今日は、おいらせもりのようちえんでの森遊びの日。ここしばらく、しとしとと雨続きで、うんざりしていたので、今回は多少雨が降っても、外に出ようと思い、キャンプ場で遊ぶ事に。水遊びをメインに、雨どいと、ペットボトルを使った水遊び。遊んだあとは、流しそうめんをして、中に入って、もりのようちえんの畑で採れたお野菜を使ったスープをいただきました。手の空いた時間で、カイコの繭から糸を引く体験もしてもらいました。
それで解散だったのですが、そのあと、残った子ども達数人と下の牧場へ行って、羊や、ヤギ、牛を見てきました。
今回は、おいらせもりのようちえんでの子どもたちの様子の紹介しつつ、命をいただくことを考え、子どもの世界を広げる絵本を紹介します。
おいらせもりのようちえん森で水遊び
今回は、雨が降ってもカッパ着て外でバシャバシャ水遊びさせようと思って、用意した秘密兵器が雨どい。幸い、雨も止んで、それほど寒くもなく、お水遊びができました。森で遊ぶというよりは、森の中でのプレーパークという感じではありましたが、何をしようというプログラムもなく、ただ、物だけ用意して、あとは自由に子どもたちに遊んでもらうという感じ。のんびりと、遊びたいように遊ぶ子ども達。トンボやバッタを捕まえたり、キノコにじょうろでお水あげる子も。シャクトリムシつかまえてみたり。
森には、おなじみ、ハンモックとスラックラインの綱渡り。
ロープのブランコもつけて。
うちわのシャボン玉と。
ペットボトルの水鉄砲は、やっぱりこうなる!
子どもは着替え持ってるけど、大人の着替えはないのだよ。びしょ濡れの旦那、走る!
おチビさんは、水をぱちゃぱちゃしてたら・・・
やっぱりこうなる(*^-^*)。ちょっとおしりが冷たいのよ・・・
ボール流して、ペットボトル流して、
笹船流して。
連日の雨ででっかくなったキノコ見つけて、
刺されると、ものすごく痛いイラガの幼虫発見!絶対触ってはいけません!
虫を図鑑で確認中。
せっかく雨どいあるから、流しそうめんも!ゼリーも流れる。
もう、箸なんてめんどくさいもの、いらない!手でいっちゃいます。
今回は、RABの撮影が入っていました。
そうめんも終わって、まだ足りない子供たちは、そのまま室内へ。もりのようちえんの畑で採れた野菜を使った、おいしいスープをみんなでいただいて、お腹いっぱい。
囲炉裏でぬれて冷えた体をあっためる子も。
まったり五平餅を焼きながら。
食べ終わって、手の空いた時間に、カイコの繭を煮て、糸をとる、糸引き体験も。
クルクルクルクル。
単調だけど、なんだかやめられない。どんどんきれいな絹糸が出てきます。
先月はこんなに小さかったカイコちゃんも、
一か月で立派に成長。新幹線みたいな顔になってきましたね。もうすぐ繭を作り始めるでしょう。
糸を引くと、光沢があって、思ったよりも丈夫で、すごくきれいなんです。
これで、もりのようちえんは、解散です。
お片付けして、残った子で、牧場の方にお散歩です。
牧場で感じた命
残った数人の子ども達と、下の牧場へお散歩に行くと、牧場には、羊、ヤギ、牛、馬がいます。ヤギや羊に草をあげたりしながら牛舎へ行くと、大きな牛に圧倒される子供たち。
「ここの牛さんの牛乳は、上の売店で売ってるよ。」とい
とってもおいしかっ
お乳を搾るための牛の他、お肉にされる牛もいて、牛のことをもっと知りたいと思ったし、子どもにも伝えたいな、って思いました。
お肉も牛乳も、無駄になんかできませ
そして、もりのようちえんで、子どもたちに見せたカイコだって、家畜です。人間のために生かされ、利用され、利用価値のある繭だけをとるんですから。
そういった、人間のために生かされている家畜を通して、命をいただくこと、利用すること、そのありがたさや、残酷さ。いろんなことを、子ども達には感じてほしいです。
スーパーに並んでいるお肉が、いろんな牧場で、生きてきた牛だという感覚。そこがつながっているということを感じてほしいと思いました。
絵本で体験を深め、子どもの世界を広げる
この日、帰りに、息子と図書館に行くと、一冊の絵本が目にとまりました。
「きみの家にも牛がいる」という絵本。
タイムリーだったので借りてみました。
牛がと殺されて、お肉になるまでの工程が、そして、お肉だけじゃなく、骨や皮まで利用され、私たちの暮らしの中にたくさん利用されているということが、しっかりわかりやすく描かれています。
意外なところでは、グミやゼリーなんかも、牛の骨から作られます。
この本をきっかけに、いろいろ調べてみたところ、ゼラチン1袋(20g)で、牛の骨7~8頭分必要なんだそうです!
皮製品なんかは、靴や、ベルト、カバンなどに普通に使われていますよね。
ギターのナットに牛骨を使ったり、和太鼓は9割牛革だそうです。
ヴァイオリンの弓のチップという部品に牛骨、サムグリップに牛革が使われているものもあります。
牛は、捨てるところがないと言います。牛乳としてだけでなく、内臓も、お肉も、皮も、骨も。私たちの生活の中に、使われています。
生の牛を見てきたことと、それにリンクして、こういった絵本で、深めてみるのも、いいのかもしれません。実体験とその先にある世界を知る手掛かりとして、絵本はいいツールです。
子ども達に、畜産関係の人にお話を聞く機会を持てたらいいですね。現場で働く人の生の声を、もっと子供たちに聞かせてあげたいと思いました。
あわせて、絵本などで追体験できたり、体験したことから知識を深めたりできると、知らなかった世界が広がって、違うものの見方ができるようになるのかもしれません。
こういった、体験で、子どもの世界を広げてあげたいですね。