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息子の冬休み最後の休日。
久しぶりにブナの森の雪遊びに出かけました。
ブナの森は、雪に閉ざされ、とても静かです。
そり滑りを楽しみながらも、ふと見上げるとブナの森には前日積もったであろう雪が枝についていて、時折風が吹き抜けると、さらさらと音をたてながら落ちる雪。そんな舞い落ちる雪に太陽の光が反射して、キラキラと、それはそれは美しく、時間を忘れるような瞬間でした。
美しいものを美しいと感じられる、そんな感性を大事にしたい、そう思いました。子どものそんな感性をひらく。そのためには、美しいものに触れる、ともに感動することが必要なのではないかと思うのです。
感覚と感性
『感性』と『感覚』はよく似ていますが、ちょっと意味が違います。
『感覚』は、ウィキペディアによると、
「特定の物理的エネルギーに応答し、脳内におけるシグナルが受容・解釈される決められた部分に一致する、感覚細胞の型(またはそのグループ)を含む一つのシステム」
「アリストテレスは霊魂論でヒトの感覚を初めて分類し、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つがあるとした。これが広く知られる五感である」としている。
一方、『感性』は
「美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力」
「事物に対する感受性、とりわけ、対象の内包する多義的であいまいな情報に対する直感的な能力」
「無自覚的・直感的・情報統合的にくだす印象評価判断能力」
文字だけ見ると、なんだか小難しいですね。
簡単に言うなら、『感覚』は、五感で感じる力で、『感性』は、直感的に感じる能力、感じるこころとでも言えるでしょうか?
五感で感じることにより、感じるこころ=感性が磨かれていくのではないかと思っています。
例えば、以前もこのブログの中で何度か紹介しているエピソードに、虹を見たことのない少年の話があります。
ある、プレーパークでの一コマ。雨上がり、大きな虹が出た。
みんなで虹を眺め、「すごいね~!!」「めっちゃおっきい虹だね~!」「二重になってるよ!」って、みんなでワイワイ虹を見ていたその瞬間、3年生の男の子が「おれ、虹見たの初めて!」と言ったのです。
3年生まで、虹を見たことがないなんてことがあるだろうか?と、その時、彼の言葉にびっくりしたのですが、おそらくそれまでの間に、誰かと虹を見て「きれいだね!」と、感動を共有する経験がなかったのではないかと思ったのです。
「虹を見る」という視覚的情報も、虹に対して「わ~!きれい!」「すごいね~!」と感じることができないのは、感性が閉じてしまっている状態。そんなときは、虹も、ただの周りの風景の一つに過ぎない。でも、感動を誰かと共有できて、初めて感性の扉が開かれるのではないかと思うのです。
感性の扉を開くのは、周りにいる大人や、友達。
誰かと一緒に、「わ~~!!」って、感動することが扉の鍵なのではないでしょうか。
共に感動する
昨日息子とそり遊びをしたブナの森。
雪の中の森を歩いたことがあるでしょうか?
雪に閉ざされ、音は雪に吸収されていきます。
雪の森はとても静かです。
とてもとても静かです。
雪を踏む音。衣服のこすれる音。吐く息だけが聞こえてきます。
時折、風が吹くと、枝に積もった雪がさらさらと音を立てて降ってきます。
そんな静かな森の中、日の光が差し込み、舞い落ちる雪にキラキラと反射して、それは、時間を忘れるほど美しい光景です。
そり遊びをしていた私達ですが、あまりの美しさに、しばし立ち止まって眺めてしまいました。
そうやって、ともにそんな感動的な瞬間を共有する。それが、どんな情操教育よりも素晴らしいことなんじゃないかと思います。
100回映像見せて、きれいだね~、素敵だね~っていうより、一回、本物の体験を共有し、ともに感動する方が、心が動くのではないでしょうか。
映像ではお伝えしきれない美しさですが、動画を張っておきます。
そんな感動する瞬間をともに味わいつつ、森でとことん遊びます。
雪洞も掘ってみました。
雪の上にジャンプしてみました。
倒れた木が一本橋になっていて、その一本橋の上を斜面からそりで滑れるかチャレンジしてみたり。
滑っては登り、滑っては登り。
ジャンプ台を作ってみたり。
こんな時間を共に過ごせるのは、本当に幸せです。
登ったあとは、滑り降りて帰るだけ。
森の向こうの山なみも美しい。
今後のはぴちる
毎年訪れるブナの森ですが、やはりここは美しい森です。
大好きな森です。
だから、私達だけで遊ぶのはもったいないと思い、2月に冬遊びを企画することにしました。
【冬のブナの森で遊ぼう!】
2/15(土)13:00~
雪遊びする時間は2時間程度になります。
蔦温泉集合で、近くの森を歩き、そり遊び、雪洞づくりなどします。
雪の中をたくさん歩くので、今回は小学生以上とさせていただきます。
一家族1000円
子供のみ一人1000円
大人のみ一人1000円
子どものみの参加の場合は、蔦温泉駐車場までの送迎をお願いいたします。
お申込みはブログのお問い合わせフォームよりお願いします。
【プレーパーク】
2/22(土)10:00~15:00青森アピオにて。子育て広場イベント(「ただじゅんの からだであそぼう」)と同時開催!
【お礼とお願い】
継続的にはぴちるの活動に寄付をくださっている方がおります。いつもありがとうございます!
はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。
活動費のお振込みも随時受け付けております。
今後もこのような活動を続けていくために、どうぞご協力をお願いいたします。
皆様からのご寄付をお待ちしております。
【ゆうちょ銀行】
記号18420 番号7138981
シンドウサチコ
【他行より】
店番848 番号07138981
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【書籍】
昨年11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでもまだ多少購入でるようです。どうぞ、手に取ってごらんください。
ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。
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