を陣取り、タケノコを焼きはじめます。

皮をむいてマヨネーズつけて食べるとおいしくてやめられない!

フキとつくしとタケノコの油いためは焚き火で調理。

せっかく焚き火があるので、鶏肉と玉ねぎ、じゃがいも、オリーブオイルと塩を入れ、シンプルにダッチオーブンで調理。

後はごはんを鍋で炊き、せんべい汁は焚き火にかけておきます。

さあご飯できたよ~!って思ったら、せんべい入れ忘れたので、別鍋でせんべいだけ煮ることにして、みんなにせんべい割ってもらいます。

ソーラークッカーでは、カボチャを入れて、お日様の力だけで調理。10時からセットして、お昼ごろには100度になっていました。

こうしている間、子どもたちは、テント立てるの手伝ったり、遊んでいたりしています。

これは、子供用テント。
森で綱渡りに挑戦する子も。

お腹すいて待ちきれない!食べていい?

おいしい!
焚き火の前にはJKとDC
お腹いっぱいになったら、さっさと遊びに行く子供たち。

お姉ちゃんたちのまねして木登りし始める子ども達。

水の出ないキャンプ場で、水はタンクに持ってきた分だけ。食器洗いができないので、食べた食器はトイレットペーパーで汚れをふき取ります。汚れがひどいものは、ふき取りしてからお湯をかけて、もう一度ふき取りすれば、それでだいたいきれいになります。

自分たちがここでキャンプしたことによって、環境にインパクトを与えたくない。ここに住む生き物たちもいて、だからこそ、油で汚れた水を捨てないとか、ちょっとした工夫も必要になってきます。

不便なキャンプ場だからこそ、こういう配慮が大事です。

いよいよ日が暮れて・・・

後片付けを終えると、日も落ちて、ぐっと気温が下がります。

寒くなる前に防寒着を着込み、夜に備えます。

ごちそう様して、食器片づけた後だけど、ひと遊びして、ちょっとこなれたところに、夜食のダッチオーブンで煮込んだお肉。ちょっと焦げちゃったけど、トロッとろにやわらかい。

だんだん暗くなり、火遊びしながら、焚き火を眺めながら、おしゃべりしながら過ごす夜。



しばらくすると、誰かの「流れ星!!」の言葉に、みんなで星空を眺めます。

6日の夜から7日にかけてがピークのみずがめ座流星群。5日のよるでも、新月だから、結構見れるんじゃないかと、レジャーシートにみんなで寝っ転がって星を眺めます。

暗くなるに従い、満天の星が広がります。

流れ星がなかなか見えず、飽きてきた子供たち。じゃあ、そろそろ暗闇探検行こうか!懐中電灯もって、出発!

暗闇の森に入っていきます。

夜の森は、昼間とは違い、ちょっぴり怖い。獣が出てくるんじゃないかとか、ドキドキしながら森の奥へ。

途中みんなの懐中電灯を消して、真っ暗に。

星明りだけの静かな静かな暗闇の森。

誰かがこらえきれずに懐中電灯をつけます。それを合図に、キャンプ場に戻ることに。戻ると、焚き火の灯りが見えて、ホッとする子ども達。

戻ってからも、炭でお絵かきしたり、昼間採ってきた粘土をこねて素焼きにしてみたり、遊びながら、子ども達もそろそろ眠くなる時間です。

粘土のケーキ。たき火の灰の中に入れると、焼けて固くなりました。

眠い子は、テントに入るとあっという間に爆睡。興奮しすぎて眠れない子は、「パイセンと一緒に寝る!」と、がんばって中学生のお兄ちゃんと起きてたけど、明日も早いから、もう寝ようかと、炭を広げてたき火を消して、みんなでおやすみなさい。

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