次の世代へ~種を蒔く

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長男が小学生だった頃、友人家族とよくキャンプに行きました。きっかけは、次男が通っていた保育園。裸足で泥んこで遊ばせてくれ、「くう、ねる、あそぶ」を大事にしていた保育園。そんな理念に共感して集まったいろんな家庭。子どもたちに対する想いは、みんな一緒で、保護者の企画で、週末キャンプや、登山によく行きました。泥んこで遊び、原っぱを駆け回り、木に登り、森で秘密基地を作り、お花を摘み、山菜をとって調理して食べ、栗を拾い、焚き火して、崖を登り、暗くなるまで遊んで、時には山登りし、木の実を集め、山ブドウを食べ、山頂でおいしいおにぎりを食べる。そんな子供時代を過ごした子ども達。

そして、長男は今年20歳になり、友人家族の娘さんは21歳の素敵なお嬢さんに成長しました。成長した彼ら、彼女たちが、どんな風に育ったのでしょう?

今の、彼らの様子を紹介しつつ、こんな子供時代を次の世代へとつなげていくことを考えてみたいと思います。

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遊びつくした子供時代を次につなぐ

21歳になったMちゃん。今は東京の大学に通っています。写真は載せませんが、とっても素敵なお嬢さんに成長していました。子供時代、たくさんたくさん森や川で一緒に遊んだMちゃん。そんなMちゃんの最近のFB投稿を見て、とっても嬉しくなりました。許可をもらったので、紹介します。

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夏休み自然体験キャンプにボランティアとして参加してきました。

朝7時起床、25時就寝で、小学校3年から中学2年の28人の参加者の子どもたちと12日間過ごすというなかなかハードな日々でしたが、そのぶん学ぶ事も本当に多かったです。人との新たな出会いもたくさんあり、自分を見つめ直すことができました。

山村留学という言葉も今回初めて知りました。ボランティアの方の中には山村留学の経験者も多くいました。彼らにとって、その思い出は本当にキラキラした宝物なのだと感じました。キャンプに参加した子どもも、リピーターの子がたくさんいました。自然とともに、地域に育まれた文化に触れ、色々な世代の人と交流することがいかに重要なことかがわかったように思います。

私が大好きな絵本に『ルピナスさん』という絵本があります。これは、おじいちゃんと「世の中をもっと美しくする」という約束をした女の子が、おばあさんになった後に、街中にルピナスの花の種を蒔く、というお話です。この物語のお終いは、おばあさんになった彼女が、小さな女の子と同じ約束をするところで終わります。

誰かに教えてもらった大切なことを、また他の誰かに伝えられることって本当に素敵なことだと思います。また、心の故郷があることも。私は宝物がたくさんあるから、その尊さがわかりますし、同じような経験を少しでもいいから子どもたちにしてもらいたいです。

つまり、私が言いたかったのは、こういう素晴らしい活動はもっといろいろな形で、たくさんの子どもたちが体験できるようにした方が良いと強く感じた、ということです。本来は、特別な体験ではなく当たり前に学ぶべきことのはずだから。

私の感覚だけで言うなら、山村留学した子たちのその思い出と、私にとってのひだまり保育園は同じで、新藤家とのキャンプとも同じだと思いました。

中学生になったくらいに、その大切さに気がつきました。私が勝手に解釈していたキーワードは「居場所」です。いじめ、友だち関係と悩みが尽きませんでしたが、周りに私の話を聞いてくれて、そして「あなたは素敵な人よ」と言ってくれる大人が本当にたくさんいたことが、今の私を作っていると思います。学校と家庭以外の「居場所」が、中学生以降には必要なのだろうな、とその頃から思っていました。
大人になったら、その恩返しを次の世代の子どもたちに、私なりに返してあげたい、と中学の頃から思っていました。今回、同じような心の絆のようなものを見つけて、とても感動しました。私にとってのひだまりは、彼らにとってのこの場所なんだな、と。

そして、私が今までいかに素晴らしい体験をしていたかが改めてわかりました。ひだまりっ子やキャンプの仲間と遊んでいると、そこには暗黙のルールというか、やっていいことといけないことのラインがあって遊びやすかったり、それがわからない子たちは「よその子」という感じがしていました。その感覚の理由も今回わかったように思います。

私が今まで感じていたことは正しかったのだという確信が持てました。どんな形かは見つかっていないですが、子どもも大人も寛げる「居場所」を作っていきたいと思います。ずっと考えてはいるんですけれど、答えはまだ見つからず、、、。でも、それがルピナスさんとの約束の私なりの答えかなーなんて(^_^)

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たくさん遊んだ『宝物』の経験が心の中にある彼女の言葉です。

彼女は、『居場所』というキーワードを見つけました。これから、どんな種を蒔いていく人になるのか、楽しみに見守りたいと思います。

「世の中をもっと美しくするために何かをする』というルピナスさんとの約束。

私達には、何ができるのでしょうか?

