自然のままに生きる

五月から、ほぼ毎朝、「世界が変わる学校」に出ています。

今日のテーマは「何をするために生まれてきたか」。

それぞれ、いろんな考え方があって、

「今、この瞬間に出会うため」とか

「幸せになるため」とか

「いろんな感情を味わうため」とか

「今、こうして雨の音を聞くために生まれた」

などなど、いろんな言葉が飛び交うのです。

正解はなくて、それぞれの中に答えはあるのだと思うのだけれど、

今の、私なりの考えは、「自然のままに生きるため」かなと。

この先、答えは変わるかもしれないけれど、今感じている私の答えです。

自然のままってどんな状態?

「自然のままに生きるため」と思ったのは、「雨の音を聞くために生まれた」という方の発言から。

ただただ雨の音に耳を傾けてると、自分が雨になったように感じる、そんな表現をして下さった方もいて、その言葉を聞いた時、季節外れであるけれど、雪の中を歩いていた自分を思い出したのです。

ふわふわと舞う雪降る夜に、天を仰ぎながら歩くと、雪が降ってきているのか、自分が天に昇っているのかわからなくなるような感覚を思い出したのです。

それは、不思議な感覚で、私が雪になったような、雪が私になったような、そんな感覚とも似ています。

その感覚を思い出したときに、私が自然の中に身を置いた時に感じる、さまざまな感覚を思い出していました。

風が頬をなでつけ、吹き抜けていく感覚。

木の葉が風に揺れて、ざわざわと枝を揺らす音。

森の中、あちこちで鳴きかわす鳥の声。

一筋のきれいな湧水が、いろんな流れと合流しながら大きな川の流れを作っていく様子。

森の中に息づく命。

川の中に息づく命。

自分も自然のいのちの一部であるという圧倒的な感覚。

 

自然は、そのまま命を育むもので、いのちそのものです。動物も植物も、子孫を残し、成長し続けます。

自然のままは、あるがまま。

余計な手をかけず、ただ生きる。そんな状態なのでしょうか。

 

囲われた子ども達

自然なままの状態では、動物も植物も人が手を加えることなく生きています。

 

一方、鉢植えの植物や、動物園の動物を考えたとき、囲った瞬間、お世話が必要になります。

エサをやり、水をやり、栄養を与えなければなりません。

でも、植物に水をあげすぎると、根腐れをおこします。動物にエサをやりすぎると、肥満になりすぎてしまいます。栄養が少ないと、うまく成長できません。

外から与えるものは、「ちょうどいい加減」が難しいのかもしれません。

 

でも、自然の状態の植物や動物たちは、自分で必要な水分をとり、必要なぶんだけの栄養をとります。それで、ちゃんと成長していくのです。

 

ここで、人間に置き換えて考えてみましょう。囲われた子供たちを想像してみてください。

 

まずは学校。

そこには、「こうあるべき」「みんな同じでなければならない」

「これをしてはいけない、あれをしてはいけない」という囲いがあります。

 

次に社会。

「人に迷惑をかけてはいけない」「迷惑をかけないように」という囲い。

 

家庭の中ですら、怪我をしないように、失敗しないように、安心安全の囲いがあります。

 

今の子ども達は、何重にもなった、たくさんの囲いの中にいます。囲いの中にいる子どもたちは、お世話されなければうまく育たなくなってきているのかもしれません。

でも、手をかけすぎたら根腐れをおこし、手をかけなさ過ぎたら愛情不足で心が枯れてしまいます。

ちょうどいい加減がわからずに、多くの親御さんは悩んでいるのかもしれません。

 

実は、大人も、囲いがないと不安になります。

プールで泳ぐのが好きでも、海で泳ぐと怖いと感じたり。

 

