蛍キャンプ2018~ホタルと遊び編


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キャンプから一週間経ち、子どもたちは夏休みに突入してしまいました。

長い長い夏休みのスタートです。

修了式直後から、夏休みだ~~!!ってやってきた子供たちは、さっそく水かけ戦争をしています。

夏休みの子どもたちも楽しいのですが、その前に、ホタルキャンプでの川遊び以外の子どもたちの様子を、忘れないうちにアップしておきたいと思います。

 

自分たちの力で

キャンプ場に到着後、まず最初にやったのは、テントを建てること。

自分たちが寝るテントを、自分たちで協力して建てます。

テントを建てたら、自分の荷物はテントの中へ。

昼食を食べながら、ホオの葉っぱの風車のつくり方を教えてくれるすみれお姉さん。

うまくできると、こんな風にクルクルよく回ります。

川遊びから戻ってからは、着替えてスイカ割りしてからの自由遊びの時間。ハンモックや綱渡り、野球や虫捕り。思い思いに遊びます。

こぞって木登りに挑戦!

遊んでる子どもたちに声をかけて、晩御飯の準備手伝ってくれる人~?って聞くと、みんな元気に手をあげてくれます。

何人か、手分けしてやってもらいます。

ゴボウのささがき頑張るのは五年生のお姉さん。

玉ねぎ刻んだり、じゃがいもの皮むく男子たち。

米とぎ担当。

盛りつけも、それぞれ。

ダッチオーブン料理は大人担当。

自分たちでできることは自分たちの力でね。

スイカ割りの思い出

スイカ割り、実は子供たち、結構楽しみにしています。普段はもったいないし、なかなかやることのないのがスイカ割り。

みんなが、こっちこっち!!もっと右!もう一歩前!!なんていうので、みんなの言葉を信じて進んでいくわけです。

友達を信じてなきゃ割れませんよね(*^-^*)。

割ったスイカに群がる子ども達。

細かく砕けたものまで、食べますよ♪

そしてお次は焚き火でマシュマロ焼き♪自分でマシュマロ刺す棒を調達しに行きます。

二個焼けるような、枝を見つけてきた欲張りは息子(*^-^*)。さすが、いい焼き加減です。

焚き火と花火と、それからホタル

そして、ご飯の後は蛍が出る時間までもう少し時間があるから、たき火を囲みつつ、花火タイム。

だんだん暗くなってきました。

暗くなってきたところで、ホタル探しの暗闇探検!

昼間見た、橋の上から見下ろすと、ホタルがいたいた!ふわ~ん、ふわ~んって飛んでます。ゲンジボタルです。そっと捕まえてみると、手のひらで光ります。

川面から、林の方に目を向けると、林の中にもホタルがいます。

ピカッピカッ!とフラッシュのように光るのはヒメボタル。林の中はクリスマスツリーのようです。今回は、ヒメボタルの時期にばっちり当たって、最高の年でした。一週間ずれると、これほど光はたくさんではないでしょう。

大きい方がゲンジボタルで、小さい方はヒメボタル。

ゲンジボタルはきれいな川に住むホタルで、ヒメボタルは一生林の中で暮らすホタル。こんなに小さいのに、光はとても強いのにみんなびっくりします。

ひっくり返してみると、おしりがちゃんと光ってます。ゲンジボタルは発光器が二本光っているので、オスです。ヒメボタルは発光器が一本だったのでメスです。

ホタルは成虫になったらエサは食べず、水滴をなめるのみ。成虫になってからは一週間から10日の命。その短い期間に光で交信し、結婚相手を探し、種を残すわけです。だから、ホタル探しの時は、懐中電灯を使わず、ホタルの光による交信を邪魔しないように、暗闇で目を凝らしつつ、ホタルの光をうっとり眺めるのがいいのです。

そんなお話ししながら、一回り。

キャンプ場に戻ると、焚き火が赤々と燃えていて、ちょっとホッとする子ども達。

帰ってくると、酒田父さんが仕込んでくれてたジャガイモと玉ねぎのダッチオーブン料理ができています。たき火を囲んで夜食にありつける贅沢な時間。

子どもたちは、食べ終わるとテントの中でお化け屋敷か?何やら楽し気に騒いでいます。そのうち、静かになったな~と思っていたら、一人、眠れないと抜け出してきた子と、まだ眠らずに焚き火の周りにいた子が数人。

誰かが炊事場に行ったら、クワガタを見つけてきました。

それからが今度は昆虫探しの時間に。

本気で探すのは大人や大きい人たち。

でも、クワガタ見つけるのは決まって子ども達。

電気の下にはいろんな生き物が集まってきます。オオミズアオは、ガなんだけど、青くてきれいな色をしています。

結局この夜、五匹のミヤマクワガタのオスとメスを捕まえました。大物もゲット!

