男の子の育て方

子ども達にはそれぞれ個性があります。おっとりした子、活発な子、なんにでも興味を示して手を伸ばす子、じっくり観察してから動く子、それぞれタイプが違います。そして、男の子と女の子は、どこにポイントを置いて子育てするかが違ってきます。男の子はとにかく、カッコいいヒーローになりたいものなのです。

 

わんぱくでもいい、たくましくそだってほしい

うちには3男1女の子どもがいます。同じおなかから生まれたとは思えないほど、4者4様で、性格も、持って生まれたものも違います。
長男はこだわりの強いエンジニアタイプ。次男はとにかく優しい子。長女は火のような気性の強い子だけど、細かなことに気の付く子。末っ子は、天真爛漫、三人のちょっとづつを持ったような子。
それぞれにそれぞれの良さがあるのですが、男の子と女の子、やっぱり、ちょっと育ち方が違違います。それは、性格なのか、男女の違いなのかは判りませんが。
4人育ててみて分かったことは、男の子は、たくさん冒険させて、ちょっとスリルがあるくらいのことをさせたほうがいいということ。

 

男の子は、無駄で無茶なことが大好き!それは、かっこいいから!

ただただ、かえるやどじょうを捕まえてくる、といった、一見無駄なこと、高いところから飛び降りる、といった無茶なことも、男の子は大好きです。

トミカを一列に並べてみたり、大人からすると、なんでそんなことに夢中になるのかがわからないようなことに熱中するのも男の子です。無駄に穴を掘ってみたり、無駄にくぎを打ち付けてみたり、無駄に暴れまわったり。

高いところに登って飛び降りて、「みてみて~!!」と得意げになるのも男の子。自分なんて、こんなすごいことできるんだよ!すごいでしょ!!と、かっこいいところを見せたいのです。

そう、男の子は、「かっこいい」というところにポイントを置いています。一見無駄に思えることだって、本人にしてみれば、それがかっこいいんです。

男の子は、かっこいいか、かっこ悪いかが、とっても重要ポイントなのです。

秘密基地という、ちょっとワクワク、ドキドキした感じが好き

秘密基地という響きに弱いのが男の子。ちょっとワクワク、ドキドキする、秘密の空間に憧れます。
小さい頃は、みんな狭いところが大好きです。うちの子たちも、とにかく箱という箱に入りました。狭いところは、どこか安心するんでしょうね。

炊飯器に、

段ボールの基地。

自分たちで作る秘密基地。

女の子ももちろん箱の中とか、押入れの中とか、狭いところは大好きですが、10歳ぐらいからの男の子の秘密基地へのあこがれは、どこか、悪いことをしているドキドキのような、俺たちだけの秘密だぜ!みたいな、やはりここにも、かっこよさを感じています。

五感を使って、たっぷり遊ばせよう!

畑で土に触れ、種をまき、虫を取り、収穫する。そんな経験もいいでしょう。畑に行くと、たいてい男の子は虫取りに夢中になって、畑仕事は最初しか手伝いませんが。

虫を取り、

時には森で遊び、

火で遊び


川で遊び、

どろどろになり、

冬には雪にまみれて遊び、

自分でものを作り、

友達と暗くなるまで遊びきる。

そうやってたっぷり遊ぶ子供時代が、男の子には特に必要です。

遊び疲れて寝落ちするぐらいがちょうどいい

幼児期なんかは、特に、寝落ちするくらい、日中はめいいっぱい体を動かして遊ぶといいでしょう。

よく食べ、よく遊び、よく寝る。「食う寝る遊ぶ」は、子どもからは切り離せない、大事な体と心の栄養源です。

一日いっぱい遊んでくたくたで、寝落ちすると、何日もお風呂に入らないことが続いたりしますが、子どもは、きたなくてくさくて当たり前!足はいつだって泥だらけで、臭いものです(*^-^*)。
日中めいいっぱい体を動かして遊ぶと、夜はそれはもうぐっすり眠ってくれるので、母は楽ちんです音譜

子供時代に経験していてほしい死生観


それぞれの成長を見ていて思うのは、小学校時代までは、思う存分ドキドキワクワクする経験が必要で、自分で試行錯誤して、失敗しては成功して、を繰り返す。そんな経験が必要です。

思春期の入り口、四年生くらいからのギャングエイジ世代からは、親の言うこと聞かないで、
こっそり悪いことしたり、いたずらしたり、友達とつるんでバカやるのが楽しい時期。
そんな時も、バカやってるな~って見てみぬふりだけど、どこかで、ちゃんとお母さんは知ってますよ!的なアピールもたまには必要だったり、目だけはかけてあげて、いらぬ干渉はしないこと。

男の子は単純で、わかりやすい。隠れて親がやるなということやってても、ばればれなのがかわいいところ。

そして、小学校時代に、たくさんの生き物に触れて、命を感じることは、すごく必要。虫や、カエルや魚をつかまえるのも、とってきた虫を、責任もってちゃんと飼ってあげることも、死んじゃったら、お墓作ってなむなむすることも、友達とけんかして泣かせたり、けがさせちゃったりする時も、後味の悪さを感じたり、死んだ命は戻らないという経験をすることも、すごく大事。
今は、わりと、おじいちゃんおばあちゃんの死に対面する機会も少なくなったり、簡単に「むかつく、死ね」とか口にするのも、そういった「死」に対面する機会が少ないからじゃないかとも思います。
人の痛み、心の痛みを感じられるように、小さな生き物の死であっても、真摯に向き合って、命について、時にはまじめに語る機会もあっていいと思う。

それが、うちの男の子の育て方。

小さいうちは五感をフルに使って体感させること。

虫でもどじょうでも、子どもが捕まえて飼いたいといったものは、できるだけ最後まで飼ってみること。

自分で収穫した野菜を調理してたべること。
男の子でも、包丁持たせ、調理させること。自分で釣った魚や、買ってきたお魚でも、自分でその身に包丁いれてさばいて、おいしく食べることも、命をいただく経験です。

男の子はママのヒーローになりたい


男の子って、どこかやっぱりヒーローになりたいところがあって、かっこつけたいし、自分はこんなことができるんだぜ!って言ってやりたい。そして何より、お母さんにとって、
ヒーローでありたい。
お母さんに褒められたい。
お母さんの役に立ちたい。
ヒーローになりたい男の子っていうのは、
男の子の永遠のテーマかもしれない。

で、母としては、どんなに泥だらけになっても、どんなにびしょぬれになっても、
着替えとタオルを放り投げ、おふろばで、きれいに洗ってきなさいというだけ。
あとは洗濯機に放り込むだけ。なにやっても、大丈夫、けがした時は母さんに言いなさい、ってなくらいで、
多少ものを壊されたって、よっぽどじゃない限り雷は落としません。

母の雷が落ちるときは、人を傷つけるようなことをしたか、言ったときと、命の危険があるとき。あとは、どっしりかまえます。

今日も、よく遊んだねって、言ってやりたい。
わんぱくなくらいがちょうどいい。

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。

どこかで聞いたセリフですね。

思春期にはできるだけ口は出さずに見守る

そして、中高になったら、もう、口は出さないことです。勉強しないとか、ゲームばっかりしてるとか、部屋が汚いとか、言いたいことは山ほどあっても、ぐっとこらえるときです。

こんなこともあるよ、って、視野を広げてあげる、チャンスを与えることはあっても、あれをしなさいこれをしなさい、まだやってないのと、口を出しすぎると、「うるさい!」「うざい!」「わかってるよ!」といって、部屋から出て来なくなります。
放任するのではなく、あなたを信頼してる、いつでも困ったときはできる限りの力になるからねっていう姿勢だけは見せておく。

それでオッケー。くれぐれも、うるさく口は出さないように。ここが親との関係の別れどころ。信頼して、口は出さない。これに限ります。

10個言いたいことがあったら、7個がまんして、3がっつり言う、ぐらいの感覚です。

プレーパーク、学校だからこそできることもある

昨日は、今年度はじめの学校プレーパークでした。この日を待ってましたと子ども達。いつも庭に遊びに来る子ども達は、やっと木工ができると張り切ってのこぎりやトンカチを手にします。誰にとがめられることもなく、危ないとか、うるさいとか、言われることもなく、のびのび遊ぶ子ども達。学校だからこそできる遊びもあるのです。

思いっきり遊びたい!