ただ、「思うようにやったらいいよ」「好きな事、やりたいことをやったらいいよ」と言われても、いざとなると何をしたらいいかわからなくなったり、そうするのはいいのはわかるけど、みんなと違うことをやるのは不安。人にどう思われるか不安。やったことないことやるのは怖いし、だったら、今のままがいい。みんなと同じでいいや。

 

私達も、長年、囲いの中にいたからです。

囲いの中は安心だった。安全だった。

こうすればこうなる、という事もある程度わかっている。予測がつく世界。

でも、その分冒険がない。チャレンジがない。ドキドキやワクワクがない。

海の真ん中に漕ぎ出してみたら、すばらしく新しい世界が広がってるかもしれないけど、未知の世界は怖いんですよね。

でも、囲いからでてみたら、意外と自由で心地いいかもしれません。

 

学校の中の「ねばならない」にしばられ、塾や習い事で自由な時間が無くなり、自分の好きなことが何かすら見つけられない子供たちは、死んだような眼をしています。

本来のキラキラした目の輝きが失われている子ども達にも時々出会います。

 

いのちの躍動を!

自然の中は、いのちの躍動にあふれています。

子ども達も、本来は、いのちの躍動感にあふれています。

いのちの躍動が何かと言えば、生きているということそのもの。

 

今朝、アゲハの幼虫が羽化しました。

それはそれは美しい蝶の姿になって、外の世界へ羽ばたいていきました。

自然の織り成す姿は美しい。

 

それこそ、いのちの躍動がそこにありました。

生まれてきたいのちそのものが躍動。

 

誰が教えたわけでもなく、誰が手を貸したわけでもなく、もくもくとエサを食べ、自分でさなぎになる瞬間を決めて、さなぎを作り、いのちが熟成したその瞬間、蝶になって生まれてくる。

いのちって、神秘的です。

桑の木だって、毎年ちゃんと実をならせ、子ども達を楽しませてくれる。

私は、この、いのちの躍動を感じたい。

だから、池の中の一滴の水の中の微生物にすら感動します。

顕微鏡の中の世界には、たくさんのいのちにあふれています。

私の願いは、

いのちあるものが、

いのちの躍動をもって生きて欲しい。

ただそれだけなのかもしれません。

 

自然なままに。

自然のままに。

 

 

 

いのちの使い方


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アフガニスタンで医師でありながら、現地の人とともに水路を作り、農業支援をしてきた中村哲さんが亡くなりました。とても残念なことです。

「平和を取り戻すためには水が必要」と、土木工学を独学で学び、自分たちの手で補修できるようにと、あえて人力による工法で砂漠まで長い長い年月をかけて水路を引きました。そして、さらに下流に村を作り、用水路の管理、補修、治水をその村の人々に託しました。

武器ではなく、つるはしでアフガニスタン人の暮らしを立て直すことに挑戦し続けました。

2008年に伊藤和也さんが銃撃されてなくなったのを機に、日本人スタッフの現地入りを制限し、一人、用水路づくりの指揮を執るため現場に立ち続けた中村さんの言葉をかみしめます。

