夏に子供は成長する!~はぴちる通信7月号発行しました

はぴちる通信7月号、発行しました。今回は、子どもの夏の過ごし方や、青森県内のウォータースライダーのある温水プール情報、今後のはぴちるプレーパーク情報など、お役立ち情報もありますので、要チェックです。夏に子供は成長します。いろんなことにチャレンジする夏を過ごしてみてほしいと思います。

目次

<特集記事>

1.夏休み、どう過ごす?                      1p

2.子どもを台所に立たせよう                1p

3.生き物を飼ってみよう!                   2p

4.いろんなことにチャレンジする夏             2p

<今号のトピック>

川遊びとホタルキャンプ                     3p

青森県内ウォータースライダーのある温水プール  3p

学校プレーパーク                             4p

今後のプレーパーク情報                    4p

という内容で記事を書いています。ホタルキャンプについては、7月8,9で行ったキャンプの様子をレポートしています。

子どもは夏に成長する。いろんなことにチャレンジしてみよう!

子どもが夏休み、楽しみにしていることといえば、

・お盆におじいちゃんおばあちゃんのおうちに帰省する

・旅行に行く

・海やプールなどに行く

・レジャー施設に行く

というアンケート結果があるようです。

でも、子どもが楽しみにしていることは、意外とお金もかかるものです。

そんな楽しみにしていることの他に、夏休みは、たくさん時間があるからこそ、子ども達には、普段できないことや、今までできなかったこと、いろんなことにチャレンジさせたいですよね。

例えば、

・25メートル泳げるように練習する

・木登りできなかったから、木登りに挑戦する

・一人でご飯を作ってみる

・逆上がりや、けん玉など、今までできなかったことに挑戦する

など、それぞれ、挑戦してみたいことがあると思います。

おうちでも、子どものそんなチャレンジを応援してあげてほしいと思います。

特に、夏休みの毎日のお昼ごはんは、意外とおうちの方の負担になるものです。毎日そうめんばっかり、ということもよくあります。

クックパットや、料理本で、一緒に調べてみて、簡単にできる料理を子どもに作ってもらうとか、任せてみてもいいかもしれませんね。

普段できない体験を!

夏は、なかなか普段できない体験をするチャンスです。

海へ行けば、泳ぐほかに、貝殻を集めてみたり、砂を掘ってみたり、砂で何かを作ってみるのも楽しい。

川に行くなら、川の生き物を探してみたり、石を積んでダムを作ってみるのもいい。

それとも魚釣りをする?

湖でカヌーを漕いでみる?

シジミ採りや魚をすくう?

暑いけど、畑で芋ほりなんていうのもいいね。

草木染にチャレンジしてみる?

夏といえば、お祭りに参加したいよね♪

それともやっぱり虫捕りかな?

友達と、水かけ会って遊ぶのもいいな♪

それともがんばって山登りかな?

青森県内、海も、山も、川も、湖も、自然には恵まれています。こんな恵まれた環境、子どものうちから、たくさん触れておかなきゃもったいない!

レジャー施設に行くのもいいけど、いろんな経験を子どもたちにさせて、成長させてあげたいですよね。

はぴちる通信

はぴちる通信を読んでみたい方は、プレーパークやおいらせもりのようちえんなどの時に持っていきますので、無料で手に入れることができます。

なかなかプレーパークに行けない、という方で、毎号読んでみたいという方は、通信費500円を指定口座にお振込みいただければ、年6回発行予定ですので、その都度お送りいたします。

ご希望の方は上のメールフォームにてお問い合わせください。

 

 

 

 

 

日野原重明さんの言葉に想う~子どもたちに伝えたい想い

医師として、長年尽力し、子ども達に対する講演活動を精力的にこなし、著書も多数の日野原重明さんが105歳で亡くなりました。つい先日も、『子どもへのまなざし』の著者でもあり、児童精神科医である佐々木正美さんが亡くなったばかり。子ども達や、子どもを育てていく人に伝えたい想いは、同じであると思います。今日は、日野原さんの言葉から、これからの子供たちへ伝えていきたい想いをつづります。

日野原重明さんの言葉

「これまでの教育は、出来あがったデータを記憶させる教育であった。困難な問題にぶつかったときに、問題解決が出来るような能力を与えられていない。

本当に学ぶべきなのは、問題とどう取り組むか、どういう戦略を立てるべきかということである。学校を出てからも自分で出来るような頭の仕組みを作る。そして、その仕組みに従って生活をし、行動することが必要なのである。」

大切なことは、答えがわかっている問題に正しく答えることではなく、その問題をどう解決するか、考える力であると言います。

プレーパークで、子ども達のことを見ていると、答えのない問題に対し、何とかそれを解決しよう、乗り越えようと試行錯誤する姿を目にします。

例えば、上の写真、のみを使って板をくり抜こうとしている子ですが、作ろうとしているのは、どうやら額縁のようです。普通に考えたら、細い板を4枚くぎで打ち付けて枠を作ればできそうなものです。でも、この子は、板を見て、額を作りたいと思い、のみでくり抜くという選択をしました。板をくり抜く労力は大変なもので、絶対、細い板を4枚くぎで打ち付けたほうが早い。

でも、この子は、そうしたいと思った。そして、大変であっても、やり遂げました。

遠回りでも、簡単じゃないやり方だったとしても、自分で考えてやってみる。そして、やり通す経験は、日野原先生の言う、『学校出てからも自分でできるような頭の仕組みを作っている』ということだと思うのです。

答えのない問いに、挑戦し続ける子どもたちを見守り、たくさんの子ども達に、そういう機会をたくさん与えてあげたいと思います。問題を乗り越え、自分で解決できる、そんな大人に育てていかなければと思います。

「未知の世界に自ら飛び込んで、やったことのないことをやることによって、使ったことのない脳が働き出す。」

やったことないことに挑戦しようとする子供たちは、道具を前に、しばし考え込みます。まっさらなところから、何を作り出していこうかと。初めて使う道具も、使ううちに、だんだんコツをつかんでうまくなります。

試行錯誤をくりかえしながらも、新しいことに挑戦するわくわく感で、子ども達は夢中になります。

「自分を相手に置き換える想像力を、身につけたいものである。」

絵本や、本は、子ども達を物語の世界へと連れて行ってくれます。そして、その中で、主人公や、相手の気持ちを疑似体験できます。読み聞かせは、子ども達に、そういった相手の気持ちを想像するための手助けになります。

でも、相手の気持ちを想像できるようになるためには、やはり、リアルにかかわるのが一番です。ケンカして、謝って、相手の気持ちを知って、仲直りして。そういう生身の体験が絶対必要です。

でも、今、子ども達の置かれている環境は、ゲームやメディアにさらされる時間が長く、リアルにかかわることが面倒だと、LINEやツイッターのようなSNSで会話する中高生も多くなっています。顔の見えないやり取りをするは、相手の気持ちを想いやることが難しいので、そういったSNSでのトラブルが問題になっています。

子ども達が、子ども達同士で遊びこむ経験が、やっぱり必要なのだと思います。

「何事も、今ある規則のとおりにやっていたのでは進歩はない。規則を破るようなことをやらないと、現状はなかなか変わらない。

規則を破ったとしても、皆が応援するような破り方をすればよい。

そうすれば、新しい良い規則がずっと早く出来る。」

今、それが当たり前であると言われてることを、ただただ規則を守ってやっていたとしても、そこから新しいものは生まれてきません。

日々、技術は進歩しています。歴史的事実と思われていたことも、日々変わっています。そこには必ず、規則を破った人がいて、みんなが当たり前と思っていたことに対して、「いや、そうじゃないんじゃないか?」「違うやり方で、もっとよりよくなる方法があるはずだ」と、人と違うことをした人がいたからです。

炊飯器に入ってはいけないなどという規則は、破っていいのです。面白いからやってみる。なんでだろうと思うから、実験、検証してみる。やってみて、やっぱりこれはダメだと思えば、もっと面白いことはないかと探せばいい。

みんなと同じことをしなくていい。

歴史はそうやって新しく塗り替えられていく。

 

「生きがいとは、自分を徹底的に大事にすることから始まる。」

「生きがいとは、自分を徹底的に大事にすることから始まる」

自分の人生を自分が精いっぱい楽しむこと。今ある幸せに感謝して、家族との時間を大切にし、自分の時間も大切にする。

自分の心に正直に、自分がやりたいことをやる。でも、家族のことも愛してやまないのなら、自分を大切にするのと同じくらい、家族との時間を大切にする。

精一杯、今ある生を楽しむこと。

大人も、子どもと同じくらい、無邪気に楽しんだっていいのです。子ども心を思い出せばいいのです。ワクワクすることをやってみたらいいんです。

おうちの人が、そうやってワクワクと人生を楽しむ姿を子どもたちに見せてあげることは、子ども達にとって、未来への希望になります。

大人になるって、楽しそう。私も早くこんな大人になりたい。

そう思ってもらえるように。

身近な大人は、子どもの一番のモデルです。

一番身近な大人が、「今日も疲れた」「また今日も、こんな大変なことがあった。」と、嫌な事ばかり話すうち、子どものまっさらな脳に、『大人になるのは大変で、つまらないこと』ということをインプットしてしまいますから。

「人生とは未知の自分に挑戦することだよ」

やったことないことで、使ったことのない脳が働き始めるのなら、どんどん未知のことに挑戦して行きたい。

そんな姿を、子ども達に見せられる大人でありたい。

自分の命をどう使うか

 

「多くの人々は自分の財産や名声や地位を得るために全力投球している。

それなのに、財産やお金よりも大切な、自分の命のために全力投球している人は少ない。

なぜ、その大切な命のために、時間と財産を提供しないのか、そうして安全に確保された命を
思いきり有効に使おうとしないのか。

自分の命を自分で格調高く保つための勉強を、めいめいがもっとしなければならない。」

この世に生を受けた、たった一つの命。

何億分の一の軌跡ともいわれるその命を、何のために使うか。先祖代々から受け継がれて、一つも途切れるところなく、今の自分までつながってきた命。

大変な時代を乗り越えてきた先祖たちから未来への希望を託されてきた命。

日野原さんも、戦争時代を乗り越え、その悲惨な時代を生き抜いてこられました。だからこそ、子ども達に、命の大切さを話して歩き、たくさんの本を残されました。

命とは時間であると日野原先生はおっしゃいました。与えられた時間を、どう使うか?何のために使うか?無駄な時間を過ごしてはいないか?