11月から4月ごろまでは雪国では外は寒く、日暮れも早いので放課後プレーパークは冬季お休みしておりました。春先も、校庭を借りるのに、運動会が終わってからということで、放課後の学校プレーパークは6月から10月までの週一回のオープンです。

それまでは、おうちの庭を開放したおうちプレーパークで対応していますが、なにぶん住宅街で、ご近所の方のこともあり、トンカンうるさいので、木工は学校プレーパークでと子ども達と約束しておりました。お庭で遊ぶのも、道路に出ないようにとか、毎日騒いでると近所迷惑かな~とか、何かと気をつかうことも多いのです。

そこで、オープンした学校プレーパーク。まずは、「今日やりますか?」と、庭に確認しに来た子供たち。荷物を車に積みながら、「やるよ。もうちょっとで行くよ。」というと、「じゃあ、先に行ってるね!!」と、自転車で走って学校に向かう子供たち。

学校につくと、待ってましたと群がる子供たち。

さっそく作り始めます。

ハンモックとロープのブランコも取り付け完了!

木のホッケーゲームで対戦する子。

水鉄砲する子。5個ぐらい持ってきたけど、3個水漏れで使えなくって、生きてた2個の水鉄砲で水のかけっこです。

木工に飽きた子はブランコに。

ハンモックは絶叫マシーンに。

最後にくぎを集めるための秘密兵器の磁石で、砂から砂鉄を集めたり。レバーを引くと、磁力がなくなって、砂鉄がコップに落ちるのです。これがまた、結構楽しいらしい。

学校だからこそできることもある

近頃、空き地は少なくなり、ボール遊びできるような公園も近くにない子供たち。道路でボール遊びをすれば怒られるし、うちの近所の空き地だと、田んぼや川にボールが入ってしまうので、こちらもなかなか思いっきりはできない。

でも、学校だからこそできるのが、そんなボール遊びや、物を飛ばしたりする遊び。広くないとできないんですよね。

学校も、野球やサッカーが盛んなところだと、なかなか校庭で遊ぶことができないのかもしれないけれど、ここの学校は幸い、水曜は校庭を部活で使うことがないし、先生方の会議で子ども達の下校が早いこともあって、水曜に学校プレーパークをやらせてくださいとお願いしてあります。

この日は、誰か一人がこんなのを作って、飛ばしたら、思いのほかよく飛んで、みんなして、「すげえ~!!」って。どうやらブーメランだったようです。

思いっきり飛ばしても大丈夫!

ブーメランと言いつつ、クルクル回転させながら、でも、戻っては来ないんだけど、「どうやったら戻ってくるかなぁ」って、竹トンボみたいに、片側をちょっとやすりで削ればいいんじゃないかとか、いろいろ工夫をしながら、俺も俺もと、作っては飛ばします。

飛ばすと言えば、弓矢も。「すっげえよく飛ぶ!」と、ご満悦。どの矢がまっすぐだから飛びやすいとか、吟味して飛ばします。

ブーメランづくりに飽きた子は、「野球やろうぜ!」って誘うけど、自分の作っているのができないと、誰もやってくれない。待ってるうちに、その子も何か作り始めると、別な子がまた「野球やろうぜ~!」って誘うんだけど、さっきの子が今度は作り中。そんなこんなで、なかなか始まらなかった野球も、お片付けまで30分切ったところでようやくみんなが揃って始まりました。

思いっきり投げても、思いっきり打っても大丈夫!ヒットしたら爽快です!

学校の校庭だから、思いっきりできるのです。今は、そんなに思いっきり野球ができる場所はなかなか見つけられないですからね。

子ども達が気がねすることなく遊べる場を

おうちプレーパークも、子ども達が、自由に遊ぶには最適な場所です。見守っているこちらの庭なので、自分のうちに子どもたちが遊びに来ている感覚で、気軽にできるのが一番の魅力です。でも、住宅街なので、最低限守ってほしいルールを守りつつ、子ども達も、道路に出ないとか、他人の敷地を走り回らないとか、多少気をつかいながら遊んでいます。

その点、学校プレーパークでは、荷物を車で運ぶ労力はかかるけれど、その分、子ども達は思いっきり遊ぶことができます。5、6年生ぐらいの体力を持て余し気味の男子だって、ボール投げても怒られない。ブーメラン投げても怒られない。トンカン木工やってても怒られない。木に登っても怒られない。基本、何をやっても怒られません。ブーメラン飛ばす時に、「人がいないほうに投げるんだよ」っては注意しておきますが。

学校なので、みんな歩きでも、自転車でも、自分の足で来れるのもいいところ。

誰に気兼ねすることもなく、自分の遊びたい遊びをする。仲間と遊びたい遊びをする。思いっきり遊べるって、なんて気持ちいいんだろうかと思います。

 

子ども達が、そうやって、思いっきり遊べる環境は、こうやって、大人が用意してあげないといけない時代になってきてるのも、悲しいことですが、ないなら作るしかないです。

皆さんの地域に、子ども達が、自由に遊べる場所はありますか?

子どもたちが気兼ねなく遊べる場所はありますか?

なかったら、自分にできることはないだろうかと、考えてみてほしいのです。おうちが、子ども達のたまり場になってもいいな、って、思えるなら、自由に遊んでいいよって、そういう居場所になればいいかもしれない。

うちの場合、おうちプレーパークが毎日だと、ご近所迷惑になるということもあり、学校に事情を話して相談して、週一回校庭を使わせてもらえることになりました。

どんな形なら、できるだろう?どうしたら、子ども達はのびのび遊べるんだろう。答えを見つけるのは難しいかもしれない。でも、自分なりに、自分のできることをやっていく。その先に、子ども達の笑顔があるのかもしれませんね。

そして、今週土曜日6/10は、10時か15時まで十和田市駒っこランドでプレーパークです。雨の時は交流館。晴れの時は外でやります。

雨の日の遊び・幼児編~大人も一緒に楽しもう

前回は、体力を持て余している小学生の雨の日の遊びでした。『仲間と遊ぶ』と楽しいものの数々でした。そして、今回は、幼児期の雨の日の遊びです。幼児は基本、大人と一緒に遊ぶことになります。なので、『大人も一緒に楽しめる』というところにポイントを置いた遊びを紹介していきたいと思います。

雨の日はクッキング

雨の日は、子どもと一緒にクッキングしてみましょう。一緒にクッキー作ったり、パンをこねて焼いてみたり。

子どもも、大人と一緒にクッキングするのは大好きです。子どもにできる工程は子供にやらせてクッキーの形作りなんかは、もう、子どもにお任せです。ママはママの腕の見せ所。「ママのすご~い!」と言われるようなものを作ってみるのもいいですね。とにかく、お互い楽しんで作るのがポイントです。

お布団山で遊ぼう

かくれんぼなんかで、お布団をぐちゃぐちゃにされると、嫌なものですが、雨の日は思い切って、お布団をいっぱい引っ張り出して、飛んだり跳ねたり、ぐちゃぐちゃお布団山に登らせて遊んでみたり、子どもをお布団にぐるぐる巻きにして海苔巻きにしちゃったり、少し大きなお子さんだと、ちょっと高いところからお布団の上にジャンプしてみたり。そんな体をいっぱい使って遊ぶのもおすすめです。たっぷり身体を動かしたら、お昼ご飯の後にはぐっすりお昼寝できますよ♪

 

押入れのあるおうちなら、押入れのお布団に登ったり、もぐりこんだりして遊んだり、押入れから下のお布団にジャンプしたり、普段はダメと言ってることをやってみるのも楽しいものです。

写真は、まあるい抱っこの辻直美先生の講座の時に下にコートをたくさん入れて、大きな布をかぶせたコート山に登るおチビちゃんたち。手足をしっかり使って、動くことが大切ですよ、というお話しでした。

体の発達にも良さそうですね。

新聞や、段ボール遊び

後片付けは大変になりますが、段ボールのおうちに入ってみたり、新聞プールに入っていっぱい散らかすのも楽しいものです。

大人も、日頃のうっぷんを晴らしつ(笑)、ビリビリ破っちゃってください。

散らかすだけじゃなく、箱の中に新聞紙を丸めたボールを投げ入れる玉入れにしてみたり、新聞紙でお洋服を作ってファッションショーにしてみたり、新聞もアイディア次第です。

後片付けは、子どもと一緒にごみ袋に入れると、最後は新聞ボールにして、ボールを投げたり、パンチしたり、もうひと遊びできそうです。

段ボールのように、狭い空間に入るのは子供は大好きです。大きい段ボールは、雨の日のために取っておくと重宝しますよ。

かわいくおうちを作ったり、ママが一生懸命になっちゃったりします。段ボール遊びにあると便利なのが段ボールカッター。刃先が丸くなったノコギリのような歯で、100均で売っています。普通のカッターだと小さなお子さんには危ないのですが、段ボールカッターだと、ちょっと安心してつかえますよ。

工作な得意なパパなら、子どもに、こんな変身ベルトを作ってみたら、もう、パパはヒーローです。

絵本を楽しむ

段ボール遊びする前に絵本を読んでみるのもいいものです。絵本を読んで、こんなの、作りたい!って思う気持ちが芽生えたところで「作ってみよっか!」って誘うと、もう気分は絵本の主人公です。

