子供が、これ面白い!って思って遊ぶとき、子供の顔はキラキラしています。これが、子ども同士で関わりながら遊ぶとき、最高のいい顔になります。
子供の遊び脳を鍛えます。五感を使うことで働く脳、友達とコミュニケーションとることによる言語脳、全身を使って体を動かす運動脳、新しいものを考え、挑戦する創造力に関わる脳。
遊びは、そのすべてをフルに使います。
遊びの力はあなどれませんね。
やったことないことに挑戦する
昨日は、学校プレーパークから、突然の雨で、急きょうちに連れてきた子供たち。
初めての我が家の庭に、雨なんかへっちゃらで、遊び始めます。
庭には秘密基地を作ろうと穴が掘ってあり、木の上にはツリーデッキやターザンロープ。
小屋には滑り台やらブランコまで。
始めてきた彼らにとって、「なんだココ!!おもしろい!!」ということで、目をキラッキラ輝かせて遊ぶんです。
なかなかこんなに深く穴を掘ったこともないし、木登りもしたことがなかったり。
初めてなことがたくさんあって、さらに、ターザンロープも、「作ったのは、当時5年生の子だよ」と言うと、「すげ~!!」となるわけで、寒かろうが、雨降っていようが、楽しくてしょうがないんです。
秋は、あっという間に暗くなってきて、帰る時間になってしまいましたが、翌日も、遊びたくて、歩いてやってきたKくん。
今日も、穴を掘り、
木に登って。
あんまり高くのぼったら、下りられなくなって、「どうやったら下りられるの~??」
と助けを求められたけど、「大丈夫。細い枝にはつかまらないようにして、その下の太い枝に足を下ろしてごらん。」と、声をかけると、なんとか、おそるおそる下りてくることができました。
ちょっとスリルがあって、どきどきして、でも、ワクワクして。
そんなときの子供たちの脳の中は、きっとぴかぴかすごいことになっているんだろうなと思うのです。
やったことないことに挑戦してみる。自分でこれやってみよう!って考えて行動する。
ドキドキするけどやってみる。それは、脳の前頭前野が関係する、創造する脳。
水風船爆弾を投げ合って遊ぶのだって、もう寒い時期だし、直接体を狙って投げたら、びしょ濡れになってしまいます。「傘で防御するから、傘に投げて!」とか、足元めがけて投げつけるとか、「体にかけるなよ~!」とか、それぞれ、コミュニケーションをとりながら、お互い楽しむ方法を探りながら遊んでいるようなところがあって、この時だって、脳の中では、ぴかぴか!!っと、いろんなことがひらめいて、やってみたらすっげえ楽しい!ってなるわけです。
こういうのは、友達と遊ぶから鍛えられる脳です。
前頭前野を鍛えるには
感情のブレーキや、創造性を司る前頭前野を鍛えるには、運動と、言語によるコミュニケーションが効果的だと言われています。有酸素運動や、新しいことを始めてみるとか、受動的な行動をやめるとか、そんなことも有効のようです。
体を使って運動することや、音読が効果的、という記事も目にしました。
日常生活の中で、会話の中で、言葉でちゃんと説明するような語りかけも有効だとも言います。例えば、水が飲みたいときに、「みず!」って言うんじゃなくて、「お水ちょうだい」って、文章で言うとか、「やだ!」って言うんじゃなくて、「〇〇は~だからいや!」というように、文章で話す癖をつけていくとか。
親が、子供の脳を鍛えようと思うと、そういうことになります。
ただ、これらのことも、実は友達と遊ぶ中で自然に鍛えられていくので、友達と遊ぶ時間は、宿題させるよりも大事な時間じゃないかと思っています。親は、見守るだけでいいんです。
プレーパークなんかは、それが叶えられる最強の場所だと思っています。
やりたいと思ったことを自分で考えて試行錯誤しながら挑戦する。
友達と関わりながら、もっと面白いことを見つけていく。
時にはケンカしながら、相手のどんなところに怒っているか、ことばで説明する場面だって出てきます。
自分はこうしたいけど、相手は違うことがしたい。じゃあ、どうやったらみんなで楽しく遊べるか?話し合って、折り合いをつけながら遊んでいるのが、子ども達の自然な姿です。
有酸素運動だって、鬼ごっこして走り回っていれば、疲れて動けなくなるまで走り続けていたりします。坂道で段ボール滑りなんかしてたら、何度でも坂を上って、何時間でも滑り続けます。かなりの運動量です。
あえて、親が運動させるための習い事をさせる必要もないし、言葉で言わせるようにしつけようなんてする必要もない。音読は脳にいいから音読しなさいなんて言う必要もない。
全ては、友達と関わって遊んでいく中で育っていくのです。
ただ、それにはやっぱりゲームは必要ないと思っています。ゲーム脳という言葉もあるくらい、ゲームをしている間は前頭前野が働かないと言われています。
友達が集まったとき、ゲーム以外の、ゲームより面白いものがそこにある、という状況が必要です。既存のものよりは、自分で何かを作り出せる、そういう状況があるのが望ましいですが、子どもがゲームしかしない、という悩みをお持ちのおうちの方も多いのではないでしょうか。
それを、自分のおうちで、子供の遊び友達が来たときに、ゲームじゃない面白いことをさせてあげられるかどうかは、ある意味、散らかってもいいという覚悟が必要になってきます。そして、そのために、ちょっとした仕掛けも必要になってきます。
紙飛行機作って遊べるようにするには、「よく飛ぶ紙飛行機の折り方」の本と、チラシなどの紙を置いておくとか、まずは一緒に紙飛行機折ってみて、「お!これよく飛ぶ!」と言ってみたり、そうなると、紙飛行機大会の始まりです。
大人が何だか楽しそうに何か作っている姿をあえて子供たちの前で見せるとか。「何やってるの?」「それ、やってみたい!」って言ったらしめたものです。
作ったものは、もちろん大事にお持ち帰りしてもらいます。
まとめ
脳を鍛える、というけど、改めて何かをするというよりは、友達と、遊びを作り出しながら遊ぶことが、一番いい方法です。
やったことないことに挑戦し、友達とコミュニケーションとりながら、より面白い遊びを作っていく。ワクワクしながら、明日も子の遊びの続きしようぜ!って、明日になるのが待ち遠しくなるぐらい楽しい子供時代を過ごすこと。
そのためにプレーパークは最強の場であり、そのすべてが叶えられる場ではないかと思うのです。
プレーパークが身近にない、という地域でも、そんな子供の遊び場として、いろんな地域で、子どもをあたたかく受け入れてくれる場所として、おうちプレーパークがあちこちにあるといいな~と思うのです。
そんな人が増えていったらいいな~という思いも込めて、本の出版に向けてクラウドファンディングもまだまだ挑戦中です。
こちらの応援も、引き続きよろしくお願いいたします。
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