水も大切な資源

夕べは興奮しすぎてよく眠れなかったのか、朝方寒かったからか、四時前から起きてきた子供たちです。

朝ご飯は、昨日の残りのカレーに、うどんとめんつゆを入れてカレーうどんに。

カレーの翌朝は、お鍋もきれいにできて一石二鳥のメニューなんです。

ご飯の後は食器を片付けますが、ここでワンポイント。

食べた食器は、一旦トイレットペーパーできれいに拭き取ります。そうすることで、洗う時に水を汚さずにすむからです。

これは、山でのキャンプで身についた私たちの片付け方。自分たちがいることで、自然にできるだけインパクトを与えないように。きれいな環境はきれいなまま残すこと。

山に入ると、水は貴重品です。飲み水は最低限確保し、調理用に水はとっておき、洗うためには最低限度の水しか使いません。

脂っぽいものは、お湯を沸かして、ちょっぴりお湯をかけると油汚れもきれいになります。

ただ、このキャンプ場、飲用不可だけど、手洗いや食器洗い用には水は出ます。

夜中、気づいたらトイレの水が流しっぱなしになってたり、スイカを冷やすのだったり、洗い水だったり、水鉄砲遊びだったり、日中結構水をいっぱい使いました。

翌朝になって、急に水が出なくなってしまいました。どうやら、タンクの水を使い果たしてしまったようです。また、タンクに水がたまるまで、水は使えません。

飲み水は自分たちで持ってきてあるので大丈夫でしたが、トイレの水も出なくなり、水が出ないと思うと、急に不便な感じがしてきます。

そこで、あるお母さんの提案で、子ども達、バケツを持って川に水を汲みに行くことに。トイレにもペットボトルで汲んだ水を置きました。

途上国では水を汲みに行くのが子どもの仕事だったりする国もあるので、これも、いい経験かと思いました。

水は貴重品です。

蛇口をひねって出るのが当たり前ではないのです。

遊び疲れて寝落ちするほどに

二日目もたっぷり川遊びをし、前日も遅くまで昆虫探ししていた男の子。朝は朝で四時起きですから、お昼ご飯食べ終わるころには、限界がやってきました。

半分食べながら寝落ちして、そのまま、ずっと眠りっぱなし。

おうちの方が迎えに来て起こしても、全然起きないくらい爆睡していました。

遊び疲れて寝落ちするほど、遊びきったホタルキャンプ。

こども時代に、こんな経験たっぷりできる子どもたちは幸せです。

子どもたちの声

後日、キャンプに参加してくれた子から、とってもうれしい手紙が届きました。

イキイキとした素敵な絵です。

楽しさが伝わってきます。

また来たい!本当に楽しかった!来てよかった!

そんな子供たちの声が、私たちにとって何よりの励ましであり、喜びです。

 

自分たちではなかなかこんな経験させてあげられない。

そんな時は、ぜひ、私達のキャンプに子どもたちを連れてきてくださいね。

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蛍キャンプ2018~川遊び編


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今年も、川遊びと蛍キャンプ、心配していた雨にも降られることなく、子供10人、大人6人でのデイキャンプ&キャンプを開催することができました。

ぼんやりと暑く、蛍日和、川遊び日和の二日間でした。

様々な生き物に触れ、流れる川を歩き、時に深みで泳ぎ、遊びつくした二日間。

2018年の蛍キャンプの川遊びの様子を紹介します。

生き物がたくさんいる多様な川での川遊び

ホタルキャンプに選んだこの場所は、ホタルも見られる清流です。

川に下りて、足を川に踏み入れた瞬間、「冷たい!!」

足がビリビリするぐらいの冷たさです。

早速みんなで川の上流めがけて歩きながら、ホタルの幼虫のえさになるカワニナ探しです。

コケもついている川底の石は、つるつる滑るので、慎重に慎重に歩きます。

歩いていると、すみれお姉さんが何かを発見した様子です。

みんなでそろりそろりとすみれお姉さんのそばに行ってみると、桑の実がありました!

