反抗期。自分もあったし、誰もが通過して大人になっていくもの。
でも、その通過点を、目の当たりにしたとき、心穏やかではいられなくなりますよね。思い通りにならないことにイライラして、予想外の展開にどうしていいかわからなくなって、出口のないトンネルに迷い込んだような、そんな思い。反抗期の子供に手を焼いている方も多いと思います。
けれど、出口のないトンネルはありません。必ず抜け出せます。それだけは間違いないと思っています。
いやいや期
第一次反抗期と言われる2、3歳のいやいや期。
「ご飯食べるからお片付けするよ」
「いやや」
「じゃあ食べないの?」
「いやや」
「じゃ、片付けようよ」
「いやや!」
「じゃあ食べなくていい!」
「いやや~!!(泣く)」
だんだんこちらも感情的になってきて、感情的になればなるほど修羅場になっていきますよね。
子どものやりたい気持ちを受け止めよう、やりたくなるようにのせてみよう、ダメなものはダメだと、信念を曲げないで・・・いろいろやってはみるものの、なかなか思い通りにはいきません。
そう、ここは、何が何でも通過しなければならない通過点だから。大丈夫。必ずその時期は終わりが来ます。
成長の過程で、自分がやりたいこと、試したいことがたくさんあって、それをなぜ中断させなければならないのか、理解できないし、言葉もまだ十分じゃないから、今の自分の気持ちを表現する方法を知らないから、すべてが「やだ!」ってなってしまうだけ。
親が、今はこれをしてほしいとか、これは今はやめてほしいとか、そういう親の都合は子供には全く分からないので、日々、こちらの都合と子供の都合との間で対立が起こるんですよね。
一つ、ここを乗り越える気持ちの持ち方としては、そういう時期が必ずやってくるんだと、覚悟しておくことと、いつかは終わりが来るのだとあきらめること(笑)。
こどもが「やだ!」って言った瞬間、「あ、きたきた、これがいやいや期か~」って、ちょっと俯瞰して楽しむこと。
私は、この時期、心にいつも止めていたのは、この子は、小さいけれど、全てわかってて、表現方法を知らない「小さな人」だと思って接していました。
映画『ライオンと魔女』のなかで、ルーシーが小さな勇者に「お小さい人」と話しかけている場面がありましたが、その、「お小さい人」という響きがとても好きで、子どもがいやいやするたびに、「お小さい人」という言葉が胸の中に響いて、なんだか、いやいやしてる子どもがかわいくて愛しくなりました。
でも、それも四番目の子になってからのこと。上の子の時は、とてもとてもそんな心境にはなれませんでしたが。
思春期の反抗期
思春期の反抗期になると、今度は、相手は小さくはないわけで、体だけは、もう、お母さんより大きくなって、お母さんを見下ろして直球で反抗してくるわけです。
そうなると、とてもとても、心穏やかではいられなくなります。
小さなころの反抗期なんて、このころを思えばかわいいものです。
親の言うことは聞かない。自分の主張ばっかり。部屋は散らかし勉強はしない。口を出すまいと思っているのに、ついああしなさい、こうしなさいと言ってしまいます。かわいらしく「お母さん大好き~」なんて言っていた小さなあの頃が思い出せなくなってしまうほど、態度は大きく、反抗的で。
「子育ての仕方を間違ったかしら」と悩むほど、大変な反抗期を経験される方もいます。
そうかとおもうと、意外とあっさりこの時期を抜けてしまう子もいて、子どもによって、その激しさは差があります。
でも、大なり小なり、やっぱりこの時期も、誰しも通過していきます。親が怖くて反抗できなかった人は、大人になってからその反動が来る方もいるし、やっぱり、どこかで通過しなければならないポイントなんだと思います。
とはいえ、小さな子供相手でもイライラするのに、大きな子供ですから。うちにも一人、思春期の真っただ中の子がいますが、もう、母の怒りスイッチを押しまくりで、朝から夜から、カチンとくることばかりです。時には情けなくなって泣きたくなることもあります。
ただただ、この荒波が鎮まる日を信じて、できるだけ心穏やかでいよう。余計なことは言うまい。信じて任せよう。そう心に言い聞かせて、嵐が過ぎ去るのをじっと耐えている、そんなイメージ。時にはドカン!と、こっちが爆発することもありますが、そうやって、こっちの気持ちもストレートに伝えて、でも、信じてる。あなたの未来をいいものにしたいと思ってると、言葉で伝えることも。
そして、思うのは、子どもが生まれたとき、その命の誕生にうれしくて涙し、子育てに行き詰って、辛くて涙し、卒園や卒業で、子供の成長した姿にうれしくて涙し、子どもに何かあれば、悲しくて涙し、守り切れなかった悔しさに涙し、子どもの反抗に、こんな風に育ててしまったのかと、情けなくなって涙し、いろんな場面でたくさん泣いてきた。
うれしくて泣き、悲しくて泣き、辛くて泣き、悔しくて泣く。涙って、いろんなときに出るんだな~って、改めて思います。
そして、泣いてきたことより、その数倍、数十倍、笑ってきたはずなんですよね。大笑いしたり、ギューギュー抱き合ったり、幸せな時間を過ごしたはずなんですよね。
そうやって、この子は、たくさんの感情を味合わせてくれてるのかもな、思ってみたりもします。
名前に込めた想い
子どもが生まれたとき、一番初めに親から子供へ贈るプレゼント。それが名前です。
たくましく育ってほしい。幸せになってほしい。元気に育ってほしい。愛される人に育ってほしい、。信頼される人に育ってほしい。人に喜びを与えられる人に育ってほしい、自由に生きてほしい、希望をもって生きてほしい・・・
たくさんの想いが、子供の名前に込められています。
子どもの名前を呼ぶときに、どうぞそのことを思い出してみてください。大変な時ほど。どういう想いをその子に込めたのか。
大変な時は、長い長いトンネルにいる気分ですが、必ず、出口はやってきます。ちゃんと反抗期を反抗させてあげられたら、意外と、そのトンネルの先は、良好な関係が築けたりするものです。反抗期をちゃんと反抗できなくて、親が死ぬときになって初めて和解できたという方もいます。死ぬときになってなお親が許せなかったという方もいます。それでは悲しすぎるので、できることなら、この反抗期を、上手に乗り越えて上げられたらいいですね。
私も、まだまだ反抗期真っ盛りな子を育ててますから、自戒の念も込めて、今日の記事を。
いつか、子どもが親となり、このブログを見る時があるなら、こういう親の気持ち、わかってもらえるなかな~なんて、思っているんですがね。
うちの娘もしょっちゅう反抗してママに叱られています。でも、ちゃんとごめんなさいを言って仲良くしているからいいです。はたして、中学生になったらどうなることやら、今から心配です。
たぬきさん、きっと大丈夫だと思いますよ。小さい頃の気質は大きくなってもそれほど変わることなく、うちの場合、男兄弟の中の女の子だったせいか、小さいころから気が強い子で、その気質のせいもあると思うんですよ。
中学生になったら、言いたいことが10あったとしたら、7我慢して見てみぬふりをして、3だけしゃべるようにしています。もしくは1ぐらいでいいのかも。あんまり口うるさく言うと、ますます反抗が激しくなるので、それだけちょっぴり頭の片隅に置いといてもらえればいいと思いますよ(*^-^*)