3・11の震災から6年。今もなお、あちこちで災害でたくさんの方が命を落としています。明日は必ず来るという保証はだれにも、どこにもないのです。

ああ、楽しい人生だった。幸せな人生だったと最後に言える生き方をしていますか?

悔いのない人生を生きていますか?

誰かに、命のバトンをつないでいますか?

子ども達に伝えたい想いは何ですか?

大切なことを子どもたちに伝えていますか?

日野原さんの死から、そんなことを自分にも問いかけています。

 

 

 

 

理科好きの子どもにするためには、どうしたらいい?

子どもの理科離れが進んでいるという話を時々耳にします。なぜ、理科離れが進むと困るのか?実は、理科は、日本を支える様々な技術のもとになるものです。生物、微生物の世界は、農業や医療に役立ち、電気の世界は電気、電子工学、宇宙開発、ロボットなど、私たちの生活には欠かせない技術となり、地震、地質、気象は、災害に対する備えにも役立ちます。これからの日本を支えていくのは今の子供たちです。日本の未来のためにも、私たちの生活の中で欠かせない理科が大好きな子供に育てたいものです。

 いつから理科が嫌いになるか?

「理科の勉強が好き」と答えた小6は83・5%。小学校で理科は人気教科ですが、中3になると61・9%まで減少します。小学校では観察や実験などの体験的学習が中心ですが、中学になると理論的な授業が増え内容理解が難しくなるためだといいます。

先日、中2の娘の理科のテスト問題を見て思いました。難しい!応用問題が多く、計算したり、時間をかけて考えなければ解けない問題が多かったのです。このテストじゃ、理科が面倒で嫌いになるのも無理ないな~と、思いました。

私は、もともと理系です。理科がとっても好きだったし、今も大好きです。生き物を飼ってみては、その生態に感動し、命のつながりに感動し、今でも、わからないことがあれば調べて、その都度、そうだったんだ~!って、感心することが多いのですが、知らないことを知るのは面白く、小学生の息子と何かを観察していて、ちょっとしたことで、「何でだろう?」って不思議に思うことが、日常茶飯事です。

でも、あの、中学生のテスト問題は嫌いです。正直、やりたくないです。

それまで、好きだった理科が、嫌いになるのは、テストのための勉強をしているからなんだと思うのです。高校受験、大学受験のためのテスト対策。この問題が出るからと、覚えさせられる。

そうやって、覚えさせられたものは、理科であれ、ほかの教科であれ、「好きだからやる」ということからは程遠い物です。

学校は、教えた内容が定着しているかどうか、テストで確認します。優劣をつけます。どの程度身についているかどうかで、ふるいにかけられるので、高校、大学と、その網の目になんとかかかるように、知識を身にまとっていくのです。

でも、果たしてそれが、理科好き、勉強好きな子供を育てていると言えるのだろうかと、疑問に思います。

発展途上国の子供など、満足に学校に通うことができないような地域の子供たちは、「学校に行きたい」「新しいことをたくさん勉強したい」「勉強したことを地域に役立てられる人になりたい」という子がほとんどです。

新しいことを学ぶのが楽しくて、それを家族や地域のために役立てたい。だから頑張っている。

方や、教育環境が整っている日本では、勉強は面倒くさいものでしかない。ましてや、テストの点数をとるための勉強なんて、何のために勉強しているかという意識すら奪っていってしまいます。何のために学ぶかの、その根底が違います。

本来、学ぶことは楽しいことのはずです。

今、私は、テストでいい点数をとらなきゃいけない環境にはないため、単純に新しいことを学ぶのが楽しいです。身につけた知識を、子ども達にも知ってもらいたいな~と、日々思います。

生命は、こんなに神秘的で、素晴らしい不思議なメカニズムでできていて、この世に存在するあらゆる自然の形は美しく、自然にできたとは思えないほどの美しい幾何学模様があったりします。そんな、一つ一つに感動する心を、子ども達にも知ってもらいたい、味わってほしいと思うようになりました。

観察し、学ぶ感動と楽しさがありさえすれば、好きになるんだと思うのです。

実体験の不足

そして、理科離れの原因の一つとして言われているのが、実体験の不足です。塾も行ってる、勉強もできるし、知識はある。でも、実体験を伴っていない、という子が、非常に多い。

外遊びは減っている、テレビやゲーム、ネットにさらされる時間が長い、習い事で忙しく、時間がない。そういった、遊ぶ時間や環境がだんだんなくなっている子ども達。遊びで培われる力が、今は意識して作ってあげないとできない状況になってきています。

 

残酷な話ですが、例えば、ナメクジに、塩をかけたことがありますか?

私達親の世代は、比較的やった経験がある方も多いのではないかと思います。やったことがなくても、ナメクジに塩をかけると、とけるって、聞いたことはありますよね?

実際は、とけるのじゃなく、体液が外に出てきて、しぼんでしまうのです。それは、「浸透圧」という働きによるもの。細胞膜は、水は通すけど、それより分子の大きなものは通しません。塩をかけると、液体を同じ濃度にしようという力が働いて、半透膜を通して、塩分濃度の濃い方に、水分が流れ込んでいき、塩分を薄めるような働きをします。つまり、ナメクジの体の水分が、外の濃い塩分濃度を薄めようと流れ出てきてしまい、ミイラ化してしまうのです。

醤油を大量に飲むと死ぬと言いますが、それも、同じことで、胃の中に大量の塩分が入り込むと、塩分濃度を一定にしようと、体の中の水分が一気に胃に集まり、脱水を引き起こします。海水を飲んではいけない理由もそういうことです。

一度にたくさんの塩分をとってはいけない理由はそこにあります。最近、子どもに塩水を飲ませて子どもが亡くなったニュースがありましたが、そういうことです。おそらく、暑くてたくさん汗をかいたので、水分だけじゃなく、塩分もいっしょに取らせようとしたのではないかと思うのですが、幼児は体も小さいので、大人よりも、塩分濃度を薄くしなければいけません。一度に小さじ一杯(4グラム程度)で、致死量に至ると言いますから。子どもには薄味で、というのもうなずけます。

漬物を付けたことがある方ならわかりますよね。野菜に塩をかけると、野菜の水分が外に出てきます。塩分濃度の濃い方へと、水分が移動するのがわかります。

そういった、生活の中での実体験や、遊びの中での実体験がなければ、テストでいくら「塩分濃度の薄い方から濃い方へ水分が流れる」って覚えたところで、そのうち、あれ?どっちからどっちだっけ?って、なりかねません。なかなか理解しづらいことかもしれませんね。

焚き火や、薪ストーブ、お盆の送り火なんかでも、火を燃やしたことのある経験のある子なら、炎は、上へあがっていくのを体感していると思います。でも、実際に理科の実験でマッチを擦ったとき、マッチの軸を上に持たずに、下に向けたために、炎が指に上がってきて、「あっちっち!」という子がたくさんいます。それも、実体験の不足から。実験室の中では、まだ指がちょっと暑かった、という程度で済みますが、実体験の不足が、時として、命に関わることもあるのです。

面白い!なんでだろう?が学びの原動力

最近では、いろんなところで、科学実験教室なんかも開催されるようになってきて、科学への興味を持ってもらおう、理科離れを防ごう、という動きがでてきています。

好きになるには、「面白い!」って、思ってもらうことが一番ですから。

私も、子ども達に、よく台所での実験をやってみせます。

こちらはブルーマロウというハーブ。のどの痛みや気管支炎、皮膚の炎症を鎮める効果もあります。特徴は、なんといっても、この青い色。アントシアニンが含まれています。

お湯を注ぐと、きれいなブルーに。

ギュッとしぼると、きれいな紫色に。

レモンを加えると、きれいなピンク色へと変わります。

アントシアニンは、アルカリ性だと緑色に、酸性になるとピンクになる性質があります。試しに、重曹を入れたら緑色になりました。

こんな実験、アントシアニンがあるものなら、何でもできます。紫キャベツの汁とか、紫いもの粉とか、紫玉ねぎとか、ブルーベリージュースとか、山ぶどうジュースでもできます。

「うわ~~!!、色変わった~!」って、子どもと一緒に感動してみてくださいね。

紫いもの粉を使えば、色の変わるホットケーキも楽しめちゃうので、夏休み、親子クッキングで楽しんでみてもいいですね。こちらは、紫いもの粉を入れたホットケーキ。重曹に反応して、緑色になってます。これに、レモン汁を垂らすと、ピンクになります。

 

工作に、100均素材でミニロケットストーブを作ってみると、効率よく燃え続けるには、どうすればいいか、その構造を知ることができます。

夏なので熱いけど、せっかくなので、作ったら、キャンプに持って行って、マシュマロ焼いて食べてみると楽しいですよね。美味しいのが一番ですから。

 

アゲハの幼虫を見つけたら、餌となるサンショウの枝ごと家に持ってきて、さなぎになって、蝶になるところまで観察してみたいですよね。

完全変態する昆虫は、とっても不思議です。さなぎになって、いったんその中で、どろどろになってから羽の生えた成虫の形に体が作り替えられると聞くけど、それが不思議でたまりません。いったん溶けて、再合成される?

