幼児期に大切なこと

幼児期に大切なことは、「くう」「ねる」「あそぶ」です。おもちゃを買い与え、早期教育することが大切なことではありません。いっぱい遊んで、お腹がすいたらたくさん食べて、遊び疲れてしっかり眠る。その日々の繰り返しで、体と心の強さが育まれていきます。その、土台作りで大切なのが幼児期なのです。体を使って遊ぶ。想像力を使って遊ぶ。関わりながら遊ぶ。まねしながら育つ。見守られて育つ。そうやって、育っていく、大切な時期なのです。

遊びで育つ力

おもちゃで遊ぶのが遊びなのではなく、お手伝いも、お散歩も、全て遊びです。

お散歩していても、まっすぐ歩かないのが子供です。アリを見つけてはしゃがみ、水たまりを見つけては立ち止まって入り、石ころや木の枝見つけては拾って投げて、全ては好奇心と触ってみたいという探求心、やってみたいという挑戦する力です。それを、ダメと言わずにある程度、信じて見守ってもらえることで、自分のことを見守ってくれる人がいるという安心感で、心が育ちます。

ヨチヨチ歩きの子が、お母さんから離れていくとき、時々、お母さんのほうを振り向きます。お母さんが、温かく見守ってくれているのを確認すると、また進み始めます。そうやって、自分は見守られている、大事にされてるっていう感覚は、自己肯定感を育みます。それは、大きくなってからの自己肯定感の土台になっていきます。

テレビやスマホに子守をしてもらっていては、育たない力です。幼児期は、体と心を作る土台の時間です。とはいえ、一日中ず~っと関わり続けるのはしんどいと思うときもあるかもしれません。テレビに子守をしてもらえば、お母さんはらくちんです。でも、それで奪われていく力もあるのだということを、どうか、頭の片隅に置いておいてもらいたいと思います。

「くう」「ねる」「あそぶ」は、幼児期で一番大切なこと。

でも、一番大切なのは遊びです。たっぷり遊ぶからお腹がすく。だからおいしく食べられる。たっぷり遊んでお腹が満たされれば、今度は自然と眠たくなるものです。

野菜をプランターで育て、自分で育てたものを食べたり、お料理の手伝いをすることで、自分が作ったものを家族がおいしいと言って食べてくれることも、食に興味を持つことにつながります。

そして、夜は8時には暗くしたお部屋で眠ることです。遅くとも、9時には眠るようにしたいもの。そのためには、日中たくさん体を動かすことが必要になってきます。運動量が少ないと、寝つきが悪く、なかなか眠ってくれなくて、ママがイライラしてしまうことになります。

たっぷり遊んで、遊び疲れてバタンキューっていうのが理想的ですね。

握力の弱い子供

最近、子ども達の握力が弱くなっていると、以前、中学校の保健の先生が嘆いていました。ヨーイドンのピストルの引き金を、頭の上で引くことができない子がいるという話でした。

握力が弱いと、ビンの蓋が開けられないとか、雑巾がきっちり絞れないとか、日常生活でも困る場面もあるようです。

握力は、手首から肘までの筋肉も大きく関係していて、筋力が弱いと、うつになりやすい傾向がある、なんていう研究結果もあるようです。

たかが握力、されど握力です。

小学校ぐらいになると、鉄棒やうんていにぶら下がる力も必要になってくるし、跳び箱なんかも、しっかり手をつくことができないと飛ぶことができません。

鉄棒にぶら下がって自分の体重を3秒も支えられない子もいると言います。日常生活の中で、何かにぶら下がるとか、にぎってひっぱるとか、意識しないと、握力は使わなくなってきているのかもしれません。

幼児期から、遊びの中で握力を自然につけていくことはできます。公園でジャングルジムに登ったり、鉄棒にぶら下がってみるのもいいのだけど、おうちの中で、お母さんと綱引きしたり、お父さんによじ登ってみたり、お父さんの腕にぶら下がったり、お父さんと腕相撲してみたり、そういう親子のスキンシップを通じて握力を鍛えていくことはできます。

また、お手伝いの中でも、テーブル拭く台ふきを濡らして絞ってもらって、テーブル拭いてもらったり、雑巾がけしてもらったり、お手伝いの中でも握る力はつけられそうですね。

また、お買い物に行ったとき、買い物かごや、買い物袋を持ってもらうのもいいようです。

年中さんぐらいから、登りやすそうな木があれば、木登りも握力と全身の筋力を使います。自分の体重を引き上げる力と、下りるときに落ちないように自分の体を下にささえる力と、どちらも鍛えられます。

お父さんと遊ぶ絵本もあるので、そんな絵本を読んで、ぜひ、子どもと一緒に遊んであげて下さいね。もちろん、お母さんでもできますが、体力に限界があるので、できる範囲で構いません。

たくさんのおもちゃは想像力を奪う?

小学生になった子供たちの中で、気になる子供たちが時々います。おもちゃでしか遊べない子。ゲームでしか遊べない子供たちです。

「外で遊ぼう!」って誘っても、家の中のおもちゃでばかり遊んでいて外に出ようとしない子。外に出ても、「何するの?」って、遊び方がわからない子。

自分で遊びを考えることが、苦手な子がいます。だからなのか、持ってるおもちゃやゲームに飽きると、次々新しいものを買ってもらっている、という子もいます。次々買い与えられることで、忍耐力は奪われ、飽きっぽくなる傾向もあります。また買ってもらえばいいやと、物を大切にする力も育たないのではないかと思えます。

おもちゃと一口で言っても、知育玩具から、キャラクターもの、木のおもちゃなど、たくさんあります。

想像力を奪うおもちゃというのは、その用途以外の使い方ができないもの。失敗して工夫するといった試行錯誤ができないものです。

例えば、積み木は、ロングセラーです。その理由は、自分の創造力でいかようにも作り替えることができるからではないでしょうか。壊れてもまた積みなおすことができる。お城にもなれば、道路にもなる。積み木自体が車に見立てられたり、動物になったり、野菜になることもあります。

レゴも、車になったりコマになったり、お城になったり飛行機になったり、創造力次第でなんにでもなります。試行錯誤できるから、長く遊べるのです。

もちろん、よく考えられて、想像力を伸ばすようなおもちゃもたくさんありますが、買い与えすぎることは、やはり、あまりよくないようです。

幼児期なら、台所の本物のボールやお玉がそのままおもちゃになるし、段ボールや椅子で囲んだだけの秘密基地は、想像力を掻き立てられます。風呂敷一枚あるだけで、魔法使いのマントにもなれば、忍者にもなれます。「おとどけもので~す!」って、荷物を包むものにも、お人形のお布団にもなります。

うちにある日用品が実は一番いいおもちゃなのかもしれません。

あなどるなかれ!子どもの遊びはすべての土台

 

最初に書いたように、食べて眠ることは生きていくうえで欠かせないことですが、子どもにとっての遊びは、それと同じくらい遊ぶことは大切なのです。

これから成長していき、大人になっていくうえで、人と関わるコミュニケーションの土台にもなり、自分で考える力をつけるための土台であり、失敗し、挑戦し、自分でできたを繰り返すことで自己肯定感も育ち、大きくなってから、心折れることなく失敗を乗り越えられる心の強さの土台にもなっていきます。五感を使って遊んでいくことで、記憶の奥深くに刻まれる感覚もまた、心の強さのもとになります。

幼児期に遊びの時間を削って、テレビやゲームや習い事をたくさんさせていると、そんな大事な土台が作られないことになります。

失敗を恐れず、何にでもチャレンジしていける子になってほしくはありませんか?失敗しても、どうせ自分なんてと卑屈にならずに、心折れることなく、立ち上がれる子に育ってほしくはないですか?