「決して戦車や武器では解決しない」「必要なのは、水と食料だ」と中村さんは生前話していました。

「緑が戻ってきたのでここに一族で戻ってきます。お腹いっぱいになれば、みんな、戦争のことなど考えませんよ」そう話すアフガニスタンの人の言葉が心に残ります。

本当の平和とは、こういうことではないでしょうか。

武力では平和は手に入れられない。必要なのは水と、食料、そして緑の大地です。

いのちの天秤

先日、小学校でのお話し会で、楽しいお話しの後に、日野原重明さんの「明日をつくる十歳のきみへ~103歳のわたしから」という本の紹介をしました。

日野原さんは105歳で亡くなっていますが、103歳の時に出した本です。

いのちの授業でいつも子どもたちに伝えるのは、「いのちは、自分が使える時間」であるということ。

子どものうちは、自分の時間は自分のために使っていいのです。ご飯を食べるのは自分の体のためだし、勉強するのは、自分の頭のため。

でも、成長して大人になった時、自分の時間を、自分のためだけでなく、人のためにも使ってほしいと日野原さんは言います。

そして、10歳の君たちには、二つのことを知っておいて欲しい。

1つは「ゆるしの心を持つこと」と、
二つ目は「大人になったら、自分の時間を人のために使うこと」だと。

世界中で戦争はある、平和なはずの日本では自殺者が後を絶たない。学校や会社ではいじめがあり、どこかで争いごとが起こっている。

でも、この二つのことをできる人が増えたなら、世界から戦争はなくなるんじゃないかと言っています。

アフガニスタンで亡くなった中村さんも、2008年に日本人スタッフの伊藤和也さんが銃撃されてなくなった時に、こんなコメントをしていました。

「憤りと悲しみを友好と平和への意志に変え、今後も力を尽くすことを誓う」と。

まさに、「ゆるしの心を持つこと」と、「人のために自分の時間を使うこと」を全力でされてきた方だと思います。

争いは憎しみしか生まない。ゆるしは世界を動かす力がある、そう思います。中村さんは残念ながら志半ばで旅立たれましたが、その志は、多くの人の心に深く残っています。そういうやり方に、平和への道はつながっているのだと。

そして、日野原さんのお話しの中に、もう一つ、いのちの天秤のお話がありました。

日野原さん、子どもの頃に、お寺の住職さんなどに、閻魔様のお話を聞いていたそうです。

人は死ぬと、閻魔様の前に立たされます。その時、閻魔様に聞かれます。

「あなたは生きている間、自分のために使った時間が多いですか?人のために使った時間が多いですか?」と。

そして、時間を天秤にかけられるんだそうです。

自分のための時間が多い人は、そのまま地獄に落とされる、そんなお話しだったそうです。

日野原さんも、子ども心に、自分の時間を自分のためにばっかり時間を使っちゃいけないんだと思ったそうです。

日野原さんは、こんなことも言っています。

人のために科学の力を使ってほしいと。

科学を、戦争のための武器のために使うのではなく、人を助けるためのロボットを作ったり、人の助けになるために使ってほしいと。

3,4年生の子どもたちに、そんなお話をしてきました。お話しした子たちの中にもものづくりが好きな子たちが、たくさんいました。

この中から、そういう人の役に立つものを作る人が出てくれたらいいな~と思います。

皆さんのいのちの天秤は、どちらに傾いているでしょうか?

故郷で家族と毎日3度のメシを食べること

アフガニスタンで活動していた中村さん、初めは医師として医療活動をしていました。

人の命を助けるのが医師の務めなのに、大干ばつが起きたとき、救えなかった命がたくさんありました。

飢えによって亡くなったというよりも、水がないことで、不衛生な水を飲んで、赤痢や下痢によって亡くなっていったと言います。

何よりも、水と食料が必要なのだと、聴診器を置き、つるはしを片手に水路を作り、農地を作ることに尽力したのです。

現地の方々の願いは、『故郷で家族と毎日三度のメシを食べること』。

その願いは、世界に共通しているのかもしれない。

私達だって、そうじゃないでしょうか?

そういうひと時が、どれほど幸せなことでしょう。

中村さんが水路を作るにあたり、『自然をねじ伏せることではなく、自然とケンカしないこと』として、柳工法や蛇篭工法といった、昔ながらの日本の石積み工法や、江戸時代の技術としての斜め堰などを取り入れ、壊れても、現地の人が、自分たちの力で補修できるようにと考えられてあります。

自然にはあらがえない。だからこそ、自然と折り合いをつけて生きていく。そういう生き方も示してくれています。

 