トンボも、今年ヤゴから始めて羽化するのを見ることができました。

もうね、感動です。水の中の生き物が、陸に上がって空を飛ぶなんて、すごいことです。どう進化したらこんなことになるんだろうかと、不思議でたまりません。

だから生き物は好きです。観察していて、とても面白い。羽化する瞬間を目にした感動は、忘れられません。

理科好きな子供にするには、まず、おうちの人が、面白がってみることが一番かもしれません。学校では、どうしても、テストテストで、だんだん嫌なもの、面倒なことになっていくので、せめて、これ面白い!なんでだろう?の種は、おうちで植え付けてあげたいものですね。

自然の中に、学びはあります。遊びの中で、科学の芽が芽生えます。

どうか、たくさんの体験をさせてください。

これからの未来を作っていくのは子ども達です。できた技術を消費することばかりに興味がいって、自分で開発する人にはなりたくない、なんてことになったら、大変ですからね。

 

2017年ホタルキャンプと川遊び~2日目

ホタルキャンプと川遊びの2日目。朝からじりじりと照り付ける太陽に、この日も気温がぐんぐん上がっていきます。二日目はどうしても大きい魚を捕まえたい。そんな男子の創意工夫が素晴らしかった。女子も泳ぐのが楽しくって、なかなか水から上がらない子ども達でした。

川は生き物の宝庫

二日目の朝。起きたときから、もう、じりじりと熱くなる予感のする朝。

朝ご飯ができるまで、子ども達はダムの上まで朝のお散歩。

お散歩から帰ってきたら、朝食のカレーうどん。前日の残りのカレーを片付けます。

お腹がいっぱいになったところで、早速川へ!!

昨日、小さな女の子がパパと作ったダムの続きを作っている小学生チーム。

どんどん石を積んでいきます。

石を動かしていると、やっぱり生き物に目が行く子供たち。気が付けば、いろんな生き物をすくっていました。

みてみると、トンボのヤゴも入っています。おそらくハグロトンボのヤゴ。

こちらもヤゴ。オニヤンマのヤゴかな?

生き物探しに夢中です。

みんなで頑張って、ダムも完成!

ダムを作ってるそばを、オニヤンマやハグロトンボが飛んでいきます。一足早く羽化したのが飛んでるんでしょうね。この川には、たくさんの生き物がいます。石をめくれば、トビケラの幼虫も、いっぱい見つかります。川は、生き物の宝庫です。

暑い日はスイカ割り!

川遊びしていても、だんだんお腹がすいてきます。「スイカ割りしたい!」という子供たちの声に、川から上がります。

みごと命中!でも、力が足りず、まだ割れません。

最後は、6年生に頑張ってもらいます。

なかなかパッカリ割れなかったので、もう、手でいっっちゃえ!!

最後は、もう、スイカジュースにして飲んでます。

お腹が満足すると、再び遊び始める子ども達。今度は水鉄砲戦争です。水鉄砲じゃ物足りなくなって、ペットボトルのキャップに穴をあけて、ペットボトル水鉄砲戦争に。これが一番いいかもしれません。

川から上がっても、やっぱり水遊びなんですね。

そうこうしてるうちに、もうお昼。あっという間です。

お昼はサンドウィッチ。これで食料は片付きました。

みんなももう着替えてしまって、テンともたたみ、いつでも帰れるように、片付けていると、「また、川行きたい~~!!」と、子ども達。

やっぱり、また行くよね。

と、言うことで、再び川へ。

ものがなければ作ればいい

川へ行くと、今度こそ魚を捕まえたいと男子チームは深みへ向かいます。

女子も深いところで泳ぎたい!でも、魚がいるところでバシャバシャやると「ちょっと、ここやめて!」って、お兄ちゃん。

女子は下流で遊ぶことに。

魚をどうしても捕まえたい2人。網ですくうのが難しいので考えた。

「釣ればいいんだ!」

釣り道具は何もない。そこで考えました。
植物のつるを糸代わりに。針はないので、トビケラの幼虫をエサにしてつるの先端に縛りつけて、石の重りをつけ、木の枝をさお代わりに糸を垂らします。


こんなんで釣れるわけないよなあ、そう思ってはいたけど、2人は真剣。
やりたいことを自ら考えてやっている2人を見守ることに。

そしたらなんと、早速魚が寄ってきて、つるの先端のトビケラに食いついてきた!


歓声をあげながらさおを引き上げるも魚がついてくることはありませんでした。
これには私もびっくり!!
釣れるかも! 2人の笑顔がさらに輝きます。

しかし、これがクライマックスで、その後魚が寄ってくることはありませんでした。
もし、そんなので釣れるわけがないと大人がとざしてしまってたら、この興奮はなかっただろうと思います。

「釣り竿がないから無理」って言わずに、やりたいといったことに、どこまで寄り添えるか。こういうやり方があるよって、アイディアを出して、子どもの発想をどこまで広げられるか。

今回は、はじめは、子ども達が葉っぱを結んでいってひもにしようとしていたけどうまくいかず、そこで主人が「つるを糸代わりにしてみたら?」と提案。「針がないけどどうしよう?」「虫を結んでみる?」そんなやり取りをしながら、実際に川虫をつかまえてきて、つるに結び付け、木の枝を探してきて、釣り糸を垂らす。結果、釣れなかったけど、物がなければ、自分で創意工夫してやってみればいい。なにもないところから物を作りだす経験は、子ども達にとってもいい経験だったんじゃないかと思います。

満足いくまで遊びこむ

男子が釣りに熱中してる中、女の子たちは泳ぎに夢中。まだ上手に泳げないけど、泳ぎたい。だから、大人の手が必要で、ちょっと離れたところから泳いできて、手につかまる、っていうのを、何度も何度も繰り返します。最初は、私は見守るだけで、水に入るつもりはなかったけれど、もう濡れてもいいや。この子達に付き合おう。そう思いました。

そのうち、もっと奥に行きたいというので、女子だけ昨日行った探検コースの深みへ移動。そこでももう、寒くなってブルブルするまで泳ぎ続けました。最後は私も一緒に泳ぎました。

そして、さあ、もうそろそろ、終わりの時間。でも、「まだ遊ぶ!」という子ども達。

でに、さすがに寒くもなってきたので、水から上がることに。今回のキャンプはこれで終了。みんなが作ったダムも、上から見ると、すごいです。

「みんなで作ったダム、すごいよね!」って、男の子。

満足いくまで遊びこんだ子供たちです。

息子も、帰りの車では、速攻で眠りにつきました。

こんな楽しい子供時代を、いろんな子に経験させてあげたいな。

改めて思ったキャンプです。

 

 

 

 

 

 

2017年ホタルキャンプと川遊び~一日目


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今年もホタルの季節がやってきました。毎年恒例ホタルキャンプと川遊びの楽しさを、ブログで紹介していきます。今回参加してくれたのは赤ちゃんを含めて子ども5名大人3名。30度を超す暑さの中、川遊びにはもってこいのお天気でした。夜は、月明かりがまぶしいほどでしたが、川面をふわりふわりと舞うゲンジボタルと、林の中をピッカリ光るヒメボタルを見ることができました。

生き物探しに川遊び!

ここは、山あいのダムの下、比較的浅い川が続くところです。きれいな川に住むゲンジボタルと、林床に住むヒメボタルが見ることができるキャンプ場です。

この日は30度を超す真夏日。川遊びにはもってこいのお天気です。

早速川に入ると、生き物探しが始まります。水がたまったところには、オタマジャクシやカエルがいっぱい。

石をめくると、いろんな生き物がいます。これは、おそらくカゲロウの幼虫。

あちこちの石の上に、抜け殻があります。

ちょっとわかりにくいけど、カゲロウの成虫です。

カエルも捕まえました。

両手にカエルをつかんで、うれしそうです。

上流のダムの直下に行ってみると、カワニナがたくさんいます。

カワニナ探しに夢中になります。

ペットボトルにたくさんカワニナをつかまえたところで、少し下流に行ってみます。浅いところにも、魚の稚魚がたくさんいたけど、深みに行けばもっといるだろうと、深みの方を覗いてみると、大きい魚がいました!!

大きい魚を捕まえようと、網をもって追い込んでいきます。

一匹ゲット!!

