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青森の夏休みは短く、息子の小学校も学校が始まりました。
夏休みの間、海に、川に、湖に、キャンプに、洞窟にと、いろんな所にいった息子です。
たくさんの子ども達が、こんな豊かな原体験を子供時代に過ごせたら、どれほど幸せだろうかと思うのです。
8つの原体験
原体験とは,自然の中で自然にあるものを見て、触れて,嗅いで,味わい、聴く、という五感による直接体験をさします。
自然物でモノをつくったり,遊んだり,探したり,採集したり,飼育したり,栽培するという生活の基本も含めて原体験といいます。
こうした,原体験には火,石,土,水,木,植物および動物の他に、暗闇の恐さ,飢えや渇きなどといった体験をゼロ体験として原体験の1つに加え、8つの原体験というように言われています。
【火】
火おこしする。マッチで火をつける。火で煮炊きする。風を入れて火を大きくする。煙で目が痛くなるような経験をする。
【石】
きれいな石を探す。水切りする。石を積む。石を投げる。場所によって石の形や手触り、色の違いがあることを体験する。大きな石を動かしてみる。
【土】
土の匂いを嗅ぐ。土に触れる。泥あそびする。穴を掘る。土で水路を作って水を流して遊ぶ。田んぼに入ってみる。土の中から出てくる虫を見つける。
【水】
川の水の冷たさを感じる。川の水の流れを感じる。川の水の流れが緩い所と早いところがあるのを感じる。川で急に深くなるところがあることを知る。海の波にゆられてみる。海の水が寄せたり引いたりするのを感じる。雨に打たれる。湧水を飲む。水をかけあって遊ぶ。滝を見る。滝のそばまで行って水しぶきを浴びる。
【木】
木に登る。木に抱きつく。森の匂いを嗅ぐ。木の葉の匂いを嗅ぐ。木の葉や幹に触れる(つるつる、ザラザラ、ふわふわ、チクチク)。木の枝で遊ぶ。木を燃やしてみる。季節による木の変化を見る(新緑や、紅葉、枯葉や冬芽)。木の葉が風に揺れる音を聞く。どんぐりが芽を出しているのを見るなど、命が次の世代につながっていくところを見る。森の中で上を見上げ、木の枝の重なりを見る。雨の日の森に入ってみる。
【植物】
草花遊びをする(花冠、草相撲、草笛など)。草の上を裸足で歩く。草の上に寝っ転がる。草花の匂いを嗅ぐ。花束を作る。植物を育てる。作物を育てる。草滑りをする。実を食べる。食べられる植物を探す。摘んで食べる。
【動物】
虫を探す。虫を捕まえる。虫を飼う。カニやザリガニを釣る。魚を釣る(捕まえる)。動物を触る。動物を飼う。森の中で鳥の鳴き声を聞く。鳥を見つける。
【ゼロ体験】
朝日を見る。夕焼け空を眺める。虹を見る。夜の暗闇を体験する。夜の森の怖さを感じる。満天の星空を眺める。流れ星を見る。極寒の寒さを体験する。飢餓状態(お腹がペコペコになる)から食べ物をいただく。のどの渇きを感じる。
我が家の夏休み
夏休み中、息子はほんとによく遊びました。海に、川に、洞窟に、キャンプにと、あちこち出かけもしたけど、それ以外は、毎日のように友達の家に遊びに行き、友達と学校のプールに行ってた息子。
夏休み、遊べる友達がそばにいるって、ありがたいことだな~と思いました。息子は、一日いっぱい遊びに出かけていないけれど、そんなときに限って、「新藤さ~ん、遊べる?」ってやってくるのが近所の小学生。宿題やったり、ボードゲームしたり、おしゃべりしたり。
「コーヒー豆ひいてあげる」って、コーヒー豆ひいてくれたり、
ちょっと早めに晩御飯の準備しなくちゃならなかったから、ご飯支度してたら、「何やってるの?」って、台所にやってきて、「だしの鰹節削ってたんだよ」って言ったら、「やってみたい!!」って、わらわら鰹節削りに集まるのは決まって女子。
時には、「鍵ないから家に入れない」っていう子が来たりとか。
一緒にお昼ご飯を食べることも。
時には、「ウォータースライダーあるプールに連れてって」とせがまれて、子ども達何人か連れて温水プールに行くこともありました。
こうやって、遊ぶ友達がいる事と、遊べる場所があることは、子ども達にとって幸せなことだな~とつくづく思います。
ほとんどの子は夏休みも学童や習い事、部活に行ってる子ばかりで、遊べる子が周りにいないという子が多いと聞きます。また、おうちの人がいない家には入っちゃダメとか学校の決まりがあるから、遊んでいいおうちもなかったりするのが、今の子ども達の現状のようです。
普段の子ども達は、いつ来ていつ来ないのか予測がつかないので、いつでも家をopenにしているわけではなく、もちろん、家族で出かけることもあります。
まずは、白神キャンプ。
川を歩き、生き物を見つけ、夜は焚き火して過ごしました。
飲み水は、川の水です。
夕焼け空を眺めながら、焚き火して、だんだん暗くなっていくのを感じます。
沢を歩いていると、サンショウウオも見つけることができました。流れがあるところでも岩にしがみついていられる爪が特徴のサンショウウオです。
白神の河原で見つけた石には、水晶が入っていました。
マイクロスコープでのぞくと、ちゃんと水晶でした!
川に石を投げて遊んだり、水切りしたりして遊んでいましたが、最後、大きな石をぼちゃんと川に入れたくって、テコを使って川に落とすことにも成功!