必要なのは遊びの力です。

 

子供の休日「今日何する~?」

休日の朝がくるたび、「今日、何する~?」「ひま~」という子供たち。幼児期は、親と一緒にお出かけしたりして過ごすことも多いのですが、小学生ぐらいになると、どこへ連れて行こうか、悩むようになってきます。そんなときの救いの神はピンポ~ン♪とやってくるお友達。遊び仲間さえいれば、どこかに行かなくたって、楽しい休日が過ごせます。

仲間がいればそれだけで楽しい

我が家の休日は、ほかの家庭とはちょっと違うかもしれません。月2回はプレーパークなどやっているので一年生の末っ子も一緒に連れていくため、子どもの遊びに困ることはあまりありません。プレーパークでは、一日好きなことして遊べます。だいたいはそこで知り合ったお友達と意気投合して、一緒に遊んでいます。そういう意味で、プレーパークは最高の遊び場です。

空いてる週末も、娘のバスケの試合を見に行ったり、なかなか何も予定のない休日がないのが現状です。

でも、たまに何も予定のない休日の朝。「今日は何にもないの~?」「ひま~」という息子。さて、じゃあ、今日は何しようか?って考えていると、ピンポ~ン♪と玄関のチャイム。

パッと顔色が変わる息子。外に出てみると、お友達が来ています。もう、そうなったら、どこに連れて行こうかとか、考える必要もありません。

穴掘ったり、

木に登ったり

水鉄砲したり

時間いっぱい遊びます。親は、ただ見守るだけです。

子どもって、仲間がいれば、それだけで楽しく過ごせるようです。

それでも、パワーを持て余している時は

友達がいると、それだけで楽しいのですが、それでも、家の周りで遊んでいるだけだと、小学生男子ともなれば体を持て余し気味です。走り回って道路に出たり、ハラハラすることも出てくるので、動きが大きくなってきたら、公園に連れ出したりします。それも、いつも行く公園だとつまらないので、車で30分ほどの公園にいきます。

よく連れだす公園は、いい坂があるので、段ボールをもっていって坂滑りします。

やっていると、たまたま公園に来ていた他の小さな子供たちも、坂を転がりだします。段ボールを貸してあげると大喜びで、みんなでいつまでも滑り続けます。

そのうち、「紙飛行機作りたい」っていう子がいたので、車にたまたまついてた紙で紙飛行機を作り、今度は紙飛行機大会です。

高い坂の上から飛ばすと、思いのほかよく飛んで、こちらも大興奮です。坂の上から飛ばして、坂の下に取りに行き、また登る。

子どもたちの運動量としては、かなりのものです。

よく飛ぶ飛行機、必ず突き刺さる飛行機、戻ってくる飛行機、滞空時間が長い飛行機。いろいろです。一番よく飛ぶ飛行機を折ったのは旦那です。

たまたま公園に来ていた子も、一緒に遊んでいて、お友達になったので、お話ししながらシロツメクサのブレスレットをプレゼント。

作っているのを見て、連れ出した6年男子。「新藤さん、すげえな!器用だね!」と、尊敬のまなざし。いや~、これくらいは誰でもできると思うんだけど(*^-^*)。

「おれ、これぐらいしかできねえ」と、頭にシロツメクサを飾る男子。

広場と仲間と

休日、どこかへお出かけするのもいいのだけど、ショッピングモールや遊園地なんかはお金もかかる。手軽に行けるところといえば公園や、海辺や、自然で遊べるスポット。

ただ、自分の家の子供だけ連れて行っても、意外とすぐ飽きちゃったりするので、できることなら、お友達も一緒に連れていくと、ほんとにいつまででも遊んでいます。

親も一緒に遊んであげなきゃいけなくなると、休日が苦痛になったりするものだけど、子どもが友達と楽しく遊んでくれるなら、友達もつれてお出かけするのが一番です。

水辺があれば、オタマジャクシやアメンボすくってみたり、そこにあるものは、なんでも遊びの対象になります。

鬼ごっこするだけだって楽しい。

お友達の家族も誘って公園に出かけたり、子どもだけ連れていくのもありです。

仲間と遊ぶから楽しいんです。

 

女の子の育て方

男の子であろうと、女の子であろうと、基本的に、子供時代に五感を使ってしっかり遊ばせてあげることが大事っていうところは変わりありません。ただ、女の子の場合、母として、将来母になるであろう娘に(たとえ、母にならなくとも、女として)伝えておきたいことがたくさんあるのです。

気性の激しい女の子

前回は男の子の育て方についてでしたね。まだの方はことらもあわせてお読みください。

さて、今日は女の子の育て方なんですが、我が家には娘がいます。4人兄弟の中でただ一人の女の子。そのせいなのか、持って生まれたものなのか、小さい時から気が強い子でした。

火のような子で、怒るとかっかかっかと周りに当たり散らし、一日いっぱい怒ってるような子でした。こんな性質が激しかったたのが5歳から3年生までの5年間。

朝起きるなり、お兄ちゃんが先に起きたのが気に食わないと、どしどし怒って降りてきて、帰ってくると帰ってくるとで、保育園で先生にああ言われたと怒り、

小学校では宿題○付けするときに、間違いを指摘すると怒って手が付けられなくなり、一番手を焼いたのが娘。

で、その時、虫歯がすごかった。治しても治しても、すぐ虫歯が出来ちゃう。歯医者さんには、「ドリルが途中で変えなきゃならなくなるくらい、歯の質は堅いんだけどねっ」て、言われたけど、なんで、虫歯になりやすかったのか?

思い当たるのは怒りっぽいこと。で、気が付いた。怒ったり、ストレスたまった状態だと、体が酸性になるらしい。ってことは、口の中も酸性になる。→虫歯ができやすい口内環境になる。きっと、怒ってたから虫歯になりやすかったのですね。

きっとこの頃、精神と体のバランスがうまく取れていなかったんだと思います。

なんとなくバランスが取れてきた4年生くらいから、気性の激しさもすっかり落ち着きました。そうすると、虫歯が出来にくくなるんですね~、これが。

6年生になって、「いい歯のコンクールに出ませんか?」って言われるくらいになったのは驚きです。

この、怒りんぼうと向き合った5年間の大変だったこと!

その間、こっちもかっかとなるし、頭ごなしに怒るともっとひどくなるから、どうしたらこの子に伝わるんだろうかと、頭を悩ませました。

娘が怒りを振りまく度に、膝をつきあわせて、言い聞かせた日々。

「幸せになるためには、人にいい言葉をかけていかなくちゃならないんだよ。自分が出したものが自分に帰ってくるんだよ。あなたが怒るから、お母さんだって怒るし、あなたが笑えば、お母さんだって笑うんだよ。人に好かれたいと思ったら、自分から人が気持ちよくなる言葉をかけなさい。怒ってる人のそばには誰も近寄りたくないんだから。」

何度も何度も言いました。食事を作る手伝いもよくやらせましたが、

「怒ってる時には台所に入らないで!」

と、怒りながら台所に入ってくる娘によく言いました。

「料理には、作ってる人の気持ちが入るんだよ。食べてもらう人に、おいしいって食べて欲しいな、喜んでほしいな、っていう気持ちで作ると、おいしいものが出来るし、怒りながら作った料理は、まずくなるから、だめなんだよ」と。

母として娘に伝えたいこと

そんな娘に、母として、いつか母になるであろう娘に、伝えたいことがたくさんありました。

健康を守るための食のこと。自分でご飯をつくれるようになること。出汁がとれるようになること。

 