稚魚と比べると、こんなに違います。稚魚は、メダカくらいの大きさです。

ところがこの後ハプニングが!せっかく苦労してとった魚でしたが、うっかりケースをひっくり返してしまって、みんな逃がしてしまいました・・・。残念。

魚を追う男子チームのそばでは、女子チームは楽しそうにバチャバチャやってはしゃいでいます。

逃がした魚があきらめきれず、ゴーグルつけて水の中を覗いてみますが、その後はゲットできず。

もうちょっと奥へ探検しに行こうと、下流に向かってみます。

川底がすべって歩きづらいのと、深さがわからないので、木の棒を杖代わりに進んでいく女子。

一枚岩の場所は比較的歩きやすい。

途中、こんな深いところも。

あともうちょっとで、小さな滝があります。

探検コースはここまで。ちょっと小さな滝ですが、ゴールまでたどりつけました。

川から上がると、桑の実が食べごろです。みんな手をどどめ色にしながら、桑の実をほおばります。

小学生チームが探検コースに行ってる間、ちょっぴり遅れてやってきた小さいお友達。赤ちゃん連れて、初めての川へ。

川底が滑るので、戸惑いながら、パパと手をつないで歩いてみます。

川の石を積み上げて、ダムを作ってみます。

だんだん長くなってきましたよ。大きい石を運んできては、よいしょと置いていきます。

石を積むのに飽きてきたら、桑の実食べに行って、笹の葉とってきて、笹船作って流してみたり。

だんだんお腹もすいてきたので、川から上がることにします。橋の上から見ると、ダムも川の半分ぐらいまで、ちゃんとできてますね。

上に上がると日差しが熱いので、フキの葉っぱを傘代わりに、キャンプ場へと戻ります。

暗くなるのが待ち遠しい

キャンプ場に戻って、着替えたら、ブランコしたり、ハンモックで遊んだり。水分とって、おやつを食べて、腹ごしらえしたら、それぞれのんびり遊びながら過ごします。

小学生チームの子供たちには、晩御飯のカレーの具材を切ってもらいます。「やりたい?」って聞くと、「やるやる!!」って、張り切る子供たち。

まな板と包丁は2セットしかないので、代わりばんこで。

みんな、おうちでもお手伝いしているようで、手つきが慣れています。

川の方でとってきたフキを茹でてあく抜きしたものを、みんなで皮をむいて、醤油で炒めます。炒め物は女の子が担当。

いい手つきです。お醤油を入れるといい香りが漂ってきます。

小学生チームがお料理している間、お父さんはホオの葉っぱの風車を制作中。

うまくできたようです。

風を受けるだけでも、クルクルよく回ります。

走る!

走る!

カレーは煮込みにはいると、やることがないので、今度は焚き火です。焚き火といえば、やっぱりマシュマロ!

そして、焚き火を始めると、「捕まえてきたカエル、焼いて食べたい!」

という6年生のT君。「どうやって焼いたらいい?」

というので、

「まずは、やっぱり、足を持って気絶させた方がいいのかな~・・・」と、いうことで、気絶させて、割りばしに挟んで焚き火へ走っていくT君。

いや、確かに、カエルは鶏肉みたいだと聞いたことはあるけど・・・。あえて、私たちは止めませんでした。

「やめて~!!」と、泣き叫ぶ女の子。今まで、「焼いて食べれる?」と、聞いてきた子はいたけれど、本当に焼いて食べたのはこの子が初めて。鶏肉みたいな味だそうです。

ショックを受けてた女の子たちも、「ちゃんと食べなきゃ、死んだカエルかわいそうなんだからね!!」と、言いつつ、おそるおそるカエルを食べるT君を見ていました。

 

そんなショッキングな焚き火も、カレーができたので、いったん離れて晩御飯です。

高橋さんご夫妻。アイスとパイナップルの差し入れをもってやってきてくれました。

カレーとキュウリとわかめの酢の物と、フキのしょうゆ炒め、サラダに、デザートはパイナップル。お腹いっぱいになった子供たちは、暗くなるのを待てずに花火を始めます。

花火で盛り上がってるうちに、ようやくあたりは暗くなり、ホタルの舞う時間です。

ホタルの舞う夜

この日は、翌日が満月という、月明かりのまぶしいくらいの夜。川面に映る月もまた幻想的です。そんな川面を、ふわりふわりとゲンジボタルが舞っています。

とても幻想的で美しい夜です。

林の方に目をやると、ふわりふわりと飛ぶゲンジボタルとは違う、フラッシュのような光が。

ヒメボタルです。

ゲンジボタルはきれいな川に住んでいますが、ヒメボタルは一生を林の中で終えます。森のホタルです。パッパッと、小さなフラッシュが林の中に見え隠れしています。

大きさはゲンジの半分くらいの小さなホタルなのに、光は強いのです。

こんなに小さい。

こちらは、わかりづらいですが、ゲンジボタル。

夜は更けて、子ども達も、一日中遊び疲れてへとへとです。「眠い~」と、テントに潜り込み、あっという間に眠りにつく子供たち。

大人は子供たちを寝かしつけて、テントを抜け出し、アルコール片手に夜のたき火を楽しみます。

ヨタカの声が響く夜です。

 

遊び疲れるほどに

一日いっぱい、川で遊び、遊び疲れるほどにめいいっぱい遊んだ子供たち。カエルを食べるという、かなりショッキングな出来事もありました。自分で捕まえたものを食べる。男の子の本能なのかもしれません。

後で差し入れを持ってきてくれた高橋さんご夫妻。東京の韓国料理のお店?で、カエルのから揚げを食べたことがあると話してくれました。ところ違えば、それが当たり前ということもありますものね。

でも、川に住む生き物たちを目の当たりにして来た子供たち。そばで魚が泳ぐ川で、一緒に泳いだ子ども達。

どの子にも、遊び疲れてバタンキューで眠るくらい、たくさん遊びこむ経験をしてほしいものです。

 

 

 

マタギ舎ガイドでゆく白神山地~その2(生き物たちの物語)

前回に引き続き、マタギ舎のガイドであり、探検部の長年の友人でもある小池夫妻に案内を頼み、二日目は白神の巨木をめぐるコースを歩きました。推定樹齢500年を超えるであろう桂の巨木の他、ブナの巨木、ミズナラの巨木と、どれも樹齢300年ほどもありそうな巨木の森。それほども長い間生きてきた森は、豊富な水をたたえ、生き物たちのすみかとなっています。今回は、白神に生きる、植物を含めた生き物たちを紹介していきます。

白神の生き物たち

<ヤマカガシ>

白神で、まず最初に出会ったのはヤマカガシ。オレンジ色で猛毒を持っています。ヤマカガシの毒牙は奥の方にあるため、軽くかまれたくらいでは何ともないことが多く、毒がないと思われてきましたが、1972年中学生がかまれて死亡した事故から、毒があることが知られることになりました。その毒性はマムシの3倍にもなるそうです。

むやみに捕まえて遊んだりしない限りは、臆病なヘビなので、危険度は少ないのですが、出会ったときは、そっと見守ってくださいね。

<マムシ>

実は、うちの次男、白神ではありませんが、キャンプに行って夜の草むらで指をマムシに咬まれたことがありました。

その時は、ヘビの姿を誰もちゃんと見なかったので、何にかまれたかわからなかったけれど、指にくっきり2つの牙の咬み跡があり、みるみる腫れてきたことから、毒蛇と判断して、すぐに救急車を呼びました。到着するまで、患部より心臓側をギュッと縛り、患部を水で洗い流して様子をみましたが、ほんとうにみるみる毒が回っていくのがわかりました。手はグローブのように腫れあがり、腫れはだんだん肘の方まで上がっていきました。

救急車に乗って近くの病院に到着したものの、血清をそこで打つことができず、そこからさらに1時間半の大きな病院に再搬送。そこで初めて血清を注射することになりましたが、そこで、「血清は馬の血からできているので、馬の血が体に合わないと、アナフィラキシーショックで命に危険が及ぶ場合がある」と説明を受けました。でも、治療方法がそれしかないということで、血清を打つことを承諾しました。

幸い、ショックは起こらず、次男は一週間の入院で無事退院することができました。最終的に、血清が効いてくるまで腫れは上に上がり続け、肩まで腫れあがっていったので、毒が心臓まで行かないかとハラハラしました。

今回出会ったのはヤマカガシですが、そんなマムシも、この白神にはいます。マタギは、マムシも焼いて食べます。先が二股になった枝先でマムシの頭を押さえ、頭さえ落としてしまえば、あとはもう、皮をはいで焼いて食べるのだと言います。また、一般に、マムシは精が出るといわれていますが、串に刺して干物にして、よく庭先に干してあったそうです。

<バンドリ(ムササビ)>

山を登っていくと、大きなトチの木が。トチの木の巨木には、洞(穴)がありました。この洞に、以前バンドリとマタギが呼ぶムササビが巣を作っていたこともあるようです。晩に空を飛ぶからバンドリだそうです。ムササビはテンに襲われることも多く、マタギたちは、ときにいたずらして、カリカリと木肌を爪でやってみると、テンが来たかと思ってバンドリがひょっこり顔を出して下を覗くんだそうです。今回もカリカリしてみたけれど、残念ながらバンドリはいませんでした。

<二ホンカモシカ>

途中、変わった樹形のトチの木がありました。

これは、カモシカがトチの木の冬芽を食害することから、わきから新しく萌芽していってこんな姿になったようです。冬、雪深い中、木の上の方にある冬芽は、カモシカや、サルにとって最高の餌になるようです。トチの木の冬芽は他の木の冬芽より大きく、食べごたえがありそうです。雪解けとともに、下の方の冬芽も食べることができて、カモシカに一度目をつけられたトチの木は、ず~っと食べられ続けるそうです。ニホンザルなんかもこの冬芽が大好きで、バナナのようにむいて食べているんだそうです。ちなみにニホンカモシカは国の特別天然記念物に指定されています。

今回は、沢の砂地にカモシカの足跡を見つけました。

<ニホンザル>

今回、カモシカの足跡と同じ場所に、サルの足跡も発見しました。近くには、イタドリの芽の食痕がありました。

学生時代、林道を歩いていて、サルに囲まれた、なんてこともよくあったものです。

<ブナの巨木>

こちらは、大人が3人は入れるような大きな樹洞のブナの巨木。木は、中心が腐っても、樹皮に近い水や栄養が通るところがつながっていれば生きていられるんですね。逆に、樹皮を一回り全部はいでしまうと、木は立ち枯れてしまいます。

