自然欠乏症候群が子供たちにもたらすもの


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雨上がり。水量調節のために水が止められていた水路にどじょうの姿を発見した子供たち。

昨日の子供たちは、どじょうすくいに夢中でした。

砂の中にもぐって姿をくらますどじょうですが、子供たちにあってはひとたまりもありません。砂ごと網ですくい取り、どじょうを次々バケツに移す子ども達。

もちろん、我が家に遊びに来る子ども達、ゲームも持ってくる子もいます。ゲームに夢中になっている事もしばしばあります。

それでも、ゲームより魅力的なのは、こういった「生き物を捕まえる」という、狩猟本能をくすぐられる遊びです。

ここに集まる子供たちは、こういう環境が身近にあるのでとても恵まれています。

でも、現代、「自然で遊ぶことから遠ざかった」子供たちに、様々な精神不安定や、それに伴う症状がもたらされることを指摘した『自然欠乏症候群』が知られるようになってきました。

高層マンションに住み、土から離れてしまった子供たち。公園で遊ばなくなった子ども達。塾や習い事で忙しくなった子ども達。ゲーム対戦ばかりで、外で遊ばない子供たち。学校は車で送り迎え。放課後は習い事。子どもたちが外遊びできる環境が当たり前になってしまっているところも少なくない現代。

自然から遠ざかった生活で、私達はどんな風に変化してきたのでしょうか?

自然欠乏症候群とは

アメリカやカナダで話題になっているのが「自然欠乏症候群」という言葉です。

リチャード・ルーブが出版した『あなたの子どもには自然が足りない』の中で提唱した「自然欠乏障害」という言葉から派生し、日本で知られるようになったようです。

一昔前は、泥んこになって遊ぶ子ども達や、日が暮れるまで遊び、家に帰ってご飯を食べ、お風呂に入ると猛烈に眠くなり、9時、10時には寝てしまう。それがごく当たり前だった子供の姿であったと思うのですが、現代は、外で遊ぶ子供の姿は少なくなり、学校の行き帰りも送迎され、放課後は学童や習い事や部活に忙しい子供たち。学童も、外で遊ぶ時間は限られ、地域によっては外遊びさせないところもあります。外遊びも、安全面から禁止する親御さんもいたり、そうなると、室内でゲームする子供が増えて当然の環境。

でも、こういった子供たちは、日本に限ったことではないようです。

海外では、子供を狙った犯罪が多いため、子供だけで歩かせないように、どこかに行くときは必ず保護者の送迎が義務付けられている国もあるようです。

のびのびと子どもが外で遊べる環境がどんどん少なくなっている現代で、「自然から遠ざかってしまった」子ども達が抱えている心身の問題が「自然欠乏症候群」なのです。

・集中力がない

・落ち着きがなくじっとしていられない

・忍耐力がなく、かんしゃくを起こしやすい

・他人に対する気遣いができず、友達とうまく遊べない

・平衡感覚が乏しく、よく転ぶ

・視野が狭く、すぐ横で起きていることや、横から追ってくるものに気づかない

スマホやタブレットなどの強い光を放つ平面を凝視して過ごす毎日は、運動機能にも影響を及ぼしています。

確かに、便利な世の中です。スイッチ一つで人の代わりに何でもやってくれて、室内は快適な状態に保たれ、安全で清潔な毎日を送れるようになりました。でも、それと引き換えに失っているものはあまりにも大きいのです。

 

「自然欠乏症群」になった子供たちは、健康診断をしても数値的な問題は見つからないことがあります。しかし、明らかに精神状態や行動に問題を抱えている子供たちが増えているのです。

「心も体も、なんだかすぐれない状態」

「気力、体力が不足している」

「いつも低空飛行」

「ちょっとしたことで落ち込んだり、憂うつになる」

「何をやっても楽しめない」

「ちょっとしたことでイライラしやすい」

「眠れない」

「いつもだるい」

そんな状態の子ども達、周りにいませんか?もちろん、これは、大人にも当てはまります。

自然を感じるには

最近、キャンプが人気だったり、少し前は山ガールや、苔ガールなんて言葉もありましたね。

それも、コンクリートに囲まれ、自然が足りないと感じている人たちが、原点に回帰しようとしているからではないかと思うのです。日頃不足している自然を補おうとするから、週末ガーデニングや、アウトドアの趣味を持とうとするのではないでしょうか?

たぶん、体ではわかっているのです。自分には自然が必要だと。

自然と言うのは、環境的な自然もありますが、規則正しく太陽や月のリズムを取り入れた暮らし方や、健康的な食事、住環境なども含まれます。

「自然が足りない」と感じたとき、まずできるのは、生活リズムを整えることでしょうか。

朝は太陽の光を浴び、窓を開け、風を感じ、鳥の声を聴き、一日をスタートさせること。

ご飯やだしの利いたお味噌汁。旬の野菜や魚などを食卓に取り入れたり、お花を飾ったり、季節を感じることだったり。

最近は、ミョウガやインゲンを収穫したので、食卓には、季節の野菜が並びます。

九月にはお月見もあります。季節を感じる行事を取り入れるのもいいでしょう。今年の中秋の名月は9月24日です。

日中はよく歩き、夜寝る前は、スマホやPC,タブレットから離れ、眠りにつきやすい環境を整えることだったり。

庭やベランダで家庭菜園を楽しむガーデニングで土に触れるのもいいでしょう。

子供が摘んできた野菜でおやつを作ってみるのもいいかもしれません。

昨日は、ニラをどこからか摘んできた子供たち。おやつにニラ入りお好み焼きを作ってあげたら、おいしいおいしいと、ぺろりと平らげました。

野菜を刻むのは子ども達。ソースかけるのも子供たち。一緒に台所にも立ちます。

朝や週末、空いた時間は近くの公園などを散歩しながら、木々が葉を揺らすさわさわとした音に耳を澄ませるゆったりとした時間を持つのもいいかもしれません。

うちに来る子ども達は、みんな木登りが大好き。そんな子供たちを眺めるのが、私は大好き。

もちろん、土日を使って質のいい自然に出向くこともおすすめです。海、山、川、湖・・・日本はとても美しい自然がまだまだたくさん残っています。きれいだな~と、思える環境に出向いてもいいでしょう。

人工的な光からシャットアウトされたキャンプをするのもいいでしょう。満天の星に、焚き火しながら過ごす夜は格別です。

自分の生活の中で、自然を感じられるシーンを少しでも取り入れていった欲しいと思います。大人ですら、自然が足りないと感じるんです。

子供は、五感を使って、様々な情報を取り入れ、脳を発達させる大事な時期です。

夏の暑い日、虫とりに夢中になったり、泥んこで遊んだり、びしょ濡れになって水で遊んだり、時には雨に打たれてみたり、秋の風を感じながらトンボを捕まえたり、ドングリ拾いに夢中になったり、季節を肌で感じながら遊ぶことは、子供時代にはとても大切な事。

何でもいい。季節を感じる、小さなことからでいい。自然を感じられる暮らしを取り戻していってほしいと思います。

そして、ここの子供たちは・・・

どじょうすくいに夢中になった子ども達。すくったドジョウは30匹ほどいたでしょうか。18匹と謎のオタマジャクシは我が家に残され、残りは一緒にどじょうをすくったお友達が持ち帰りました。

何だこれ!!と、見たこともないでかいオタマジャクシにびっくりする子供たちですが、ウシガエルか?ガマガエルか?しばらく飼ってみることにしました。

どじょうすくいの帰り道、子供たちとお話ししながら帰る帰り道。

こんな毎日が、この子達の原風景になっていくのだと思います。

手をすり抜けるどじょうのぬるぬるした感触

水の冷たさ

みんなで囲んで食べた食卓

何でもない話しながら帰る帰り道

自然に回帰するためには、子供時代に自然で遊ぶ必要があります。体に残った、自然の楽しかった記憶や、感覚を、再び取り戻したいと思えるからです。

時には大雨に飛び出し、雨を体全体で感じることもあるでしょう。

おーなり由子さんとはたこうしろうさんの、「どしゃぶり」という絵本。だいすきです。雨の中飛び出す子供たちそのものです。

 

自然の中の静寂を心地よいと感じる経験も必要です。

今の子供たちは、テレビ、スマホ、耳にはイヤホンして音楽を聴き、外部の自然な音がシャットダウンされています。車の音、工事の音、街頭宣伝カーの音、暮らしの中は、人工的な音だらけ。静かすぎるとかえって落ち着かない人もいます。

でも、本来の自然の中の静寂には、木々のこすれ合う音や、鳥や虫の声、風の音、いろんな音があるものです。

自然の音は、人に心の落ち着きと癒しをもたらします。

また、自然の香りもしかり。

人工的な香りに囲まれて、鼻はマヒしてしまいそうです。フローラルの香など、一見いい香りのようですが、人工的な香りのきつさに辟易している人もたくさんいます。柔軟剤や制汗シートなど、きつすぎる人工的な香りによる香害とも言われたりします。

本来は、自然の中にもたくさんの香りがあります。

土の匂い、雨の匂い、、草の匂い、森の匂い、焚き火の匂い・・・そういわれて、どんな香りかわかりますか?