みんなで桑の実食べに夢中です。

いっぱい採ったど~!

黒いのが甘くておいしいよ。でも、赤いのもすっぱくておいしい!

おっとっとしながら、再び上流めがけて川を遡行します。

この先は、川の中は流れが速いから、よし、こっちから行ってみよう!

とうとう、ダムの直下に到着です!

足元はかなり苔でつるつるしてるポイントを、恐る恐る進みながら、カワニナ探したりしていたら、一人、何か見つけたようです。

死んでるけど、クワガタ発見!!

滝のような水の流れでしばし遊んでいきます。

苔をボールにして流れに向かって投げる子も。

もう、なんでも遊びです。コケボールが流れてくると、下でデロ~ンってとろけるのが楽しくて仕方ないようです。

 

上流探検の後は、再び橋の下まで戻って、ダムづくり。

実は去年作ったダムがまだ少し残っていたので、そこにみんなで再び石を積んでいます。

大きい石を積む子、小さい石を積む子。

かなりいい感じのダムになってきました。

石をめくると、生き物を見つける子ども達。

トビケラがたくさんいました。

カワニナも。

ダムづくりもひと段落したところで、ちょっぴり下流の深みに、魚を探しに探検に行きます。

魚、いるかな~?

去年はこの深みにたくさん魚がいたのですが、今年は魚の姿を見つけることができませんでした。水温も低く、魚もあまり活発ではないのかな・・・?

もう、胸までつかると冷たいのなんの。

だんだん寒くなってきたので、冷えてきた子から川を後にします。

上から見るダムの立派な事!

この日は、川から上がった後は、スイカ割りや、ハンモック、綱渡りや木登りしたり、ホオの葉の風車作ったり、ボールで遊んだり、冷えた体を遊んで温め、晩御飯作って、みんなで食べて、花火してホタル探しと暗闇探検。そして翌日は朝から川遊びです。

二日目の川遊びで自信をつけていく子供たち

二日目は、興奮しすぎたのか、朝方の寒さからか、早起きしすぎた子ども達。早くからご飯を食べて、九時前にさっそく川へ。

昨日川遊びできなかった子もいたので、まずはダムづくりからスタート。お次は昨日の深みへ。やっぱり水は冷たいけれど、昨日より気温が高いので、大丈夫。

さあ、今日はもうちょっと奥へ探検しよう!

下り始めてすぐに、天然のウォータースライダー。ちょっぴりお尻が痛いけど、川の流れで滑っていけます。

もう少し先にも、小さなウォータースライダー。水の流れも速いので、子どもたちもおっかなびっくり。

川の下にはちゃんと高校生のお姉ちゃんが危なくないように待ち構えていてくれます。

キラキラと光る水面でと流れで、川底の様子がわかりにくいので、先頭をすみれお姉さんが歩き、途中、大人たちが子どもたちをガイドしながら、浅いところ、流れ比較的早くないところ、歩きやすそうなルートを見つけてサポートしています。

一人で歩くのに不安がある子には、同じく高校生の渓太お兄さんがサポートします。

そうやって、ちょっぴりドキドキするルートを通りながら、川を下って歩くこと一時間ほど。下の橋まで来たところで、寒くなった子もいるので、一旦川から上がることにします。

橋の上から、ガサガサと音がして、現れたのはクマ・・・ではなく、スイカを持ってきた酒田父さん。ちょっぴり冒険した後は、スイカで腹ごしらえして、体を温め、次なる冒険に備えます。

スイカ切るのも、子ども達がチャレンジ。

みんなで並んで食べるスイカは美味しいね!