<イワナ>

沢では、深みがあちこちにあります。こういった深みに、イワナがいたりします。小池さん夫妻も、数人で追い込んで手づかみでイワナを捕ったりするそうです。ヤスでついたりもしますが、マタギ舎の工藤茂樹さんは、俊敏で、クマが魚を捕まえるように、片手でさっと水の中からイワナを捕まえることができるそうです。

今回は、なかなかイワナを見つけることができず、かろうじて一匹、魚影をみかけたぐらいでした。

イワナは山では大事な食糧です。たくさんとれたら串刺しにして陰干しにして、必要な時にたき火で焼いて食べます。

かぶりつくイワナの美味しいこと!頭と骨はとっておいて、集めてだしをとると、これまたおいしいのでした。

<サンショウウオ>

今回は沢を歩いていたら、ハコネサンショウウオに出会いました。白神には、このほか、トウホクサンショウウオ、クロサンショウウオもいるそうです。トウホクサンショウウオと黒サンショウウオは準絶滅危惧種になっています。

ハコネサンショウウオは、流れのあるところにいるので、簡単に流されてしまわないように、何かにしがみつくための爪がついているのが特徴です。渓流に住むハコネサンショウウオには肺がありません。また、前足は4本、後足は5本の指を持っています。

<オオミズアオ(大水青)>

沢に、羽がボロボロになったオオミズアオがいました。羽がうすい青色で、とてもきれいなガです。夜、たき火をしていると、たき火の中に飛び込んで焼け死んでしまいます。飛んで火にいるなんとやらです。

旧学名がActias artemisといって、ギリシャ神話の月の女神「アルテミス」からきているようです。写真ではわかりにくいですが、それくらい美しい羽根でした。

<ショウキラン>

葉緑体を持たず、菌類に寄生して栄養をとりこんでいる腐生植物で、ランの仲間です。菌根を作り、菌根菌から養分を略奪して生きています。一週間ほどで黒くしおれてしまいます。今回はジャストタイミングで見ることができました。

<ギンリョウソウ(銀竜草)>

こちらも腐生植物の植物です。幽霊の様にまっしろなことから、別名ユウレイタケとも呼ばれます。ショウキランの様に、菌類から栄養を得ているため、葉緑素を持っていません。

周囲の樹木と共生するベニタケ属の菌類に寄生し、養分を奪い取ることで生きています。やや湿り気のある腐葉土壌に咲いています。

<ササバギンラン(笹葉銀蘭)>

笹の葉のような葉っぱのランです。白神には、こんな野生のランが所々に見られます。

<サルメンエビネ(猿面海老根)>

唇弁が赤みを帯びてしわが寄っているのをサルの顔に見立ててこんな名前になったそうです。残念ながら、今年は花が終わった後でしたので、サルの顔に似ているというお花は、見られませんでした。どんなお花かは、サルメンエビネで画像検索してみてくださいね。

こちらも、白神で見られるランの仲間です。

<その他の生き物たち>

トカゲ

クワガタ

ゾウムシ

ヤゴの抜け殻

尺をとってるシャクトリムシ

コブヤハズカミキリ

ツガルミセバヤ

ウリノキ

フタリシズカ

サワグルミ

写真には取れなかったけど、ミヤマカラスアゲハに、カジカガエルもいて、

アカゲラ、オオルリ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、アオバト、キビタキ、カケスの鳴き声が聞こえていました。

他にも天然記念物のイヌワシや、クマゲラも住んでいる森です。

様々な動植物を生かしている森です。

森が命を育んでいる

二日目は、たくさんの巨木に会ってきました。200~400年も生きてきた巨木。

その周りには、朽ちて倒れている倒木もあります。木がたくさんの種を落とし、次の世代へと命をつないでいきますが、落ちた種が全部生き残るわけではありません。動物に食害されるもの、ほかの植物たちの陰となり、成長できなかったものなど、様々です。

それでも大きく育っていくには、寿命で倒れた木があると、そこに新たに光が入り、小さかった幼木が大きく育っていくことができるのです。朽ちては菌類が共生し、多くの虫たちのすみかとなり、最後は土へとかえって次の世代への養分となっていきます。

森の中の土はふかふかで、落ちた葉っぱが堆積し、厚い腐葉土の層をつくります。

命を育む森が、そこにありました。

 

命を感じる体験を

今回、白神山地に子どもたちを連れていき、たくさんの命をそこに見てきました。実際に見て、触って、感じ、においをかぎ、山の恵みをいただき、楽しく、とても幸せな時間を過ごしました。

命を育む森や、森のたたえる水の清らかさを体感してきました。

今回、20代の若者たちがたくさん参加してくれました。水に飛び込み、語り合い、笑いあいました。彼らはどんなことを感じ、どんなことを次に引き継いでいくんだろうか?

バトンは渡せただろうか?

私たち夫婦も、小池夫妻も、探検部時代、多くの時間をこの白神山地で過ごしました。ここで過ごした楽しすぎる時間は、のちの私たちの生き方のベースになっていきました。そして今、私たちが受け取ったバトンを、若い世代へとつないでいく年齢になってきたのかと思っています。

命を育む森の様に、若い人たちの知識となり、生きる力となる、その種を蒔くことができたのではないかな、と思っています。

 

 

 

 

 

 

 

マタギ舎ガイドでゆく白神山地~その1

世界遺産となった白神山地。世界遺産登録地域の外ではあるけど、岩木川の源流をマタギ舎の小池夫妻によるガイドで歩いてきました。今回はドイツエコツアーを主催している松本英揮さんの希望で、ツアー参加者での山歩き。山の奥深い懐の中、そのまま足元の沢水を飲めるほどの清流と、様々な生きものに出会い、多様な植物群を見て、たき火を囲み、山の恵みの山菜をいただき、自然の雄大さと、すばらしさ、自然の前では謙虚であらねばと改めて感じたツアー。太古から続く白神山地の魅力と、マタギの知恵を初日の沢歩きの様子から二回に分けてちょっぴり紹介していきます。

いろんな想いがあるので、かなり長文になります。

世界遺産になった森

白神山地は、秋田県北西部と青森県南西部にまたがる約13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。
ここには人の影響をほとんど受けていない世界最大級の原生的なブナ林が分布し、この中に多種多様な動植物が生息・自生するなど貴重な生態系が保たれています。1993年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。

私達夫婦と白神マタギ舎の小池夫妻は弘前大学探検部の先輩後輩。学生時代はまだ、世界遺産には登録されておらず、白神山地をフィールドに、合宿しながら山深い白神の森を歩いてきました。

小池夫妻はその後、白神に魅了され、マタギの工藤光治さんに弟子入りし、伝統的な生活文化とその基盤となる自然を保存・伝承することを目的として2000年、代表であるマタギの工藤光治さん、工藤茂樹さん、牧田肇さん、工藤ひと江さんとともに白神マタギ舎を立ち上げました。

世界遺産になったことで、その中で営まれてきた様々な文化が途絶えてしまわないように、ただの山岳ガイドではなく、山の神さまを敬い白神山地に生かされてきたマタギの智恵や生き方、白神の意味を伝え続けている、他にはいないとてもすばらしいガイドさんであり、私達の20数年来の友人です。

山に入るときは、山の神様に畏敬の念を込めつつ、これからの山行の安全を願い、感謝して山に入ります。マタギといえば、春先、熊撃ちを生業としていますが、マタギはクマを授かると言います。山の神様からの頂き物です。山菜でもキノコでも、山からとれる恵みは、神様から分けていただくもので、決して取りすぎることはしません。

沢を歩く

ここがマタギ小屋。下の写真の右の眼鏡をかけているのが小池さん。

10時。マタギ小屋を出発して沢へ下りると、広い沢の向こうに山深い森が望めます。

出発してすぐにオオルリの鳴き声。双眼鏡でのぞいて姿を確認します。

こんなきれいな鳥で、とても美しい声で鳴きます。

岩木川の源流でもあるこの川の水の、清らかなこと。このまま沢水を飲めるほどです。

澄んだ川の流れが続きます。

途中、ジョウトク沢と言われる沢と合流します。ジョウトク沢には山の神様がいて、マタギたちは、必ずジョウトク様の前で手を合わせます。今でこそ女性も沢に入りますが、昔はジョウトク沢から先は女人禁制でした。

時々、動物のいた形跡を見つけては解説してくれます。

この時は、かじりかけのトチの実を発見。ネズミが、秋に、時にはかじりつきながら蓄えていくのだけれど、自分が隠した場所を忘れて、置き去りにされたこういった木の実が、そこで芽を出し、次世代へと命をつなぐ、木の実とネズミとの共生関係をお話ししてくれています。

大人はスパイク地下足袋で、末っ子はウォーターシューズでついてきます。スパイク付きの足回りは、沢でもすべりにくく、歩きやすいのです。

だんだん深いところも出てきます。この日は暑かったけれど、沢水はまだ冷たい!