子どもが安心して家に帰ってこられるように、お母さんは、どっしりかまえて、笑顔でいること。楽しそうにしていること。

家族が気持ち良く過ごせるように、家をきれいにすること。

完璧じゃないけど、どっか抜けてるけど、それでも暮らすことを子どもと共に楽しんでいる、自分の人生も楽しんでいる、そういう後ろ姿を子どもに見せたいと思っています。

娘は、中学生になり、自分でお弁当を作るときもあります。

美しい物をたくさん見せてあげたい

女の子に限ったことではないけれど、子ども達には、美しいものをたくさん見せてあげたいと思っています。

美しい夕焼け

すがすがしい森の朝

満天の星空

満開の桜

抜けるような青空・・・。

一緒に、ため息をつくようにきれいだね~って、過ごしてきました。

美しい物を美しいと思えることが、ほんとうに幸せなことだと話してきました。

自分の時間を持つことで、心のバランスが取れる

幼い頃は、男の子より、どこか、女の子の方が、ファンタジーの世界を見ているような所があって、娘にもファンタジーのお話しをよく話して聞かせました。

そのうち、自分で空想のお話しを書いたり、ファンタジックな絵を描いたりするようになりました。

そんな時間を大切にしたいと思いました。そのための画材は準備してあげました。

娘は、体を動かすことも、もともと大好きだけど、家にいるときは、本を読みふけり、絵を描き、時にはお話しを書くようになりました。

カラダを動かし、発散することと、自分の内面からわき出る物を表現することで、肉体と精神のバランスがとれ、思春期の今はとても良い状態でいます。時々、激しい気性が顔をのぞかせますが、それも思春期だから仕方ないことだと、思うようにしています。イライラしている時は、たいてい部活で忙しすぎて休みがないとき。自分の時間が取れないときが続くと、イライラ八つ当たりが始まります。

バランスが取れている時は、ころころと良く笑い、時には母にくっつきちょっかい出して甘え、冗談を言い合っては笑う。

でも、彼女を理解しないような、頭ごなしにいった言葉には、火のように怒って反応してくる。そのへんは、持って生まれたものなんでしょうね。

 

男の子だから、女の子だから・・・

「男の子だから泣かないの」「女の子なんだから優しくしなさい」

そんな言葉がけはしないほうがいいと思いますが、男の子には男の子なりの放任の仕方、

女の子には女の子なりの関わり方はあるように思います。

ジェンダーフリーだと、よく言われますが、でも、子を産む母の役割と、家族を守るお父さんの役割は、違っていて当然と思うのです。男の人の脳と女の人の脳は違うと言います。

家庭の中では、母は母性で包み込み、父は父性で頼りがいのある存在としてあることの方が多いでしょう。

どちらか1人の場合は、その両方の役割を1人でこなさなければならないので、それはまた、大変なことと思います。時には母として包み込み、時には父のように厳しく、でもまっすぐに受け止める、そんな場面もあると思います。

児童精神科医の佐々木正美先生の著書に、こんなことが書いてありました。

「幼いころ、お母さんの匂いの記憶はありますか?」という質問に、日中の学生にアンケートをとったそうです。その回答が、「しっかりと記憶に残っている」と答えた学生ほど、自己肯定感が強く、夢や希望を持っているということがわかりました。ところが、中国のほうが圧倒的に、お母さんの匂いや声を覚えている学生が多く、夢や希望を抱いている学生が多かったのです。

日本の学生は、お母さんとの愛着関係が深い人が少なくて、自尊心や自己肯定感、夢や希望を抱けなかったのです。

この研究から、お母さんへの愛着の感情がある子供ほど、夢や希望を抱くことができることがわかります。

子どもに前向きに生きる力を身につけさせたいと思ったら、まずたっぷり甘えさせてあげて下さい。

お母さんは、母性で包み込む。温かく見守る存在であってほしいと思うのです。

 

 

 

 

 

 

 

男の子の育て方

子ども達にはそれぞれ個性があります。おっとりした子、活発な子、なんにでも興味を示して手を伸ばす子、じっくり観察してから動く子、それぞれタイプが違います。そして、男の子と女の子は、どこにポイントを置いて子育てするかが違ってきます。男の子はとにかく、カッコいいヒーローになりたいものなのです。

 

わんぱくでもいい、たくましくそだってほしい

うちには3男1女の子どもがいます。同じおなかから生まれたとは思えないほど、4者4様で、性格も、持って生まれたものも違います。
長男はこだわりの強いエンジニアタイプ。次男はとにかく優しい子。長女は火のような気性の強い子だけど、細かなことに気の付く子。末っ子は、天真爛漫、三人のちょっとづつを持ったような子。
それぞれにそれぞれの良さがあるのですが、男の子と女の子、やっぱり、ちょっと育ち方が違違います。それは、性格なのか、男女の違いなのかは判りませんが。
4人育ててみて分かったことは、男の子は、たくさん冒険させて、ちょっとスリルがあるくらいのことをさせたほうがいいということ。

 

男の子は、無駄で無茶なことが大好き!それは、かっこいいから!

ただただ、かえるやどじょうを捕まえてくる、といった、一見無駄なこと、高いところから飛び降りる、といった無茶なことも、男の子は大好きです。

トミカを一列に並べてみたり、大人からすると、なんでそんなことに夢中になるのかがわからないようなことに熱中するのも男の子です。無駄に穴を掘ってみたり、無駄にくぎを打ち付けてみたり、無駄に暴れまわったり。

高いところに登って飛び降りて、「みてみて~!!」と得意げになるのも男の子。自分なんて、こんなすごいことできるんだよ!すごいでしょ!!と、かっこいいところを見せたいのです。

そう、男の子は、「かっこいい」というところにポイントを置いています。一見無駄に思えることだって、本人にしてみれば、それがかっこいいんです。

男の子は、かっこいいか、かっこ悪いかが、とっても重要ポイントなのです。

秘密基地という、ちょっとワクワク、ドキドキした感じが好き

秘密基地という響きに弱いのが男の子。ちょっとワクワク、ドキドキする、秘密の空間に憧れます。
小さい頃は、みんな狭いところが大好きです。うちの子たちも、とにかく箱という箱に入りました。狭いところは、どこか安心するんでしょうね。

炊飯器に、

段ボールの基地。

自分たちで作る秘密基地。

女の子ももちろん箱の中とか、押入れの中とか、狭いところは大好きですが、10歳ぐらいからの男の子の秘密基地へのあこがれは、どこか、悪いことをしているドキドキのような、俺たちだけの秘密だぜ!みたいな、やはりここにも、かっこよさを感じています。

五感を使って、たっぷり遊ばせよう!

畑で土に触れ、種をまき、虫を取り、収穫する。そんな経験もいいでしょう。畑に行くと、たいてい男の子は虫取りに夢中になって、畑仕事は最初しか手伝いませんが。

虫を取り、

時には森で遊び、

火で遊び


川で遊び、

どろどろになり、

冬には雪にまみれて遊び、

自分でものを作り、

友達と暗くなるまで遊びきる。

そうやってたっぷり遊ぶ子供時代が、男の子には特に必要です。

遊び疲れて寝落ちするぐらいがちょうどいい

幼児期なんかは、特に、寝落ちするくらい、日中はめいいっぱい体を動かして遊ぶといいでしょう。

よく食べ、よく遊び、よく寝る。「食う寝る遊ぶ」は、子どもからは切り離せない、大事な体と心の栄養源です。

一日いっぱい遊んでくたくたで、寝落ちすると、何日もお風呂に入らないことが続いたりしますが、子どもは、きたなくてくさくて当たり前!足はいつだって泥だらけで、臭いものです(*^-^*)。
日中めいいっぱい体を動かして遊ぶと、夜はそれはもうぐっすり眠ってくれるので、母は楽ちんです音譜

子供時代に経験していてほしい死生観


それぞれの成長を見ていて思うのは、小学校時代までは、思う存分ドキドキワクワクする経験が必要で、自分で試行錯誤して、失敗しては成功して、を繰り返す。そんな経験が必要です。