日々、いろんな香りが周りにはあふれていますが、そういった自然の香りを思い出してみてください。

家では、毎年シソジュースや梅ジュースなんかも作るのですが、先日、八戸のなおママさんから教えていただいたハーブ水がなかなか良くって、近頃は、ハーブ水もお気に入りです。

庭でつんだミントやレモンバームを、ただお水を入れたポットに入れて、一晩おくだけ。

ハーブの香りがさわやかなハーブ水は、暑いときにさわやかです。

暮らしの中に、自然な香りも取り入れていきたいですね。

 

 

明日は三沢の中央公園祭りでプレーパークです。

どうぞ、公園に遊びにきがてら、プレーパークでも遊んでいってくださいね。

 

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蛍キャンプ2018~ホタルと遊び編


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キャンプから一週間経ち、子どもたちは夏休みに突入してしまいました。

長い長い夏休みのスタートです。

修了式直後から、夏休みだ~~!!ってやってきた子供たちは、さっそく水かけ戦争をしています。

夏休みの子どもたちも楽しいのですが、その前に、ホタルキャンプでの川遊び以外の子どもたちの様子を、忘れないうちにアップしておきたいと思います。

 

自分たちの力で

キャンプ場に到着後、まず最初にやったのは、テントを建てること。

自分たちが寝るテントを、自分たちで協力して建てます。

テントを建てたら、自分の荷物はテントの中へ。

昼食を食べながら、ホオの葉っぱの風車のつくり方を教えてくれるすみれお姉さん。

うまくできると、こんな風にクルクルよく回ります。

川遊びから戻ってからは、着替えてスイカ割りしてからの自由遊びの時間。ハンモックや綱渡り、野球や虫捕り。思い思いに遊びます。

こぞって木登りに挑戦!

遊んでる子どもたちに声をかけて、晩御飯の準備手伝ってくれる人~?って聞くと、みんな元気に手をあげてくれます。

何人か、手分けしてやってもらいます。

ゴボウのささがき頑張るのは五年生のお姉さん。

玉ねぎ刻んだり、じゃがいもの皮むく男子たち。

米とぎ担当。

盛りつけも、それぞれ。

ダッチオーブン料理は大人担当。

自分たちでできることは自分たちの力でね。

スイカ割りの思い出

スイカ割り、実は子供たち、結構楽しみにしています。普段はもったいないし、なかなかやることのないのがスイカ割り。

みんなが、こっちこっち!!もっと右!もう一歩前!!なんていうので、みんなの言葉を信じて進んでいくわけです。

友達を信じてなきゃ割れませんよね(*^-^*)。

割ったスイカに群がる子ども達。

細かく砕けたものまで、食べますよ♪

そしてお次は焚き火でマシュマロ焼き♪自分でマシュマロ刺す棒を調達しに行きます。

二個焼けるような、枝を見つけてきた欲張りは息子(*^-^*)。さすが、いい焼き加減です。

焚き火と花火と、それからホタル

そして、ご飯の後は蛍が出る時間までもう少し時間があるから、たき火を囲みつつ、花火タイム。

だんだん暗くなってきました。

暗くなってきたところで、ホタル探しの暗闇探検!

昼間見た、橋の上から見下ろすと、ホタルがいたいた!ふわ~ん、ふわ~んって飛んでます。ゲンジボタルです。そっと捕まえてみると、手のひらで光ります。

川面から、林の方に目を向けると、林の中にもホタルがいます。

ピカッピカッ!とフラッシュのように光るのはヒメボタル。林の中はクリスマスツリーのようです。今回は、ヒメボタルの時期にばっちり当たって、最高の年でした。一週間ずれると、これほど光はたくさんではないでしょう。

大きい方がゲンジボタルで、小さい方はヒメボタル。

ゲンジボタルはきれいな川に住むホタルで、ヒメボタルは一生林の中で暮らすホタル。こんなに小さいのに、光はとても強いのにみんなびっくりします。

ひっくり返してみると、おしりがちゃんと光ってます。ゲンジボタルは発光器が二本光っているので、オスです。ヒメボタルは発光器が一本だったのでメスです。

ホタルは成虫になったらエサは食べず、水滴をなめるのみ。成虫になってからは一週間から10日の命。その短い期間に光で交信し、結婚相手を探し、種を残すわけです。だから、ホタル探しの時は、懐中電灯を使わず、ホタルの光による交信を邪魔しないように、暗闇で目を凝らしつつ、ホタルの光をうっとり眺めるのがいいのです。

そんなお話ししながら、一回り。

キャンプ場に戻ると、焚き火が赤々と燃えていて、ちょっとホッとする子ども達。

帰ってくると、酒田父さんが仕込んでくれてたジャガイモと玉ねぎのダッチオーブン料理ができています。たき火を囲んで夜食にありつける贅沢な時間。

子どもたちは、食べ終わるとテントの中でお化け屋敷か?何やら楽し気に騒いでいます。そのうち、静かになったな~と思っていたら、一人、眠れないと抜け出してきた子と、まだ眠らずに焚き火の周りにいた子が数人。

誰かが炊事場に行ったら、クワガタを見つけてきました。

それからが今度は昆虫探しの時間に。

本気で探すのは大人や大きい人たち。

でも、クワガタ見つけるのは決まって子ども達。

電気の下にはいろんな生き物が集まってきます。オオミズアオは、ガなんだけど、青くてきれいな色をしています。

結局この夜、五匹のミヤマクワガタのオスとメスを捕まえました。大物もゲット!

水も大切な資源

夕べは興奮しすぎてよく眠れなかったのか、朝方寒かったからか、四時前から起きてきた子供たちです。

朝ご飯は、昨日の残りのカレーに、うどんとめんつゆを入れてカレーうどんに。

カレーの翌朝は、お鍋もきれいにできて一石二鳥のメニューなんです。

ご飯の後は食器を片付けますが、ここでワンポイント。

食べた食器は、一旦トイレットペーパーできれいに拭き取ります。そうすることで、洗う時に水を汚さずにすむからです。

これは、山でのキャンプで身についた私たちの片付け方。自分たちがいることで、自然にできるだけインパクトを与えないように。きれいな環境はきれいなまま残すこと。

山に入ると、水は貴重品です。飲み水は最低限確保し、調理用に水はとっておき、洗うためには最低限度の水しか使いません。

脂っぽいものは、お湯を沸かして、ちょっぴりお湯をかけると油汚れもきれいになります。

ただ、このキャンプ場、飲用不可だけど、手洗いや食器洗い用には水は出ます。

夜中、気づいたらトイレの水が流しっぱなしになってたり、スイカを冷やすのだったり、洗い水だったり、水鉄砲遊びだったり、日中結構水をいっぱい使いました。

翌朝になって、急に水が出なくなってしまいました。どうやら、タンクの水を使い果たしてしまったようです。また、タンクに水がたまるまで、水は使えません。

飲み水は自分たちで持ってきてあるので大丈夫でしたが、トイレの水も出なくなり、水が出ないと思うと、急に不便な感じがしてきます。

そこで、あるお母さんの提案で、子ども達、バケツを持って川に水を汲みに行くことに。トイレにもペットボトルで汲んだ水を置きました。

途上国では水を汲みに行くのが子どもの仕事だったりする国もあるので、これも、いい経験かと思いました。

水は貴重品です。

蛇口をひねって出るのが当たり前ではないのです。

遊び疲れて寝落ちするほどに

二日目もたっぷり川遊びをし、前日も遅くまで昆虫探ししていた男の子。朝は朝で四時起きですから、お昼ご飯食べ終わるころには、限界がやってきました。

半分食べながら寝落ちして、そのまま、ずっと眠りっぱなし。

おうちの方が迎えに来て起こしても、全然起きないくらい爆睡していました。

遊び疲れて寝落ちするほど、遊びきったホタルキャンプ。

こども時代に、こんな経験たっぷりできる子どもたちは幸せです。

子どもたちの声

後日、キャンプに参加してくれた子から、とってもうれしい手紙が届きました。

イキイキとした素敵な絵です。

楽しさが伝わってきます。

また来たい!本当に楽しかった!来てよかった!

そんな子供たちの声が、私たちにとって何よりの励ましであり、喜びです。

 

自分たちではなかなかこんな経験させてあげられない。

そんな時は、ぜひ、私達のキャンプに子どもたちを連れてきてくださいね。

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蛍キャンプ2018~川遊び編


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今年も、川遊びと蛍キャンプ、心配していた雨にも降られることなく、子供10人、大人6人でのデイキャンプ&キャンプを開催することができました。

ぼんやりと暑く、蛍日和、川遊び日和の二日間でした。

様々な生き物に触れ、流れる川を歩き、時に深みで泳ぎ、遊びつくした二日間。

2018年の蛍キャンプの川遊びの様子を紹介します。

生き物がたくさんいる多様な川での川遊び

ホタルキャンプに選んだこの場所は、ホタルも見られる清流です。

川に下りて、足を川に踏み入れた瞬間、「冷たい!!」

足がビリビリするぐらいの冷たさです。

早速みんなで川の上流めがけて歩きながら、ホタルの幼虫のえさになるカワニナ探しです。

コケもついている川底の石は、つるつる滑るので、慎重に慎重に歩きます。

歩いていると、すみれお姉さんが何かを発見した様子です。

みんなでそろりそろりとすみれお姉さんのそばに行ってみると、桑の実がありました!

みんなで桑の実食べに夢中です。

いっぱい採ったど~!

黒いのが甘くておいしいよ。でも、赤いのもすっぱくておいしい!

おっとっとしながら、再び上流めがけて川を遡行します。

この先は、川の中は流れが速いから、よし、こっちから行ってみよう!

とうとう、ダムの直下に到着です!

足元はかなり苔でつるつるしてるポイントを、恐る恐る進みながら、カワニナ探したりしていたら、一人、何か見つけたようです。

死んでるけど、クワガタ発見!!

滝のような水の流れでしばし遊んでいきます。

苔をボールにして流れに向かって投げる子も。

もう、なんでも遊びです。コケボールが流れてくると、下でデロ~ンってとろけるのが楽しくて仕方ないようです。

 

上流探検の後は、再び橋の下まで戻って、ダムづくり。

実は去年作ったダムがまだ少し残っていたので、そこにみんなで再び石を積んでいます。

大きい石を積む子、小さい石を積む子。

かなりいい感じのダムになってきました。

石をめくると、生き物を見つける子ども達。

トビケラがたくさんいました。

カワニナも。

ダムづくりもひと段落したところで、ちょっぴり下流の深みに、魚を探しに探検に行きます。

魚、いるかな~?