息子も濡れながらついてきます。

途中、川の少し先にシノリガモを発見しました。オスのほうがきれいな色をしています。メスに選ばれるためにです。シノリガモは、メスだけ子育てして、オスは子育てをしないという説明に、「耳が痛い」という参加者も。でも、シノリガモは、子どもが早いうちから自立して自分で餌をとれるようになるから、メスは、危険な場所を教えたりするだけでいいから、子育てにオスは必要ないんだそうです。それはそれで、お父さんとしてはちょっと悲しくなるお話しです。

 

2時間半ほど歩いて、お昼ごはんの休憩です。小池さん夫婦は、ホオの木の葉に包んだ梅干しおむすびを食べていました。山を汚さぬよう、ごみを出さぬよう、それもマタギの知恵です。

マタギはいったん山に入ると何日も山で過ごします。その日一日、何があるかわからないので、ご飯は全部食べ切ることはしません。必ず残すそうです。翌日にその残したご飯を食べることもありますが、殺菌力の強い梅干しおむすびをノリでくるんでホオ葉でくるんだおむすびは、翌日でも腐ることはありません。

うちは、ゆかりご飯のおむすびです。普通にラップで包んでいるので、ごみが出ちゃいますね。

お昼を食べている場所で川の中をのぞくと、子どものハコネサンショウウオを発見!カギづめがあり、流れのある所でもしっかり石に張り付いていられるように進化してきました。

再び歩き始め、しばらく行くと滝がありました。その横の岩場には『鳥獣保護区』の看板があります。

だんだんにゴルジュと言われる岩場の多い地形が出てきました。

雪渓がまだあります。山には、こうしてところどころに7月でも雪が残っています。山菜も、雪渓の周りはまだ早春にとれる山菜もあるので、沢では長い間山菜が楽しめます。

まるで龍のような滝もでてきました。

しばらく行くと、ゴルジュの向こうから、何やら冷気が流れ込んできます。きっとこの奥に雪があるんでしょう。

ありました。大きな雪渓です。

ここはタカヘグリと言われる岩場で、ここがこの日の終点です。

霧雨が降ってきたけれど、雨すら差し込んだ光に反射して、何とも言えず美しく、思わず息をのみます。

雪渓のあるところに行くには、深みを越えなければいけません。岩場のわずかな手がかり、足がかりを頼りに、雪渓の下へ渡ります。

手掛かりを探し、先に行った人が、「そこの下に足場があるよ」と教えます。足場がななめになってるので、ちょっと足を滑らせると深みにドボンです。この日も、一人ドボンと落ちました(*^-^*)。

深みに入ってみたい人はあえて深みを行きます。

深いところでは首ほどもあります。

帰りは水に入ってみたいというので、お兄ちゃんに背負われて深みに入る末っ子。まだ雪渓の残る沢水は、冷たいです!

帰りに、来るときも通ったもう一つの難所を行きます。左は深みにはまらないように、岩場をへつっていくコース。右は岩場を高まくコース。どちらも足を滑らすとドボンです。

滑り落ちるかもしれないスリルがたまりません。

 

帰りはもう濡れてもいいやと、若者たちは泳ぎます。

末っ子も、ここは足がつかない場所なので、ライフジャケットつけて泳いでいきます。優しくサポートしてくれる方がちゃんといます。

朝の10時に出て、テン場に戻ったのは5時ごろか。末っ子も、小学一年生で、最後まで一人でよく歩きました。濡れた服を着替え、たき火をします。

人間のエゴ

沢を歩いている途中で捨てられているごみを発見しました。おそらく山菜とりや釣り人が置いていったものです。ひどいときは、土に埋めたり、隠したりする人もいます。

山歩きをしていると、こういう光景に出会うことがよくあり、とても腹が立ちます。持ってきたごみをなぜ持って帰れないのかと思います。山菜とりや釣り人は、根こそぎ奪うだけ奪って山を汚していく人が多く、私はあまり好きではありません。もちろん、みんながみんなそうだという訳ではありませんが、一部のマナーの悪い人のために神聖な山が汚されていくのが、悲しいのです。もちろん、拾って行きます。

そして、しばらく行った先のゴルジュで、釣り人を発見しました。

小池さんは白神の巡視員でもあります。釣り人に声をかけ、さっきごみを捨てなかったか尋ねます。釣り人はうつむいてそそくさと行ってしまいました。

釣りを楽しむ人だって、山の恵みをいただいて、楽しんでいるわけで、その魚が住むこのきれいな沢を汚すことをなぜ平気でできるのだろうかと思います。

川をたどれば必ず源流の一滴があります。山の中、小さなちょろちょろと湧きだした湧水や雪解け水が、あちこちから集まり、大きな流れとなって、枯れることなくいつまでも流れ続けます。その水を蓄えているのは、この豊かな森です。森がなければ、水を貯えることはできません。この森があるからきれいな流れができ、そこにイワナが住み、森にはクマやカモシカ、ニホンザルやテン、アナグマやタヌキ、ムササビやネズミ、クマゲラやイヌワシ、たくさんの鳥たちが、森の恵みで生きています。

人間は、その森の生き物たちの住みかにちょっとお邪魔してるだけ。決して人間が奪いつくして、汚していいものではないはずです。人間は、自然に対してもっと謙虚であらねばなりません。山に行けばただで手に入る山菜やイワナがいて、そのことに感謝することもなく、ただ自分のエゴのために奪っていく人は、そこにいる、山の神の存在など、気にも留めないことでしょう。

森をがっぱり切って、太陽光パネルを設置しているところを、最近あちこちで見かけますが、これも、エコではなく、ただの人間のエゴでしかないと私は思っています。森に住まう生き物たちは、森を追われてどこへ行くのか?クマが里に下りるのはなぜ?水不足が多くなっているのはどうしてなのか?土砂災害が多くなっているのはなぜなのか

様々な問題が、実は人間のエゴが引き起こした結果でないと言えるでしょうか?

次へ残していくこと

 

かつて、うちに遊びに来ていた子供の一人が、とても釣り好きな子でした。お父さんが良く釣りにつれて行ってくれると言っていました。その子は、ある時、水をきれいにする人になりたいと思ったそうです。海で釣りをしていて、ごみで汚れた海を見て、こんなところで泳ぐ魚は食べたくないと思ったそうです。自分は海を汚さない。そう思ったと教えてくれました。

環境教育とは、そういうことではないでしょうか。自然が楽しい。自然の恵みをおいしくいただき、感謝する。そんな自然が好き。だから汚したくない。そう思うのが自然なことかもしれません。

今いる困った大人たちに何を言っても聞かないのかもしれません。

でも、子ども達になら、若いうちなら、そんなことを体感したなら、そういうことを考える大人になってくれるはずです。自然を大切にしたいと思う大人になってくれるはずです。少なくとも、ごみをポイ捨てする大人にはならないでしょう。

私たち夫婦が、子ども達に自然体験をさせたいと思ったのは、探検部時代のこういう経験からです。自分たちが楽しんできた自然を、子ども達にも味あわせたい。次の世代まで、美しいまま残していかなければ。そのためには、遠回りかもしれないけど、そういう子ども達を育てていこうと思ったからです。

大きなことはできないかもしれない。でも、少しずつでも、自分たちが伝えられることは伝えていきたい。次の世代へと美しい自然は残していきたい。

小池さん夫婦も、大好きな白神山地。山の神に感謝し、山の文化を次の世代へ伝えていくために、美しいままの白神山地を後世に残していくために、こうしてガイドをしてくれています。

山の恵みをいただきながら山で食べるごはんは最高に美味しく、ぜいたくなことですが、その、山菜のとりかたひとつとっても、マタギの知恵があるのです。

マタギにとって、山菜のほとんどは自給用ですが、ゼンマイだけは商品価値が高く山で暮らす人の重要な現金収入でした。彼らは、決して採り尽くしたりはしません。ゼンマイは胞子葉と栄養葉を持ちますが、栄養葉の芽だけを採ります。それも、1株に3本芽があれば1本だけ、5本なら2本だけというように、採りきらず、残して採ります。それは森に生かされた彼らの知恵でもあります。

山の神様のご機嫌が悪ければたくさん採ることはできない。神様のご機嫌を損ねないように、採りつくすことなく、株を傷めないように、そっと採ります。ふきを採るときも、一つの株から3本出てれば、左の一本をナタで切り取ります。沢沿いのフキは、切った瞬間水がしたたり落ちてきます。それがいいフキの証拠。切り取った後の根元をナタでつぶしておくそうです。そうしないと、切り取ったところから水が入り込んで株ごと腐ってしまうからだそうです。

本当に必要な分だけ採ります。

キノコも、手でちぎることなく、切れ味のいいナイフで、根元を残してとってあげると、ちゃんとまた来年または翌々年、同じ場所からいいキノコを採ることができます。

ちゃんと、次に来た時に、同じ場所で収穫ができるようにという知恵がそこにあります。

山菜採りでも、次に残すことを考える人は少ないでしょう。今、そこにあるからたくさん採りたいと欲をかくと遭難したりします。

こういった森で生きる知恵は、こうして次の世代へと伝えていかなければ、途絶えてしまうでしょう。マタギ舎は、そういう知恵を伝えてくれる数少ないガイドです。

この日、沢でぬれた体を温めたり、調理したりするのに、火をおこし、たき火をします。マタギにとっては、火もまた大切な火の神様。かまどの神様なので、たき火にごみを投げ入れて燃やすようなことはしません。とても神聖なものだからです。

たき火で焼いたイワナの美味しいこと!

末っ子も、お腹が膨れ、気づいたらたき火のそばで眠り込んでいました。大人について歩いて約7時間。よく頑張って歩きました。

この子達に、次の世代を作っていく若者たちに、こうして白神の自然を見せてあげることができて、マタギの知恵を伝えることができました。彼らは何を感じ、何を思っただろうか?