思春期の入り口、四年生くらいからのギャングエイジ世代からは、親の言うこと聞かないで、
こっそり悪いことしたり、いたずらしたり、友達とつるんでバカやるのが楽しい時期。
そんな時も、バカやってるな~って見てみぬふりだけど、どこかで、ちゃんとお母さんは知ってますよ!的なアピールもたまには必要だったり、目だけはかけてあげて、いらぬ干渉はしないこと。

男の子は単純で、わかりやすい。隠れて親がやるなということやってても、ばればれなのがかわいいところ。

そして、小学校時代に、たくさんの生き物に触れて、命を感じることは、すごく必要。虫や、カエルや魚をつかまえるのも、とってきた虫を、責任もってちゃんと飼ってあげることも、死んじゃったら、お墓作ってなむなむすることも、友達とけんかして泣かせたり、けがさせちゃったりする時も、後味の悪さを感じたり、死んだ命は戻らないという経験をすることも、すごく大事。
今は、わりと、おじいちゃんおばあちゃんの死に対面する機会も少なくなったり、簡単に「むかつく、死ね」とか口にするのも、そういった「死」に対面する機会が少ないからじゃないかとも思います。
人の痛み、心の痛みを感じられるように、小さな生き物の死であっても、真摯に向き合って、命について、時にはまじめに語る機会もあっていいと思う。

それが、うちの男の子の育て方。

小さいうちは五感をフルに使って体感させること。

虫でもどじょうでも、子どもが捕まえて飼いたいといったものは、できるだけ最後まで飼ってみること。

自分で収穫した野菜を調理してたべること。
男の子でも、包丁持たせ、調理させること。自分で釣った魚や、買ってきたお魚でも、自分でその身に包丁いれてさばいて、おいしく食べることも、命をいただく経験です。

男の子はママのヒーローになりたい


男の子って、どこかやっぱりヒーローになりたいところがあって、かっこつけたいし、自分はこんなことができるんだぜ!って言ってやりたい。そして何より、お母さんにとって、
ヒーローでありたい。
お母さんに褒められたい。
お母さんの役に立ちたい。
ヒーローになりたい男の子っていうのは、
男の子の永遠のテーマかもしれない。

で、母としては、どんなに泥だらけになっても、どんなにびしょぬれになっても、
着替えとタオルを放り投げ、おふろばで、きれいに洗ってきなさいというだけ。
あとは洗濯機に放り込むだけ。なにやっても、大丈夫、けがした時は母さんに言いなさい、ってなくらいで、
多少ものを壊されたって、よっぽどじゃない限り雷は落としません。

母の雷が落ちるときは、人を傷つけるようなことをしたか、言ったときと、命の危険があるとき。あとは、どっしりかまえます。

今日も、よく遊んだねって、言ってやりたい。
わんぱくなくらいがちょうどいい。

わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい。

どこかで聞いたセリフですね。

思春期にはできるだけ口は出さずに見守る

そして、中高になったら、もう、口は出さないことです。勉強しないとか、ゲームばっかりしてるとか、部屋が汚いとか、言いたいことは山ほどあっても、ぐっとこらえるときです。

こんなこともあるよ、って、視野を広げてあげる、チャンスを与えることはあっても、あれをしなさいこれをしなさい、まだやってないのと、口を出しすぎると、「うるさい!」「うざい!」「わかってるよ!」といって、部屋から出て来なくなります。
放任するのではなく、あなたを信頼してる、いつでも困ったときはできる限りの力になるからねっていう姿勢だけは見せておく。

それでオッケー。くれぐれも、うるさく口は出さないように。ここが親との関係の別れどころ。信頼して、口は出さない。これに限ります。

10個言いたいことがあったら、7個がまんして、3がっつり言う、ぐらいの感覚です。

プレーパーク、学校だからこそできることもある

昨日は、今年度はじめの学校プレーパークでした。この日を待ってましたと子ども達。いつも庭に遊びに来る子ども達は、やっと木工ができると張り切ってのこぎりやトンカチを手にします。誰にとがめられることもなく、危ないとか、うるさいとか、言われることもなく、のびのび遊ぶ子ども達。学校だからこそできる遊びもあるのです。

思いっきり遊びたい!

11月から4月ごろまでは雪国では外は寒く、日暮れも早いので放課後プレーパークは冬季お休みしておりました。春先も、校庭を借りるのに、運動会が終わってからということで、放課後の学校プレーパークは6月から10月までの週一回のオープンです。

それまでは、おうちの庭を開放したおうちプレーパークで対応していますが、なにぶん住宅街で、ご近所の方のこともあり、トンカンうるさいので、木工は学校プレーパークでと子ども達と約束しておりました。お庭で遊ぶのも、道路に出ないようにとか、毎日騒いでると近所迷惑かな~とか、何かと気をつかうことも多いのです。

そこで、オープンした学校プレーパーク。まずは、「今日やりますか?」と、庭に確認しに来た子供たち。荷物を車に積みながら、「やるよ。もうちょっとで行くよ。」というと、「じゃあ、先に行ってるね!!」と、自転車で走って学校に向かう子供たち。

学校につくと、待ってましたと群がる子供たち。

さっそく作り始めます。

ハンモックとロープのブランコも取り付け完了!

木のホッケーゲームで対戦する子。

水鉄砲する子。5個ぐらい持ってきたけど、3個水漏れで使えなくって、生きてた2個の水鉄砲で水のかけっこです。

木工に飽きた子はブランコに。

ハンモックは絶叫マシーンに。

最後にくぎを集めるための秘密兵器の磁石で、砂から砂鉄を集めたり。レバーを引くと、磁力がなくなって、砂鉄がコップに落ちるのです。これがまた、結構楽しいらしい。

学校だからこそできることもある

近頃、空き地は少なくなり、ボール遊びできるような公園も近くにない子供たち。道路でボール遊びをすれば怒られるし、うちの近所の空き地だと、田んぼや川にボールが入ってしまうので、こちらもなかなか思いっきりはできない。

でも、学校だからこそできるのが、そんなボール遊びや、物を飛ばしたりする遊び。広くないとできないんですよね。

学校も、野球やサッカーが盛んなところだと、なかなか校庭で遊ぶことができないのかもしれないけれど、ここの学校は幸い、水曜は校庭を部活で使うことがないし、先生方の会議で子ども達の下校が早いこともあって、水曜に学校プレーパークをやらせてくださいとお願いしてあります。

この日は、誰か一人がこんなのを作って、飛ばしたら、思いのほかよく飛んで、みんなして、「すげえ~!!」って。どうやらブーメランだったようです。

思いっきり飛ばしても大丈夫!

ブーメランと言いつつ、クルクル回転させながら、でも、戻っては来ないんだけど、「どうやったら戻ってくるかなぁ」って、竹トンボみたいに、片側をちょっとやすりで削ればいいんじゃないかとか、いろいろ工夫をしながら、俺も俺もと、作っては飛ばします。

飛ばすと言えば、弓矢も。「すっげえよく飛ぶ!」と、ご満悦。どの矢がまっすぐだから飛びやすいとか、吟味して飛ばします。

ブーメランづくりに飽きた子は、「野球やろうぜ!」って誘うけど、自分の作っているのができないと、誰もやってくれない。待ってるうちに、その子も何か作り始めると、別な子がまた「野球やろうぜ~!」って誘うんだけど、さっきの子が今度は作り中。そんなこんなで、なかなか始まらなかった野球も、お片付けまで30分切ったところでようやくみんなが揃って始まりました。

思いっきり投げても、思いっきり打っても大丈夫!ヒットしたら爽快です!