去年はこの深みにたくさん魚がいたのですが、今年は魚の姿を見つけることができませんでした。水温も低く、魚もあまり活発ではないのかな・・・?

もう、胸までつかると冷たいのなんの。

だんだん寒くなってきたので、冷えてきた子から川を後にします。

上から見るダムの立派な事!

この日は、川から上がった後は、スイカ割りや、ハンモック、綱渡りや木登りしたり、ホオの葉の風車作ったり、ボールで遊んだり、冷えた体を遊んで温め、晩御飯作って、みんなで食べて、花火してホタル探しと暗闇探検。そして翌日は朝から川遊びです。

二日目の川遊びで自信をつけていく子供たち

二日目は、興奮しすぎたのか、朝方の寒さからか、早起きしすぎた子ども達。早くからご飯を食べて、九時前にさっそく川へ。

昨日川遊びできなかった子もいたので、まずはダムづくりからスタート。お次は昨日の深みへ。やっぱり水は冷たいけれど、昨日より気温が高いので、大丈夫。

さあ、今日はもうちょっと奥へ探検しよう!

下り始めてすぐに、天然のウォータースライダー。ちょっぴりお尻が痛いけど、川の流れで滑っていけます。

もう少し先にも、小さなウォータースライダー。水の流れも速いので、子どもたちもおっかなびっくり。

川の下にはちゃんと高校生のお姉ちゃんが危なくないように待ち構えていてくれます。

キラキラと光る水面でと流れで、川底の様子がわかりにくいので、先頭をすみれお姉さんが歩き、途中、大人たちが子どもたちをガイドしながら、浅いところ、流れ比較的早くないところ、歩きやすそうなルートを見つけてサポートしています。

一人で歩くのに不安がある子には、同じく高校生の渓太お兄さんがサポートします。

そうやって、ちょっぴりドキドキするルートを通りながら、川を下って歩くこと一時間ほど。下の橋まで来たところで、寒くなった子もいるので、一旦川から上がることにします。

橋の上から、ガサガサと音がして、現れたのはクマ・・・ではなく、スイカを持ってきた酒田父さん。ちょっぴり冒険した後は、スイカで腹ごしらえして、体を温め、次なる冒険に備えます。

スイカ切るのも、子ども達がチャレンジ。

みんなで並んで食べるスイカは美味しいね!

休憩の後、後から合流した家族と一緒に、再び川探検。さっき川から上がった橋のところからスタートです。さらに下流へ向かいます。

深いところ、流れの早いところに注意しながら進んでいきます。

ここは、川の端だけ浅くて、川の中心は深いところが続くポイント。すみれお姉さんが慎重にコース取りしながら進んでいきます。

ちょっと足を中心に入れると、腰までつかる深さ。

でも、深みと言っても、立てるくらいの深さ。たまらず高校生二人、泳ぎだします。

水が冷たいし、深くて怖いから躊躇する子ども達。

大人も入って見せて、「さあ、泳いでみたい子いない?」

高校生と、大人とサポートしながら、一人づつ、みんなちょっぴりひと泳ぎ。

これで全身濡れたら、もう、転ぶのも濡れるのも怖くない。

そうやって歩いてたどり着いた小さな滝。今日の目的地はここまで。

記念撮影の後、もう少しこの辺を探検してみることに。

たまりに、魚を見つけたり、カエルを見つけたりしていると、なんと、酒田父さん、カニを発見!!大物に色めき立つ子ども達。仙人のように岩の上に座っているのが酒田父さん。

生き物がもっといないかと、目を皿のようにして水の中を探します。

どうやらモクズガニ。手に毛があって、なかなか立派です。食べるとおいしいらしいのですが、子どもたちが触っている間に逃がしてしまいました。

タイリククロスジヘビトンボの幼虫と、カエル。

ヘビトンボは肉食でかじるから葉っぱにのせて観察。

岩の上から見ていたら、魚影を発見!魚を捕ろうと網を構えるも、すばしっこい川魚を捕まえるのは至難の業。

すると、子どもたちが浅いところで、魚の稚魚を発見。

こっちは網で結構たくさんすくえました。

大きい魚が捕まえられなくて、後ろ髪ひかれる思いですが、稚魚は放して、「来年大きくなれよ」と、川を後にすることに。

この川の中で出会った生き物はたくさんいました。多様な生き物が見られる、非常に豊かな川です。豊かな川が育むたくさんの命に触れた子ども達です。この多様性は、きれいな水だからこそ。足がビリビリするぐらいの冷たさの水を体でしっかり感じた子どもたちです。

川からちょっぴりヤブをこいで、林道まで。

自分の足で川を歩ききり、達成感と共に自信をつけた子どもたちは、足取りも軽い。

最初は川を歩くのがおっかなびっくりだった子も、最後はやりきり、自信に満ちた顔をしています。

今回は、川遊びについて。

次回は、川遊び以外のキャンプでの子供たちの様子を報告したいと思います。

 

活動に協力のお願い

今回のキャンプでも、いろんな方に協力いただきました。

キャンプのお手伝いをしてくれた高校生二人。

すみれお姉さんと、けいたお兄さん。

そして、アウトドアの達人酒田父さん。

子どもたちにアイスの差し入れをくださった高橋博志さん。

楽しいキャンプのためにと資金面で協力いただいた平出桃子さん。

そして、キャンプの中では、参加者でありながら、皆さん、他の子も、我が子のように見守り、遊んでくれました。お陰さまで、大きな事故やけがもなく終えることができました。

子どもたちは、自然の中で本当によく遊び、よく食べました。「来てよかった~~!!」「楽しかった~~!!」という子供たちの声と、ちょっぴり成長して自信をつけた顔が、何よりの報酬です。

そして、その他、今回のキャンプに限らず、活動に賛同してくれて、寄付をくださった石井朋美さん、木村桃子さん、菊池裕子さん、本当にありがとうございます!!

引き続き、いろんな形で応援して下さる方を募集しています。

実際に子どもたちを相手に楽しみたい方。

実働はできないけど、資金面で協力して下さる方。

参加者として参加して下さる方。

このような活動をシェアして下さる方。

いろんな形での応援の仕方があります。

どうぞ、今後とも、応援よろしくお願いいたします。

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子どもたちが未来のために賢い選択をしていけるように


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先日、森林環境教育プログラムLEAFのローカルインストラクター研修を受けてきました。

子どもたちは、森での遊びを通して、森にはいろんな植物があったり、いろんな生き物がいたり、そんな多様性に気づいていきます。でも一方で、そんな自然を利用しながら生活している私たちの暮らしがあるということも意識してみることができたら、日々の暮らしの中で、ごみにならないような、自然に帰る素材を選ぶとか、今までとはちょっと違った視点で買い物ができるようになってくれたら、それが、持続可能な暮らしをする、ということにつながっていくのだと思います。

LEAFとは、私達が持続可能な生活を送る上で、森林が重要な役割を持っているということを子どもたちに知ってもらい、学んでもらうことをビジョンに掲げています。

森に親しみ、森での遊びを通して、体感することで森の役割に気づいたり、人と森の関りによってを知り、環境問題に対して、自分なりの賢い選択ができるように、そして、未来に対して責任を持てる、そんな子供たちを育てていこうと考えられたプログラムです。

子どもたちが、この先の未来、賢い選択ができるようになるって、どういうことなのか、今日はそんなお話をしたいと思います。

子どもは未来の消費者

子どもたちの親は現在の消費者でもあります。日々、生活のために買い物をしています。食べるため。暮らすため。楽しむため。いろんな目的で買い物をします。

また、現在の子どもたちは将来の消費者になります。大きくなったら、自分で買い物をするようになっていきます。でも、今の子供たちが消費者になる、というのは、とても長期的な視点です。

でも、全ての子どもが未来の消費者になる、という視点は、私達がよりよい未来を生きていくためには、意識しておかなければならない視点だと思います。

6月に、私達は夏泊半島に子どもたちを連れて遊びに行ってきました。

その時の海の透明度と、大島からの眺めの美しさに、子どもたちと感動しました。映画のワンシーンに出てくるような絶景でした。

ところが残念なことに、海はものすごくきれいなのに、海岸はゴミだらけなのです。様々な漂着物が浜に打ち寄せられていました。

ここ、夏泊半島は、とても森が豊かです。天然の椿が自生する北限地でもあります。

森が豊かなところは、海の水がとてもきれいです。

エメラルドグリーンのこの海の水は、間違いなく森が育んだきれいな水です。

水がきれいだと、やはり、生き物も多様です。

けれど、このゴミ・・・

賢い選択をするということは、例えばごみの少ない包装の物を買う、ということや、

たとえゴミになったとしても自然にかえるものを買う、とか、

洗剤など、環境にインパクトの少ない物を買うなんていう選択ができることです。

土に還らないプラスチックの物より、木でできたものを買う、という選択だったり、

同じ木でも、輸入してきた、海外の熱帯雨林を伐採してできたものではなく、日本の間伐材を使ったものを買う、とか、

日本の伝統工芸品を買う、ということだったり、

より、地域資源を生かしつつ、それが森を守るために役立っているようなものを買う、というような選択ができることです。

原発の電気は、もちろん環境の側面からすると非常に危うい。だから自然エネルギーがいいのだと、今ある森を切り開き、大規模な太陽光パネルを建てるというやり方も、やはりこれは環境という側面から見ると違うのではないかと思っています。