次に何かを残していくことはできただろうかと、考えます。

 

 

川遊びとホタルキャンプと

川遊びして、桑の実食べて、笹船作って、焚き火して、スイカ食べて、花火して、暗くなったらホタル探しに暗闇探検。一日いっぱい自然で遊べる一年に一度のこの時期だけのキャンプです。暗くなるまで遊べるなんて、なかなかないチャンス。
一日のみのデイキャンプと、お泊りもしてたっぷり遊べる一泊キャンプ。都合に合わせて、どちらも選べます。

イベントの詳細

2017年7月8日(土)11:00~7/9(日)15:00

①一日目デイキャンプ(昼食各自、晩御飯、スイカ、花火付き)

※ホタルが見られるのは20時くらいから。デイキャンプ解散は21時ごろになります。
大人2500円
子ども1000円
幼児500円
乳児無料

②一泊キャンプ(一日目デイキャンプと同じ、二日目朝、昼食付き)
大人4000円
子ども2000円
幼児1000円
乳児無料

申し込み時に、①デイキャンプか、②キャンプか、参加者名、参加する子供の年齢をお知らせください。
お申し込みはメッセージにてお願いいたします。
お申し込み後、当日になってのキャンセルは、申し訳ございませんが、半額キャンセル料をいただきます(参加人数での買い出しをしているため)。

<持ち物>
・川遊びするための水着(または着替え)
・川遊び用の濡れてもいい靴(サンダルの場合、かかとを止められるタイプのもの)
・タオル
・長袖、長ズボン、着替え
・食器、コップ、箸、スプーン
・折りたたみいす
・虫よけ

キャンプの場合・・・
・テント
・テントマット
・シュラフ
・懐中電灯

昨年のキャンプの様子

川遊びです。みんなで一緒に上流へ探検です。

上流には、ダムがあり、その真下まで行ってみます。

ダムの下は、こんな感じ。

タニシもいっぱいいます。タニシはホタルの幼虫のえさになります。

下流の方に行くと、少し深いところもあります。

ここにはお魚がいました。お魚取りたいけど、すばしっこくて、なかなか捕まえられません。

川遊びで体も冷えてきたので、あがると、桑の実があるポイントがあります。桑の実とって食べます。

着替えたら、たき火タイムです。

焚き火の番をする子、ボール遊びする子。

お腹がすいたらマシュマロ焼いて食べます。

ハンモックに、木登りに。

ブランコも下げてみました。

暗くなるまで、まだもうちょっと時間があります。遊んだあとは腹ごしらえ。みんなで晩御飯です。

薄暗くなってきたころに、待ちきれなくって花火を始めます。花火に夢中になってる間に、だんだん暗くなってきましたよ。

ホタル見れる時間まで、もうちょっとです。スイカ食べながら、焚き火しながら、8時まで待ちます。

いよいよ、暗闇探検です♪

ホタルは、光で交信するので、懐中電灯はできるだけ消すようにして、暗闇が怖い子は、大人と手をつなぎながら、ホタルを探します。

いました!ゲンジボタルと、ヒメボタルを見ることができました。この二匹、住んでる場所も、大きさも、光り方も違うんです。

ふわりふわり光りながら舞うように飛ぶゲンジボタルに対し、体は小さいのに、フラッシュのようにパッパと明るく光るヒメボタル。

テントサイトに戻ると、炊事場にも、ホタルが飛んできていました。

ホタルも見れたので、デイキャンプのお友達は、ここでさよなら。キャンプするお友達は、テントに入っておやすみなさい・・・。

大人はちょっぴり焚き火の前で揺れる炎を眺めつつ、のんびりと、夜はふけます。

 

そして、翌朝。

みんなで朝ご飯食べて、

この日も川遊びして、たっぷり遊びます。

二日目は、川の下流の探検コースです。写真は、去年の探検コースの写真がなかったので、先日の川遊びから紹介。

ホタル、見たことある?

小学校の5年生の理科の実験で、メダカの学習があります。その学習の中で、微生物を顕微鏡で観察する授業があります。

理科の実験補助のお仕事もしているので、近くのビオトープに水を汲みに毎年行きます。

ペットボトルにくむと、ミジンコやらワムシ、アメーバ、いろいろいます。

ミジンコは、肉眼でもわかります。

顕微鏡でのぞいたミジンコ。ちゃんと体の中も生きて動いてるのがわかります。

で、先生が、この水を汲んできたビオトープの話をしました。ビオトープにはホタルも見られます。

子ども達に、「ホタル見たことある人?」って聞いたら、30人クラスの1/3ぐらいでした。見たことがないという子がほとんどでした。

ホタルも、種類がいろいろいます。

田んぼにも、昔はよくホタルが飛んでいましたが、田んぼにいるホタルはヘイケボタルといって、また違う種類のホタルです。ゲンジボタルは、きれいな川の流れのところにしか住めませんが、ヘイケボタルは田んぼのようなところに住んでいて、ヒメボタルは、水辺の林の中に住んでいます。多いときは、林の中がクリスマスツリーのようにピッカピッカ光るのです。

私が大学時代、山あいの田んぼに本当に一面クリスマスツリーのようなホタルを見たことがありました。ここ数年、それほどのホタルを見たことがありません。

子どもが生まれ、その感動を子供にも味合わせたくって、その場所に行ってみたら、田んぼは休耕田になっていて、水も引かなくなったことから、ホタルはいなくなっていました。

とても寂しかったのを覚えています。

その後、ホタルをみれる場所を探して、みつけたのがこの場所。

この、川遊びできるキャンプ場では、ホタルの時期にぴったり合えば、たくさんのホタルを見ることができます。川面にふわりふわりと舞うゲンジボタルと、林の中でピッカリピッカリ光るヒメボタル。もう、それだけで、感動します。

ホタルが見られる場所は、もう、今は限られています。よく知られているところでは、蔦温泉の駐車場近くの川にもホタルがいます。蔦では、ゲンジとヒメが見られます。ヒメボタルは、7月上旬の1週間から10日感しか見られないので、ピンポイントで、あたらないと、なかなか見られないホタルでもあります。その年の気候や天候によっても見られる時期が変わってくるので、会えたらラッキーなホタルです。

 

ホタルキャンプのお申し込みは、お問い合わせからお願いいたします。デイキャンプか、一泊キャンプか、参加人数、お子さんの年齢も併せてお知らせください。

 

森で遊ぶ~森を味わう

おいらせもりのようちえんのデイキャンプの日。「森で遊ぶ」森遊び。森ではこの時期木苺や桑の実など、食べられる実がたくさんです。森の探検に行った子供たちは、いたるところにある木苺に夢中です。食べ物があるだけで、子ども達の目の輝きが違います。今しか味わえない森の味覚を楽しむのも、子ども達にとっては貴重な経験です。

さあ、森の探検に行こう!

暑くて半そでになりたくなっちゃうようないいお天気。でも、森に入るときは、長袖長ズボンで、水筒もって、準備万端。集まったお友達と、さあ、森の探検に出発です!

出発してすぐに、桑の実発見!

黒くなったのが食べごろです。まだ黒くなってるのは少ないんだけど、それでも子供たちは、「こっちにいっぱい食べられるのあるよ!!」って、あっちの桑の実、こっちの桑の実をほおばっていきます。

お口や手は、桑の実色に染まっていきます。それでもやめられない止まらない。

「もう少し行ってみよう!」と、促し先に行くと、今度は木苺が!あっちにも、こっちにも!

木苺は、バラ科なので、トゲがありますが、子ども達には関係ありません。袋片手に木苺摘みです。摘んだ木苺をモリモリ食べて、時々袋に入れて。

なんだか、クマの気持ちがわかるようです。「お!うまいぞ!こっちにもある。お!あっちにもうまそうなのがあるぞ!」って。

途中、「あ!リスいたよ!」って、リスを発見する子もいたけど、ちらりと姿を見せたリスは、あっという間に森の奥へ。

こんな大きい木苺も!

食べ物の力は偉大です

一か月前の森遊びの時、まだ、木苺は花をつけた状態でした。その時は、森の探検コースを「だっこ~」って、抱っこされて歩いていたおちびさんも、今回は「ママだっこ~」ってならずに、自分で歩いて、お兄ちゃんやお姉ちゃんについて歩いて、木苺食べながら最後まで歩きとおすことができました。前回よりも、草が伸びて、歩きづらかったはずなのに、です。

食べ物の力は偉大です。

そして、木苺、桑の実いっぱいの森のごちそうコースが終わると、そこは草やぶです。一か月月前に来た時より草丈は伸びて、小さな子だと、背丈より高く伸びた草が生い茂った探検コースがその先にあります。

その先ずっと行くと、ヒツジやヤギに会えるコース。

大きい子たちは、そんなむらにひるむことなく、「もっと先に行く!」と、先を行きます。

男の子も、ついていきたい。でも、ママは小さな妹とキャンプ場に帰ります。どうしよう・・・。でも行きたい!

