森のようちえん~秋から冬の楽しみ


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11月のおいらせもりのようちえん。

朝からちょっぴり雪模様。朝はさらっと積もった雪も、おひさまが出てくると、溶けてしまいました。

それでも風があって寒い中、森に出かけます。

森の中で、写真絵本を読んでからの森の不思議探し。

冬芽や木の実、蔦のつる。ふかふかの落ち葉の布団を踏みしめながら歩いてみます。

ゴ~、ザザザ~・・・と、風の音。大きな松の木がゆら~りゆら~り揺れる音。

冬がそこまでやってきた森を見て、聞いて、感じます。

森のおもしろいこと発見

森のお散歩に出かける前に、焚き火で焼くためのお芋をぬらした新聞紙とアルミホイルで包んで、火の中に入れてから、みんなで森の中へお散歩です。

森の入り口で、なんと、狂い咲きした桜の花が!

こんな時期に見る桜に、みんなびっくり。

森に入って、秋に来なかった参加者さんもいましたが、まずは、秋の森との違いを感じてもらいます。上を見上げると、大きな木がゆ~らゆ~ら揺れています。ブナの葉っぱは、秋にはきれいな黄色でしたが、冬も近づくと、茶色くなっています。

そして、写真絵本を一冊。

読んだのは「おしゃべりな森」。

面白い顔に見える冬芽や、木こぶや、枝落ちの後。顔に見えたり、でべそに見えたり。

そして、森の面白い物見つけてみようと、森を歩き始めます。

森が、「いっぱい遊んでいけよ」って、話しかけているようです。

森を歩いてみると、足の下はふかふかです。

木の枝を突き刺してみると、深く深く刺さる刺さる。

葉っぱをめくると、15センチぐらい葉っぱの層で、そこから柔らかい土が見えてきます。

好奇心旺盛なちっちゃい子は、松ぼっくり拾いながら。森に慣れていなくて、森がちょっぴり不安な子たちは、ママやパパに抱っこされながら、ふかふかの森の中を歩きます。

倒れた木のトンネルをくぐりながら、枯葉を顔にこちょこちょしながら通るママも。

森の木漏れ日が美しい。

黄色いキノコ、見つけたよ。

ツルで絞殺されちゃった木も。

ツタがひげ根を伸ばし、木にぴったり張り付いています。そのまま上までず~っと伸びているツル。ひげ根の張り付く力は強く、ちょっと引っ張ったぐらいでは 外れません。

森の中では、林床に光が届きにくいので、つる性の植物は他の木に巻き付いたり張り付いたりしながら、光を求めて木の上に伸びていきます。

つる植物の生きる戦略です。

 

ここで、寒くて我慢できない子はキャンプ場へ戻ります。

先に行ける子はもう少し先まで行ってみます。

歩いていくと、怪獣のキバみたいな木を発見。

こちらは、子ども曰く「カナリアみたい」。

でべそ?大きい鼻かな?

森の小屋にもちょっと立ち寄り・・・

パパに肩車されながら・・・

オニグルミの顔を見つけました!

葉っぱが落ちた後(葉痕)のあとが、羊の顔のように見えるんです。冠かぶったひつじさん💛

途中、赤や緑や青の木の実を見つけながら、この時期少ないグリーンも、自然からちょっと拝借しながら戻ります。

戻ってから、松ぼっくりや木の枝、グリーンを使って、ツリーの飾りなど、作りたい子は自由に作ります。

焚き火を楽しむ

雪は止んだけど、風も強くて、体感温度は結構寒かったので、焚き火で長いもすいとんを温めていただきます。

冷えた体にあったかい汁がしみわたります。

マシュマロ焼いて食べたり、

お散歩に行く前に火に放り込んでおいた焼き芋も、いい感じです。

発見した新食感。焼きマシュマロをせんべいで挟んで食べると、なかなかおいしいということが判明。

お腹が膨れた子は、自由に遊び始めます。

パパと落ち葉の感触を楽しむ子。

ハンモックでゆ~らゆら。

こうやってみると、空が広い。見える景色が変わります。

秘密基地づくりする子も。

落ち葉で遊ぶ

風とおひさまのお陰で、雪でぬれていた葉っぱも乾き、葉っぱを集めて遊びます。

小さい子も、マネして短い脚でえい!って葉っぱを足で集めます。

集めた葉っぱの山に寝てみます。

倒れて、うもれて、転がって。

「いないよ~」と、葉っぱにかくれんぼ。

DSCN0690

落ち葉に隠れて飛び出す遊びはなかなか終わりません。

秋から冬の自然を楽しむために

秋は、紅葉も美しく、自然の中にいるだけで気持ちがいいものですが、冬が近づくこの時期は、ぐっと気温も下がり、葉っぱも溶けた雪でぬれていたり、手袋していないと、北風で手が冷たくなってしまうものです。

雪が降れば、雪遊びが楽しめますが、この時期も自然に親しむなら、必要なのは防寒です。

真冬並みの防寒をしていれば、長いこと外遊びしていても、全然へっちゃら。暑いくらいです。

でも、子どもが手袋や帽子を嫌がるとか、下の防寒ズボンははきたくないとか、そこで子どもに寄り添ってしまうと、「さむい~!かえりたい~!」って、なっちゃいます。

秋冬の寒さはあなどってはいけません。長時間遊ぶならなおさら、しっかり防寒はさせておきたいものです。そしたら、こんなことしても、全然へっちゃら!