争うよりも許すこと。

力でねじ伏せるより共存すること。

武器を持つより、信じあうこと。

それが、中村哲さんの生き方でもあり、日本人としての私たちの生き方なのではないでしょうか。

あらためて、いのちの使い方を考えさせられた、そんな出来事でした。

中村哲さんのご冥福をお祈りいたします。

最後に、ある記事の中にあった中村哲さんの言葉を添えたいと思います。

中村哲さんの言葉

「医師として1人1人を救うことは大いなる喜びだった。でも、灌漑事業で数千人を一気に助けられるのは存外の喜び。これ以上の幸せはない」

「実はアフガンでの活動に集中していて、自分の実の子どもが亡くなる瞬間に立ち会えなかった経験がある。でもその時も、自分のやっている事業によってアフガンの子どもたちの命が数千人救えているという実感があったので、それでいいと思えた」

「これからの時代、どんな人を育てていくべきか。誰か泣いている人がいたら、『どうして泣いているの?』と駆け寄ることができる気立ての良い子どもが増えてほしい」

「誰かに裏切られたと思っても、すべてを憎まないことが大切。その部分だけではなく、良い面もあると信じて、クヨクヨしないということが何よりも大切」

「ちょっと悪いことをした人がいても、それを罰しては駄目。それを見逃して、信じる。罰する以外の解決方法があると考え抜いて、諦めないことが大切。決めつけない『素直な心』を持とう」

「無理やりやってもダメ。悲壮感は十分な原動力にはならない。好きなことや、やめられないようなことを思い切ってやってほしい」

YouTubeで動画配信はじめました

講座では、ごく一部の人にしか伝えることができません。

私のブログは、想いがあるので、文章が長いです(笑)。

忙しい方は読むことすらしないかもしれません。

と、いうことで、試しに、YouTubeで動画配信してみることにしました。

とはいっても、初回は30分ちょっとと長めです。

家事の合間に、耳だけでイヤホンしながら聞いてもいいですし、隙間時間に聞いてくれればと思います。

これからも、ちょこちょこアップしていきたいな~と思うので、良かったら、チャンネル登録お願いいたします。

YouTube新藤幸子

幸せになる言葉


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言葉一つで、人生幸せにも不幸せにもなりえます。

同じ事象でも、発する言葉一つでとらえ方が変わってきます。

言葉って、とても大事です。幸せになる言葉ってどんな言葉でしょうか?

人に向かって発したネガティブな言葉は、実は、自分の耳が一番聞いています。脳は、人に向かって話した言葉か、自分に向けて話した言葉か主語を区別しません。

耳にした言葉で、言い換えるなら、発した言葉で私たちの頭の中の言葉は変わってくるのです。

普段接する子供たちの言葉がとても気になっているので、みなさんのご家庭でも気を付けてみて欲しいと思います。

言葉のシャワー

普段、よく言う口癖は何ですか?

最近の子ども達の口癖を聞いていると、

「サイテー」

「うざっ!」

「きもっ!」

「どうせやっても無駄」

「ムリムリ」

「めんどくさいからヤダ」

という言葉が多いように思います。

大人だって、

「疲れた」

「イライラする」

「めんどくさい」

なんて言葉をつい言ってしまいがちです。

実は、この口癖。よく使う言葉だから口癖なのですが、一番聞いているのは自分自身の耳です。

毎日のように、こういう言葉のシャワーを浴びていると、思考もどんどんネガティブになっていきます。

「どうせ・・・」

「だって・・・」

「でも・・・」

できない理由を探すのも、ネガティブ思考の人の特徴です。

思考そのものがマイナスなために、つい口から出てくる言葉もマイナスになってしまうのです。

 

思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから

言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから

行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから

習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから

性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから

というマザーテレサの言葉があります。

人が何かを見たり聞いたりした際に、その情報は快・不快が瞬時に判断され(思考して)、0.4秒後には言葉として出てきてしまいます。

生花を見たときに、

「わ~!きれいね~!お花があると、場が明るくなるよね」と言う人もいれば、

「生花って、枯れると処分するのが面倒よね」と言う人もいます。

お花自体にいいも悪いもないのに、お花を見た瞬間感じる感情は人それぞれです。その出来事をプラスとしてとらえるか、マイナスとしてとらえるかは、その人の思考によります。