パンを作る前なら、「カラスのパンやさん」を読んでみるのもいいでしょう。

クッキーを作る前に、「ノンタンのたんじょうび」のお話を読んでみてもいいでしょう。


「ぐるんぱのようちえん」を読んで、大きなビスケットを作ってもいい。

ホットケーキを焼く前なら、「ぐりとぐら」

「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んであげてもいい。

午前中は図書館で絵本を借りて、午後は作って遊ぶっていうのもいいかもしれませんね。

絵を描く

後片付けや、部屋が汚れるなど、普段はあんまりさせたくない絵の具も、雨の日はオッケーにしてあげると、喜びます。

カレンダーの裏など、大きな紙がたくさんあると、心置きなく大きな絵をかけるので、楽しいものです。手に絵の具をつけて、ぺたぺたしてみたり、指に絵の具をつけて指で描くのも楽しいですね。

他にも、色紙や包装紙などでちぎり絵やコラージュを作ってみても。ちぎるのも楽しいし、ちぎったものを張ってみて、何に見えるかな?なんて、やってみるのもいいですね。

お絵かきは、子どもの大好きな遊びの一つです。

まとめ

小さなお子さんと雨の日、家の中で遊ぶのは、時間も長い分、付き合う大人が大変です。であれば、一緒に楽しめてしまうものをやるのも一つの手です。今日はお料理したい気分だったら、クッキング。なんかむしゃくしゃしてるから、新聞びりびりして、思いっきり散らかしちゃおうか。体つかっていっぱい遊んでもらって、あとでたっぷりお昼寝してもらおうと思うなら、お布団山かな。そんな風に、ママがやりたいことの延長線上に子どもの遊びがあってもいいかもしれませんね。

小学生でも楽しい!雨の日の室内遊び


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これから梅雨になり、雨の日を室内で過ごすことも多くなります。放課後、友達と遊んでいても、ゲームばっかりで嫌になっちゃう、なんてママの声が聞こえてきそうです。そんな雨の日、小さなお子さんから小学生でも楽しめちゃう室内遊びを集めてみました。もちろん、雨の日ばかりじゃなく、長い冬の室内遊びとしても参考にして遊んでみてください。

工作する

室内で、飽きずに遊ぶと言えば、なんといっても工作です。段ボール、紙コップ、ガムテープ、割りばし、ストローなど、子ども達が自由に使えるようにしてあげるといいでしょう。

<段ボールで遊ぶ>

段ボールロボットや

段ボールでおうちや車を作ってみたり

秘密基地にしてみたり。

階段のあるおうちであれば、大きい段ボールがあれば、階段を滑り台にしてみたり。下にお布団を敷くと凸凹しなくていい感じです。

 

<割りばしを使った工作>

割りばし鉄砲を、自由に作ってみよう。

鉄砲ができたら、輪ゴム戦争がはじまります。

顔に当たると痛いので、段ボールで盾を作ったり、ソファーや、壁の後ろから打つなど、作戦が必要です。

<紙コップ、ストロー、牛乳パック>

紙コップやストロー牛乳パックなんかで、船を作ってみたり

アイディア次第でいろんなことができます。

大人には理解しがたいものを作る事もありますが、それもまた楽しいのです。

100均素材で遊ぶ

<風船>

100均で買った風船。糸とストローがあれば、こんなことも。

ストローに糸を通して、ストローのところを風船にガムテープで止めて、ふくらました風船を口をねじって、洗濯ばさみで止めておきます。洗濯バサミをはずせば、風船ロケットです。

風船とうちわがあれば、風船テニスもできます。下に落とさないようにがんばりましょう。下に落としたほうが負けです。

<毛糸>

割りばしをクロスに輪ゴムで止め、好きな色の毛糸をクルクル割りばしに巻き付けていきます。毛糸によっては、こんなきれいなものもできます。女の子にも人気のこの遊び。割りばしの上下上下と、交互に巻き付けていくとできます。

 

クッキング女子

小学生の女子も、高学年ともなれば、集まるとクッキングをしたりします。もちろん男の子だって、作るのは好きですが、クッキー焼いたり、バレンタインの季節には大量のチョコづくりでよく女子に台所を占領されます。

女子のお泊り会ではたこ焼きパーティーが人気です。中に何を入れるかは、子ども達の入れたいものをおこずかいで買ってきます。

これが男の子だと、梅干し入れたり、ガム入れたり、変なものを入れたがります。

いつでもクッキングできるように、子供専用のクッキングボックスを用意しておくと便利です。

作りたいお菓子は、お菓子の本でもいいし、クックパットで検索して印刷しておいてあげると、いつでもまた作れます。

もちろん、作ったら、お片付けまでが料理ですので、片付けていないときは、ひと声かけましょう。

たまには散らかるのを覚悟して

雨の日、雪の日、外で遊べないときは、たまには散らかるのを覚悟して、家の中でも楽しく遊べるようにしてあげるといいでしょう。

新聞紙をひたすらパンチやキックでびりびりにしてみたり、新聞投げてひたすらちらかしてみたり、

いつもやられると困るけど、たまにはかくれんぼも許してあげましょう。お布団がぐちゃぐちゃになったり、クローゼットがぐちゃぐちゃになっちゃうこともあるけれど、許せる範囲で、やらせてみるのもいいかもしれませんね。

 

市販のおもちゃ、その他

<ブロック>

レゴブロックは、細かい物なら、大きくなってからでも結構集中して遊べます。船や車や飛行機、宇宙船。おうちや、ままごと、自分の作りたい世界を作ることができるのがいいところ。でも、お友達がいたりすると、ある程度数がないと、奪い合いになったりします。

<パラビーズ>

アイロンでくっつけるビーズです。水で濡らして作るアクアビーズより、こちらのほうがおすすめです。ひもに通してブレスレットやネックレスも作れるし、アイロンでしっかりつければ、ばらばらになりにくい。

かなり長い時間集中できますが、出来上がると「アイロンかけて~」と、次々来るので、その辺の手間はかかります。

<トランプ、UNO、オセロ、将棋>

トランプやUNOのようなカードゲームや、オセロ、将棋といった対戦するものも、仲間がいたら楽しいですね。友達がいない場合は、大人が対戦相手をしなければならないので、友達がたくさんいるときにおすすめです。

<紙飛行機>

裏紙やチラシで紙飛行機大会をしてみましょう。よく飛ぶ飛行機の折り方の本があると、いろんな紙飛行機を作って、どれが一番飛ぶかと、競い合います。こちらも、かなりの時間集中するのでお勧めです。

<駒回し>

最近はベーブレードもあるので、ベーブレードで対戦する子も多いですが、昔ながらのひもで回す駒も、なかなか難しいものです。子ども達も、簡単にできるものより、ちょっと難しいものに挑戦したくなるものです。

まとめ

お天気が悪くて外に出られない。でも、ゲームばっかりやってほしくない。そんなときは、ちょっぴり大人が仕掛ける必要があります。

トランプやオセロのような対戦して遊ぶゲームや、人生ゲームのようなボードゲームを出しておいたり、紙飛行機の本と裏紙たくさん用意しておくとか、「暇だな~何やる?」っていうときに、これやろう!って思えるものを出しておくといいです。

工作道具を用意して、なにか一つ、工作したい、俺も作りたい!って、思わせるような、興味を引きそうなものを作ってみるとか、工作の本と材料をさりげなく置いておいてみるとか、大きい段ボール出して、「使う?」って、聞いてみるとか、クックパットの美味しくて簡単そうなやつを印刷してテーブルに置いておいてみるとか。

子どもから、やってみたい!って思わせるちょっとした仕掛けが必要になってきます。

乗ってこないときもありますが、乗ってきたらしめたものです。

どうぞ、大人も楽しんでみてくださいね。

 

 

 

子どもの3間がない!~子どもの体力の低下を防ぐには

最近、子どもがちょっとしたことですぐ骨折することが多いと聞きます。文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」では、年々子どもの体力が低下しています。原因として、子どものスポーツや外遊びの減少と、遊び場の減少、仲間の減少があげられています。「時間」「空間」「仲間」という子供の3間が減少しているからと言われています。

子どもの3間とは?