小学生チームについて、冒険することにしました。

ママから離れても、それでも行きたい!ちょっぴり成長した瞬間です。

「ねこじゃらしみたい!」って、長い草を集めてみたり、遊びながら進んでいきます。

でも、天気が良くって、森を抜けて、日向が続くと、だんだん暑くなってくるし、草丈は背丈より大きい。長ズボンはいてこなかった子が、足が痛いと言い出し、テンションが下がります。それに伴い、それまで元気だった子が、「ママは?」と、だんだん不安に。

すると、それまでちょっと不安げだった男の子が、急に頼もしく、元気になります。「ぼく、行けるよ!」。

のどが渇いたと、摘んだ木苺を袋のすみに穴あけて、チューチュー吸い出す子供たち。飲むとまたちょっぴり元気になったけど、ひつじコースは断念し、ショートカットしてキャンプ場に戻ります。

元気な子が、元気のない子を引っ張って、しょんぼりと元気を繰り返しつつ、それどもみんなでがんばって歩いてキャンプ場まで戻ってきました。

仲間がいるっていいですね。元気をもらったり、ぼくも!って、刺激になったり。こうやって、異年齢で歩くと、子供が成長していくのがわかります。

森で長袖長ズボンが必要なわけ

今回の森の探検では、木苺にトゲがたくさんありました。刈り払いもしていなかったので、途中のコースは草やぶです。

長袖長ズボンは、こんな時のため。きちんと着てきた子は、多少のトゲトゲもへっちゃらです。多少暑くても、体を守るためには、必要なことです。温かくなってくると、虫も出てくるので、露出した部分を少なくするのは、大事なことです。そのかわり、水分はこまめにとれるように、水筒を持っています。

今回、暑いからと半ズボンで森に入って行った大きい子は、足が傷だらけになってしまいました。せっかくの森での遊びも、つまらないものになってしまっては元も子もありませんよね。

森に入る前に、触るとかぶれるウルシや、ツタウルシの説明をしました。木苺つみに夢中になると、そういった毒のある植物が目に入らなくなります。危険から身を守るためにも、森に入るときには、長袖長ズボンは忘れず身に着けるようにしたいものです。

安心できる空間でのんびり過ごす

そうやって、森を歩いて、戻ってきたら、キャンプ場でお昼ごはんです。スタッフが作ってくれた具だくさんのスープと、持ってきたおにぎりで腹ごしらえです。

途中摘んできたミズを醤油と油揚げでさっと炒めたものも、みんなに好評でした。普段、青物をあんまり食べないと言っていた小さな子も、たくさん食べてくれたようです。

摘んできた木苺や桑の実もたくさんです。

木苺を急きょジャムにしてみることにしました。お砂糖は持ってこなかったけれど、後で焼いて食べようと思っていたマシュマロがあったので、木苺ジャムに挑戦です。

ウニみたいです(笑)

煮ると、さらにウニにしか見えません。でも、ジャムです。食べてみたら、意外といけます。おいしいです!

小さな子も、おいしそうにもりもり食べてくれています。

桜の木になっていた桜の実を食べたら、お口が紫色に染まっちゃいました。桜の実も、さくらんぼのようですが、食べてもおいしくはありません(毒ではないので、どんな味か、チャレンジする子も。ちょっぴりすっぱしぶい感じです)。

ハナイカダという葉っぱの上に実をつける植物も。シャクトリムシも見つけたので、子供たちも手に乗っけて観察します。

お腹が膨れた子どもたちは、広場でハンモックやスラックライン、木登りにブランコ、水鉄砲や水遊び。思い思いに遊びます。

この日初めて会ったお友達と、みんな仲良く遊んでいます。

ひと遊びすると、「マシュマロ焼かないの?」と、言うので、ミニロケットストーブの登場です。

みんなでマシュマロ焼いて食べます。

食べ終わった後の消火活動は、水鉄砲で。

向こうでは、ママと絵本を読んでる子も。手には、なぜかニンジン(笑)

こうやって、森を探検して、おなかがすいたら食べて、お腹が膨れたらのんびり遊んで、時間はゆっくり流れていきます。こんな時間を、親子で楽しんでもらいたいな~って、思います。

子供を幸せにする大人の関わり

子供には幸せになってほしいと、親であればだれもが願うこと。ただ、様々な家庭環境、子供を取り巻く環境があり、「こうすれば必ず子供は幸せになる」と、断言できるものはありません。幸せの定義そのものが、人によって違うからです。将来安定した職業について、お金の心配がいらなければ幸せだとか、人間関係が恵まれていらば幸せだとか、結婚できれば幸せだとか、マイホームを持てたら幸せだとか・・・。それは、逆に言うと、「私が幸せじゃないのはこれがないからなんだ」という言い訳にもなってしまうものです。でも、収入や家庭環境に関係なく、幸せを感じることはできるのです。家族が笑って過ごせたら幸せだとか、毎日おいしいご飯を感謝して食べることができるとか。

子供が幸せを感じるのは、家族や友達と毎日楽しく過ごせること。自分は大切な存在なんだと認めてもらえることなのではないでしょうか。子供を幸せにするには、親の関わり方も大切になってきます。

子どもをコントロールしない

子供が幸せを感じるためには、まず、ママがにこやかにしていてくれることが一番だと思います。たとえ仕事をしていて子どもと関わる時間が少ないとしても、子どもと関わっている間、温かく自分を見守ってくれている、包み込まれる安心感があれば、子どもは幸せなんじゃないかと思うのです。

ママ自身がストレスがたまっていてちょっとしたことにイライラしてしまうようだと、子どもにとっても、あまりうれしくないですよね。散らかしっぱなしで片づけない子供にイライラして怒ったり、時間がないのにぐずぐずしてると早くしなさいと怒ってしまったり。

そうなると、自分の思った通りに行動してくれない子どもにイライラして、ママは怒りっぱなしってことにもなってしまいます。

まず一番は、ママの心の余裕が必要だということ。

そのためには、パパのサポートも必要になってくるし、時にはおばあちゃんだったり、友達だったり、子育てサポートだったり、人の手を借りる必要があります。ママ自身が、やりたいことを我慢しすぎないで、時には人の手も借りながら、自分がやりたいことを一つでもいいからやる時間をとってほしいと思います。子どもをないがしろにして、自分の好きな事だけやりなさい、ということとも違うのですが、自分を大切にする時間をとると、それだけ気持ちに余裕が生まれるので、子供をコントロールしようとしなくてすみます。

気持ちに余裕があれば、多少散らかってても、「一緒に片付けようね~」って言えるようになると思うんです。

子どもも、一人の人です。親の所有物ではありません。「片付けなさい」と言って、「今やろうと思ってたのに、言われるとやりたくなくなるんだよね」というのは、誰しも経験があるのではないでしょうか。

「宿題しなさい」「ゲームばっかりやってないで」「早くしなさい」と、ついつい言いたくなりますが、言っても変わらないのが子供です。言っても言わなくても変わらないなら、言わずに信じて見守ってみる心の余裕を持ちたいものです。

あまり口うるさく言うことは、「どうせ自分のことなんてどうでもいいと思ってるんでしょ」「どうせできないと思ってるんでしょ」「どうせやればできるなんて、信じてないんでしょ」っていう心を子どもの中に植え付けてしまうのです。

幸福は学ぶもの

幸福は学ぶものです。身近な大人が、楽しそうに日々を過ごしていたなら、自分がいることが、幸せなんだと思うことができます。自分がやりたいことを楽しそうにやっている姿を見て、自分も、こんな大人になりたいと思うことができます。親が子供のために、家庭のために自分のやりたいことを我慢して、つらそうにしている姿からは、こんな大人にはなりたくない、結婚なんてしたくない、子どもなんて生みたくない、そんな大人になってしまうかもしれません。

幸せのモデルは、一番身近な大人から学びます。

どうか、自分を犠牲にしないで、やりたかったことを一つでもいいから楽しんでください。毎日の生活を楽しんでください。

そんな姿を、子ども達に見せてほしいと思います。

子どもの作品や幸せな写真を飾ろう

子どもが保育園や学校で作った作品を、きっと皆さんおうちに一度は飾ると思います。それは、子どもが一生懸命作ったものを認めてあげる、ということです。それと同じように、子どものその時々の成長した写真や、幸せな家族の写真も飾ってほしいと思います。

写真や、作品を見るたびに、自分は大切にされてると感じることができます。

かわいい瞬間。幸せな瞬間。写真を見るたび、その時々の幸せな想いがよみがえってきます。

パパやママに大切にされてる。そんな感覚。

子どものうちに、たくさんそんな幸福感を味わってほしいと思います。

時には子どもと本気で向き合うことも

我が家に遊びに来る子ども達。6年生のある子が言いました。

「修学旅行も終わったし、あとの楽しみは、スキー教室と新藤さんとこで遊ぶことだけだな」って。

家に来て遊んでいく子供たちは、みんな楽しそうです。幸せそうです。

なぜ、うちがそんなに楽しいか。

それは、やっぱり、温かく見守っているからじゃないかと思います。よっぽどのことがない限り、あれこれ禁止することもないし、基本的に、子ども達が遊びたいように遊ばせています。ありのままの子供たちを受け入れます。

どうしても、元気が有り余って大変な時は、受け止めきれないこともあるので、時間があるときは連れ出して、広いところで自由に遊ばせます。

そして、私たち自身、子ども達と関わることを楽しんでいる姿を見せてきました。基本的には、子どもたち同士で遊ぶのをただ見守ってるだけですが、たまには、本気で子どもたちと遊ぶこともあります。子どもに、「新藤さんすげえ~!」って、言われるくらい、子どもに負けずに木登りするし、よく飛ぶ紙飛行機作るし、かけっこで、絶対負けないと、むきになって走ることもあります。腕相撲も負けません。子どもだからと手加減しません。

でも、人を傷つけるようなことをしたときは、本気で向き合います。本気で、「あなたのことが大切なんだ」と伝えます。

子ども達は、本気で自分たちのことを心配してくれているのか、大人の都合だけで怒っているのか、ちゃんとわかっています。本気で自分たちと向き合ってくれる人のことは、尊敬してくれます。

「おれも、大人になったら、こんな大人になりたいな」って、思ってもらえるように、日々、子ども達と関わっています。

子どもの幸福感は、そんな大人のかかわりの中で学んでいくんじゃないかと思うのです。