思考を変えるのは、実は結構大変ですし、時間がかかります。想い癖を治すのはそう簡単なことではありません。

実は、主人は結婚前はとてもマイナス思考でした。

もともと若干マイナス思考ではありました。でも、職場でのパワハラと言いますか、毎日毎日「お前はダメなやつだ」と言われ続けていたせいもあり、ありえないぐらいのマイナス思考で、「俺なんて・・・」というのが口癖でした。

プロポーズの言葉でさえ、「いいの?俺と結婚したら不幸になるよ」でした。

今だから笑い話のネタですが、そんなプロポーズの仕方ってないですよね(笑)。

そうは言っても、私は彼に負けないぐらいのポジティブ思考の持ち主で、そんな言葉を気にも留めなかったので今があるわけですが。

そんな彼も、結婚してから職も変えて、マイナスの言葉のシャワーから逃れたことと、思考を変えようと努力してきたことで、マイナス思考もだいぶ薄らぎました。でも、努力だけでは、変わるまでにかなり時間を要しました。

ただ思考を変えようと努力することは、時間もかかるし、努力も必要です。でも、実は言葉なら、意識してすぐに変えることができます。

たくさん耳にする言葉が、たくさん口にする言葉が、プラスが多いか、マイナスが多いかで、思考も変わってきます。

つい口癖として出てくる言葉が、プラスの言葉になるように、プラスの言葉のシャワーを浴びましょう。

子ども達には、たくさんプラスの言葉のシャワーを浴びせましょう。

 

言葉で世界が変わる

私自身、口にする言葉で、見える世界が変わってくる経験をしました。

東日本大震災の後、反原発運動にも参加してきました。

あんな事故がありながらも、こんな危険なものを、処分法も決まっていないようなものを、日本全国に作り、再稼働させようとする。そんな政府に怒りも感じていたし、こんなことになってしまった悲しみもあった。そして、これから子供たちの未来はどうなっていくんだろうかと不安でいっぱいでした。

反原発運動に参加している人たちの多くは、同じ思いでした。

私達が行動しなければ、世界は変わらない。

今、できることをしなければ。

今、声をあげなければ。

全ては子供たちの未来のために。

そう思っていました。

金曜行動と言って、金曜の夕方に町を練り歩きました。

「原発反対!再稼働やめろ!」と言いながら。当時2歳の息子の手を引きながら。

ある日、金曜行動から帰ってきて、晩御飯の支度をしようと台所に立っていた時、2歳だった息子が、ソファの上で無邪気にぴょんぴょん飛び跳ねながら、「げんぱちゅはんた~い!」と言っていました。

その姿を見たとき、私はハッとしました。

何かが違うと。

私がこの子に伝えたいことは、「○○反対!」というような他人を批判するようなことではなかったはず。不安や怒りであふれた世界を、この子たちに見せたかったわけじゃない。

私がこの子に伝えたいのは

「あなたのいる世界は美しいよ」

「あなたのいる世界は優しいよ」

「人は優しいよ」

「あなたの住む世界はこんなにも素晴らしいよ」

ということだったはず。

 

そのことに気が付いてから、

反原発運動に参加するのはやめました。

もちろん、今もまだ運動されてる方は、子ども達の未来のためにと必死に活動してくれている方です。素晴らしい人たちです。

でも、私は違う方法で世界を変えていこうと心に決めました。

口に出す言葉は、人が聞いて幸せになる言葉を使おう。

ブログやFBで発信する情報は、人の役に立つ情報にしよう。そして、人が幸せを感じられるようなことを発信していこう。

不安をあおる情報を発信するのはやめよう。

そう思いました。

もちろん、真実を知ることは大事です。

でも、それよりも、幸せにフォーカスすることにしよう。どうしたら幸せに生きられるだろうか。どうしたら、子ども達にもっと幸せな世界を手渡してあげられるだろうか。そっちの方にベクトルを向けようと決めました。