学校の校庭だから、思いっきりできるのです。今は、そんなに思いっきり野球ができる場所はなかなか見つけられないですからね。

子ども達が気がねすることなく遊べる場を

おうちプレーパークも、子ども達が、自由に遊ぶには最適な場所です。見守っているこちらの庭なので、自分のうちに子どもたちが遊びに来ている感覚で、気軽にできるのが一番の魅力です。でも、住宅街なので、最低限守ってほしいルールを守りつつ、子ども達も、道路に出ないとか、他人の敷地を走り回らないとか、多少気をつかいながら遊んでいます。

その点、学校プレーパークでは、荷物を車で運ぶ労力はかかるけれど、その分、子ども達は思いっきり遊ぶことができます。5、6年生ぐらいの体力を持て余し気味の男子だって、ボール投げても怒られない。ブーメラン投げても怒られない。トンカン木工やってても怒られない。木に登っても怒られない。基本、何をやっても怒られません。ブーメラン飛ばす時に、「人がいないほうに投げるんだよ」っては注意しておきますが。

学校なので、みんな歩きでも、自転車でも、自分の足で来れるのもいいところ。

誰に気兼ねすることもなく、自分の遊びたい遊びをする。仲間と遊びたい遊びをする。思いっきり遊べるって、なんて気持ちいいんだろうかと思います。

 

子ども達が、そうやって、思いっきり遊べる環境は、こうやって、大人が用意してあげないといけない時代になってきてるのも、悲しいことですが、ないなら作るしかないです。

皆さんの地域に、子ども達が、自由に遊べる場所はありますか?

子どもたちが気兼ねなく遊べる場所はありますか?

なかったら、自分にできることはないだろうかと、考えてみてほしいのです。おうちが、子ども達のたまり場になってもいいな、って、思えるなら、自由に遊んでいいよって、そういう居場所になればいいかもしれない。

うちの場合、おうちプレーパークが毎日だと、ご近所迷惑になるということもあり、学校に事情を話して相談して、週一回校庭を使わせてもらえることになりました。

どんな形なら、できるだろう?どうしたら、子ども達はのびのび遊べるんだろう。答えを見つけるのは難しいかもしれない。でも、自分なりに、自分のできることをやっていく。その先に、子ども達の笑顔があるのかもしれませんね。

そして、今週土曜日6/10は、10時か15時まで十和田市駒っこランドでプレーパークです。雨の時は交流館。晴れの時は外でやります。

雨の日の遊び・幼児編~大人も一緒に楽しもう

前回は、体力を持て余している小学生の雨の日の遊びでした。『仲間と遊ぶ』と楽しいものの数々でした。そして、今回は、幼児期の雨の日の遊びです。幼児は基本、大人と一緒に遊ぶことになります。なので、『大人も一緒に楽しめる』というところにポイントを置いた遊びを紹介していきたいと思います。

雨の日はクッキング

雨の日は、子どもと一緒にクッキングしてみましょう。一緒にクッキー作ったり、パンをこねて焼いてみたり。

子どもも、大人と一緒にクッキングするのは大好きです。子どもにできる工程は子供にやらせてクッキーの形作りなんかは、もう、子どもにお任せです。ママはママの腕の見せ所。「ママのすご~い!」と言われるようなものを作ってみるのもいいですね。とにかく、お互い楽しんで作るのがポイントです。

お布団山で遊ぼう

かくれんぼなんかで、お布団をぐちゃぐちゃにされると、嫌なものですが、雨の日は思い切って、お布団をいっぱい引っ張り出して、飛んだり跳ねたり、ぐちゃぐちゃお布団山に登らせて遊んでみたり、子どもをお布団にぐるぐる巻きにして海苔巻きにしちゃったり、少し大きなお子さんだと、ちょっと高いところからお布団の上にジャンプしてみたり。そんな体をいっぱい使って遊ぶのもおすすめです。たっぷり身体を動かしたら、お昼ご飯の後にはぐっすりお昼寝できますよ♪

 

押入れのあるおうちなら、押入れのお布団に登ったり、もぐりこんだりして遊んだり、押入れから下のお布団にジャンプしたり、普段はダメと言ってることをやってみるのも楽しいものです。

写真は、まあるい抱っこの辻直美先生の講座の時に下にコートをたくさん入れて、大きな布をかぶせたコート山に登るおチビちゃんたち。手足をしっかり使って、動くことが大切ですよ、というお話しでした。

体の発達にも良さそうですね。

新聞や、段ボール遊び

後片付けは大変になりますが、段ボールのおうちに入ってみたり、新聞プールに入っていっぱい散らかすのも楽しいものです。

大人も、日頃のうっぷんを晴らしつ(笑)、ビリビリ破っちゃってください。

散らかすだけじゃなく、箱の中に新聞紙を丸めたボールを投げ入れる玉入れにしてみたり、新聞紙でお洋服を作ってファッションショーにしてみたり、新聞もアイディア次第です。

後片付けは、子どもと一緒にごみ袋に入れると、最後は新聞ボールにして、ボールを投げたり、パンチしたり、もうひと遊びできそうです。

段ボールのように、狭い空間に入るのは子供は大好きです。大きい段ボールは、雨の日のために取っておくと重宝しますよ。

かわいくおうちを作ったり、ママが一生懸命になっちゃったりします。段ボール遊びにあると便利なのが段ボールカッター。刃先が丸くなったノコギリのような歯で、100均で売っています。普通のカッターだと小さなお子さんには危ないのですが、段ボールカッターだと、ちょっと安心してつかえますよ。

工作な得意なパパなら、子どもに、こんな変身ベルトを作ってみたら、もう、パパはヒーローです。

絵本を楽しむ

段ボール遊びする前に絵本を読んでみるのもいいものです。絵本を読んで、こんなの、作りたい!って思う気持ちが芽生えたところで「作ってみよっか!」って誘うと、もう気分は絵本の主人公です。

パンを作る前なら、「カラスのパンやさん」を読んでみるのもいいでしょう。

クッキーを作る前に、「ノンタンのたんじょうび」のお話を読んでみてもいいでしょう。


「ぐるんぱのようちえん」を読んで、大きなビスケットを作ってもいい。

ホットケーキを焼く前なら、「ぐりとぐら」

「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んであげてもいい。

午前中は図書館で絵本を借りて、午後は作って遊ぶっていうのもいいかもしれませんね。

絵を描く

後片付けや、部屋が汚れるなど、普段はあんまりさせたくない絵の具も、雨の日はオッケーにしてあげると、喜びます。

カレンダーの裏など、大きな紙がたくさんあると、心置きなく大きな絵をかけるので、楽しいものです。手に絵の具をつけて、ぺたぺたしてみたり、指に絵の具をつけて指で描くのも楽しいですね。

他にも、色紙や包装紙などでちぎり絵やコラージュを作ってみても。ちぎるのも楽しいし、ちぎったものを張ってみて、何に見えるかな?なんて、やってみるのもいいですね。

お絵かきは、子どもの大好きな遊びの一つです。

まとめ

小さなお子さんと雨の日、家の中で遊ぶのは、時間も長い分、付き合う大人が大変です。であれば、一緒に楽しめてしまうものをやるのも一つの手です。今日はお料理したい気分だったら、クッキング。なんかむしゃくしゃしてるから、新聞びりびりして、思いっきり散らかしちゃおうか。体つかっていっぱい遊んでもらって、あとでたっぷりお昼寝してもらおうと思うなら、お布団山かな。そんな風に、ママがやりたいことの延長線上に子どもの遊びがあってもいいかもしれませんね。

小学生でも楽しい!雨の日の室内遊び


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これから梅雨になり、雨の日を室内で過ごすことも多くなります。放課後、友達と遊んでいても、ゲームばっかりで嫌になっちゃう、なんてママの声が聞こえてきそうです。そんな雨の日、小さなお子さんから小学生でも楽しめちゃう室内遊びを集めてみました。もちろん、雨の日ばかりじゃなく、長い冬の室内遊びとしても参考にして遊んでみてください。

工作する

室内で、飽きずに遊ぶと言えば、なんといっても工作です。段ボール、紙コップ、ガムテープ、割りばし、ストローなど、子ども達が自由に使えるようにしてあげるといいでしょう。