今ある森は、私達の代でなくしていいものではありません。森を切り開きすぎたせいで、大規模な土砂崩れや、洪水などと言った自然災害に見舞われてしまうこともあります。

森が私たちの暮らしを守ってくれているということに、災害にあって、はじめて気づいたとしても、再び保水力のある森に戻るまでには、何十年もかかることです。

失ってからの再生は、とてもとても時間のかかることです。だからこそ、賢い選択ができる子どもたちを増やしていかなければなりません。

また、現在の子どもたちは将来の意思決定者になり、市長や県知事や、議員となって地元の声を育てる人になるかもしれません。

また、子どもたちの中には、森林で働く林業者になる子もいるかもしれません。

森林所有者でなくとも、たとえば建築家や設計士などになる子どももいるでしょう。

子どもたちが将来建築家や設計士として、仕事をするときに、国産材の家ということで設計する、国産材を建築用材に選ぶということで関わってきます。

子どものころから木材について知ることで、大人になった時に正しい、賢い選択をすることになるでしょう。

また、子どもたちの中には先生となって、子どもたちに影響を与える人になる子もいるでしょう。

社会の中の多くの人が自分の行動をより持続可能な方向に変えることができます。

いろんな意味で、子どもたちは私たちの未来を決定していく、大事な人材なのです。

だからこそ、子どもたちに環境教育を、体験してもらう必要があるのだと思っています。

 

自然を体感して気づく

そんなわけで、昨日はそのためのローカルインストラクターになるための研修でしたが、実際に『おいらせもりのようちえん』に来てくれている親子の方々がたくさん参加してくれての実践でした。

どんなプログラムをしたかと言うと、

森の仕事を森にあるものでやってみる体験プログラム

様々な葉っぱや木があることを知り、名前を付けたり、何歳ぐらいかな?と考えてみるプログラム、

森にあるもので動物を作ってみる造形プログラム、

森にあるもので家を作るプログラムは秘密基地づくりですね。小学生チームと、幼児と大人チームに分かれて作りました。

匂いを感じたり、森にあるものから経済的な価値を生み出すワーク、

お気に入りの木を見つけ、ちょっぴりやぶこぎするプログラム、

葉っぱのお金でじゃんけんして、嬉しいの対価を、ありがとうでお金に代えるプログラム、

森の木が、お金になるのだということを体感するプログラム

 

 

森の木の葉っぱが蓄えている雨水を体感するプログラムなど。

私は、森からいろいろ面白い物やきれいなもの、美味しそうなもの、ギザギザしたものなどを探してくるプログラムを担当。

「つるつる」「ざらざら」「おいしそう」「きれい」「なんだこれ?!」など、いろんなワードの物を森の中から探してきてくれる子ども達。

「なんだこれ?」で多かったのは、この、葉っぱについた泡です。泡をちょっとさわってみると、中から虫が出てきました。

実は、泡を吹くから、アワフキムシ。そのまんまの名前です。

自分なりに、面白いと思ったものが、なんで面白いと思ったか、発表もしてもらいました。

ある子にとっては「おいしそう」なものが、

ある子にとっては「おもしろいもの」であり、

ある子にとっては「なんじゃこりゃ」なのです。

その子の感性で、同じものでも、とらえかたはそれぞれです。

比較的小さな子供たちは、探したり、集めたりが大好きです。森に親しむ導入に、こんなプログラムを入れてみました。

プログラムは、年齢によって、伝えたいことが変わってきます。小さい子は、親しむことを中心に、自然で遊ぶのって楽しい!という体験をして、もう少し大きくなると、それはどうしてなんだろう?と考えるプログラムになったり、どうやったらかいいか?というように自分たちで考えていくようなプロセスを大事にしていきます。

家庭の中でも森や、自然や、環境について話す機会を

自然体験がいいとわかっていても、なかなか、自分だけではどうしていいかわからない、という親御さんもたくさんいます。

でも、そんなときでも、「おいらせもりのようちえん」や、「はぴちるの冒険キャンプ」のような、親子で体験できるようなものに参加する、というような選択肢もあります。

幼児のプログラムの場合、ほとんどの場合、子供と一緒に親も体験することになります。

自然の面白さに気づき、自然で遊ぶ、ということがどういうことなのか体験していく中で、自分たちの普段の暮らしに生かしていけるようになってほしいと思っています。日頃のただのお散歩も、目線を変えれば、そこには虫や、花や、木々の命の世界が広がっています。そこに気づかせてあげたり、一緒に気づいて驚きを共有したり、そんなところから、自然に対する意識は変わっていきます。

子どもたちに賢い選択をしていってもらうためには、親も、賢い選択ができるような姿を見せられるといいですね。そういう大人が増えることも、子どもたちにとってはよりよい未来を作っていける一歩にきっとなっていきます。

子どもが大きくなってくると、家庭の中で、森について話す機会だったり、環境について話す機会も、あるといいですね。

例えば、絵本をきっかけにしてもいい。今回のような豪雨での災害のニュースをきっかけにしてもいい。テレビでたまたま見た番組をきっかけにしてもいい。海にごみがいっぱいあるのを見て、残念に思った、それをきっかけにしてもいい。虫を見つけたときに、それをきっかけにしてもいい。身近な何かのきっかけをもとに、親子で、環境の話、森の話、自然の話をたくさんしてほしい。

そう思っています。

 

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子どもたちと発見の喜びを共感しよう~センスオブワンダーの体験を


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週末は、『おいらせもりのようちえん』とコラボの森遊びの日でした。

スタッフを含め、赤ちゃん抱いたお母さんから、おばあちゃん世代まで。

温かくなって動き出した虫たちを見つけたり、食べられる木の実を見つけて食べたり。普段は見逃してしまうような、そんな自然の中の面白さをみんなで感じた一日でした。

レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』という本があります。

センス・オブ・ワンダーとは、

「美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目をみはる感性」です。

子ども時代に、そんな、センス・オブ・ワンダーを体験することは、とても素晴らしいことです。

森で出会った、面白く、おいしい、素敵なもの

今回、ちょうど我が家で飼っているカイコの幼虫と、この日の朝、繭から出てきたカイコガと、アゲハの幼虫がいたので、持って行って、みんなに見てもらいました。

カイコは、「おばあちゃんちで子どものころカイコ飼っていた」という方や、「学校で小学校の時先生が教室でカイコ飼ってた」という大人の方が時々いますが、今、実際目にすることはほとんどないのではないかと思います。

今朝も二年生の読み聞かせで『いちにちこんちゅう』を読んだら、「いちにちカイコ~!」っていうシーンがあって、子ども達、「カイコってなぁに?」「見たことない」って話していて、実物を見せられる機会があったら、見せておきたいな~と、思いました。

今朝は、アゲハの幼虫を見せて、「ちょう」のお話を読んだのだけれど、実物を見てから、こういった科学絵本を読むと、子どもたちの食いつき方が違います。

カイコの卵、幼虫、成虫、繭から糸をとったもの、糸からシルクへ。一通り全部見られるように持って行ったので、もりのようちえんの参加者さんへ、「にんげんの役に立つ虫」ということで紹介しました。

お蚕さん。

こちらは成虫。モスラのようで、よく見ると、とてもかわいい顔をしています。

そして、この、カイコの幼虫が食べる葉っぱが桑の葉です。この森にはたくさん桑の木があって、今は桑の実が食べごろでした。

森を歩いた最後には、桑の木食べ放題で、みんな夢中です。

手も口もどどめ色に(*^-^*)。

小さな子も、「お姉ちゃんにお土産持っていこうか」と、ママがとって集めた桑の実を次々食べて手が染まっていきます。

親子で、夢中で採って食べる姿も。黒いのが甘いんだけど、「赤くて酸っぱいのと黒いのを交互に食べるとまたおいしい!」と、赤い実もほおばる大人たち。

キャンプ場の原っぱをゆっくり虫を探しながら歩いていくと、子どもたちが、面白いもの見つけてくれます。

最初に見つけたのはコメツキムシ。

ひっくり返すと、パチン!!という音がして跳ねてひっくり返る様子は、まるで虫のサーカスのようです。

お次はナナホシテントウ。すぐにどこかへ飛んで行ってしまいました。

ジョウカイボンは光らないけどホタルの仲間です。

キャンプ場の中、どんぐりの木の下には、今年芽が出てきたばかりのどんぐりの赤ちゃんがあっちにもこっちにも。

10年もたてば、屋根ほども大きく成長するどんぐりです。

我が家の庭にあるどんぐりの木は、長男が4,5歳のころに公園から拾ってきて、庭にばらまいたものが、今はこんなに大きくなって、子どもたちが秘密基地作って木のぼえいできるような木になってしまいました。今、長男は21なので、芽が出てから15,6年経っています。

そう思うと、子どもの指先ほどの小さな小さなどんぐりから、こんなに大きくなる木って、すごいな~と感動します。

歩いていたら見つけたグミの木。もう、残り僅かで、子どもたちがどうにか一粒づつ口にできたかな。

あまり草刈りしていない森の中を歩くと、足元はふわふわしています。

葉っぱが積み重なってふわふわの腐葉土になっているので、木の枝を土に刺してみると、30センチぐらいは木の棒がぐっと入っていくほど柔らかな土の層。土の中では、ミミズや、微生物や、小さな生き物たちが落ち葉を分解する役割を担っています。土の中の生き物たちの力もまた、すごいものです。

そして、そんな森を抜け、今度は木苺の森へ。

パパとママと、モミジイチゴを食べるのに夢中になる子ども達。

でも、モミジイチゴはトゲトゲなので、小さい子はなかなか奥には踏み込めないけど、大きい子たちは、トゲトゲなんてなんのそので、奥の大きい実をめがけて入っていきます。

こんな特大木苺見つけたよ!!って見せてくれる子ども達。

そうして森を歩いているうち、木の切り株を発見して、何歳の木だったのか、年輪を数える子ども達。大きな切り株は、90歳は越えているそうです。

おっと、ツタウルシにご用心。触るとかぶれるものも、森にはあるので要注意!