子どもの3間とは、「時間」「仲間」「空間」の3つの間のことを言います。

「時間がない」

今の子供たちは、とても忙しくなっています。高学年になってくると、学校が終わって帰宅すると4時から4時半。それから塾や習い事や部活。週に一回、部活や習い事がない日が唯一自由に遊べる日、というような子供も少なくありません。そして、そんな遊びの時間も、学校で決められている帰宅時間までには帰らなければならないので、遊ぶ時間が限られています。

「仲間がいない」

共働きの家庭も多い今、低学年のほとんどは学童保育に行ってしまいます。また、塾や習い事、部活をしている子供がいる一方で、学童保育にもいっていない、習い事も部活もやっていない子供は少数です。そうなると、放課後、友達と遊びたくても、遊ぶ仲間がいないのです。

「空間がない」

空き地がなくなり、子どもを狙った犯罪が多発する中、子どもが安心して遊べる居場所が失われて行っています。戸外で遊ぶ子ども達も、私たちが子供のころに比べると、ずいぶん少ないように思います。

加えて、公園でボール遊びしてはいけない、木登り禁止など、子どもの安全と責任問題などから、たくさんの禁止事項がとりまく子供の遊び場が多いのも実情です。

「放課後、暗くなるまで友達と遊びこむ」経験は、子ども達からうしなわれつつあります。

子どもの体力の低下

文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力は、年々低下しています。私たちの子供のころより、体格はよくなっているけれど、体力は衰えているのです。原因として3間がなくなっていることがあげられていますが、それはなぜでしょう?

子どもの体力を向上すると思うと、部活やスポーツ、スイミングなど、体を使う習い事が思い浮かぶかもしれません。もちろん、そういったスポーツをしている子供のほうが、運動能力は高くなっています。けれど、体力の向上のために、誰でもできることは、戸外で仲間と遊ぶことなのです。

先日、バスケットの指導をしている方と話す機会がありました。今の子供たちは、フェイントがうまくできないと。フェイントなんかは、鬼ごっこで、たくさん走り回っていれば、本来自然と身につく力ではないかと思うのです。

また、ある中学校では、運動会でスタートのピストルを打たせたら、握力が弱すぎて引き金が引けない子が多いと嘆いていました。

握力は、木登りやうんてい、鉄棒にぶら下がるなど、そういった遊びで自然についていくものです。

ソフトボール投げも、野球など、球技をやっている子以外は、遠くに投げられない子も多くいます。空き地で野球したり、ドッジボールしたり、ボールを投げられる環境がないため、ある意味仕方がないことかもしれません。

体を使わず、室内で、または戸外でも、ゲームに興じる子どもがたくさんいるのも、ゲーム機が問題というよりは、そういった子供たちを取り巻く環境が、そうさせているのだと思うのです。3間がないから、ちょっとした隙間時間にゲームで時間をつぶす。遊び相手がいなくてつまらないからゲームする。車通りも多く、外で走り回っていたら危ないと注意されるから、やることがなくなってゲームをするようになっていく・・・。

子ども達の体の使い方が下手で、ちょっとしたことですぐに骨折してしまう子が多くなっているのも、こういう外遊びの減少が原因ではないかと言われています。転んでも手がすぐに出ないで顔面から転ぶとか、体の使い方が外遊びによって培われていない他、骨を作るためには、カルシウムの他、ビタミンⅮがひつようですが、ビタミンⅮは、日光浴することで作られるビタミンです。室内でゲームばかりしていては、丈夫な骨は作られないのです。

3間を取り戻すには

現代において、子ども達に、3間を取り戻すことは難しいのでしょうか?塾や習い事をさせずに子どもたちを外遊びさせましょう、と言っても、遊ぶ場所がなければ仕方のないこと。

でも、プレーパークなら、3間のうち、「空間」と「仲間」は取り戻すことができそうです。

何かのイベントで、みんなで体を動かしましょうとか、何かを作りましょうといった、大人が用意しておぜん立てした遊びとは違い、プレーパークでの遊びは、そこに集まった子供たち同士で、やりたいことを自由にやることができる場所です。鬼ごっこするもよし、木登りするもよし。(場所によっては)穴を掘ってもよし。水かけ戦争してもよし。

今、青森県内でプレーパークが広がりつつありますが、戸外でできるところはまだまだ少ないのが現状です。今のところ、細々とやっている我が家のおうちプレーパークはそんな居場所だと思っていますが、住宅街では限界もあります。

今後、いろんな場所でそんな居場所を作っていけたらと思っています。

 

 

 

おうちプレーパークやってみようかな?って思う方へ。気を付けたいこと

プレーパークみたいに、おうちが子ども達のたまり場になっていく。おうちプレーパークは、そんなに難しいことではありません。ただ、自分の子供の友達が毎日のように遊びに来ているなら、既におうちプレーパークです。そこが居心地がいいから、子ども達は集まってきます。でも、毎日のように子供たちが集まると、困ることも出てきます。

ご近所さんとの関係

子ども達が毎日のように集まる場所というのは、子ども達にとって居心地がいい場所だから集まるのです。あれもダメ、これもダメと、あんまり口うるさく言われないとか、そこにはおうちの人がいて、温かく見守ってくれているから、なんだか安心できるとか。

そういう居場所になってくると、そこはもう、おうちプレーパークと言っていいのだと思います。基本、プレーパークとは、子どもがやりたいことを自分の責任で自由にやれる場所で、大人は最低限、危険がないかを見守っているだけ。ちょっと転んでケガしたとかは、絆創膏をペタンと張るぐらい。

木工ができるからプレーパークってことではなく、木工はあくまでも手段で、それがあると、子ども達が集中できるので、あまり大きな動きにならないという利点があるので、プレーパークに木工を持ってくることが多いのです。

公園など、広い場所でやるプレーパークと違って、そこはたいてい住宅街です。子どもがたくさん集まると、追いかけっこやかくれんぼなど、動きも声も大きくなるものです。お隣の敷地に入って走り回ることも少なくありません。

ご近所さんがいるわけで、放課後遊びに来た子供たちも、夕方6時近くなってくると、ご近所の方も仕事から帰ってきたり、買い物に出かけたり、車通りが多くなってくる時間帯。車が来ていないか、子ども達の動きに気を付けなければいけません。

ご近所さんに子どもがいて、一緒に遊ぶようになると、お互い様ということで、あまりトラブルになることは少ないのですが、子どもさんがいない、もしくは、もう大きくなってしまって、ご夫婦で日中は静かに過ごされたいとか、生まれたばかりの赤ちゃんがいて、子どもの騒ぐ声で起きてしまうから子ども達の遊び声が気になるとか、夜勤で日中は寝て過ごすので、子どもの騒ぐ声が気になって眠れないとか、病気療養中で、日中静かに過ごしたい、というような、様々な家庭がご近所さんに存在するものです。

自分の敷地内に入ってきてほしくないとか、子どもが走り回っていると、車を傷つけられそうでいやだとか、そんな方もいたりします。

子どもに寛大な人ばかりでないのが、住宅街で子どもを育てる難しさで、そういう方たちに、どう配慮していったらいいかも、考えていかなければいけません。

プレーパークをやっていて、クレームが来るのが、たいていそういうところからです。

それを、子どものことを何もわかっていないひどいクレーマーだと怒ることもできますが、それでは問題は解決しません。相手だって、周りの迷惑も考えないで非常識な人だと思っていると思うから。自分の正義と他人の正義は一緒ではないのです。

地域の人と、子ども達を見守り育てていきたいと思うなら、やはり、相手の立場になってみたうえで、そういう方々への最低限の配慮はしなければいけないのが現実です。

特に、住宅街の場合、仕事が終わって、人が帰ってくる時間帯は道路を走り回らないようにするとか、あんまり大声で長時間騒いでいる時なんかは、「もう少しボリューム下げてね」ってお願いすることもあります。

放課後くらいはまだいいけれど、これが夏休みになってくると、子ども達の騒ぐ声は一日中で、みんな窓を開けているので、さらに気をつかいます。

もし、ご近所さんからのそういうクレームが来たら、子ども達と話し合って、お約束を決めるといいでしょう。例えば、毎日じゃなくて曜日を決めるとか、土日はなしにするとか、遊べるときは自由なんだけども、人の敷地には入らないようにするとか、おうちの人がいないときは勝手に遊んじゃだめだとか。ご近所さんに会ったときは、ちゃんと挨拶をするとか、そういう、最低限のルールを。

もし、これから、子どもの居場所になりたいと思う方がいたら、そういうことも、頭の片隅に入れておいてください。トラブルになってからでは、とても大変ですので。

 

子どもの帰宅時間を守らせる

 

子ども達のたまり場になってくると、時間になってもなかなか帰らない子供が出てきます。「今何時?」って、聞いてきて、おうちの人との約束の時間になったからもう帰ると、すんなり帰る子もいれば、「うちはお母さん遅いから、7時までに帰ればいいんだ」って言って、なかなか帰ろうとしない子もいたりします。

外には、子ども達がいつでも時間を確認できるように、時計を置いてあります。子どもたちは、自分で時計を見て、自分の帰る時間を決めています。

それでも、学校で約束している時間があるので、その時間には帰りなさいと促しますが、それぞれの家庭の事情で、おうちに帰っても誰もいないからつまらないし、だから、ぎりぎりまで遊んで帰りたいという子供の気持ちも見え隠れするのです。