休憩の後、後から合流した家族と一緒に、再び川探検。さっき川から上がった橋のところからスタートです。さらに下流へ向かいます。

深いところ、流れの早いところに注意しながら進んでいきます。

ここは、川の端だけ浅くて、川の中心は深いところが続くポイント。すみれお姉さんが慎重にコース取りしながら進んでいきます。

ちょっと足を中心に入れると、腰までつかる深さ。

でも、深みと言っても、立てるくらいの深さ。たまらず高校生二人、泳ぎだします。

水が冷たいし、深くて怖いから躊躇する子ども達。

大人も入って見せて、「さあ、泳いでみたい子いない?」

高校生と、大人とサポートしながら、一人づつ、みんなちょっぴりひと泳ぎ。

これで全身濡れたら、もう、転ぶのも濡れるのも怖くない。

そうやって歩いてたどり着いた小さな滝。今日の目的地はここまで。

記念撮影の後、もう少しこの辺を探検してみることに。

たまりに、魚を見つけたり、カエルを見つけたりしていると、なんと、酒田父さん、カニを発見!!大物に色めき立つ子ども達。仙人のように岩の上に座っているのが酒田父さん。

生き物がもっといないかと、目を皿のようにして水の中を探します。

どうやらモクズガニ。手に毛があって、なかなか立派です。食べるとおいしいらしいのですが、子どもたちが触っている間に逃がしてしまいました。

タイリククロスジヘビトンボの幼虫と、カエル。

ヘビトンボは肉食でかじるから葉っぱにのせて観察。

岩の上から見ていたら、魚影を発見!魚を捕ろうと網を構えるも、すばしっこい川魚を捕まえるのは至難の業。

すると、子どもたちが浅いところで、魚の稚魚を発見。

こっちは網で結構たくさんすくえました。

大きい魚が捕まえられなくて、後ろ髪ひかれる思いですが、稚魚は放して、「来年大きくなれよ」と、川を後にすることに。

この川の中で出会った生き物はたくさんいました。多様な生き物が見られる、非常に豊かな川です。豊かな川が育むたくさんの命に触れた子ども達です。この多様性は、きれいな水だからこそ。足がビリビリするぐらいの冷たさの水を体でしっかり感じた子どもたちです。

川からちょっぴりヤブをこいで、林道まで。

自分の足で川を歩ききり、達成感と共に自信をつけた子どもたちは、足取りも軽い。

最初は川を歩くのがおっかなびっくりだった子も、最後はやりきり、自信に満ちた顔をしています。

今回は、川遊びについて。

次回は、川遊び以外のキャンプでの子供たちの様子を報告したいと思います。

 

活動に協力のお願い

今回のキャンプでも、いろんな方に協力いただきました。

キャンプのお手伝いをしてくれた高校生二人。

すみれお姉さんと、けいたお兄さん。

そして、アウトドアの達人酒田父さん。

子どもたちにアイスの差し入れをくださった高橋博志さん。

楽しいキャンプのためにと資金面で協力いただいた平出桃子さん。

そして、キャンプの中では、参加者でありながら、皆さん、他の子も、我が子のように見守り、遊んでくれました。お陰さまで、大きな事故やけがもなく終えることができました。

子どもたちは、自然の中で本当によく遊び、よく食べました。「来てよかった~~!!」「楽しかった~~!!」という子供たちの声と、ちょっぴり成長して自信をつけた顔が、何よりの報酬です。

そして、その他、今回のキャンプに限らず、活動に賛同してくれて、寄付をくださった石井朋美さん、木村桃子さん、菊池裕子さん、本当にありがとうございます!!

引き続き、いろんな形で応援して下さる方を募集しています。

実際に子どもたちを相手に楽しみたい方。

実働はできないけど、資金面で協力して下さる方。

参加者として参加して下さる方。

このような活動をシェアして下さる方。

いろんな形での応援の仕方があります。

どうぞ、今後とも、応援よろしくお願いいたします。

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子どもたちが未来のために賢い選択をしていけるように


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先日、森林環境教育プログラムLEAFのローカルインストラクター研修を受けてきました。

子どもたちは、森での遊びを通して、森にはいろんな植物があったり、いろんな生き物がいたり、そんな多様性に気づいていきます。でも一方で、そんな自然を利用しながら生活している私たちの暮らしがあるということも意識してみることができたら、日々の暮らしの中で、ごみにならないような、自然に帰る素材を選ぶとか、今までとはちょっと違った視点で買い物ができるようになってくれたら、それが、持続可能な暮らしをする、ということにつながっていくのだと思います。