こんな風に、ただの原っぱと思っていたところや、ただの公園だと思っていたところでも、子供の目線でゆっくり歩くと、見える世界が変わってきます。

今回、大人の方の感想で、

「大人も知らないことがいっぱいで、もちろん子供もいっぱい楽しめました。」

「色々な種類の木の実を食べる事が出来て、美味しかったです。初体験がいっぱいな1日でした!子供より私が楽しみました。」

「近くにこんな素敵な森とキャンプ場がある青森最高です。」

「今までなんとなく歩いていた散歩道もちゃんと植物に目がいくようになりました。」

という声をいただきました。

子どもだけでなく、大人も、子供と同じ目の高さで、一緒に子どもの見ている世界を楽しむことは、とても素敵なことです。

そして、子ども達の中でも、森で歩いたことを、とっても素敵な絵で表現してくれた子がいたので、紹介させてくださいね。

 

森遊びでは、木の実があんまり好みの味ではなかったお子さんでしたが、それでも帰宅後に書いた絵にはグミや黄色いいちご、紫の実など、一日の思い出がぎっしり!!

色鮮やかで、楽し気で、とっても素敵な絵ですね♪

そして、改めて、何にもないと思っていた景色が、いろんな驚きと面白さにあふれる世界だと気づいた時、感覚の扉が開かれるのだと思うのです。

子どもたちへの一番大切な贈りものは、
「子どもたちと一緒に自然の中に出かけ、一緒に探検し、発見の喜びに、共に胸をときめかせること」
と、レイチェル・カーソンはいいます。

大人は、子供と自然をつなぐ、インタープリター(通訳)であり、伝承者です

私達が親子で自然を楽しむような活動をしているのは、まず、子どもが自然に親しみ、自然で遊ぶ楽しさを知ってもらえるように、五感を使って、たっぷり遊ぶ子ども時代を過ごしてほしいからです。

そして、もう一つは、子供だけでなく、大人にも、自然を楽しむ目を持ってもらいたいということがあります。

ある日、子どもたちが遊んでいる時、通り雨で、大きな虹が空にかかりました。

「見て見て!!すっごいきれいな虹!!」と、大きな虹を眺めたとき、小学校3年生の子が、「おれ、虹見たの初めて!」と言いました。

3年生になるまで、虹が出ていなかったことなんてないと思うのだけれど、その子は、それまで虹が出ていたことに気づかなかったのです。虹を見て、なんてきれいなんだろうと、感動する経験をしてこなかったのです。

きれいな景色がそこにあっても、それに気づいて、ともに感動を分かち合う人がいなければ、それは感動するに値しないもので、どこにでもある日常の風景と何ら変わりのないものとしかとらえられないのだと思う出来事でした。

大切なのは、子どものそばで、発見を喜び、ともに感動する人がそばにいることだと思うのです。

今回も、いつもの散歩道の植物に目が行くようになったというお母さんがいたのも、そういうセンス・オブ・ワンダーの感覚の扉が開いたからで、この感覚が閉じたままだと、とたんに周りの景色は色褪せ、感動のない世界になってしまいます。

だから、青森なんて、面白いところが何にもないて思ってしまうのかもしれません。

大人の役割として、そういう自然の面白さを、子供と楽しむことで、子どものセンス・オブ・ワンダーの感覚を開いてあげること。自然と子どもの間に立った通訳者のような存在でいてほしいと思っています。

「ここにこんなものがあるよ。」

「見て見て!これ、面白い!」

「きれいな夕焼けだね~」

「きれいなお花が咲いてるよ」

って、子供が見落としたものに気づかせてあげる、そして、子供が見つけた面白い物、きれいなもの、不思議なものに共感して、ともに面白がってあげて欲しい。

そして、もう一つの役割として、伝承者であるということ。

自分が子供のころに遊んだ草花遊びを伝えることだったり、自分が知ってることを子どもたちに伝えること。

草笛や、クローバーの花冠やブレスレット、チドメグサをほっぺにぺったんこして遊んだり、笹船作ったり、タンポポの茎の水車とか、自分が知ってる遊びを子どもに伝えていくこと。伝承遊びは、親から子へ、子供同士で伝えられていく遊びです。

クローバーの花冠、3,4年生の子でも作ったことがないという子も結構身の回りにいるのです。

タンポポの茎を切って、切れ込み入れて水に入れるとくるりん、って丸まることとか、知らない子もたくさんいます。流れる水辺があれば、こうやって、タンポポの水車にするのも結構楽しいのです。

どの花の蜜がおいしいのか、花の蜜を吸うことだったり。カキドオシや、つつじ、ヒメオドリコソウ、サルビア、おいしい蜜のある花を知っていますか?

草笛吹いたり。

草笛一つでも、いろんな草笛があります。

細長い草笛を親指ではさんで吹く草笛や、タンポポの茎の草笛、ニセアカシアの葉っぱを唇に当てて吹く草笛、イタドリの茎の笛・・・

今回、なかなかやることのない遊びだけれど、ホオの葉の風車を作って遊んでみました。

ホオの葉を加工すると、走るとクルクルよく回る風車ができます。夢中で走る子ども達。

植物の名前や、虫の名前を知っていると、より世界は広がり楽しくなるけれど、知らなくても楽しめる楽しみ方を、私たちは伝承されてきた遊びによって知っています。

そして、知っていることよりも、子供と感動を共有することの方が、何倍も素晴らしいことです。知らないことは、知りたくなったら調べたらいい。全て知ってる必要はなく、わからなかったら、持ち帰って調べたり、写真に撮って調べたり、そうすることでより子どもの世界は広がるし、知りたいから調べるというのは、学ぶのに一番必要な姿勢です。

そうやって自分から沸き起こる興味から調べた知識は、机の上でテストのために勉強した知識よりずっとずっとその子の中に根付いていきます。

センス・オブ・ワンダーより

レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』の中から、一部抜粋して紹介します。

少し長文ですが、どうぞ最後まで目を通していただけたらと思います。

************************************

寝る時間がおそくなるからとか、

服がぬれて着替えをしなければならないからとか、

じゅうたんを泥んこにするからといった理由で、

ふつうの親たちが子どもから取り上げてしまう楽しみを、

わたしたち家族はみなロジャーにゆるしていました。

ともに分かち合っていました。

子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、

驚きと感激にみちあふれています。

残念なことに、わたしたちの多くは

大人になる前に澄みきった洞察力や、

美しいもの、畏敬すべきものへの直感力をにぶらせ、

あるときはまったく失ってしまいます。

もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る

善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、

世界中の子どもに、生涯消えることのない

<センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性>

授けてほしいとたのむでしょう。

この感性は、やがて大人になるとやってくる

怠慢と幻滅、

わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、

つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、

かわらぬ解毒剤になるのです。

もし、あなた自身は自然への知識を

ほんのすこししかもっていないと感じていたとしても、

親として、たくさんのことを子どもにしてやることができます。

たとえば、こどもといっしょに空を見あげてみましょう。

そこには夜明けや黄昏の美しさがあり、

流れる雲、夜空にまたたく星があります。

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない

固く信じています。
子どもたちがであう事実のひとつひとつが、

やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、

さまざまな情緒やゆたかな感受性は、

この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。

幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。

美しいものを美しいと感じる感覚、

新しいものや未知なものにふれたときの感激、

思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情が

ひとたびよびさまされると、

次はその対象となるものについて

もっとよく知りたいと思うようになります。

そのようにして見つけだした知識は、

しっかりと身につきます。

消化する能力がまだそなわっていない子どもに、

事実をうのみにさせるよりも、

むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうが

どんなにたいせつであるかわかりません。

 

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ホタルキャンプと川遊び2018


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さた、今年もホタルのシーズンが近づいてきました。

いよいよ、今年もホタルキャンプと川遊びを募集します。

キャンプの様子は、昨年のブログから紹介します。

ホタルキャンプの詳細

2018年7月14(土)11:00集合

15(日)15:00解散

 

場所:東北町(お申込みいただいた方に詳しい場所をお知らせします)

対象:小学生以上(小学生のみの参加もOK。その場合は現地までの送迎をお願いいたします)

※幼児は保護所同伴で参加可能

募集人数:10名程度

参加費

一泊二日キャンプ     ・・・大人6000円、小学生5000円、幼児2000円

DAYキャンプ(14日のみ)・・・大人子供3000円、幼児1000円 ※乳児無料

持ち物

初日の昼食(おにぎりなど軽いものでOK)、飲み水1~2リットル、着替え(多めに)、長袖長ズボン、夜の防寒着、虫よけ、帽子、濡れてもいい靴(つっかけタイプのサンダル不可/ウォーターシューズなど、かかとが止まるタイプのもの)、バスタオル、フェイスタオル、食器、箸、スプーン、懐中電灯

一泊二日の場合・・・上記の物+寝袋、歯ブラシ

※ご家族で泊る場合は、テント、テントマット(ない場合は一家族に限り貸し出しできますのでご相談ください)

 

上記の他、ご自分で必要と思われるもの(日焼け止め、虫刺され用の塗り薬、虫網、虫かご、魚網、バケツ、帰りに各自温泉に入って帰りたい場合は温泉道具など)は、各自でお持ちください。

お申し込みは、ブログ上記にあるお問い合わせフォーム、または、FBのメッセージにてお願いいたします。

shindo@happychildrentowada.jp にメールいただいてもOKです。

その際、参加者名、生年月日、年齢、一泊二日か、DAYキャンプかもお知らせください。

定員になり次第締め切らせていただきますのでお早めにお申し込みください。

ホタルキャンプと川遊び~昨年の様子

 

昨年のホタルキャンプと川遊びの様子は、以前の記事よりご覧ください。

石を並べてダム作ってみたり

ヤゴや魚をつかまえてみたり

泳いだり

自分で作った釣り竿と、川底で見つけた川虫で魚釣りに挑戦したり

探検コース歩いてみたり

桑の実食べたり

料理したり

ホオの木の風車を作ったり

焚き火したり

花火して

夜を迎え

月明かりの中、ホタル探しに出かけたり

水面をふわふわ漂うゲンジボタルや、林の中にピッカリピッカリ明るく光るヒメボタルを見たり

スイカ割りしたり

水かけ戦争してみたり

とにかく遊んで遊んで遊びまくる。

濡れて着替えて、また濡れて。

自然の中で遊びまくる二日間です。

 

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子供時代に木登りをさせよう!

