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雨上がり。水量調節のために水が止められていた水路にどじょうの姿を発見した子供たち。
昨日の子供たちは、どじょうすくいに夢中でした。
砂の中にもぐって姿をくらますどじょうですが、子供たちにあってはひとたまりもありません。砂ごと網ですくい取り、どじょうを次々バケツに移す子ども達。
もちろん、我が家に遊びに来る子ども達、ゲームも持ってくる子もいます。ゲームに夢中になっている事もしばしばあります。
それでも、ゲームより魅力的なのは、こういった「生き物を捕まえる」という、狩猟本能をくすぐられる遊びです。
ここに集まる子供たちは、こういう環境が身近にあるのでとても恵まれています。
でも、現代、「自然で遊ぶことから遠ざかった」子供たちに、様々な精神不安定や、それに伴う症状がもたらされることを指摘した『自然欠乏症候群』が知られるようになってきました。
高層マンションに住み、土から離れてしまった子供たち。公園で遊ばなくなった子ども達。塾や習い事で忙しくなった子ども達。ゲーム対戦ばかりで、外で遊ばない子供たち。学校は車で送り迎え。放課後は習い事。子どもたちが外遊びできる環境が当たり前になってしまっているところも少なくない現代。
自然から遠ざかった生活で、私達はどんな風に変化してきたのでしょうか?
自然欠乏症候群とは
アメリカやカナダで話題になっているのが「自然欠乏症候群」という言葉です。
リチャード・ルーブが出版した『あなたの子どもには自然が足りない』の中で提唱した「自然欠乏障害」という言葉から派生し、日本で知られるようになったようです。
一昔前は、泥んこになって遊ぶ子ども達や、日が暮れるまで遊び、家に帰ってご飯を食べ、お風呂に入ると猛烈に眠くなり、9時、10時には寝てしまう。それがごく当たり前だった子供の姿であったと思うのですが、現代は、外で遊ぶ子供の姿は少なくなり、学校の行き帰りも送迎され、放課後は学童や習い事や部活に忙しい子供たち。学童も、外で遊ぶ時間は限られ、地域によっては外遊びさせないところもあります。外遊びも、安全面から禁止する親御さんもいたり、そうなると、室内でゲームする子供が増えて当然の環境。
でも、こういった子供たちは、日本に限ったことではないようです。
海外では、子供を狙った犯罪が多いため、子供だけで歩かせないように、どこかに行くときは必ず保護者の送迎が義務付けられている国もあるようです。
のびのびと子どもが外で遊べる環境がどんどん少なくなっている現代で、「自然から遠ざかってしまった」子ども達が抱えている心身の問題が「自然欠乏症候群」なのです。
・集中力がない
・落ち着きがなくじっとしていられない
・忍耐力がなく、かんしゃくを起こしやすい
・他人に対する気遣いができず、友達とうまく遊べない
・平衡感覚が乏しく、よく転ぶ
・視野が狭く、すぐ横で起きていることや、横から追ってくるものに気づかない
スマホやタブレットなどの強い光を放つ平面を凝視して過ごす毎日は、運動機能にも影響を及ぼしています。
確かに、便利な世の中です。スイッチ一つで人の代わりに何でもやってくれて、室内は快適な状態に保たれ、安全で清潔な毎日を送れるようになりました。でも、それと引き換えに失っているものはあまりにも大きいのです。
「自然欠乏症群」になった子供たちは、健康診断をしても数値的な問題は見つからないことがあります。しかし、明らかに精神状態や行動に問題を抱えている子供たちが増えているのです。
「心も体も、なんだかすぐれない状態」
「気力、体力が不足している」
「いつも低空飛行」
「ちょっとしたことで落ち込んだり、憂うつになる」
「何をやっても楽しめない」
「ちょっとしたことでイライラしやすい」
「眠れない」
「いつもだるい」
そんな状態の子ども達、周りにいませんか?もちろん、これは、大人にも当てはまります。
自然を感じるには
最近、キャンプが人気だったり、少し前は山ガールや、苔ガールなんて言葉もありましたね。
それも、コンクリートに囲まれ、自然が足りないと感じている人たちが、原点に回帰しようとしているからではないかと思うのです。日頃不足している自然を補おうとするから、週末ガーデニングや、アウトドアの趣味を持とうとするのではないでしょうか?