外の世界から日本を眺める

そして、20歳の長男は、現在、自転車でヨーロッパ一人旅中です。ドイツエコツアーに参加した後、約一か月の自転車一人旅。今回は、ドイツからスイスに移動後、イタリアを周遊中です。

そんな息子が、旅を半分過ごしたところで感じたことを書いていました。

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【ヨーロッパ旅行約半分過ごしましたがここまでで感じた事】

・電車、バス、街中でスマホをいじってる人がすごく少ない。日本だとみんな下向いてスマホいじってる人ばっかり。何の違いなんだろう。

・買い物、買い食いしても出るゴミが少ない。今まで買い物してビニール袋を貰った事が一度もない。スーパーで3〜4品買ってもだいたいそのまま渡される。買い食いの場合は紙袋や紙皿。ビニールやプラスチックは使われない。野菜果物も全部裸のまま売られている。

・自販機が全然ない。無駄な電力が削減できるのはいい事だが、チャリ旅で飲み物が切れた時はちょっと困る…

・公衆トイレが全然ない。あっても有料(1回50セントか1ユーロ)

・新幹線以外の電車はほとんどチャリ、車椅子、ベビーカー、犬をそのまま乗せられる。これはかなり便利。

・路地や信号のない交差点などで道路を渡ろうと待ってると必ず車が止まってくれる。歩行者と自転車が優先されているのを感じる。

・食べ物は基本洋食しかない。アジア料理屋とかも時々あるけど、食べたい時に見つけるのは難しい。その点日本は世界中の料理が食べたい時にすぐ食べられるのですごく食に恵まれてると感じる。

・街中や道端にゴミ箱がたくさんある。だけどタバコのポイ捨てがめちゃくちゃ多い…。どこ歩いてもタバコの吸い殻だらけ。

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ドイツは電車の乗り降りがフラットなため、ベビーカーや車いす、自転車の乗り降りがとてもスムーズなんだそうです。これ、大事なことですよね。日本の電車も、早くこうならないかなあ。

日本にいては気づかない、いろんなこと。

旅で感じているようです。

世界各国いろんな国の料理がどこでも食べられる日本。

コンビニや自販機がいっぱいの便利だけど、無駄の多い日本。

ちょっと買い物するとビニールごみでいっぱいになっちゃう日本。

公衆トイレが無料で、いろんなところにある日本。

恵まれてる日本と、無駄の多い日本。

どちらがいいかといえば、やはり、世界に誇れる日本でありたいものです。

息子も、子供時代、たくさん自然の中で遊んできました。震災後、エコツアーの松本英揮さんの講演を聞いて、自然エネルギーに興味を持ったのがきっかけでした。息子がエコツアーに初めて参加したのは18歳の時。環境都市と言われるドイツ・フライブルグのエネルギー事情を視察したのが始まりで、今年は二回目の参加になります。

18歳の時の長男のエコツアーの様子はこちら。

自転車も好きだったので、小学校時代、家族でサイクリングも時々行きました。でも、日本の田舎を自転車で走ってみると、自転車が走るような道路に作られていないところがほとんど。自転車や歩行者に優しくない道路ばかりでした。段差があったり、歩道が右から左に急につけ変わっているところ、そもそも歩道がないところ。歩道の真ん中に電柱があるところ。走ってみないとわからなかったことです。

でも、ドイツに行ってみると、自転車道が整備されていて、自転車のまま電車に乗ることもできるし、車に乗らずに済むという点で、やっぱりエコなわけで、車も、カーシェアリングができるので、自分で車を持たなくてもいい。

自分が見てきた日本と、海外に行って比べて感じた、『日本もこうなったらいいな』という感覚。

長男は、果たして、どんな種を蒔いていく人になるんだろうか?

自分の中の宝物を次の世代へとつないでいく

経験したことすべてが宝物です。

子供時代に遊んだ経験。

泥遊びしたり、みんなで砂を掘ってバケツで水を流して川を作ってみたり、大きなトンネルを掘って貫通した喜び、虫を捕まえて飼ってみたり、お花の蜜の甘さ、雨に打たれてびしょぬれになったり、足に感じる川の流れ、木登りして上から眺めた景色、秘密基地を作ったり、頑張って山に登って見下ろした下界の風景、酸っぱい山ぶどうの味、友達とケンカした思い出、バカ言って笑いあったこと、お泊りで夜遅くまで友達とひそひそと話した夜、枕投げしてキャーキャー騒いだ夜、外に寝転んで流れ星を数えた夜、自転車で風を切って走る爽快感、ゆっくり流れる景色を眺めながら走る自転車の気持ちよかったこと・・・。

それらの宝物から、自分が次の世代へ伝えていきたいと思う種を蒔く。

宝物が多ければ多いほど、蒔くける種の種類は増えていく。

『自然』『環境』というキーワードからは、森に関わることや、エネルギーや、建築、都市づくり、動物や、昆虫や、生き物や、農作物、天文、宇宙・・・いろんな種ができるでしょう。

『仲間』『居場所』というキーワードからは、やはり、そういう場づくりをする様々な種ができるでしょう。子どもの居場所、不登校の子の居場所、母の居場所・・・いろんな居場所、いろんな仲間づくりが考えられます。

病弱で外遊びがあまりできなかった子であれば、『人を助けること』や『誰かの役に立つ』という芽が芽生えるかもしれない。

どんな経験をして、どんなキーワードを自分の中にみつけ、どんな種を蒔いていくのか。

私たち大人は、その、選択肢を広げてあげたいものです。

子どもたちの中にたくさんの種のもとになる宝物の経験をさせてあげましょう。

次の世代へ~種を蒔く
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