ここのところ、実験のことで頭がいっぱいです。
なぜかというと、6年生の学習の最後に、お楽しみ実験をやってほしいと、6年生の先生に頼まれたから。
どんな実験が面白いかなあ~・・・。みんなでできる実験はないかなあ・・・。
調べてみると、面白そうな実験がたくさんあります。実験室で見た後に、家庭でもできそうなものを探しています。そんな実験の中から、またいくつか紹介していきたいと思います。
空気が押す力を目で見る実験
食品用の保存容器で、容器内の空気を抜くポンプ付きのガラス容器を使用。
使った容器はこちら。雑菌の繁殖を抑え、鮮度を保ちます。浅漬けを作るにも重宝する真空保存容器。
この容器を使って実験です。
中に風船をちょっぴりふくらませて入れておいて、中の空気をポンプで抜いていきます。中の空気が抜けていくと・・・
風船がこんなに膨らみました!
空気を入れてあげると、しゅ~っとしぼんで元の状態に戻ります。
お次はマシュマロをいれてみます。
空気をポンプで抜いていくと・・・
マシュマロは膨らんで、ビンいっぱいに!!
大きいマシュマロ食べられる~!!と、喜んでビンの蓋から空気を入れてあけると、しゅ~っとしぼんで元のマシュマロに・・・。
膨らんだりしぼんだり、とっても楽しい実験です。
もし、こんな保存容器があったら、ぜひやってみてほしい実験です。
これ、なんでかというと、
普通、私たちがいるこの空間では、感じることはありませんが、私たちは一定の力で空気に押されています。
ビンの中の空気を抜くことで、ビンの中では空気によって物を押す力が弱くなるのです。
押す力が弱くなると、もともと風船などの中に入っていた空気は膨張します。
飛行機に乗ったり、富士山など、高い山に登ったことがある方なら、もしかしたら経験があるかもしれません。
ポテチなど、密閉されたお菓子の袋なんかが、飛行機の中や山頂でパンパンに膨れあがっているのを見たことありませんか?
それも、同じことです。
高いところは空気が薄く、空気によって押される力が弱まるため、密閉された袋の中はパンパンに膨れるのです。
飛行機に乗ることがあったら、見てみてくださいね♪やばいくらいパンパンになってることもあります。
飛行機の中は、0.7~0.8気圧(標高2000~2500m)に気圧調整されているようですが、それでも高い山に登ったぐらいの気圧になっています。
噴火実験
用意するのは、粘土、紙コップ、皿、フィルムケース、重曹、クエン酸(レモン汁や酢でもOK)、洗濯ノリ
山の模型は、紙コップの底にフィルムケースが入るくらいの穴をあけ、フィルムケースと同じ高さにコップのふちをカットします。
お皿の上に伏せて置いた紙コップの中にひるむケースをセットし、粘土で紙コップの周りを覆います。
これで模型の完成。
ひるむケースの中に、洗濯ノリ、重曹を入れ、混ぜ、セット完了。
クエン酸を水に溶かしたものや、レモン汁をひるむケースの中に注ぎ込んだら、シュワシュワすぐに反応が始まりますが、すぐにふたをします。
ふたは、思ったより勢いよく飛ぶので、上に電気がない場所でやるか、ラップやタオルなどで飛びそうなところをガードしながらふたが飛ぶのを待ちます。絶対に上からのぞきこまないこと。
しばらくすると、重曹とクエン酸が反応して出てきた二酸化炭素でいっぱいになったフィルムケースの蓋が勢いよくポン!!っと飛び、後は中から溶岩のようにドロドロあわあわがシュワシュワとあふれ出てきます。
ガスで吹き飛ぶ噴石の威力を、これで再現できたかな?
溶岩に、墨汁や食紅などで色を付けると、より溶岩らしくなるのかもしれません。
えんぴつ電池
使うのは、2Bの鉛筆と、活性炭(活性炭入りの除湿剤の中身や、水槽の水を浄化するための活性炭)、アルミホイル、プラコップ、食塩水、ミノムシクリップ、ソーラーモーターとプロペラ。
活性炭とミノムシクリップはホームセンターなどでも入手できます。
ソーラーモーターは、小さい電力で動くモーターなので、電気を作る実験にあると便利です。
プロペラは、100均のミニ扇風機などがあれば、分解してそのプロペラが使えますが、季節柄、ない場合は、ちょっと高くつきますが、ネットで購入できます。
カップをアルミホイルで全体を覆い、ティッシュをかぶせ、活性炭を入れます。
食塩水を注ぎ込んで鉛筆を差し込むと、電気がおきます。
割と簡単に電気を作ることができるんですね。
理科はおもしろい
こうやって、身近なもので実験していくのは、本当に楽しいです。
理科の目は、こういう、「おもしろい」と感じる思いから養われていきます。
不思議だな、面白いな、なんでだろ?
そんな想いを大切にしていきたいと思います。
わかりやすく、面白く、伝えてくれる人がいたら、興味を持って理科の世界に飛び込んでくれるんじゃないのかな~って思っています。
春から、そんな実験ラボもやってみたいな~と思ってるところです。