今、うちの庭のサクランボの木には、サクランボがたわわになっています。赤くなるとすぐにムクドリが飛んでくるので、ムクドリに食べられる前にと、子どもたちも負けじとサクランボ狩りをします。

サクランボをとるには、木登りするか、はしごに登ってとりますが、木登りしたほうが断然たくさん食べられます。木登りが得意じゃない子は、はしごで頑張ります。

そんなわけで、子どもたちは結構必死に木登りをするようになります。

ドイツには「子どもは木に登る権利」

「子どもは泥んこになる権利」が保証されているようです。

子供達には、子供時代に木登りする経験をぜひほしいと思います。

木登りは体と脳を鍛える?

木登りが上手な子が、木登りするときの様子を見ていると、ほんとに体の使い方が上手です。手をかけ、足をかけ、次にどの枝に手を伸ばして、どの枝に足をかけようか、枝を見て、自分で判断しながら登っていきます。

枝にかけた腕の力でグイっと体を引き寄せて登ったり、手をかけても大丈夫な枝なのか、確認しながら登っていく姿は、見事です。

枯れた枝には絶対に手をかけません。枯れた枝はポキンと折って、枝を落とします。

自分が登れる高さかどうか?

下りるとき、自分の力で下りられるかどうか?

いろんなことを考えながら、判断しながら、木登りするわけで、脳のシナプスが盛んに作られる子供時代だからこそ、空間能力や、判断力なども鍛えられます。

子供時代に木登りや、外で一日中かけまわって、体を使った遊びを十分してきた子供たちは、そういうことをしてこなかった子供たちに比べると、基礎体力が全然違います。特に何かスポーツをしていなかったとしても、体力があるし、「疲れた~」と言ってへたり込むようなことも少ない。

そして、何より、粘り強い。

何かに挑戦して、あきらめずにできるまでチャレンジするような粘り強さもあります。

両手両足で4点あるとすると、必ず両手片足の3点支持で、登っていきます。

下りるときは、今度は握る力と上腕のゆっくりぶら下がる力が必要になります。足をどこに下ろせばいいか、下の行く先を見ながら、つかまりながらゆっくり下枝に足をかけて下りていきます。

木登りが好きな子は、上りやすい木を見つけるのも上手です。

最初の下枝が手が届きやすいいい位置にあること。次の枝が、横にしなやかに伸びていること。

今日は、昔からの友人のお宅のお庭におじゃましてきました。

ここには、木登りしやすそうな、大きな木がたくさんあります。

登る。

登る。

登る。

とにかく、木登りは楽しい。高いところから見る景色も最高。

はじめは登れないと言ってた子も、足をかける場所、手をかける場所をレクチャーしてもらい、お手本を見せてもらうと、登れるようになっていきます。そしてそれが自信になっていきます。初めて、自分が登れると思っていた高さを越えたところまで登れた女の子は、とてもうれしそうでした。

帰り道、子どもたちの会話が聞こえます。

「一番楽しい遊び、何?」

「木登り!!」(木登りを楽しんだ二人の声)

「面倒くさい」と言っていませんか?

木登り、どうしても、みんなと同じようにできなかった子もいました。一枝めは登れるけど、どうしてもその次の高さまで登れない。登ったら下りられなくなるような気がして、登れないのです。

その子の普段の口癖は「面倒くさい」です。

「面倒くさい」と言って、何事もチャレンジしないのです。

 

「木から落ちないためにはどうすればいいか?」と聞かれたら、「登らなければいいじゃん」というタイプ。

もちろん、登らなければ、落ちないし、怪我もしません。

木登り禁止にしてしまうような、公園や幼稚園、保育園、学校・・・。

怪我の責任を問われるから、禁止にするわけですが、それって、チャレンジする前からあきらめてしまう子を作っていないだろうか?と思うのです。

チャレンジした達成感や、自分でチャレンジして、失敗することだったり、自分の限界を知ることだったり、でも、限界だと思っていたことを越える経験だったり、いろんな経験を奪ってしまうことにならないかと思うのです。

「面倒くさい」は、便利な言葉です。でも、同時に可能性を奪う言葉でもあります。

便利なものに囲まれた子供たち。おもちゃはたくさん買い与えられ、暇をもてあましたら携帯ゲームやスマホがある。大人は忙しいので、子供は買い与えたそれらのもので遊んでくれたららくちんです。

子供に「遊んで」って言われたら、「疲れてるの。」「面倒くさいからムリ」って言ってしまうこともあるかもしれません。

でも、そういう姿を見てきた子供たちは、「面倒くさい」が口癖になっていきます。やりたくないことは、「面倒くさい」と言ってしまえばいいからです。

遊びを考えるのも面倒くさいから、手っ取り早く遊べるものでしか遊んでこない子供たちは、こういった『木登りにチャレンジする』というようなことも苦手で、同じ遊びを長くできず、非常に飽きっぽいように思います。

一つのおもちゃに飽きたら、次のおもちゃ。一つのゲームに飽きたら、もっと刺激的なゲーム。なんでも買い与えてしまうことの弊害が「面倒くさい」に現れているのではないでしょうか。

たとえ心の中では面倒くさいと思っていたとしても、子供の前では「面倒くさい」と言わないようにしたいものです。

どんなに学習塾や習い事に行って勉強ができてたとしても、そうやって勉強していい学校はいって大人になった未来が、『面倒くさい』世界であるなら、子供は、早く大人になって働きたいなんて思うはずがありません。「将来の夢は別にないから、ニートでいいや」って、平気で言うようになるんじゃないかと危惧します。

木登りできる環境を

子供が木登りしたくなる木は、『楽しそうな木』です。

どんな木が楽しそうか?

登りやすい下枝があって、枝ぶりがいい。

実がなっている木。

木の上の秘密基地があったり、木に遊びの要素がある。

楽しそうだから、子供は登ります。高いところに登るスリルもあります。

ちょっとした冒険心がくすぐられます。

どうか、手ごろな木に出会ったら、子供が木登りするのを許してあげて欲しい。

子供時代に木登りする経験をさせてほしい。

子供達には、木登りの楽しさを知ってほしい。そう思います。

 

子供が生き物と出会うとき


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週末、遊びに来た子供たちを、たまには連れ出そうと、地元の施設『駒っこランド』に連れていきました。馬もいるし、大型遊具があり、長いローラー滑り台もあり、小さい子なら、一日遊べる施設です。

日曜日はお天気も良かったので、親子連れがたくさん来ていて、子どもたちの楽しそうな声が響いていました。

そんな中、うちで連れて行った子供たち、遊具で遊んだ時間はほんのわずか。ほとんどの時間を過ごしたのは、水辺でした。

なぜ、そこでそんなに熱中していたかというと、生き物がいたからです。

子どもたちが生き物と出会ったとき、目が輝くのがわかります。

何かいた!

子どもたちの目が輝く時。それは、「いいこと考えた!」と、ひらめいた時や、友達と夢中で遊んでいる時、何かに挑戦している時、何かモノづくりや、自分の中から湧き出るものを表現している時。そして、生き物に出会った時です。

特に男の子に多いのですが、生き物に出会うと、とたんにイキイキしてきます。

この日も、水の中に何やらうごめく水生昆虫を見つけた子ども達。

捕まえるのに夢中になって、こんなに捕まえました!

誰かが水辺に裸足で入っているのを見た子どもたちは、次々水辺に集まってきます。

そうやって、水に裸足で入る子たちは、みんな生き物好きの子たちばかり。

「おれ、将来は虫の研究する人になるんだ!」と話してくれた男の子。

虫にも詳しく、「こいつ、ヒメゲンゴロウじゃないかな?」って教えてくれました。

ガムシ、ゲンゴロウ、ミズスマシ・・・この辺はみんなよく似ていて、難しい。

私たちも、うちに帰ってから調べてみたけど、おそらく大きいのはガムシ。体長1.6㎝ぐらい。お腹に空気をためています。

小さくてたくさんいたのは、やっぱりゲンゴロウの仲間じゃないかということになりました。体長1㎝ぐらいで、やたらに動きが早い。おしりに空気をためていました。

じっくり観察して、それぞれの違いを調べてみるのも面白いのです。

でも、水辺でヒメゲンゴロウやガムシを捕まえている時は、名前なんてどうでもよくって、ただただ捕まえたい。狩猟本能に目覚めた子供たちの目は、獲物を狙う目です。

あっちにもいるかな?

こっちの方がいるんじゃないか?

場所を移動しながら、たくさんいる場所を探します。

午前中いっぱい、水辺で虫探ししていた子供たち。

たまたま持ってたからのペットボトルを水槽に、ゲットした昆虫を集めるのに夢中です。

周りには遊具がたくさんあるけれど、ほんのちょっぴり遊具で遊んで、あとはずっと水辺の子ども達です。

生き物探しは面白い。動くものがいたら捕まえる。それが子供たちの本能なのかもしれません。

伝承遊び

虫探ししながらも、時々草花遊び。虫探している間に、私たちが、草笛吹いたり、タンポポの水車作ったりして見せてあげると、それも面白そう!と、やってみる子ども達。

タンポポ笛も、うまく吹けるようになって、三本の音の違う笛をトリプルで吹いてみたり。

タンポポの水車もクルクルよく回ります。

こんな小さな水面で水切りにチャレンジ!平べったい石を探して、「これ、水切りに良さそう!!」と、試してみます。水切りも、できるだけ低いところから投げる、というのがはじめなかなかできなかった子も、何度もトライしていくうちに、水切りできるようになりました。

こういった、伝承遊びも、親から子へ、おじいちゃんおばあちゃんから孫へ、友達から友達へ伝えられていく遊びです。

私たちが子供のころに遊んでいた遊びもあれば、意外と、こういう伝承遊びをしたことがないという親御さんも、結構います。でも、伝えていかなければ、どこかで途切れてしまうかもしれない、そんな遊びです。遊びの文化が途切れないように、伝えていきたいですね。

やってもいい?