LEAFとは、私達が持続可能な生活を送る上で、森林が重要な役割を持っているということを子どもたちに知ってもらい、学んでもらうことをビジョンに掲げています。

森に親しみ、森での遊びを通して、体感することで森の役割に気づいたり、人と森の関りによってを知り、環境問題に対して、自分なりの賢い選択ができるように、そして、未来に対して責任を持てる、そんな子供たちを育てていこうと考えられたプログラムです。

子どもたちが、この先の未来、賢い選択ができるようになるって、どういうことなのか、今日はそんなお話をしたいと思います。

子どもは未来の消費者

子どもたちの親は現在の消費者でもあります。日々、生活のために買い物をしています。食べるため。暮らすため。楽しむため。いろんな目的で買い物をします。

また、現在の子どもたちは将来の消費者になります。大きくなったら、自分で買い物をするようになっていきます。でも、今の子供たちが消費者になる、というのは、とても長期的な視点です。

でも、全ての子どもが未来の消費者になる、という視点は、私達がよりよい未来を生きていくためには、意識しておかなければならない視点だと思います。

6月に、私達は夏泊半島に子どもたちを連れて遊びに行ってきました。

その時の海の透明度と、大島からの眺めの美しさに、子どもたちと感動しました。映画のワンシーンに出てくるような絶景でした。

ところが残念なことに、海はものすごくきれいなのに、海岸はゴミだらけなのです。様々な漂着物が浜に打ち寄せられていました。

ここ、夏泊半島は、とても森が豊かです。天然の椿が自生する北限地でもあります。

森が豊かなところは、海の水がとてもきれいです。

エメラルドグリーンのこの海の水は、間違いなく森が育んだきれいな水です。

水がきれいだと、やはり、生き物も多様です。

けれど、このゴミ・・・

賢い選択をするということは、例えばごみの少ない包装の物を買う、ということや、

たとえゴミになったとしても自然にかえるものを買う、とか、

洗剤など、環境にインパクトの少ない物を買うなんていう選択ができることです。

土に還らないプラスチックの物より、木でできたものを買う、という選択だったり、

同じ木でも、輸入してきた、海外の熱帯雨林を伐採してできたものではなく、日本の間伐材を使ったものを買う、とか、

日本の伝統工芸品を買う、ということだったり、

より、地域資源を生かしつつ、それが森を守るために役立っているようなものを買う、というような選択ができることです。

原発の電気は、もちろん環境の側面からすると非常に危うい。だから自然エネルギーがいいのだと、今ある森を切り開き、大規模な太陽光パネルを建てるというやり方も、やはりこれは環境という側面から見ると違うのではないかと思っています。

今ある森は、私達の代でなくしていいものではありません。森を切り開きすぎたせいで、大規模な土砂崩れや、洪水などと言った自然災害に見舞われてしまうこともあります。

森が私たちの暮らしを守ってくれているということに、災害にあって、はじめて気づいたとしても、再び保水力のある森に戻るまでには、何十年もかかることです。

失ってからの再生は、とてもとても時間のかかることです。だからこそ、賢い選択ができる子どもたちを増やしていかなければなりません。

また、現在の子どもたちは将来の意思決定者になり、市長や県知事や、議員となって地元の声を育てる人になるかもしれません。

また、子どもたちの中には、森林で働く林業者になる子もいるかもしれません。

森林所有者でなくとも、たとえば建築家や設計士などになる子どももいるでしょう。

子どもたちが将来建築家や設計士として、仕事をするときに、国産材の家ということで設計する、国産材を建築用材に選ぶということで関わってきます。

子どものころから木材について知ることで、大人になった時に正しい、賢い選択をすることになるでしょう。

また、子どもたちの中には先生となって、子どもたちに影響を与える人になる子もいるでしょう。

社会の中の多くの人が自分の行動をより持続可能な方向に変えることができます。

いろんな意味で、子どもたちは私たちの未来を決定していく、大事な人材なのです。

だからこそ、子どもたちに環境教育を、体験してもらう必要があるのだと思っています。

 

