ゴールデンウィーク後半の子どもの日は、春の森冒険キャンプでした。
森で遊び、木に登り、秘密基地を作り、芽吹いたばかりの山菜を採る。崖を登り、笹やぶをこいで、川に入り、生き物を見つけては捕まえる。火おこししてたき火をし、夜の暗闇探検に、満天の星空を見る。そんな体験をした子ども達。
今年はどんな様子だったのか、紹介していきます。
森に親しむ
キャンプ場に到着後、自己紹介の後は、しばらく森で遊びます。
ロープの綱渡り
ロープのブランコ
ハンモック
綱渡りも、はじめは「できない」って言ってた女の子も、みんながやってるのを見て、やっぱり挑戦!ちゃんと、一人で渡れるようになりました!
みんなが森で遊びながら仲良くなったところで、みんなでお昼ご飯を食べてから森の探検へ。
森の探検で見つけたもの
キャンプ場から下の森へ降りていく途中のツルにぶら下がったりしながら、どんどん下りていきます。
粘土のとれる崖に、みんなでよじ登ります。落ちると泥だらけ間違いなしのその崖に、子どもたちは全員チャレンジします。
おしりが泥だらけになろうが滑り降りる子も。
そうこうしてると、崖の横の草地から上に登って、上から雄たけびを上げる子も。
しばらく崖登りにチャレンジした後は、さらに下へ。
水たまりの池に着くと、カエルの卵がいないか、探す子供たち。長靴の子も、靴の子も、靴の中が水没していきます。
カエルの卵発見!!と、思ったけど、なんか違う?
後で調べたところ、これは、トウホクサンショウウオの卵のようです。準絶滅危惧種です。
手に取って、「うへ~~!!」ってしていると、後ろで「ここにも卵あるよ!!」という子供の声。
振り返ってみると、そこには確かに卵が!
普通の卵!?なんでこんなとこに?何の卵?
「オレ、この卵あっためる!!」そういう彼は、ずっと大事そうにお腹に卵を抱て歩くことに。「卵からかえって、初めて見た人をお母さんだって思うんでしょ?」そう言いながら。
流れている川に入ってみると、「なんかいた!ドジョウ!!」生き物を見つけた子供たちは、獲物を捕らえるハンターです。
「捕まえた!!早く入れ物ちょうだい!!」
捕まえて、入れ物に入れて観察してみると、なんかドジョウと違う。顔の横に黒い穴が七つ。尾ひれもひらひらしている。ヤツメウナギかな?
調べてみると、ヤツメウナギの仲間のスナヤツメらしい。絶滅危惧種になっています。
水が足りないかな~と、お水を足してあげる子ども達。
口が吸盤のように吸い付いています。調べてみると、スナヤツメは、一生のほとんどを目を開けずに過ごしていて、目を開けた状態でいるのは、生後4年目の秋から初夏の産卵の時期までのほんの半年程度だそう。目の空いているスナヤツメを見られるのは貴重なんだそうです。見て見ると、ばっちり眼を開いています!
捕まえたら、子どもたちは「家に持って帰る!」と、張り切っています。「こっちのでかいのはオレ捕まえたやつな。」「こっちはオレのだ!」って話していましたが、最終的にはリリースしました。
みんなが川に入ってスナヤツメ探しに夢中になっている時、川に入りたくないという子は、お兄さんと一緒に、竹の子採りをしていました。
深みにはまって、腰まで水に浸かった子もいました。みんな長靴の中は水がガッポガポです。
靴もズボンもみんな濡れてしまったので、キャンプ場に戻って着替えることにします。
火おこし体験
キャンプ場に戻り、着替えも済んだところで、遊び始める子ども達。広~い原っぱで、野球にキャッチボール。
野球が初めての子も、みんなでキャッチボールしていくうちに、だんだん上手になっていきます。今は、遊びの中で野球できるような空き地も少なく、クラブチームに入っているような子じゃないと、野球ができない環境なのかもしれません。今は、スポーツテストで、ソフトボール投げでボールを遠くに飛ばすことができない子も結構いるようです。ボールを投げる。そんな経験も、ここなら思う存分できます。
キャッチボールも様になってきました。
こんな、野球の最中、森で拾った卵を、お腹にくくりつけて温めていた男の子がいましたが、遊んでいたら、案の定、卵を割ってしまいました・・・。
「中身は普通の卵だった・・・」と、男の子。でも、そんなハプニングも、想定内(笑)。
そんな中、焚き火でマシュマロを焼いて食べるため、火おこしに挑戦です。使うのはファイヤースターター。火花を出して、燃えやすいものに火をつけていくものなんですが、これがまた、なかなか難しいのです。火花は出せるんだけど、なかなか火を起こすところまでできないのです。
もうちょっと!!
それぞれ、みんな挑戦したんだけど、なかなか火をおこせなくって、もう無理じゃない?って思い始めたとき、お父さんの登場。
ここからにわかに子どもたちのやる気にも火が付き、とうとう、この後、子どもたちだけで火をおこすことに成功しました。
火種の上に小枝を乗せて、ちょっとづつ太い枝も乗せて、せっかく作った火種が消えないように仰ぎながら、だんだんいい火になってきましたよ。
火がおこせたら、マシュマロ焼きです。
子どもたちの間から、長い枝で焼くお父さん(笑)。
晩御飯の支度も子どもたちで
お腹もちょっぴり満たされて、デイキャンプで帰る子もいるので、早めに晩御飯の支度にとりかかります。
焚き木を切る子。
火の番をしてくれる子がいるので、焚き火の方はお任せして、調理を始めます。
一人手伝い始めると・・・
次々お手伝いしたい子が集まってきます。ゴボウはナイフで削ってもらいます。
一年生で、ナイフが初めてだって、コツを覚えたら、上手に削れます。
こちらはナイフの扱いに慣れている二年生。鉛筆削りのようにゴボウを削っています。
「もっと切るものない?」と、みんな積極的です。
焚き火の上ではダッチオーブンの中でタケノコの蒸し焼きができています。細いタケノコなので、むいてしまえば、食べられるところはほんの少しなんですけどね。
ダッチオーブンでみんなが刻んだお野菜を煮込んでいる間に、採ってきた山菜を天ぷらにしていくのはお母さんチーム。
タラの芽、ヨモギ、山ぶどうの芽、ボンナ。
揚げたてに塩を振って、つまみ食いに来るこもチラホラ。
もう一つのダッチオーブンの中では、ハーブチキンがいい感じに火が通っています。
おみんなでお野菜刻んだお鍋は、せんべい汁に。そして、みんなでいただきま~す!
後で合流したキャンプの達人、酒田家のお姉ちゃん。なんと食後のデザートにクレープを焼いてくれました。フライパンはダッチオーブンのふた。
美味しいクレープ、自分でトッピングして、子どもたちも大満足♪
夜の暗闇、満天の星空、焚き火の温かさ
食事の後は、夜の暗闇探検にでかけます。暗闇探検なので、写真はありません。みんなドキドキしながら、懐中電灯片手に一回り歩いて、戻ってくると、そこにキャンプ場の焚き火の灯りが見えて、なんだかホッとします。焚き火は、冷えてきた体も温めてくれます。星も出てきました。
ちょっぴり眠いんだけど、まだ寝たくない子供たち。
たまたま、「車に花火がついてるよ」というママがいて、季節外れの花火を楽しむことができた子ども達。
最後は線香花火対決!
でも、ここらで子どもたちも限界です。みんなでテントに潜り込み、おやすみなさいの時間です。うまく写真にとれなかったのですが、満天の星空。放射冷却でぐっと冷え込んできました。