そんな子供たちを受け入れてあげたい気持ちもありますが、そこは心を鬼にして、「うちもご飯支度があるから、もう終わりだよ。また明日ね」って、帰してやります。

夕暮れ時の、ちょっぴり切ない時間帯です。

とにかく信じて温かい目で見守る

おうちプレーパークでは保険なんか掛けません。基本、自己責任で遊びます。子どもの友達が毎日遊びに来るのに、保険はかけませんよね。

もしもの時は、小学校なら、学校で入っている保険があって、それは帰宅してからの遊びについても保険が下りるようになっています。

骨折したとか、切って縫ったとか、そういう場合も、学校の保険からいくらか出ますので、それぞれの学校で、確認してみてください。

でも、そういう大きなけがは、見守っている中では今のところほとんど起きません。大きなけがをするときは、たいてい、見ていないときです。

自分のできる能力を上回ったことを、友達に「お前もやってみろよ」と言われたときとか、そんなときに起きがちです。

見守りさえしていれば、「自分で無理だと思ったらやらなくていいんだよ」って声をかけてあげることはできるし、例えば、木から飛び降りるなんていうときでも、木の下に危ないものはないか、危険を取り除いてあげることはできます。

友達がやっているのを見て、自分もやってみたい、って思うのは自然なことです。「おれなんか、こんなこともできるんだぜ!」って、自慢したくなるものです。それが原動力になって、できないことに挑戦して、できるようになるのも、仲間と遊ぶ良さなんだけど、そういう意味で、『危ないからダメ』って、何事もダメダメ言うのではなく、危険を回避する方法を声掛けすることも、時には必要です。

子供の成長を信じて、やってみたいを応援する。でも、明らかにこの子の今の体力では無理だな、と思ったら、声掛けしたり、手助けすることもあります。何度か手助けするうちに、自分一人でできるようになって、誇らしげに「見て見て~!!」っていうような場面にも出くわします。

どこまで手を貸さずに見守ってやれるか、ここが大人の我慢のしどころです。

 

 

森で遊ぶ~子どもとの森での遊び方


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森で遊ぶと言っても、一人で連れて行っても、何していいかわからない。でも、みんなと一緒なら、「もう帰るの?まだ遊ぶ!」って、楽しくなってしまうもの。だれがどの子のママかわからないくらい、みんなで子どもたちを見守って、森の中にやさしい時間が流れます。今回はデイキャンプの様子を振り返りつつ、森での遊びを紹介していきます。

おいらせもりのようちえんでの森遊び

先日、おいらせもりのようちえんでのデイキャンプでした。カワヨグリーン牧場のキャンプ場で、森遊びの日です。

参加者さんは1歳から8歳までの子供たち。

キャンプ場には、ロープのブランコとハンモックをセット。

子ども達が集まってきたところで、うちにやってきたカイコの赤ちゃんを見てもらいました。

シルクの原材料になる絹糸を吐き出すカイコです。カワヨグリーン牧場には、この、カイコちゃんのえさになる桑の木がたくさんあります。みんなで、森を散策しながら、桑の木を見つけてみましょうと、お散歩に出発です。

さっそく、かわいいアマガエル発見です!

途中、ツタウルシに注意しつつ、タンポポ笛や、草笛しながらのんびり歩いていきます。

途中、木登りする子、

お花摘みする男子。女子力高い!

ツルリンドウがたくさん咲いていました。

もう一人、お花摘み男子!

手には、いろんなものを集めるためのビニール袋をそれぞれに渡してあります。

よもぎや、お花、桑の葉、いろんなものを摘んでは袋いっぱいに入れていきます。

オダマキのお花を見て、「レンコンみたい!」って。なるほど、ほんとだね。

笹笛は、結構難易度高いのですが、鳴りました!

笹笛くわえたヤンキー座りの男子(笑)!

チドメグサをぺったんこ。

シダの葉っぱを飛ばして、シダグライダー。なかなかよく飛びます。

カラマツの髄(芯)をぬいて、ふにゃふにゃになったのは、冠やブレスレットに。

ふにゃふにゃ~!!

オオバコ相撲してみたり、

カキドオシの群生です。

花の蜜を吸ってみると・・・

甘いかな?

甘い!

大きなフキの葉っぱがたくさんです!フキ取りに夢中です。

 

取ったフキで戦う子。

トトロみたい?

森の妖精(*^-^*)

「ママにフキをとって、持って行ってあげるんだ!」

「おうちでフキ食べようね!ママ!」

ここまで1時間半。ちびっこチームは暑さもあり、だんだん抱っこモードになってきたので、ちびっこチームは来た道を戻り、歩ける大きい子チームはそのままヤギとヒツジのところもで、もうひと歩き。

ちびっこチームは、「ママだっこ~」で、ママ頑張ります。行きはよいよい帰りは大変。

大きい子チームは、無事にシロヤギさんと、クロヤギさん、毛刈りを終えた羊たちのところまでぐるっと一回り。

二時間ほど歩いて、みんな、のどはカラカラ、おなかはぺっこぺこです。

お昼の後はのんびり原っぱで

もう、お腹ぺっこぺこで、のどもからから。戻ってきたらまずは水分補給!

そして、お昼ごはん!

今回は、おにぎり持参で、鍋はおいらせ町のTUBOカフェさんが作ってくださいました。先に戻ってきていたおチビさんたちと、作っていてくれた具だくさんのお鍋は、みんなモリモリ食べました。

おいしくて、おかわり三杯目!

こっからは、キャンプ場でのんびり過ごします。

お昼を食べていると、ふわふわと、綿毛が飛んできます。ドロヤナギの綿毛です。幻想的な風景です。

お腹が膨れた子供たちは、遊び出します。

スラックラインもつけてもらいました。

子どもが遊びだすと、誰も「ママ~」とは寄ってきません。のんびり片付けしながら、とってきたイタドリ笛を吹いてみます。

小さい子同士で、「か~し~て~」って、順番に乗っています。

100均素材で作ったミニロケットストーブで、マシュマロ焼きも。

焦がさないように・・・

小さな妹のために焼いてあげる、優しいお兄ちゃん。

焦げた!でもうまい!

私は、焦げたのが好き!

絵本を持ってきてくれた方が、絵本を読んでくれています。自然に集まる子供たち。優しい時間です。

私も挑戦!

ママに押さえてもらいながら、足が震える小鹿ちゃん。

子ども同士で、何やらやっています。

そうかとおもうと、なぜか始まるゾンビごっこ。シナリオ付きで、映画を作るんだそうです。

倒れているゾンビ。

ゾンビだぞ~!!

こちら、ちびっこさん同士、なんかいい感じです。

のんびりのんびり。

まだまだ遊びたいけど、お片付けの時間です。

見守る大人がいるなかで、大きな子から小さい子までみんなで遊ぶことの大切さ

こうしてたくさん歩いて、お腹ぺっこぺこになって、一日遊びつくした一日。きっと、帰りの車で、あっという間に眠りに落ちたことでしょう。

たまには、そうやって、晩御飯も食べず、お風呂にも入れないくらい、くったくたに遊んで寝落ちしちゃうような、そんな経験も、子ども達には宝物の時間です。

そして、大人にとっても、どれが誰の子かわからないくらい、誰かの子供を誰かのお母さんが見ていたり、たくさんの見守る大人の目があるから、のんびりできる時間にもなります。

子育ては、たくさんの人の手で育てるものだと言います。自分の子も、よその子も、関係なく、みんなで温かく子供たちを見守っている空間は、温かく、安心できる空間です。

小さい子が転んだら、近くにいる誰かが駆け寄って、「痛かったね~」って、抱っこしてくれる。

小さい子に、大きい子が手を貸してあげる。

そうやって、育ちあい、助け合う姿を、子ども達は見て、経験していくのです。

森や野原など、広い空間であれば、物の取り合いでケンカになることもほとんどなく、走り回って、大声で騒いでも、全く気にならない。

子どもが生き生きのびのびできる空間は、そんな空間です。

はぴちるは、『おいらせもりのようちえん』での、森遊びを担当しています。来月も、はぴちるによる森遊びがあります。来月は、キイチゴの実が食べられるかもしれませんね。

おいらせもりのようちえんのブログはこちらです。

 

 

 

子どもの居場所がない?子どもをありのまま受け入れてくれる居場所を作ろう!