小さい子は、手袋、すぐ脱いじゃう子もいるので、ひもをつけて袖に通しておくといいですね。そしたら、手袋なくならないし、寒くなったらすぐ履けます。

 

寒い時期は、防寒対策しっかりしてるかどうかで、お外で長く遊べるかどうかが決まります。もちろん、大人はそれ以上にね。大人におすすめなのが、ネックウォーマーと耳あて。首元を冷やさないことと、耳を温めること。帽子なら、耳まですっぽり隠れるものがおすすめです。手袋は絶対必要です。

子どもは動いているので思いのほか寒さに強かったりしますが、大人は子どもより動かないので、冷えます。芯から冷えます。外遊びに付き合う大人が防寒しっかりしていないと、すぐ帰りたくなっちゃいますからね。

大人は自然へのインタープリター

インタープリターとは、人と自然との仲介になって、自然解説をする人を表す言葉です。

私達はぴちるは、そんな人と自然の仲介役だと思っています。

ここにこんな面白いもの見つけた。

きれいな木の実があるね。

風の音がちょっと怖いぐらいだね。

鳥さんの声がするね。

そうやって、普段は見過ごしてしまいがちな自然を感じる心を育てます。

幼い子には、自然で遊ぶのは楽しいことだと感じてもらえればそれでいいと思います。きれいだな。おもしろいな。そんな感覚を持ってもらえたら、それだけでいい。

でも、そのためには、大人がその仲介役をする必要があります。

以前、子ども達と遊んでいる時、雨上がりの虹を見たときのこと。

みんなで、「すご~い!!きれいだね!大きい虹だね~」「見て!しかも二重になってる!」って感動しながら見ていました。

「おれ、虹初めて見た!」と二年生の子が言ったのです。

驚きました。二年生になるまで、虹を見たことがなかったなんて、きっとなかったはず。ただ、きっと見ていたけど、その美しさに気づいていなかったんじゃないのかなって思いました。

どんなに素晴らしい景色も、美しい虹も、一緒に「きれいだね」「すごいね」って、感動してくれる大人がいて、はじめてそこに素晴らしいものがあることを認識して、感動するんです。

自然にある面白い形を見つけて、「見て見て!こんなに面白い形!」って一緒に楽しむことで、自然の中の面白いものを発見できるようになるんです。

常に森の中には鳥の声がしていますが、「鳥さんがきれいな声で鳴いてるね」「お話ししてるのかな」って、伝えてあげることで、初めて鳥の存在に気付くのです。

自然の中には、きれいなもの、面白い物、不思議なもの、びっくりするもの、すばらしいものがいっぱいです。

でも、それに気づくためには、仲介してくれる人が必要です。

植物の名前や、虫の名前、鳥の名前がわからなくたっていいんです。わからなかったら、なんだろね?って、一緒におうちに帰ってから調べてみればいいんです。

それよりも、きれいだね。かわいいね。おもしろいね。不思議だね。って、そこにある自然に目を向けるのを手伝ってあげてほしいのです。一緒に面白がってほしいのです。

「どうやって自然で遊ばせたらいいかわからない」と、よく言われますが、

遊ばせる必要はないのです。

ただ、そこにある自然に、一緒に、同じ目線で、感じるだけでいいのです。

遊べるようになるのはそれからです。

まずは、大人も、そういう視点を持ってもらいたい。そう意味で、おいらせもりのようちえんは親御さんと一緒に森で過ごします。

 

そんな、自然に目を向けられる大人を増やしていくためにも、

本の出版に向けてクラウドファンディングもまだまだ挑戦中です。

現在、クラウドファンディングページ上で27万6000円のご支援と、現金手渡しで2万5000円、合計30万1000円のご支援をいただいています。

応援くださった方、本当にありがとうございます!

残り19日。引き続き応援、シェア拡散、よろしくお願いいたします。

※何人かの方に、キャンプファイヤーでうまく支援ができないとお声をいただいています。

まずは、キャンプファイヤーのサイトに登録します。登録した後、もう一度キャンプファイヤーのページに戻り、このプロジェクトページを探し出し、ログインする必要があります。そうすると、「プロジェクトを支援する」の、ご希望の金額でクリックしていただければ、支払い画面に切り替わります。

なかなかできないという方もいますが、チャレンジしてみて下さるとうれしいです。

応援よろしくお願いいたします。

 

はぴちるでプレーパークを続けていくのに、釘やボンドなどの材料の支援も絶賛受付中です。こちらもよろしくお願いいたします。

 

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