<段ボールで遊ぶ>

段ボールロボットや

段ボールでおうちや車を作ってみたり

秘密基地にしてみたり。

階段のあるおうちであれば、大きい段ボールがあれば、階段を滑り台にしてみたり。下にお布団を敷くと凸凹しなくていい感じです。

 

<割りばしを使った工作>

割りばし鉄砲を、自由に作ってみよう。

鉄砲ができたら、輪ゴム戦争がはじまります。

顔に当たると痛いので、段ボールで盾を作ったり、ソファーや、壁の後ろから打つなど、作戦が必要です。

<紙コップ、ストロー、牛乳パック>

紙コップやストロー牛乳パックなんかで、船を作ってみたり

アイディア次第でいろんなことができます。

大人には理解しがたいものを作る事もありますが、それもまた楽しいのです。

100均素材で遊ぶ

<風船>

100均で買った風船。糸とストローがあれば、こんなことも。

ストローに糸を通して、ストローのところを風船にガムテープで止めて、ふくらました風船を口をねじって、洗濯ばさみで止めておきます。洗濯バサミをはずせば、風船ロケットです。

風船とうちわがあれば、風船テニスもできます。下に落とさないようにがんばりましょう。下に落としたほうが負けです。

<毛糸>

割りばしをクロスに輪ゴムで止め、好きな色の毛糸をクルクル割りばしに巻き付けていきます。毛糸によっては、こんなきれいなものもできます。女の子にも人気のこの遊び。割りばしの上下上下と、交互に巻き付けていくとできます。

 

クッキング女子

小学生の女子も、高学年ともなれば、集まるとクッキングをしたりします。もちろん男の子だって、作るのは好きですが、クッキー焼いたり、バレンタインの季節には大量のチョコづくりでよく女子に台所を占領されます。

女子のお泊り会ではたこ焼きパーティーが人気です。中に何を入れるかは、子ども達の入れたいものをおこずかいで買ってきます。

これが男の子だと、梅干し入れたり、ガム入れたり、変なものを入れたがります。

いつでもクッキングできるように、子供専用のクッキングボックスを用意しておくと便利です。

作りたいお菓子は、お菓子の本でもいいし、クックパットで検索して印刷しておいてあげると、いつでもまた作れます。

もちろん、作ったら、お片付けまでが料理ですので、片付けていないときは、ひと声かけましょう。

たまには散らかるのを覚悟して

雨の日、雪の日、外で遊べないときは、たまには散らかるのを覚悟して、家の中でも楽しく遊べるようにしてあげるといいでしょう。

新聞紙をひたすらパンチやキックでびりびりにしてみたり、新聞投げてひたすらちらかしてみたり、

いつもやられると困るけど、たまにはかくれんぼも許してあげましょう。お布団がぐちゃぐちゃになったり、クローゼットがぐちゃぐちゃになっちゃうこともあるけれど、許せる範囲で、やらせてみるのもいいかもしれませんね。

 

市販のおもちゃ、その他

<ブロック>

レゴブロックは、細かい物なら、大きくなってからでも結構集中して遊べます。船や車や飛行機、宇宙船。おうちや、ままごと、自分の作りたい世界を作ることができるのがいいところ。でも、お友達がいたりすると、ある程度数がないと、奪い合いになったりします。

<パラビーズ>

アイロンでくっつけるビーズです。水で濡らして作るアクアビーズより、こちらのほうがおすすめです。ひもに通してブレスレットやネックレスも作れるし、アイロンでしっかりつければ、ばらばらになりにくい。

かなり長い時間集中できますが、出来上がると「アイロンかけて~」と、次々来るので、その辺の手間はかかります。

<トランプ、UNO、オセロ、将棋>

トランプやUNOのようなカードゲームや、オセロ、将棋といった対戦するものも、仲間がいたら楽しいですね。友達がいない場合は、大人が対戦相手をしなければならないので、友達がたくさんいるときにおすすめです。

<紙飛行機>

裏紙やチラシで紙飛行機大会をしてみましょう。よく飛ぶ飛行機の折り方の本があると、いろんな紙飛行機を作って、どれが一番飛ぶかと、競い合います。こちらも、かなりの時間集中するのでお勧めです。

<駒回し>

最近はベーブレードもあるので、ベーブレードで対戦する子も多いですが、昔ながらのひもで回す駒も、なかなか難しいものです。子ども達も、簡単にできるものより、ちょっと難しいものに挑戦したくなるものです。

まとめ

お天気が悪くて外に出られない。でも、ゲームばっかりやってほしくない。そんなときは、ちょっぴり大人が仕掛ける必要があります。

トランプやオセロのような対戦して遊ぶゲームや、人生ゲームのようなボードゲームを出しておいたり、紙飛行機の本と裏紙たくさん用意しておくとか、「暇だな~何やる?」っていうときに、これやろう!って思えるものを出しておくといいです。

工作道具を用意して、なにか一つ、工作したい、俺も作りたい!って、思わせるような、興味を引きそうなものを作ってみるとか、工作の本と材料をさりげなく置いておいてみるとか、大きい段ボール出して、「使う?」って、聞いてみるとか、クックパットの美味しくて簡単そうなやつを印刷してテーブルに置いておいてみるとか。

子どもから、やってみたい!って思わせるちょっとした仕掛けが必要になってきます。

乗ってこないときもありますが、乗ってきたらしめたものです。

どうぞ、大人も楽しんでみてくださいね。

 

 

 

子どもの3間がない!~子どもの体力の低下を防ぐには

最近、子どもがちょっとしたことですぐ骨折することが多いと聞きます。文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」では、年々子どもの体力が低下しています。原因として、子どものスポーツや外遊びの減少と、遊び場の減少、仲間の減少があげられています。「時間」「空間」「仲間」という子供の3間が減少しているからと言われています。

子どもの3間とは?

子どもの3間とは、「時間」「仲間」「空間」の3つの間のことを言います。

「時間がない」

今の子供たちは、とても忙しくなっています。高学年になってくると、学校が終わって帰宅すると4時から4時半。それから塾や習い事や部活。週に一回、部活や習い事がない日が唯一自由に遊べる日、というような子供も少なくありません。そして、そんな遊びの時間も、学校で決められている帰宅時間までには帰らなければならないので、遊ぶ時間が限られています。

「仲間がいない」

共働きの家庭も多い今、低学年のほとんどは学童保育に行ってしまいます。また、塾や習い事、部活をしている子供がいる一方で、学童保育にもいっていない、習い事も部活もやっていない子供は少数です。そうなると、放課後、友達と遊びたくても、遊ぶ仲間がいないのです。

「空間がない」

空き地がなくなり、子どもを狙った犯罪が多発する中、子どもが安心して遊べる居場所が失われて行っています。戸外で遊ぶ子ども達も、私たちが子供のころに比べると、ずいぶん少ないように思います。

加えて、公園でボール遊びしてはいけない、木登り禁止など、子どもの安全と責任問題などから、たくさんの禁止事項がとりまく子供の遊び場が多いのも実情です。

「放課後、暗くなるまで友達と遊びこむ」経験は、子ども達からうしなわれつつあります。

子どもの体力の低下

文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力は、年々低下しています。私たちの子供のころより、体格はよくなっているけれど、体力は衰えているのです。原因として3間がなくなっていることがあげられていますが、それはなぜでしょう?