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「子どもの居場所がない」。近所で走り回っていれば危ないと怒られ、公園に行ってもボール遊びができなかったり。空き地は無くなり、禁止事項がいっぱいの子供たち。自由に遊べる環境がどんどん少なくなっています。でも、子ども達には群れて遊べる居場所が必要です。まるごと受け入れてくれる居場所が必要です。

大変な子供たち

子ども達が安心して遊べる場所がなく、それなら、うちの庭を開放して、子ども達の遊び場にしようと考えました。子ども達の居場所を作ると、近所の子供たちが遊びに来るようになりましたが、ひょんなことから、隣の学区の三人の悪ガキたちが庭にやってくるようになりました。彼らは、言うことは聞かないし、口は悪いし、怒るとすぐに暴力をふるう、もともと来てた子たちに竹の棒を振り回し、威嚇したり。そんな子たちでした。

はじめは平和に遊んでいた近所の子たちも、その子たちが来ると、怖そうに彼らと距離を置くように遊ぶようになりました。

でも、その子たちの発想は、普通の子供たちとはどこか違っていました。

考えつく遊びが、とにかく奇想天外で野性的で、面白いのです。

「みそ汁作るから、火たいてちょうだい!」と言ってやってきたその手には、おこずかいで買ってきた野菜や魚介類が入った袋がありました。

「まな板と包丁貸して!」と言っては、自分たちで食材を調理するのです。

「ちょっと行ってくる!」と言って、帰ってきたその手には、ウグイを三匹入れたバケツをぶら下げて帰ってきて、火を起こして焼いて食べたり、「ドジョウとって来ようぜ!」と言っては、裏の用水路に走っていって、ドジョウをバケツにとってきて、たき火で煮て食べたりしました。

庭に穴を掘って、「足湯にするからお湯ちょうだい!」と、庭に足湯を作ってみたり、

とにかく面白い子たちでした。

そんな彼らを見ているうちに、最初は彼らが来るのを嫌がっていた近所の子供たちも、次第に、「今日はあいつら来ないのかな~」「あいつら来ないとなんかつまんないんだよな~」と、言うようになっていきました。

庭にターザンロープを作ったのも悪ガキ三人組でした。たまたま数年前に何かに使おうと買っておいてあった滑車とロープを渡して、「好きに使っていいよ」と言ったら、木から木へ、ロープを結んでターザンロープを作ってしまいました。

ターザンロープは、その後、庭の人気の遊びになりました。新しく来た子たちに常連さんが使い方をレクチャーしてもらい、最初ははしごからしかできなかった子が、木の上から滑り降りてこれるようになったりだとか、このターザンロープで子どもたちの成長が見られるようになりました。これも、悪ガキと言われた彼らのおかげです。

そんな悪ガキ三人組も、最初のころはことあるごとにケンカして、切れて、馬乗りになってなぐりかかったり、蹴っ飛ばしたりしていましたが、関わっていく中で、少しづつ暴力がなくなっていき、小さい子にやさしくできるようになっていきました。

では、どう関わったら、彼らが変わったのでしょうか?

大変な子だと言われる子供たちもホントは・・・

彼らと関わっていく中で、感じていたことがありました。

彼らは、共通してお父さんが怖いのです。怒ると手が出るのは当たり前だったようです。だから、彼らの中には、気に入らないことがあれば手を出していい、というのは、ある意味日常で、当たり前のことだったのです。イライラしたり、気に入らないことがあったとき、その怒りをどうコントロールするか、その方法を知らなかった、ただそれだけなんだと思ったのです。

そして、彼らは家でも学校でも先生に怒られているので、怒られることに慣れてしまって、多少怒られても右から左に抜けていき、心に届かない。どうすれば、彼らの心に想いが届くんだろうかと、主人とよく話し合いました。

そんな中、彼らが来たとき、うちの当時4歳の息子に、嫉妬心を抱くような場面に時々出会いました。私が、甘えてきておんぶした息子を見ると、「おまえ、ずるいぞ!」そう言って、私の背中から息子を引きづりおろし、「次、俺だぞ!」と、私の背中におぶさってくるのです。当時、4,5年生の男の子がです。そして、「走って!」そういって、庭を何週も走らされました。「お前ばっかりずるいぞ!次、俺な!」かわるがわるにおぶさってくる子ども達。

そんな中、三人組の一人がぽつりと口を開きました。

「俺なんか、(下に)ちっちゃい赤ちゃんいるから、おかあさんに甘えられないんだぞ」と。

ああ、これが彼らの本当の想いなんだなあと。本当は甘えたいのに甘えられない。そういう状況だったり、『大きくなったんだから、何甘えてるの?』と、言われたり、『甘えてくるなんて赤ちゃんみたいだ』と言われたり。親が、何気なく言った一言かもしれない。ほんとは甘えたいけど、甘えられなかったんだという、彼らの心うちが見えたときでした。

その後も休日に遊びに来ては、主人の背中におぶさってくる子供たちを、だまっておんぶしてやりました。

彼らに必要なのは、やっちゃいけない、やめなさいと怒ることじゃなく、受け入れることだと感じるようになりました。

私は、だいたい何をやっても怒りませんでした。でも、ただ一つ、人を傷つけることを言ったり、命を粗末にするような場面では、鬼のように叱りました。嫉妬から、息子に対して意地悪して、息子を傷つけたときも本気で叱りました。

たまたま傷ついたすずめを拾ってきて、うちで世話をしていたとき、一人が、「飛ぶ練習だ!」と言って、まだ飛べないすずめを空に放り投げて、落としていました。本人は飛ばせるつもりだっただけのようですが、程なくしてそのすずめは死んでしまいました。その時、死んだすずめをその子の手に載せ、「あなたがしたことで、このすずめは死んだんだよ。もう飛べないんだよ。まだ飛べないときに、投げたら落ちてもっと傷つくよね。自分のした結果をよく見なさい。この子を、あなたの手で埋めてあげなさい」と、話しました。

しばらく黙って死んだすずめを手にした彼のそばで、もう一人がだまって庭の片隅に穴を掘りました。その後、庭に来ていた子供たちみんなでそのすずめのお墓を作りました。木の板でお墓にみんなでメッセージを書き、お供えをして、みんなで手を合わせました。

そんな関りをしているうちに、ちょっとづつ、本当にちょっとづつ、彼らは変わり始めました。口は相変わらず悪いのだけど、暴力は振るわなくなったし、息子に対しても優しくなりました。あるとき、庭の黒板に、いつしかこんなことが書いてありました。子ども達が自分たちで作ったルールです。ここで気持ちよく遊ぶために、子ども達が考えたことでした。

息子が自転車の補助輪をとって、自転車に乗る練習をしていたとき、「俺らが手伝ってやるよ!」と言って、息子の自転車を後ろで抑え、一緒に走ってくれました。息子が自転車に乗れるようになったのも、彼らのおかげです。

ありのままを受け入れて、根気よく、何度も何度も繰り返して彼らに伝えたメッセージは、『命を大切にしなさいね。あなた達のことも、本当に大事だと思ってるんだからね』ということでした。

悪ガキの一人は、うちに来はじめたころ、「死んでやる。おれ、いつ死んでもいいもん。」「人殺してみたい。」そんなこと軽く口にするような子でした。でも、二年後には、うちに来ると、あいさつは「生きてる~?」になりました。帰りのあいさつは、「生きててね~!」に変わりました。彼らの中で、何かが変わったのだと思います。

そして、そうやって、二年ほど、毎日のように来ていた彼らも、寂しいことに、最近はぱったり家に来なくなりました。

彼らにとって、ここが必要ではなくなったということかな?彼らの居場所が、ちゃんと見つかったのかな?と、思って、それならそれで、いいことだと思うのです。

 

本気で関わる大人の存在

この、悪ガキたちは、社会の縮図だと思うのです。どの地域にも、彼らのように「困った子だ」「大変な子だ」と言われる子はいます。でも、彼らをまるごと受け入れてくれる存在にそういった子たちが出会えることは、まだまだ、まれなことかもしれません。

先日、静岡県でプレーパークの他、子ども達の居場所を夫婦で作っているNPOゆめ・まち・ねっとの渡辺さんご夫婦の講演がありました。たごっこパークと読んでいる冒険遊び場には、こんな看板が掲げてあります。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?

ありのままを受け入れる、というのは、あれもだめ、これは危ないからと禁止ばかりしていた人にとっては、とても忍耐のいることだと思います。つい、口も手も出したくなります。でも、子どもたちがやりたいと思ったその芽をつぶさないで、育ててあげると、子ども達は思った以上に成長していきます。

講演の中で、渡辺さんはおっしゃいました。「困った子」は、「困っている子」なんです。うまく人と関われないことで、一番困っているのは本人なんです。

私たちは、階段の前で上に上がれず困っている車いすの方がいたら、手を差し伸べますよね?一人で無理なら、近くにいる人に声をかけて、何とかその方が階段の上に上れるよう手助けするでしょう。困っている人が目の前にいたら、手を差し伸べる。ただそれだけのことです。

渡辺さんご夫婦がやっている活動に、放課後の居場所「おもしろ荘」、子ども食堂、支援を必要としている子のためのシェアハウスなどもあります。どれも、冒険遊び場に通ってきてくれる子どもたちに必要だからと、作り上げてきたことなんだそうです。困っている彼らに手を差し伸べてきたのです。

本気で関わる大人が、それぞれの地域にあったなら、それぞれの地域で、「困っている子」は救われます。

子ども達がけがをしないように管理するのが大人の役割ではなく、たとえけがをして出でも、心が折れないように、支えてあげる、受け入れてくれる大人の存在が子ども達には必要なのです。

子ども達のために、私たち一人一人ができることは?