自然を体感して気づく

そんなわけで、昨日はそのためのローカルインストラクターになるための研修でしたが、実際に『おいらせもりのようちえん』に来てくれている親子の方々がたくさん参加してくれての実践でした。

どんなプログラムをしたかと言うと、

森の仕事を森にあるものでやってみる体験プログラム

様々な葉っぱや木があることを知り、名前を付けたり、何歳ぐらいかな?と考えてみるプログラム、

森にあるもので動物を作ってみる造形プログラム、

森にあるもので家を作るプログラムは秘密基地づくりですね。小学生チームと、幼児と大人チームに分かれて作りました。

匂いを感じたり、森にあるものから経済的な価値を生み出すワーク、

お気に入りの木を見つけ、ちょっぴりやぶこぎするプログラム、

葉っぱのお金でじゃんけんして、嬉しいの対価を、ありがとうでお金に代えるプログラム、

森の木が、お金になるのだということを体感するプログラム

 

 

森の木の葉っぱが蓄えている雨水を体感するプログラムなど。

私は、森からいろいろ面白い物やきれいなもの、美味しそうなもの、ギザギザしたものなどを探してくるプログラムを担当。

「つるつる」「ざらざら」「おいしそう」「きれい」「なんだこれ?!」など、いろんなワードの物を森の中から探してきてくれる子ども達。

「なんだこれ?」で多かったのは、この、葉っぱについた泡です。泡をちょっとさわってみると、中から虫が出てきました。

実は、泡を吹くから、アワフキムシ。そのまんまの名前です。

自分なりに、面白いと思ったものが、なんで面白いと思ったか、発表もしてもらいました。

ある子にとっては「おいしそう」なものが、

ある子にとっては「おもしろいもの」であり、

ある子にとっては「なんじゃこりゃ」なのです。

その子の感性で、同じものでも、とらえかたはそれぞれです。

比較的小さな子供たちは、探したり、集めたりが大好きです。森に親しむ導入に、こんなプログラムを入れてみました。

プログラムは、年齢によって、伝えたいことが変わってきます。小さい子は、親しむことを中心に、自然で遊ぶのって楽しい!という体験をして、もう少し大きくなると、それはどうしてなんだろう?と考えるプログラムになったり、どうやったらかいいか?というように自分たちで考えていくようなプロセスを大事にしていきます。

家庭の中でも森や、自然や、環境について話す機会を

自然体験がいいとわかっていても、なかなか、自分だけではどうしていいかわからない、という親御さんもたくさんいます。

でも、そんなときでも、「おいらせもりのようちえん」や、「はぴちるの冒険キャンプ」のような、親子で体験できるようなものに参加する、というような選択肢もあります。

幼児のプログラムの場合、ほとんどの場合、子供と一緒に親も体験することになります。

自然の面白さに気づき、自然で遊ぶ、ということがどういうことなのか体験していく中で、自分たちの普段の暮らしに生かしていけるようになってほしいと思っています。日頃のただのお散歩も、目線を変えれば、そこには虫や、花や、木々の命の世界が広がっています。そこに気づかせてあげたり、一緒に気づいて驚きを共有したり、そんなところから、自然に対する意識は変わっていきます。

子どもたちに賢い選択をしていってもらうためには、親も、賢い選択ができるような姿を見せられるといいですね。そういう大人が増えることも、子どもたちにとってはよりよい未来を作っていける一歩にきっとなっていきます。

子どもが大きくなってくると、家庭の中で、森について話す機会だったり、環境について話す機会も、あるといいですね。

例えば、絵本をきっかけにしてもいい。今回のような豪雨での災害のニュースをきっかけにしてもいい。テレビでたまたま見た番組をきっかけにしてもいい。海にごみがいっぱいあるのを見て、残念に思った、それをきっかけにしてもいい。虫を見つけたときに、それをきっかけにしてもいい。身近な何かのきっかけをもとに、親子で、環境の話、森の話、自然の話をたくさんしてほしい。

そう思っています。

 

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地域で子育てしていこう!