近所の川でも、やっぱり友達と川遊び。裸足で水に入ってみたり、四ツ葉のクローバー探しに夢中になったり。
四ツ葉じゃなくって、ハートのクローバーも見つけて喜んでいました。
海にもいきました。いつまでも波に揺られ、泳いで寒くなったら砂遊びしたり
砂に埋まったり
湖では水切りしたり。湖には、海と違って、石が多い。平べったい石を探しては、石を投げます。水切りできない子も挑戦していました。
カヌー漕いだり
昆虫探しでは、チビクワガタのメスを捕まえたり
シジミ採りしたり
魚捕まえたり
湖から上がった後は、弓矢を武器に、架空の物語設定で戦ったり
みんなでカブトムシ探しして、カブトムシ見つけたり
家族旅行では、お隣岩手県まで行ってきました。今回のお目当ては鍾乳洞。鍾乳洞に行ったら、外の気温は32度だったのに、洞窟の中は11度と、寒いぐらいでびっくりしたり
鍾乳洞の中の水の透明度がすごくて感動したり
どこまでもどこまでも深く青く、きれいな水。時折水底に落ちている携帯が見えるほどの透明度。
鍾乳洞から出たら、メガネが曇っちゃったり
博物館で恐竜の骨や、化石を見たり、
琥珀を見たり。売っている琥珀を見て、「琥珀って、めっちゃ高いんだね!!」と、驚く息子。琥珀探して一儲けしようかとか、脳裏に浮かんだらしい。
誰もいない、クマも出そうなキャンプ場でテント張ってキャンプしたり
もうすぐ満月で、月を眺めながら焚き火したリ
誕生日をキャンプしながら祝ったり
家に帰ったら、アゲハが羽化するのを観察したり
セミを捕まえたり
カマキリの羽化を観察したり
友達と遊べなかった日は、一緒に畑行って、いっぱいとれた野菜を調理して食べたり
プレーパークでは、一日いっぱいカニ釣りで、19匹もカニ釣ったり
近所の公園のプレーパークでウォータースライダーやったり
水浴びしたり
青森の夏と言えば、お祭り。お祭りウィークはお祭り三昧。
弘前ねぷたも見に行ったし
八戸三社大祭を見に行ったり
トラ舞のトラに頭をかんでもらうと、頭良くなるからって、毎年頭をかんでもらっています。
青森ねぶた跳ねに行ったり
あ、後はお化け屋敷も行ったな~。
ビビりの息子は、怖くないバージョンでお願いしたにもかかわらず、びくびく物でしたが(笑)
こうやってこの夏休みを振り返ると、火、石、水、土、木、動物、植物、ゼロ体験。すべて経験した夏休みでした。
本当に、よく遊び、あっという間に終わった夏休みです。
プレーパークでも、体験できる!
こんな、原体験、いろんな子供たちにも、子ども時代にたくさんたくさんしてほしい。
子供時代の原体験は、絶対、後々、生き抜く力につながると思っています。こうやって、あちこち連れて歩くのは大変でも、プレーパークに行けば、ここでいう原体験は体験できるんです。
プレーパークでは、火も体験できます(火を使えない場所もありますが)。
木登りもできる
水遊びもできる
虫捕りしたりもできる
土遊びもできる
環境によってはカニなど、生き物に触れることもある
草花遊びで、色水作って遊ぶこともある
秘密基地作ることもあるし
石に絵を描くこともある
8つの原体験のうち、火、石、水、土、木、動物、植物の七つは体験できるのです。
ゼロ体験も、時には、雨上がりの虹を見たり、ペコペコにお腹がすくまで夢中に遊んでいることもあるでしょう。のどがカラカラになるまで走り回って遊ぶこともあるでしょう。
そして、何より、プレーパークには、一緒にそんな体験を共有できる友達がいる。初めて会った子とだって、夢中になって遊べちゃう。
「おもしろい」を、一緒に面白がってくれる人がいる。
だから楽しい。だから、心に残る。
夢中になって遊ぶ子ども時代は、心の土台を作っていきます。
今後のプレーパーク
夏休みも終わりましたが、子ども達は、いつだって、暇さえあれば遊びたいものです。
そんなとき、ぜひ、遊びに来て欲しいのがプレーパーク。
はぴちるプレーパークも、十和田を中心にまだまだやります。
★ちとせ小学校放課後プレーパーク(雨天中止)
毎週水曜 15:30~17:50
★8/31 野辺地キャンプマーケットにてプレーパーク
柴崎地区健康レクリエーション施設
プレーパークは11:00~17:00まで。
※ナイトマーケットは17:00~21:00
★9/14 三沢中央公園プレーパーク
10:00~15:00
★9/21 若葉公園プレーパーク
10:00~15:00(雨天中止)
【寄付のお願い】
はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、ほぼ自腹で賄っております。(ときおり、みんなで食べてねと、差し入れ下さる方もいて、とてもありがたいです)
夏休み中などは、お昼ご飯を食べていない子も割といるので、お腹にたまるものを持って行ったりもしていました。
活動費のお振込みも随時受け付けております。
今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。
今年買ったばかりのハンモックも、子ども達の激しい使い方に、早くもやぶれてしまいました。何とか縫って、補修しながら使っています。
皆様からのご寄付をお待ちしております。
【ゆうちょ銀行】
記号18420 番号07138981
シンドウサチコ
Amazon欲しい物リストから購入して下さり、配送先をHappy Childrenに変更しておうえんいただく方法もあります。
11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでも購入もできます。どうぞ、手に取ってごらんください。
ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。
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皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。