たぶん、体ではわかっているのです。自分には自然が必要だと。
自然と言うのは、環境的な自然もありますが、規則正しく太陽や月のリズムを取り入れた暮らし方や、健康的な食事、住環境なども含まれます。
「自然が足りない」と感じたとき、まずできるのは、生活リズムを整えることでしょうか。
朝は太陽の光を浴び、窓を開け、風を感じ、鳥の声を聴き、一日をスタートさせること。
ご飯やだしの利いたお味噌汁。旬の野菜や魚などを食卓に取り入れたり、お花を飾ったり、季節を感じることだったり。
最近は、ミョウガやインゲンを収穫したので、食卓には、季節の野菜が並びます。
九月にはお月見もあります。季節を感じる行事を取り入れるのもいいでしょう。今年の中秋の名月は9月24日です。
日中はよく歩き、夜寝る前は、スマホやPC,タブレットから離れ、眠りにつきやすい環境を整えることだったり。
庭やベランダで家庭菜園を楽しむガーデニングで土に触れるのもいいでしょう。
子供が摘んできた野菜でおやつを作ってみるのもいいかもしれません。
昨日は、ニラをどこからか摘んできた子供たち。おやつにニラ入りお好み焼きを作ってあげたら、おいしいおいしいと、ぺろりと平らげました。
野菜を刻むのは子ども達。ソースかけるのも子供たち。一緒に台所にも立ちます。
朝や週末、空いた時間は近くの公園などを散歩しながら、木々が葉を揺らすさわさわとした音に耳を澄ませるゆったりとした時間を持つのもいいかもしれません。
うちに来る子ども達は、みんな木登りが大好き。そんな子供たちを眺めるのが、私は大好き。
もちろん、土日を使って質のいい自然に出向くこともおすすめです。海、山、川、湖・・・日本はとても美しい自然がまだまだたくさん残っています。きれいだな~と、思える環境に出向いてもいいでしょう。
人工的な光からシャットアウトされたキャンプをするのもいいでしょう。満天の星に、焚き火しながら過ごす夜は格別です。
自分の生活の中で、自然を感じられるシーンを少しでも取り入れていった欲しいと思います。大人ですら、自然が足りないと感じるんです。
子供は、五感を使って、様々な情報を取り入れ、脳を発達させる大事な時期です。
夏の暑い日、虫とりに夢中になったり、泥んこで遊んだり、びしょ濡れになって水で遊んだり、時には雨に打たれてみたり、秋の風を感じながらトンボを捕まえたり、ドングリ拾いに夢中になったり、季節を肌で感じながら遊ぶことは、子供時代にはとても大切な事。
何でもいい。季節を感じる、小さなことからでいい。自然を感じられる暮らしを取り戻していってほしいと思います。
そして、ここの子供たちは・・・
どじょうすくいに夢中になった子ども達。すくったドジョウは30匹ほどいたでしょうか。18匹と謎のオタマジャクシは我が家に残され、残りは一緒にどじょうをすくったお友達が持ち帰りました。
何だこれ!!と、見たこともないでかいオタマジャクシにびっくりする子供たちですが、ウシガエルか?ガマガエルか?しばらく飼ってみることにしました。
どじょうすくいの帰り道、子供たちとお話ししながら帰る帰り道。
こんな毎日が、この子達の原風景になっていくのだと思います。
手をすり抜けるどじょうのぬるぬるした感触
水の冷たさ
みんなで囲んで食べた食卓
何でもない話しながら帰る帰り道
自然に回帰するためには、子供時代に自然で遊ぶ必要があります。体に残った、自然の楽しかった記憶や、感覚を、再び取り戻したいと思えるからです。
時には大雨に飛び出し、雨を体全体で感じることもあるでしょう。
おーなり由子さんとはたこうしろうさんの、「どしゃぶり」という絵本。だいすきです。雨の中飛び出す子供たちそのものです。
自然の中の静寂を心地よいと感じる経験も必要です。
今の子供たちは、テレビ、スマホ、耳にはイヤホンして音楽を聴き、外部の自然な音がシャットダウンされています。車の音、工事の音、街頭宣伝カーの音、暮らしの中は、人工的な音だらけ。静かすぎるとかえって落ち着かない人もいます。
でも、本来の自然の中の静寂には、木々のこすれ合う音や、鳥や虫の声、風の音、いろんな音があるものです。
自然の音は、人に心の落ち着きと癒しをもたらします。
また、自然の香りもしかり。
人工的な香りに囲まれて、鼻はマヒしてしまいそうです。フローラルの香など、一見いい香りのようですが、人工的な香りのきつさに辟易している人もたくさんいます。柔軟剤や制汗シートなど、きつすぎる人工的な香りによる香害とも言われたりします。
本来は、自然の中にもたくさんの香りがあります。
土の匂い、雨の匂い、、草の匂い、森の匂い、焚き火の匂い・・・そういわれて、どんな香りかわかりますか?
日々、いろんな香りが周りにはあふれていますが、そういった自然の香りを思い出してみてください。
家では、毎年シソジュースや梅ジュースなんかも作るのですが、先日、八戸のなおママさんから教えていただいたハーブ水がなかなか良くって、近頃は、ハーブ水もお気に入りです。
庭でつんだミントやレモンバームを、ただお水を入れたポットに入れて、一晩おくだけ。
ハーブの香りがさわやかなハーブ水は、暑いときにさわやかです。
暮らしの中に、自然な香りも取り入れていきたいですね。
明日は三沢の中央公園祭りでプレーパークです。
どうぞ、公園に遊びにきがてら、プレーパークでも遊んでいってくださいね。
はぴちるLINE@では、はぴちるプレパ情報など、随時配信いたします。
また、こちらから、プレーパークで使う消耗品や、おうちプレーパークで子どもたちのおやつなど、物品支援で応援して下さる方もよろしくお願いいたします。
活動費のお振込みも随時受け付けております。
【ゆうちょ銀行】
記号18420
番号07138981
シンドウサチコ
【他行からの場合】
ゆうちょ銀行
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普通預金
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はぴちるの日々の活動に応援よろしくお願いいたします。