子どもの体力を向上すると思うと、部活やスポーツ、スイミングなど、体を使う習い事が思い浮かぶかもしれません。もちろん、そういったスポーツをしている子供のほうが、運動能力は高くなっています。けれど、体力の向上のために、誰でもできることは、戸外で仲間と遊ぶことなのです。

先日、バスケットの指導をしている方と話す機会がありました。今の子供たちは、フェイントがうまくできないと。フェイントなんかは、鬼ごっこで、たくさん走り回っていれば、本来自然と身につく力ではないかと思うのです。

また、ある中学校では、運動会でスタートのピストルを打たせたら、握力が弱すぎて引き金が引けない子が多いと嘆いていました。

握力は、木登りやうんてい、鉄棒にぶら下がるなど、そういった遊びで自然についていくものです。

ソフトボール投げも、野球など、球技をやっている子以外は、遠くに投げられない子も多くいます。空き地で野球したり、ドッジボールしたり、ボールを投げられる環境がないため、ある意味仕方がないことかもしれません。

体を使わず、室内で、または戸外でも、ゲームに興じる子どもがたくさんいるのも、ゲーム機が問題というよりは、そういった子供たちを取り巻く環境が、そうさせているのだと思うのです。3間がないから、ちょっとした隙間時間にゲームで時間をつぶす。遊び相手がいなくてつまらないからゲームする。車通りも多く、外で走り回っていたら危ないと注意されるから、やることがなくなってゲームをするようになっていく・・・。

子ども達の体の使い方が下手で、ちょっとしたことですぐに骨折してしまう子が多くなっているのも、こういう外遊びの減少が原因ではないかと言われています。転んでも手がすぐに出ないで顔面から転ぶとか、体の使い方が外遊びによって培われていない他、骨を作るためには、カルシウムの他、ビタミンⅮがひつようですが、ビタミンⅮは、日光浴することで作られるビタミンです。室内でゲームばかりしていては、丈夫な骨は作られないのです。

3間を取り戻すには

現代において、子ども達に、3間を取り戻すことは難しいのでしょうか?塾や習い事をさせずに子どもたちを外遊びさせましょう、と言っても、遊ぶ場所がなければ仕方のないこと。

でも、プレーパークなら、3間のうち、「空間」と「仲間」は取り戻すことができそうです。

何かのイベントで、みんなで体を動かしましょうとか、何かを作りましょうといった、大人が用意しておぜん立てした遊びとは違い、プレーパークでの遊びは、そこに集まった子供たち同士で、やりたいことを自由にやることができる場所です。鬼ごっこするもよし、木登りするもよし。(場所によっては)穴を掘ってもよし。水かけ戦争してもよし。

今、青森県内でプレーパークが広がりつつありますが、戸外でできるところはまだまだ少ないのが現状です。今のところ、細々とやっている我が家のおうちプレーパークはそんな居場所だと思っていますが、住宅街では限界もあります。

今後、いろんな場所でそんな居場所を作っていけたらと思っています。

 

 

 

おうちプレーパークやってみようかな?って思う方へ。気を付けたいこと

プレーパークみたいに、おうちが子ども達のたまり場になっていく。おうちプレーパークは、そんなに難しいことではありません。ただ、自分の子供の友達が毎日のように遊びに来ているなら、既におうちプレーパークです。そこが居心地がいいから、子ども達は集まってきます。でも、毎日のように子供たちが集まると、困ることも出てきます。

ご近所さんとの関係

子ども達が毎日のように集まる場所というのは、子ども達にとって居心地がいい場所だから集まるのです。あれもダメ、これもダメと、あんまり口うるさく言われないとか、そこにはおうちの人がいて、温かく見守ってくれているから、なんだか安心できるとか。

そういう居場所になってくると、そこはもう、おうちプレーパークと言っていいのだと思います。基本、プレーパークとは、子どもがやりたいことを自分の責任で自由にやれる場所で、大人は最低限、危険がないかを見守っているだけ。ちょっと転んでケガしたとかは、絆創膏をペタンと張るぐらい。

木工ができるからプレーパークってことではなく、木工はあくまでも手段で、それがあると、子ども達が集中できるので、あまり大きな動きにならないという利点があるので、プレーパークに木工を持ってくることが多いのです。

公園など、広い場所でやるプレーパークと違って、そこはたいてい住宅街です。子どもがたくさん集まると、追いかけっこやかくれんぼなど、動きも声も大きくなるものです。お隣の敷地に入って走り回ることも少なくありません。

ご近所さんがいるわけで、放課後遊びに来た子供たちも、夕方6時近くなってくると、ご近所の方も仕事から帰ってきたり、買い物に出かけたり、車通りが多くなってくる時間帯。車が来ていないか、子ども達の動きに気を付けなければいけません。

ご近所さんに子どもがいて、一緒に遊ぶようになると、お互い様ということで、あまりトラブルになることは少ないのですが、子どもさんがいない、もしくは、もう大きくなってしまって、ご夫婦で日中は静かに過ごされたいとか、生まれたばかりの赤ちゃんがいて、子どもの騒ぐ声で起きてしまうから子ども達の遊び声が気になるとか、夜勤で日中は寝て過ごすので、子どもの騒ぐ声が気になって眠れないとか、病気療養中で、日中静かに過ごしたい、というような、様々な家庭がご近所さんに存在するものです。

自分の敷地内に入ってきてほしくないとか、子どもが走り回っていると、車を傷つけられそうでいやだとか、そんな方もいたりします。

子どもに寛大な人ばかりでないのが、住宅街で子どもを育てる難しさで、そういう方たちに、どう配慮していったらいいかも、考えていかなければいけません。

プレーパークをやっていて、クレームが来るのが、たいていそういうところからです。

それを、子どものことを何もわかっていないひどいクレーマーだと怒ることもできますが、それでは問題は解決しません。相手だって、周りの迷惑も考えないで非常識な人だと思っていると思うから。自分の正義と他人の正義は一緒ではないのです。

地域の人と、子ども達を見守り育てていきたいと思うなら、やはり、相手の立場になってみたうえで、そういう方々への最低限の配慮はしなければいけないのが現実です。

特に、住宅街の場合、仕事が終わって、人が帰ってくる時間帯は道路を走り回らないようにするとか、あんまり大声で長時間騒いでいる時なんかは、「もう少しボリューム下げてね」ってお願いすることもあります。

放課後くらいはまだいいけれど、これが夏休みになってくると、子ども達の騒ぐ声は一日中で、みんな窓を開けているので、さらに気をつかいます。

もし、ご近所さんからのそういうクレームが来たら、子ども達と話し合って、お約束を決めるといいでしょう。例えば、毎日じゃなくて曜日を決めるとか、土日はなしにするとか、遊べるときは自由なんだけども、人の敷地には入らないようにするとか、おうちの人がいないときは勝手に遊んじゃだめだとか。ご近所さんに会ったときは、ちゃんと挨拶をするとか、そういう、最低限のルールを。

もし、これから、子どもの居場所になりたいと思う方がいたら、そういうことも、頭の片隅に入れておいてください。トラブルになってからでは、とても大変ですので。

 

子どもの帰宅時間を守らせる

 

子ども達のたまり場になってくると、時間になってもなかなか帰らない子供が出てきます。「今何時?」って、聞いてきて、おうちの人との約束の時間になったからもう帰ると、すんなり帰る子もいれば、「うちはお母さん遅いから、7時までに帰ればいいんだ」って言って、なかなか帰ろうとしない子もいたりします。

外には、子ども達がいつでも時間を確認できるように、時計を置いてあります。子どもたちは、自分で時計を見て、自分の帰る時間を決めています。

それでも、学校で約束している時間があるので、その時間には帰りなさいと促しますが、それぞれの家庭の事情で、おうちに帰っても誰もいないからつまらないし、だから、ぎりぎりまで遊んで帰りたいという子供の気持ちも見え隠れするのです。