私たちのように、直接的に子どもの居場所を作る人が、それぞれの地域にいてくれたら、それに越したことはありません。でも、みんなそれぞれ、自分の生活があり、仕事があり、それができる人と、物理的にできない人がいます。みんながみんな、こういう活動したらいい、というわけではありません。それぞれに、できることをやってほしいと思うのです。

最近、ある都内のマンションで、挨拶をしないルールを決めたというニュースがありましたが、「知らない人に声をかけられたら逃げなさいと教えているから」とか、「挨拶しても無視されて不愉快な思いをするぐらいなら、いっそ挨拶しないルールにしてしまったほうがいい」という意見もあったとかで、地域のコミュニティーが崩壊していると感じるニュースでした。

私の住む地域でも、挨拶はまだありますが、町内会は面倒だし、義務ではないから加入しない、という家庭が増えていて、町内会長さんが困っていました。

田舎も、都会も、だんだんに地域のコミュニティが希薄になっていっているのだと思います。

子ども達は、親だけが育てていくものではありません。学校では集団で過ごすことで、他者とのかかわりを学びます。昔はどこにも、『雷おやじ』や、『おせっかいなおばちゃん』がいたものです。子どもだけで川で遊んでいたら、「気をつけろよ」注意したり、下校途中の子供と話をしたり。地域の中で、子どもを見守る大人の目があちこちにあったものです。だからこそ、子ども達も、出会った大人に「こんにちは!」「おはようございます!」って、挨拶もするのです。いつも見守ってくれているおじさん、おばさんだから。

挨拶が大事というよりは、地域のコミュニティが大事なんです。

暗くなってまだ一人でうろうろしている子がいたら、「大丈夫か?気を付けて早く帰りなさいよ」と、声をかけてくれるような、そんな身近な存在が必要なんです。

「知らない人に声かけられたら逃げなさい」というのは、確かにいろんな事件が起こる中で、子どもを守るためには仕方のないことかもしれないけれど、それでは、「この世の中、人を信じちゃいけない。みんな悪い人だから」と、子どもの心に植え付けていることにもなるのです。

そんな世の中、悲しいじゃないですか。「人は信じられる」「みんないい人だ」「自分を見守ってくれる人がいる」そんなのを、子ども達には感じていてほしいと思うのです。

子どもの声が賑やかな地域は、防犯効果があると言われています。静かで、人気がないところのほうが、事件は起きやすい。地域に子どもの笑い声が響く町に、していきたいものです。

子ども達を温かく見守ってやること、挨拶してあげること(挨拶ついでに、「学校楽しいか?」なんて、ちょっぴり話してみてもいい。不審者扱いされない程度に(*^-^*))、地域で子どもの居場所を作っている人を応援してあげること。

自分には何ができるのだろうかと、考えてみてほしい。

小さなことでも、きっとできることはあるはずだから。

私達、はぴちるの活動も、まだまだ細々としたものです。それでも続けていきたいので、プレーパークの材料費や、出張プレーパークの交通費など、活動費の支援も随時受け付けております。ご支援くださる方は、はぴちるHPをご覧ください。

 

 

 

母から息子への手紙~母の日に思う

母から息子への手紙。自分のやりたいことがあるけど思うようにならなくて、同世代の友達はお金を稼いで、好きな車に乗っている。自分もせめてもの楽しみがないとやっていけないよ。そんなことがきっかけで、親との意見が食い違い、仲たがいした昨日の夜。今日は母の日。気まずい空気の中、出かけた息子へ。口では言えなかった想いをここに残します。

成功したい

男の子ならきっと、誰もが一度は思うことなのかもしれない「成功して、自分の好きなことに使えるお金をたくさん稼ぎたい。」という思い。

かっこいい服着て、かっこいい車に乗って、友達とかっこいい車を乗り回してドライブしたり。若い今だからこそ、自分の好きなことにお金を使いたい。

そういう気持ちもよくわかる。

「自分にはこんなアイディアがあって、いつかは絶対成功できるはず。」

「成功してお金を稼いだら、家族を海外旅行に連れて行ってやりたい」

そんな風に思ってくれるのも、母としてはとてもうれしいこと。

好きなことを仕事にするのが、これからの時代、大事なことだと思うから、自分の好きなこと、やってみたいと思うことはどんどんやってみたらいいと、確かにお母さんは今までも何度も話してきた。

あなたは、確かにそういう道を選んだ。

でも、あなたが思う「好きなことをどんどんやること」と、母が思う「好きなことをどんどんやること」の意味がちょっと違うように思うんだ。

 

やりたいことのために、小さなことでも一歩踏み出しているか?

好きなことをやればいいということは、裏を返せば、やりたくないことはやらなくていいということ。ただ、本当にそれでいいのか?って疑問に思うこともあります。

やりたくないことを我慢してずっとやりなさい、ということではないのだけれど、今、自分の置かれている立場で、本当に精一杯がんばってきたか?って思うんだ。今まで、最後まで必死こいてやりぬいたことはあったか?って。

これから先、車を買う。結婚したら家を買うかもしれない。欲しいものを手に入れるために、手に入れたものを維持していくために多くの人は働いている。自分の時間を使って。自分のやりたかったことをどんどん後回しにしながら。

「今はまだお金もないから、とりあえずお金稼ごう。」「お金がたまったら自分のやりたかったことにチャレンジしよう。」「まとまった時間ができたらやりたかったことをやろう。」そう思っている間に、時間だけがどんどん過ぎていくんだよ。世の多くの人はそのまま一年後、3年後、5年後と、変わらない日々を過ごしてしまうんだよ。

今、やりたかったことのために、自分ができることを小さなことでもいいからやり始めなければ、何にも変わらないんじゃないかと思うんだ。

とりあえずのお金を稼ぐためにあなたの時間はどんどん使われていく。残った時間で何ができる?やりたいことのために、今自分にできることは何かあるか?考えてる?

時間は財産です。限られた時間をどう使うかは、自分次第って言いうよね。

だらだら寝て過ごしていては時間は浪費され、とりあえずお金を稼ぐためにだって、好きじゃない仕事ならそれは時間の浪費でしかない。時間を自分への投資のために使わなければ、そこには何も残らない。

投資と投機

お金の使い道を考えたとき、投資と投機、浪費があります。

自分の欲しい物を買ったり、行きたいところに行ったり、自分の趣味や娯楽のために使うのはただの浪費です。好きなものに囲まれ、ただ自分が満足するだけです。

投機は、チャンスに投資するという意味で、ギャンブルのように、それにかけると、大きなリターンが望めるとか、見返りを求めるもの。そして、投機によって得られた大きなリターンの多くは浪費されてなくなります。

投資は、株式投資でいうと、ある企業を応援し、応援された企業は投資してくれた人の資金を運用して、より大きな果実を投資してくれた人に分配します。同じように、時間やお金を自分の頭にかけること、すなわち、本を読んだり、セミナーに行ったり、講演会に行ったり、自分が成長するために必要なことにお金と時間を使うことは投資です。それは、自分の身となり力となり、自分をスキルアップしてくれるものです。スキルアップした自分の力を、自分のためだけに使えば浪費となり、誰かに役立つために使うなら、それはご縁となり、感謝となり、循環していくようになります。

自分のお金の使い道が、投資なのか、投機なのか、はたまたただの浪費なのか?社会に循環していくものなのかを考えてみるといいと思います。

仕事と労働

私たちは、学校教育を終えるまでに、「豊かになるということ=お金を得ること=幸せ」のように知らず知らずに刷り込まれていきます。豊かになるためにはたくさんお金を稼ぐようにならないといけない。そのためには、少しでもいい高校、いい大学に行って、給料のいい企業に就職するのが成功者で、そうなることが幸せなのだと。

そして、収入(給与)は、労働×時間×単価で決まると刷り込まれます。「時給いくらで何時間働くと一か月の給料は〇〇円になる。一か月いくらだから、何か月働けば、これが買える。」というように計算して、買いたいものを買います。

仕事(work)と労働(labor)は、似ているようでその意味は大きく違います。

労働は、報酬を伴うが、時として苦役を伴う。上司や、外の誰かに命じられて働くことです。そこにやりがいはなく、お金のために働くが、休みが早く来てほしくて仕方ありません。

仕事は、報酬を伴うものと報酬を伴わないものがあって、多くの場合やりがいを感じます。自らの意思で働くことを仕事であると位置づけます。定年後、働かなくてもよくなっても、なお、誰かの役に立ちたいと地域の仕事を買って出るような人は、仕事をしているわけだ。そこにやりがいを感じているから。