水辺でずっと遊んでいると、いろんな親子がやってきます。

「水に入ってもいい?」と子どもが聞けば、

「靴脱いで、ズボンまくって入っていいよ」という親御さんもいるし、

「着替えないんだから!やめて!」という親御さんもいます。

下の小さい子が、真似して入ろうとするから、「そっちいかないで」っていう場合もある。

それぞれに、親の都合もあるから仕方がないのだけど、水に入りたい気持ちを我慢している子供たちが、ちょっぴりせつない。

そんな子たちのそばで、水の中で転んじゃったお友達もいたけど、「今日は天気よくてよかったよ!すぐ乾くから大丈夫!」って、遊んで乾かす作戦に出ました。

そのぐらい、みんな図太く、汚れても平気!って、遊べたらいいのにな~って思います。

そういう意味では、子供がいつ汚してもいいように、着替えの一つや二つ、車に乗せておくといいのかもしれないですね。

水辺の遊びは、子どもにとっては本当に楽しいものですから。

プレーパーク情報

次回の駒っこランドのプレーパークは6/9(土)10:00~15:00です。

天気がよければ外で。雨天の時には交流館にて室内プレーパークにします。

水遊びの前日はあいにくの雨の中のプレーパークだったのですが、雨の場合はこんな感じで遊べます。

屋根の下でシャボン玉したり

絵の具でお絵かきしたり

新聞びりびりで遊んだり

段ボールの滑り台や、段ボールの秘密基地作ったり

対戦して遊んだり

木工したり

工作したり。

雨でも、外に飛び出し、馬を見に行ったり、雨でも遊具で遊ぶ子どもたちもいるので、やっぱり着替えがあるといいのかもしれませんね。

天気がよければ、外でプレーパークですが、温かくなってきたので、虫たちも出てきています。着替えの他に、虫捕り網や、虫かごもって、虫探しも楽しいですね。運がよければトカゲに出会えるかも。もちろん馬もいますしね。

 

十和田市立ちとせ小学校の校庭で、毎週水曜日、放課後プレーパークも5/30(水)から始めます。

雨天中止ですが、15:30~17:45まで開いています。

LINE@始めました。

プレーパーク情報など、

随時配信いたします。

友達追加して、スタンプをなにかひとつ

送ってくださいね。

友だち追加

こちらから、プレーパークで使う消耗品や、おうちプレーパークで子どもたちのおやつなど、物品支援で応援して下さる方もよろしくお願いいたします。
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春の森冒険キャンプ2018~2日目~秘密基地とアドベンチャーコース

冒険キャンプ二日目、秘密基地を作り、アドベンチャーコースを歩いた子供たち。

森の生き物に出会い、山菜を採りました。普段は便利な暮らしをしているけれど、ちょっと不便な環境で、ちょっと困難にチャレンジしたり、そこに息づく命を感じたり、そういう体験が子どもの生きる力をつけていくのだと思っています。

春の森冒険キャンプ二日目の朝。

夜はぐっと冷え込み、朝も早くから起きてきた子供たちはブルブルしながら、焚き火の前へ。火って、ほんとうにありがたい。朝露に濡れた靴を乾かしながら、焚き火の前で温まる子供たち。

ダッチオーブンには酒田さん作のパスタ、スペアリブとジャガイモと玉ねぎのマーマレード煮が。

パンと、昨日の残りと、ダッチオーブン料理をいただきます!

二日目も、ここからスタートです。

秘密基地を作ろう!

高校生のお姉ちゃんの指導?の下、子どもたちが枝を集めてきて、秘密基地づくりが始まりました。

いい木、見つけたよ~!

中は、子どもが立って入れる高さです。広さも十分。

バズーカ発見!

木を一生懸命集める子、遊んでばっかりで戦力にならない子、集めてくるのに飽きちゃった子、いろんな子がいるけど、それぞれが、ちょっとづつ手伝ってだんだん形になっていきます。

その頃、大人は大人で、子どもたちとは離れた場所に大人の秘密基地を作っていました。

大人は、木を組んだり、ちょっと本気モードです。

自分たちの秘密基地づくりにちょっぴり飽きてきた子供たちが、大人チームの偵察にやってきました。

大人の秘密基地を見て、子どもたちの第一声。

「大人、ずるい!」「道具使うなんて、ずるい!俺たち、枝だけで作ってるのに!」

そう。大人は、麻ひもやナイフを使って、木を切ったり、結わえたりしていたのです。

ブーブー言いながらも、子ども達の秘密基地も、どうやら完成したようです。

アドベンチャーコースは未知の道

秘密基地作りの後は、みんなでアドベンチャーコースへ出発!

原っぱから森に入るところから、すでに笹に覆われているアドベンチャーコース。

早速見つけたのはカラマツの木。

新芽の柔らかい枝先をぽきんと折って、中の髄(芯)を抜くと、ふにゃふにゃのネックレスになります。頭や首にカラマツの飾りをつけた彼は、この先「神様」と、みんなに呼ばれるようになりました。

「あなたの落としたのは、いいジャイアンですか?」っていう、池の神様みたい(笑)。

カラマツのネックレスつけて、再び笹やぶに突入。小さい子は、背丈ほどもある笹やぶ。前の子が歩いた後に行くと、顔にバシバシ当たるので、笹やぶではお姉ちゃんに抱っこされて、先へ進みます。

笹に覆われ、道がわからなくなっています。「こっちだ!」

前の人を見失うと、迷子になりそうな、そんな笹やぶをこいで進みます。

しばらく行くと、林床に笹やぶがない、開けた森に出ました。

枯葉に覆われた林床はふかふかで、森の新芽は淡い黄緑色。鳥の声を聞きながら、さわさわ枯葉を踏みしめ歩くのがとても気持ちのいい森。

森を抜け、林道を歩いて行った先に、前の晩暗闇探検行ったときに見つけた青い小屋があります。昨日は暗すぎて、青い小屋まで行けなかった子供たち。青い小屋に行くぞ!と、張り切っています。

森の先に見つけたのは、なんだか、人が管理しているような小屋と、魚が入ったいけす。

「東北ホタル愛好会」の看板が。

水車小屋まであって、何年もここのキャンプ場に来ているけど、こんなところにこんなのがあるなんて、全く知らなかった・・・。今回は大発見の多いキャンプです。

謎の小屋を確認した後は、これまた初めて通るコースで、田んぼの脇を通りながら、戻ります。きっと、こっちからも行けるはず。

途中、草笛をお姉ちゃんに伝授してもらい、みんなで草笛の練習も。

草笛、ふけるようになったよ!

「網ちょうだい!」と、何か見つけた子がすくったものは・・・

オタマジャクシ?水の中に、たくさんいました。

木を渡って歩きます。

コゴミも、ちょうどいい感じの場所がありました。

そして再びスナヤツメのいるスポットへ。

スナヤツメ探しているうちに、泥沼にすっぽりはまる神様。

助けに行くと、ミイラ取りがミイラになる、泥沼スポット。

みんな泥沼にはまっています。

ここでも再びスナヤツメを二匹ゲットし、満足して戻る子ども達。

ここまで結構な距離を歩いているのに、帰る途中で再び崖に登って粘土を採る子ども達。すごい体力です。

森の生き物、森の恵み

キャンプ場に先に戻った子ども達。何やら騒いでいます。

どうやら、トカゲを捕まえたらしい。

ところがこのトカゲ、捕まえた子が「うちに連れ帰って飼いたい」と、言い出したことで、ケンカになってしまいます。

「森に返したほうがいいよ。森の生き物なんだから、森に返さなきゃだめだよ」っていう子と

どうしても連れて帰りたい子。

とにかく、無理やり逃がしてやろうとしていた子に、まずは、かごに入れて、じっくり観察させてあげようよ。ということで、しばらくそっとしておくことに。

そうしているうちに、森の向こうでは「ヘビ!!」という声が。

草むらの中にいたのはアオダイショウ!

スナヤツメも、子どもたちは最後の最後まで「うちに連れて帰って飼うんだ」と意気込んでいた子供たちですが、迎えに来た親御さんの説得の元、トカゲもスナヤツメも、森に帰してやることを了承した子供たち。

飼いたい気持ちが大きかったのに、お世話する難しさや、本来、森の生き物たちは森にいたほうがいいんだということや、絶滅危惧種で、数が少なくなっていて貴重なものであるということや、いろんなことを考えて、最終的には逃がしてやるという決断ができた子ども達。いっぱい心の中で葛藤したんだと思います。

「バイバイ」小さな声が聞こえます。

森の中には、生き物の他、森の恵みがたくさんありました。タラの芽や、ヨモギ、コゴミ、タケノコ、おいしく食べられるものの他、クロモジの葉っぱはお茶に。

クロモジは、柑橘系のさわやかな香りがします。枝は和菓子のつまようじに使われます。その香りにはリラックス効果があります。

症状によってさまざまな使い方ができる植物で、お茶として飲むと、胃腸やのどの荒れを改善し、濃く煎じた汁を肌に直接塗ると肌荒れを鎮め、入浴剤として使うと冷え性の改善につながります。

樹皮や葉に含まれるテルピネオールとシネオールには抗炎症作用があり、これらの成分が胃腸やのどの炎症に効くとされています。

テルピネオールには抗アレルギー作用もあり、抗菌・殺菌作用のあるリモネンとの相乗効果で、煎じ汁で肌を直接洗うと水虫などの症状が改善するとされています。

また、森の中には、食べられるもののほかに、毒草もあります。

左の白い花のニリンソウは、山菜として美味しく食べられるものですが、同じ場所に生えている右のトリカブトは猛毒です。葉っぱの形がとても似ていて、しかも、生えてきたころの若葉はそっくりなので、間違える方も多いようです。ニリンソウをとるなら、花のついたものを採るなら、間違いはなさそうです。