そんな子供たちを受け入れてあげたい気持ちもありますが、そこは心を鬼にして、「うちもご飯支度があるから、もう終わりだよ。また明日ね」って、帰してやります。

夕暮れ時の、ちょっぴり切ない時間帯です。

とにかく信じて温かい目で見守る

おうちプレーパークでは保険なんか掛けません。基本、自己責任で遊びます。子どもの友達が毎日遊びに来るのに、保険はかけませんよね。

もしもの時は、小学校なら、学校で入っている保険があって、それは帰宅してからの遊びについても保険が下りるようになっています。

骨折したとか、切って縫ったとか、そういう場合も、学校の保険からいくらか出ますので、それぞれの学校で、確認してみてください。

でも、そういう大きなけがは、見守っている中では今のところほとんど起きません。大きなけがをするときは、たいてい、見ていないときです。

自分のできる能力を上回ったことを、友達に「お前もやってみろよ」と言われたときとか、そんなときに起きがちです。

見守りさえしていれば、「自分で無理だと思ったらやらなくていいんだよ」って声をかけてあげることはできるし、例えば、木から飛び降りるなんていうときでも、木の下に危ないものはないか、危険を取り除いてあげることはできます。

友達がやっているのを見て、自分もやってみたい、って思うのは自然なことです。「おれなんか、こんなこともできるんだぜ!」って、自慢したくなるものです。それが原動力になって、できないことに挑戦して、できるようになるのも、仲間と遊ぶ良さなんだけど、そういう意味で、『危ないからダメ』って、何事もダメダメ言うのではなく、危険を回避する方法を声掛けすることも、時には必要です。

子供の成長を信じて、やってみたいを応援する。でも、明らかにこの子の今の体力では無理だな、と思ったら、声掛けしたり、手助けすることもあります。何度か手助けするうちに、自分一人でできるようになって、誇らしげに「見て見て~!!」っていうような場面にも出くわします。

どこまで手を貸さずに見守ってやれるか、ここが大人の我慢のしどころです。

 

 

森で遊ぶ~子どもとの森での遊び方

森で遊ぶと言っても、一人で連れて行っても、何していいかわからない。でも、みんなと一緒なら、「もう帰るの?まだ遊ぶ!」って、楽しくなってしまうもの。だれがどの子のママかわからないくらい、みんなで子どもたちを見守って、森の中にやさしい時間が流れます。今回はデイキャンプの様子を振り返りつつ、森での遊びを紹介していきます。

おいらせもりのようちえんでの森遊び

先日、おいらせもりのようちえんでのデイキャンプでした。カワヨグリーン牧場のキャンプ場で、森遊びの日です。

参加者さんは1歳から8歳までの子供たち。

キャンプ場には、ロープのブランコとハンモックをセット。

子ども達が集まってきたところで、うちにやってきたカイコの赤ちゃんを見てもらいました。

シルクの原材料になる絹糸を吐き出すカイコです。カワヨグリーン牧場には、この、カイコちゃんのえさになる桑の木がたくさんあります。みんなで、森を散策しながら、桑の木を見つけてみましょうと、お散歩に出発です。

さっそく、かわいいアマガエル発見です!

途中、ツタウルシに注意しつつ、タンポポ笛や、草笛しながらのんびり歩いていきます。

途中、木登りする子、

お花摘みする男子。女子力高い!

ツルリンドウがたくさん咲いていました。

もう一人、お花摘み男子!

手には、いろんなものを集めるためのビニール袋をそれぞれに渡してあります。

よもぎや、お花、桑の葉、いろんなものを摘んでは袋いっぱいに入れていきます。

オダマキのお花を見て、「レンコンみたい!」って。なるほど、ほんとだね。

笹笛は、結構難易度高いのですが、鳴りました!

笹笛くわえたヤンキー座りの男子(笑)!

チドメグサをぺったんこ。

シダの葉っぱを飛ばして、シダグライダー。なかなかよく飛びます。

カラマツの髄(芯)をぬいて、ふにゃふにゃになったのは、冠やブレスレットに。

ふにゃふにゃ~!!

オオバコ相撲してみたり、

カキドオシの群生です。

花の蜜を吸ってみると・・・

甘いかな?

甘い!

大きなフキの葉っぱがたくさんです!フキ取りに夢中です。

 

取ったフキで戦う子。

トトロみたい?

森の妖精(*^-^*)

「ママにフキをとって、持って行ってあげるんだ!」

「おうちでフキ食べようね!ママ!」

ここまで1時間半。ちびっこチームは暑さもあり、だんだん抱っこモードになってきたので、ちびっこチームは来た道を戻り、歩ける大きい子チームはそのままヤギとヒツジのところもで、もうひと歩き。

ちびっこチームは、「ママだっこ~」で、ママ頑張ります。行きはよいよい帰りは大変。

大きい子チームは、無事にシロヤギさんと、クロヤギさん、毛刈りを終えた羊たちのところまでぐるっと一回り。

二時間ほど歩いて、みんな、のどはカラカラ、おなかはぺっこぺこです。

お昼の後はのんびり原っぱで

もう、お腹ぺっこぺこで、のどもからから。戻ってきたらまずは水分補給!

そして、お昼ごはん!

今回は、おにぎり持参で、鍋はおいらせ町のTUBOカフェさんが作ってくださいました。先に戻ってきていたおチビさんたちと、作っていてくれた具だくさんのお鍋は、みんなモリモリ食べました。

おいしくて、おかわり三杯目!

こっからは、キャンプ場でのんびり過ごします。

お昼を食べていると、ふわふわと、綿毛が飛んできます。ドロヤナギの綿毛です。幻想的な風景です。

お腹が膨れた子供たちは、遊び出します。

スラックラインもつけてもらいました。

子どもが遊びだすと、誰も「ママ~」とは寄ってきません。のんびり片付けしながら、とってきたイタドリ笛を吹いてみます。

小さい子同士で、「か~し~て~」って、順番に乗っています。

100均素材で作ったミニロケットストーブで、マシュマロ焼きも。

焦がさないように・・・

小さな妹のために焼いてあげる、優しいお兄ちゃん。

焦げた!でもうまい!

私は、焦げたのが好き!

絵本を持ってきてくれた方が、絵本を読んでくれています。自然に集まる子供たち。優しい時間です。

私も挑戦!

ママに押さえてもらいながら、足が震える小鹿ちゃん。

子ども同士で、何やらやっています。

そうかとおもうと、なぜか始まるゾンビごっこ。シナリオ付きで、映画を作るんだそうです。

倒れているゾンビ。

ゾンビだぞ~!!

こちら、ちびっこさん同士、なんかいい感じです。

のんびりのんびり。

まだまだ遊びたいけど、お片付けの時間です。

見守る大人がいるなかで、大きな子から小さい子までみんなで遊ぶことの大切さ

こうしてたくさん歩いて、お腹ぺっこぺこになって、一日遊びつくした一日。きっと、帰りの車で、あっという間に眠りに落ちたことでしょう。

たまには、そうやって、晩御飯も食べず、お風呂にも入れないくらい、くったくたに遊んで寝落ちしちゃうような、そんな経験も、子ども達には宝物の時間です。

そして、大人にとっても、どれが誰の子かわからないくらい、誰かの子供を誰かのお母さんが見ていたり、たくさんの見守る大人の目があるから、のんびりできる時間にもなります。

子育ては、たくさんの人の手で育てるものだと言います。自分の子も、よその子も、関係なく、みんなで温かく子供たちを見守っている空間は、温かく、安心できる空間です。

小さい子が転んだら、近くにいる誰かが駆け寄って、「痛かったね~」って、抱っこしてくれる。

小さい子に、大きい子が手を貸してあげる。

そうやって、育ちあい、助け合う姿を、子ども達は見て、経験していくのです。

森や野原など、広い空間であれば、物の取り合いでケンカになることもほとんどなく、走り回って、大声で騒いでも、全く気にならない。

子どもが生き生きのびのびできる空間は、そんな空間です。

はぴちるは、『おいらせもりのようちえん』での、森遊びを担当しています。来月も、はぴちるによる森遊びがあります。来月は、キイチゴの実が食べられるかもしれませんね。

おいらせもりのようちえんのブログはこちらです。