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昨日は、十和田市内で、「子育て応援しましょ」というテーマをいただき、『子どもたちの幸せな未来のために、今、私達にできること』として、主人がお話しさせていただきました。

子育て中のパパやママ、子育て終わった世代などいろんな世代の人と、子育てについて問題に思っていることと、どんな事ができるのかを話し合いました。

主人が話した講演の内容を少し紹介しつつ、私の言葉も加えながら、一人一人どんなことができるか、考えていきたいと思います。地域で子育てしていきたい。そのためにどんなことができるでしょうか。

ママたちが非常事態

以前NHKで、「お母さんが緊急事態」という特集があって話題になり、本も出ました。

今、一人で子育てしているママが多くなっている『孤育て』が増えています。その中で産後のホルモンバランスが劇的に変化することや、産後、社会から隔絶され、一人で初めての育児に向き合う中で、産後うつを発症する方もたくさんいます。マタニティーズブルーのように、産後の軽い気分の落ち込みを経験するママも多く、そのまま産後うつに移行してしまう方も少なくありません。

核家族も年々増え、親に頼ることができない家庭も多い昨今、やはり一番力になってほしいのはパパだと思うのです。

最近はそれでも、昔よりは育児に積極的に参加するイクメンなんていう言葉もでるくらい、だんだんに状況は変わってきていますが、同時に、ワンオペ育児という言葉も最近よく聞く言葉となっているというのは、まだまだ、家庭の中でパパが育児に関わっていない、もしくは、パパが関わる時間が現実的にない、という状況があるのは確かのようです。

でも、実際、育児に関われなくとも、初めての育児にがんばっている奥さんに寄り添って、「頑張ってね」ではなく、「頑張ってるね」という言葉をかけてあげることが、一番大事なんだと思います。

産後、一番大変な時に、子育てに協力してくれたか、理解をしてくれたかは、その後の熟年離婚にもつながるくらい、根深い問題となっていきます。

愛情曲線というのを調べた人がいて、結婚までは、パートナーへの愛情がぐんと上がるけれど、出産と同時に、そな愛情はほとんど子どもに注がれ、パートナーへの愛情は急落します。

パパとママが描くみらい手帳

でも、子供が手を離れたと同時に、旦那への愛情が回復していくグループと、低迷したままのグループがあるのです。

その分かれ道が、産後からの子育て期間にあるのです。ママが、「一人で子育てして、ほんとに大変だった」と感じてしまうと、愛情曲線は低迷したままであるというのです。

世のパパたち、これは、心しておかねばなりません。

 

子供の自立

子育ての最終目標は、子供の自立です。

社会に出て、一人でやっていけるように。

でも、それは、何でも一人でできるようにする、というのとは違います。

自分一人の力には限界があります。でも、自分ができないことでも、それを得意としている人もいます。ジグソーパズルは、凸と凹があわさって、一つの作品が完成します。

できないことは、人に頼めるように、逆に、自分ができることで、人の助けになれるように、そういう力がこれからの時代必要になってきます。

そのためにはコミュニケーション能力も必要になってくるだろうし、困ったときは人に助けを借りてもいいと思えるような子育てをしていかなければなりません。

『我が子にどんな子供になってほしいですか?』という質問に対し、日本だけが突出して多い答えが「人に迷惑を抱えないような子になってほしい」というもの。

ず~っと、「人様に迷惑をかけるんじゃない」と言われて育てられてきた日本人。

人に迷惑をかけてはいけないという想いは、とても根強いのではないかと思っています。

でも、それと同時に『お互い様』という精神もあったはずです。

人に迷惑をかけてはいけないと思うと、人に助けてと言えなくなります。

でも、それよりだったら、人に助けてもらいながらも、自分が大変な時に助けてもらったから、人が大変な時は今度は自分が助けになろうと、そういう精神が大切なのではないかと思っています。

震災で大変な時に助けてもらったから、人の役に立つ仕事がしたいと思った若者も多くいました。

子どもが、何かあったときに助けてと言えるようになるためには、親が、人に頼りながら子育てしていく姿を見せていくことです。それは、ほんのちょっとしたことでいい。

いろんな人に頼りながら、いろんな人に子どもを関わらせながら、子供を育てていけたら、痛ましい事件も防げるのではないでしょうか?