また、ウルシとタラの芽も、春先芽吹いた若芽はよく似ていますが、タラの木にはトゲトゲがあり、トゲトゲのないのはウルシですので間違えないように。

上はウルシ。下はタラの芽。

見分け方は、トゲがあるのがタラの木。

タラの木によく似ているもので、ハリギリというのもあります。ハリギリもおいしく食べられます。そして、トゲはタラの木よりも大きく鋭い。下はハリギリ。

タラの芽には、葉酸やカリウムが多く含まれているため、妊婦さんにおすすめです。高血圧、むくみ予防、疲労回復などの効果もあります。

ハリギリには、関節炎、できもの、皮膚病などの炎症疾患に優れた効能があり、肝臓疾患、鎮痛作用にも優れていて、腎機能の強化にも。

コゴミは、アクが少なくくせもないので、とても食べやすい山菜です。茹でて胡麻和えにするとおいしくいただけます。

とびぬけて多い栄養素はないのですが、ビタミンA、ビタミンB群(ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維などを含みます。βカロテンやビタミンEには、抗酸化作用により病気や老化の原因となる活性酸素の発生を抑える作用、免疫活性作用、発がん抑制作用があります。ビタミンCにも抗酸化作用の他、コラーゲンの合成を助け皮膚のシミやシワを防ぐ作用、ストレスに対抗するホルモンの生成を助ける作用があります。

自然にインパクトを与えず、自然を楽しむこと

春芽吹く様々な植物の新芽には、たくさんのエネルギーが詰まっています。

来年もまたとれるように、採りすぎない程度に山の恵みを少しいただくことで、体にもエネルギーを取り入れることができます。

タラの芽なんかは、欲張って脇芽も全部取ってしまうと立ち枯れてしまうので、脇芽はちゃんと残してあげなければいけません。

森の生き物は観察したら森に返し、山の恵みは採りすぎない程度に美味しくいただく。

そうやって、山の命の循環を人間の手で断ち切らないようにするということも、伝えていかなければならないことだと、改めて感じます。

ここのキャンプ場は水が出ません。

だから、持ってきたお水は、とても貴重です。無駄に流しっぱなしにしない。森にインパクトを与えないために、食器は一度トイレットペーパーで汚れをふき取り、軽くお湯や水でゆすぐ。自然の中で、謙虚であること。そういうことも、体験してほしかったことでもあります。

 

春の森で冒険キャンプ2018(一日目)

ゴールデンウィーク後半の子どもの日は、春の森冒険キャンプでした。

森で遊び、木に登り、秘密基地を作り、芽吹いたばかりの山菜を採る。崖を登り、笹やぶをこいで、川に入り、生き物を見つけては捕まえる。火おこししてたき火をし、夜の暗闇探検に、満天の星空を見る。そんな体験をした子ども達。

今年はどんな様子だったのか、紹介していきます。

森に親しむ

キャンプ場に到着後、自己紹介の後は、しばらく森で遊びます。

ロープの綱渡り

ロープのブランコ

ハンモック

綱渡りも、はじめは「できない」って言ってた女の子も、みんながやってるのを見て、やっぱり挑戦!ちゃんと、一人で渡れるようになりました!

みんなが森で遊びながら仲良くなったところで、みんなでお昼ご飯を食べてから森の探検へ。

森の探検で見つけたもの

キャンプ場から下の森へ降りていく途中のツルにぶら下がったりしながら、どんどん下りていきます。

粘土のとれる崖に、みんなでよじ登ります。落ちると泥だらけ間違いなしのその崖に、子どもたちは全員チャレンジします。

おしりが泥だらけになろうが滑り降りる子も。

そうこうしてると、崖の横の草地から上に登って、上から雄たけびを上げる子も。

しばらく崖登りにチャレンジした後は、さらに下へ。

水たまりの池に着くと、カエルの卵がいないか、探す子供たち。長靴の子も、靴の子も、靴の中が水没していきます。

カエルの卵発見!!と、思ったけど、なんか違う?

後で調べたところ、これは、トウホクサンショウウオの卵のようです。準絶滅危惧種です。

手に取って、「うへ~~!!」ってしていると、後ろで「ここにも卵あるよ!!」という子供の声。

振り返ってみると、そこには確かに卵が!

普通の卵!?なんでこんなとこに?何の卵?

「オレ、この卵あっためる!!」そういう彼は、ずっと大事そうにお腹に卵を抱て歩くことに。「卵からかえって、初めて見た人をお母さんだって思うんでしょ?」そう言いながら。

流れている川に入ってみると、「なんかいた!ドジョウ!!」生き物を見つけた子供たちは、獲物を捕らえるハンターです。

「捕まえた!!早く入れ物ちょうだい!!」

捕まえて、入れ物に入れて観察してみると、なんかドジョウと違う。顔の横に黒い穴が七つ。尾ひれもひらひらしている。ヤツメウナギかな?

調べてみると、ヤツメウナギの仲間のスナヤツメらしい。絶滅危惧種になっています。

水が足りないかな~と、お水を足してあげる子ども達。

口が吸盤のように吸い付いています。調べてみると、スナヤツメは、一生のほとんどを目を開けずに過ごしていて、目を開けた状態でいるのは、生後4年目の秋から初夏の産卵の時期までのほんの半年程度だそう。目の空いているスナヤツメを見られるのは貴重なんだそうです。見て見ると、ばっちり眼を開いています!

捕まえたら、子どもたちは「家に持って帰る!」と、張り切っています。「こっちのでかいのはオレ捕まえたやつな。」「こっちはオレのだ!」って話していましたが、最終的にはリリースしました。

みんなが川に入ってスナヤツメ探しに夢中になっている時、川に入りたくないという子は、お兄さんと一緒に、竹の子採りをしていました。

深みにはまって、腰まで水に浸かった子もいました。みんな長靴の中は水がガッポガポです。

靴もズボンもみんな濡れてしまったので、キャンプ場に戻って着替えることにします。

火おこし体験

キャンプ場に戻り、着替えも済んだところで、遊び始める子ども達。広~い原っぱで、野球にキャッチボール。

野球が初めての子も、みんなでキャッチボールしていくうちに、だんだん上手になっていきます。今は、遊びの中で野球できるような空き地も少なく、クラブチームに入っているような子じゃないと、野球ができない環境なのかもしれません。今は、スポーツテストで、ソフトボール投げでボールを遠くに飛ばすことができない子も結構いるようです。ボールを投げる。そんな経験も、ここなら思う存分できます。

キャッチボールも様になってきました。

こんな、野球の最中、森で拾った卵を、お腹にくくりつけて温めていた男の子がいましたが、遊んでいたら、案の定、卵を割ってしまいました・・・。

「中身は普通の卵だった・・・」と、男の子。でも、そんなハプニングも、想定内(笑)。

そんな中、焚き火でマシュマロを焼いて食べるため、火おこしに挑戦です。使うのはファイヤースターター。火花を出して、燃えやすいものに火をつけていくものなんですが、これがまた、なかなか難しいのです。火花は出せるんだけど、なかなか火を起こすところまでできないのです。

もうちょっと!!

それぞれ、みんな挑戦したんだけど、なかなか火をおこせなくって、もう無理じゃない?って思い始めたとき、お父さんの登場。

ここからにわかに子どもたちのやる気にも火が付き、とうとう、この後、子どもたちだけで火をおこすことに成功しました。

火種の上に小枝を乗せて、ちょっとづつ太い枝も乗せて、せっかく作った火種が消えないように仰ぎながら、だんだんいい火になってきましたよ。

火がおこせたら、マシュマロ焼きです。

子どもたちの間から、長い枝で焼くお父さん(笑)。

晩御飯の支度も子どもたちで

お腹もちょっぴり満たされて、デイキャンプで帰る子もいるので、早めに晩御飯の支度にとりかかります。

焚き木を切る子。

火の番をしてくれる子がいるので、焚き火の方はお任せして、調理を始めます。

一人手伝い始めると・・・

次々お手伝いしたい子が集まってきます。ゴボウはナイフで削ってもらいます。

一年生で、ナイフが初めてだって、コツを覚えたら、上手に削れます。

こちらはナイフの扱いに慣れている二年生。鉛筆削りのようにゴボウを削っています。

「もっと切るものない?」と、みんな積極的です。

焚き火の上ではダッチオーブンの中でタケノコの蒸し焼きができています。細いタケノコなので、むいてしまえば、食べられるところはほんの少しなんですけどね。

ダッチオーブンでみんなが刻んだお野菜を煮込んでいる間に、採ってきた山菜を天ぷらにしていくのはお母さんチーム。

タラの芽、ヨモギ、山ぶどうの芽、ボンナ。

揚げたてに塩を振って、つまみ食いに来るこもチラホラ。

もう一つのダッチオーブンの中では、ハーブチキンがいい感じに火が通っています。

おみんなでお野菜刻んだお鍋は、せんべい汁に。そして、みんなでいただきま~す!

後で合流したキャンプの達人、酒田家のお姉ちゃん。なんと食後のデザートにクレープを焼いてくれました。フライパンはダッチオーブンのふた。

美味しいクレープ、自分でトッピングして、子どもたちも大満足♪

夜の暗闇、満天の星空、焚き火の温かさ

食事の後は、夜の暗闇探検にでかけます。暗闇探検なので、写真はありません。みんなドキドキしながら、懐中電灯片手に一回り歩いて、戻ってくると、そこにキャンプ場の焚き火の灯りが見えて、なんだかホッとします。焚き火は、冷えてきた体も温めてくれます。星も出てきました。

ちょっぴり眠いんだけど、まだ寝たくない子供たち。

たまたま、「車に花火がついてるよ」というママがいて、季節外れの花火を楽しむことができた子ども達。

最後は線香花火対決!

でも、ここらで子どもたちも限界です。みんなでテントに潜り込み、おやすみなさいの時間です。うまく写真にとれなかったのですが、満天の星空。放射冷却でぐっと冷え込んできました。