人は、給料をもらうためだけに働いてるわけではないはず。そこに、誰かの役に立てるからという気持ちがあるからこそ気持ちよく働けて、そこに生きがいを感じるのです。

労働と仕事、どちらを選ぶかは、あなた自身が決められます。たとえコンビニのバイトでも、そこに自ら来たお客さんの役に立とうという思いを持ったなら、それは仕事になるでしょう。

今日出会ったお客さんをいい気持ちで帰ってもらえるように、笑顔でこのお店を後にすることができるようにしようと心に決めて接客するなら、それは立派な仕事です。

「何をするか」じゃなくて、「何のためにするか」という目的を持ってほしいと思います。

あなたには価値がある

では、どんなことが仕事になりうるか?「何のために?」という目的を持つことが大事だと書きました。

「あなたの持ってるスキルが、誰かの役に立つ」そういうことが仕事と結びついてきます。自分のできることを分かち合うんです。

徳島県神山町の過疎の山里に、東京のIT企業が9社、相次いでサテライトオフィスを開いています。IT関係であれば、ネットさえつながれば、どこでも仕事ができます。

神山町は、『イン神山』というサイトを立ち上げ、古民家の空き家情報を発信しています。村には豊かな自然以外何もない。でも、空き家はたくさんある。田舎でもできる仕事を都会から町に持ってくるのもアリでは?そんな発想で、「石窯で焼くパン屋さんを開業しませんか?」「webデザイナーさんいらっしゃい!」というように、呼びかけていくことで、移住者が増えていったといいます。

そこにしかないものに価値を見出し、アピールして発信していくことで、人を結びつけることができる。今の時代だからこそ、それができる。

自分にあるスキルやアイディアは、だれかにとってはとても必要なものであったりします。

「里山の自然で子どもを遊ばせてみたいけど、どうしたらいいかわからない」

という人がいるから、私たちは「子どもたちを里山で思いっきり遊ばせることができますよ」と、毎年人を募ってキャンプしています。

私たちにとっては森でキャンプするのは当たり前だけど、やったことない人にとっては、何が必要か、何が危険か、森の楽しさを教えてくれる人がいるのは、とても助かること。

自分のできることを、誰かにシェアする、分かち合う。それが、誰かの幸せにつながる。それには情報発信もしていかなければいけない。

自分にはこんなことができますよと、発信する必要がある。

そういう、自分のできることを発信していくコミュニティも、ネット上に登場している時代です。

あなたの力が、誰の役に立つだろうかと、イマジネーション使って発信していったらいいんじゃないのかな。

物を生み出せない人は、物を買うしかない。買うお金がなければ奪うしかない。幸い、あなたには物を生み出す力がある。物を作りだすことができる。それがあなたの強みなのだから、生み出せない人に、提供すればいい。

いつかそれは感謝で循環し始める。

母の願い

今うまくいかなかったとしても、今思い通りにならなかったとしても、あなたがあきらめない限り、前に進む限り、あなたが物を生み出し続ける限り、きっとそれは誰かの役に立つ。

時間もお金も、浪費で終わらせないでほしい。

使うなら、自分に投資してほしい。あなたがスキルアップして、その力を誰かの役に立てるように。自分の力を試したいのであれば挑戦してみたらいい。

でも、自分のためだけの浪費で終わってくれるなと、母は思う。

私はあなたをこの世に生み出しました。いや、あなたが私の体を借りて生れ出ただけなのかもしれない。

でも、この世に生まれ落ちたからには、あなたはあなたの使命を生きてほしい。決して自己満足のために生まれてきたのではないはずだから。

命の期限はいつまでなのか、それはだれにもわからない。

震災があったように、ある日突然終わりが来ることだってある。

あなたはその体を、何のために使うのか?

明日その命が尽きるとしたら、あなたは後悔しないのだろうか?

今、あなたができることを、とにかく一生懸命やってほしい。

母の願いは、あなたが誰かの役に立ってくれること。あなたが、誰かに必要とされる人でいること。それがあなたの幸せになると思っているから。

あなたがあなたの好きなことをやりながら、誰かの役に立ち、ありがとうと言われる人生を送ってくれること。

言葉にするのは得意じゃない。でも、書き残すことなら私にはできる。

この文章が、誰かの役に立つことがあれば、それは私にとってもうれしいこと。

母の日に、母の想いをつづります。

私を生み出してくれた母も、きっと同じ思いであっただろうと思いながら、母に感謝を込めて。

 

 

 

 

 

はぴちる通信2号発行

はぴちる通信の春の第2号、発行しました。

目次

1.子どもたちの自然体験が減少している?

2.五感を使った体験を!

3.森の絵本

4.昆虫や生き物図鑑

5.子どもに草花遊びを伝えよう

6.野草を食べてみよう

7.プレーパーク情報

8.川遊びとホタルキャンプのお知らせ

 

というテーマで記事を書いています。

今回は、森や野原で遊んだ後に、自然の中での体験を追体験できる絵本の紹介と、おうちに一冊あると便利な図鑑の紹介、野遊びや、野草の薬効についても書いています。

草花遊びは伝承遊び

シロツメクサの花冠や、オオバコの相撲など、皆さんも子供のころに遊んだ草花を使った遊びがあると思います。

こういった草花遊びも、親となった私たちが子どもたちに伝えなければ、そののち途絶えてしまうかもしれません。そういった遊びを伝承遊びと言って、親から子へ、または、大きい子から小さい子へ、人知れず伝えられていくものです。

今は、伝承遊びの本もいろいろ出ていますが、見てみると、自分がやったことのない遊びもあるものです。

先日の春の森のキャンプでも、「ママも笹船作ったことないから、教えてもらおう!」と、ママも一緒に笹船を作って流しました。

みんな知ってるだろうと思う遊びが、意外と知らなかったということも、よくあることです。当たり前だと思って、あえて教えていかないと、こういった野遊びもすたれていってしまうのかもしれませんね。

野遊びは、自然に親しむいちばんの遊びです。野の花を摘むことから、草花で遊ぶことで、自然の中で遊ぶ心地よさを体感していきます。

ちょうちょは、どんな花に来ているのか?テントウムシはいる?他にもムシが潜んでいるかも?草花遊びから、それらの草花につく虫を観察することもできます。

お母さんも一緒になって、野遊びを楽しんでみてくださいね。

草笛なんかは、大人より子どものほうがうまく吹けたりするものです。

身近に図鑑を!知りたいときが学び時!

 

子どもは、虫や生き物が大好きです。外に出ると、虫を捕まえ、「みてみて!つかまえた~!!」って持ってきます。時には知らない虫を捕まえてきて、「これな~に?」って聞かれて困ることもあるものです。

そんな時、子どもと一緒に、図鑑で調べてみましょう!いろんな虫がのっていて、虫の特徴から、これは何の仲間か?予想しながら図鑑をめくります。触覚は長い?短い?お腹が黒い?赤い?違いを見ながら、これに近いかも!っていうのを、子どもと一緒に見つけてみましょう!

知らないことを知る面白さを味わうことができます。

捕まえた虫を「飼ってみたい!」と言ったときも、「餌がわからないからすぐ死んじゃうよ。だめだめ、かわいそうだから逃がしてあげよう」っていうのも生き物の命を考えるならありですが、どうせなら、捕まえた虫を、責任もって最後まで飼ってあげるという経験もさせてあげたいですね。

そのためには、どんな環境で飼ったらいいか?餌は何を食べるのか?生きた虫を食べるなら、毎日生きた虫を捕まえてきてあげられるだろうか?そんなことも考えて、飼えそうだと思ったら、ぜひ、虫かご買って育ててみてください。

飼うことでじっくり観察できるし、虫がかわいく思えるもの。

家の子供たちも、ダンゴムシから、オタマジャクシ、ドジョウ、バッタ、コオロギ、テントウムシの幼虫、アゲハ、ヤゴ(ギンヤンマの幼虫)、ザリガニ、など、さまざまな生き物を捕まえては飼ってきました。そうやって、いろんな生き物を飼うことで、子どもたちは生き物が好きになってきました。

そのたびに図鑑を開き、餌や飼い方を調べました。わからない虫はすぐ調べてみました。知りたいときに、すぐに調べられる環境があると、どんどん興味を持っていきます。

知りたいときが学び時です。

ぜひ、おうちに一冊、虫の図鑑を用意してあげて下さいね。生き物の世界の面白さを味わうことができます。

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そんな、生き物の図鑑ですが、たくさんある中、何を用意していいかわからない、そんな方のために、はぴちる通信では、写真の図鑑の他、いくつかおすすめの図鑑を紹介しています。

家でも、長男のころから、ボロボロになるくらい見た図鑑が、虫の飼い方の図鑑。これ一冊で、本当にいろんな虫を飼うことができました。

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