 

子どもは大人の鏡

心のチキンスープ 愛の奇跡の物語という本で、心に刺さるこんな詩を見つけました。

『子どもは大人の鏡』

子どもは、批判されて育つと
人を責めることを学ぶ

子どもは、憎しみの中で育つと
人と争うことを学ぶ

子どもは、恐怖の中で育つと
オドオドした小心者になる

子どもは、憐れみを受けて育つと
自分を可哀想だと思うようになる

子どもは、馬鹿にされて育つと
自分を表現できなくなる

子どもは、嫉妬の中で育つと
人をねたむようになる

子どもは、ひけめを感じながら育つと
罪悪感を持つようになる

子どもは、辛抱強さを見て育つと
耐えることを学ぶ

子どもは、正直さと公平さを見て育つと
真実と正義を学ぶ

子どもは、励まされて育つと
自信を持つようになる

子どもは、ほめられて育つと
人に感謝するようになる

子どもは、存在を認められて育つと
自分が好きになる

子どもは、努力を認められて育つと
目標を持つようになる

子どもは、皆で分け合うのを見て育つと
人に分け与えるようになる

子どもは、静かな落ち着いた中で育つと
平和な心を持つようになる

子どもは、安心感を与えられて育つと
自分や人を信じるようになる

子どもは、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと
生きることは楽しいことだと知る

子どもは、まわりから受け入れられて育つと
世界中が愛であふれていることを知る

あなたの子どもはどんな環境で育っていますか?

子どもは、子どもが見てきたように育ちます。されてきたように行動します。

柔らかく、何でも吸収する子どもに、どんな姿を見せていったらいいでしょうか?

 

地域でできること

話し合いの中で、いろんな年代の人、いろんな立場の人がいました。それぞれでできることは違うでしょう。でも、根底に、子どもたちを温かいまなざしで見守りながら、地域の子供たちは地域で育てていかなければという想いはみんなの中にあります。

私達の場合は、まずは学校に積極的に関わりました。PTA活動や、図書ボランティア、自分たちで子どもたちのためにできることはやりました。

そうしていく中で、子どもたちには、「お話し会の人だ!」と、街であっても声をかけてもらいます。

また、近所の子供たちの居場所となる活動や、放課後の学校プレーパークをやって行く中で、いろんなところで「新藤さ~ん!!」と手を振ってもらいます。

子どもたちの中には、この人は信頼できる人だという認識ができているのだと思います。

今、学校では、昔遊び教室と言うのをやっていたりするので、子どものおじいちゃんおばあちゃんや、地域の方が学校に関わるような機会もあります。

また、地域見守り隊として、子どもたちの登下校を見守るおじいちゃんおばあちゃんもいます。

お祭りで子どもたちと関わることもあるでしょう。

子供会や、地域のイベントなどで子どもたちと関わることがあるかもしれません。

ちいさなところでは、子どもたちと出会ったら笑顔で挨拶するとか、暗くなって子どもが一人で歩いていたら、「もう暗いから、気を付けて帰りなさい」と、声をかけてあげることも必要かもしれません。

地域の中で、子供を見守る温かい目があれば、お母さんたちも、子どもの声がうるさいだろうからと子どもをしかりつけたり、公共の場で、赤ちゃんが泣いたときに「元気な赤ちゃんだね~。赤ちゃんは泣くのが仕事だからね~。」って言ってもらえたら、何とか泣き止ませようと必死になる必要もなく、お母さんも気持ちが楽なのではないでしょうか。

 

地域の中で、自分はどんなことができるか、大きなことでなくてもいい。

小さなことからはじめてみてほしい。

子どもたちに関わる機会があったら、温かいまなざしで子どもたちと接してあげて欲しい。

この前、うちに遊びに来た子供が、こんなことを言いました。

「生きてることが一番なんだよ。だって、生きてたらいっぱい楽しいことあるじゃん。生きてなきゃ意味ないんだよ」

上の心のチキンスープの一説に、

『親しみに満ちた雰囲気の中で育つと
生きることは楽しいことだと知る』

という一節がありましたが、

この子は、うちに来て、親しみに満ちた雰囲気の中で遊ぶ中で

「生きるって楽しい」って思ってもらえたのかな~と思いました。

そんな風に思ってもらえるように、日々、子どもたちと接していきたいと思う出来事でした。

 

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