そうし始めてから、つながる人が変わり始めました。私の周りは、そんな、人を幸せにすることを考えている人でいっぱいになりました。

誰かを批判することより、問題がある現実があるなら、変えるために自分には何ができるか?そう考えるようになって、私の思考も変わりました。

自分が口にする言葉を変えただけで、私の周りの世界は変わったのです。

もちろん、現実問題として原発問題は変わりません。でも、幸せに生きることをあきらめない人たちとつながることができました。

そういう人が一人でも増えたなら、世界を変えることも夢ではないんじゃないかと思うようになりました。

言葉一つで、思考が変わり、私の運命が変わった出来事でもありました。

あの時の、あの息子の言葉がなければ、私はまだ批判と不安と怒りの中にいたかもしれません。今のように、子どもを幸せにするための活動をしていなかったと思います。

子どもたちにもプラスの言葉を

結婚前、主人がものすごくマイナス思考だった話をしました。

あの時は、職場でマイナスの言葉を毎日浴びせられてきたからだと思うのです。

当時の自己肯定感はだいぶ低かったと思います。

大人であってもそうです。子どもならなおさらです。

 

マラソン記録会や運動会、部活の試合などで、我が子に対して、

「何やってるの!ほら、もっとこうしなさい!」

なんて声をかけてる保護者の方の声が耳に届いたりします。

我が子を応援してるんです。一生懸命。

他のママ達とのおしゃべりの間も、

「うちの子はこんなこともできなくて、あんなこともできなくて」というように、子どものできていないところをたくさん並べています。

でも、そんな子の話を聞くと、「ママが来るとうるさいから来てほしくない」と言うといいますます。

親は精一杯応援しているつもりだけど、その応援は、ただのダメ出しにしか聞こえません。友達やみんなの前で、大きな声でダメだしされてるんです。

「何やってるの!(そんなこともできないの?」

「もっとこうしなさい!(私の言う通りにしないからうまくいかないのよ)」

と言うように聞こえてしまいます。

もっと、子どもに信頼する言葉で応援できたなら、子どもはもっと頑張れるだろうにと思うのです。

自分自身もプラスの言葉がすっと出てくるように、プラスの言葉ををたくさん使うように意識しながらも、子どもたちにかける言葉にも、少し気を付けてみて欲しいのです。

「できるって信じてるよ」という気持ちで言葉を発する。

「宿題しなさい(言わないとやらないんだから!」と、

「何時にやるの?(自分でやれるのはわかってるんだけど)」では、

子どもを信頼しているかしていないかが言葉にあらわれてきます。

お手伝い頼むときも、

「早くこれやって頂戴!(言わなきゃやらないんだから)」っていうよりも、「これやってくれたらうれしいんだけど(やってくれること前提で)」の方が、やってもらった時に「ありがとう」「助かったよ」が言える。

子どもたちには、信じる言葉と、ありがとう、助かったよ、がんばったね、大好きだよ、いい考えだね、さすが!いい感じだね、かっこいい!すてきだね!のようなプラスな言葉のシャワーをたくさん浴びて欲しいな、って思います。

そしたらきっと、自己肯定感も上がるのではないでしょうか?

言葉を変えることは、意識するだけでできます。

いろんな育児本がたくさんあって、情報にあふれていて、何が正しい情報かわからないし、理想はそうなのはわかってるけど、できないから苦労してるのよね、って思うかもしれないけれど、いい言葉を使おう、プラスの言葉を使うようにしようって、意識するだけなら、それほど難しいことではないし、すぐにできることではないでしょうか。

つい、マイナスワードを言ってしまいがちだけど、マイナスワード使っちゃった!って思ったら、二倍のプラスの言葉をかけてあげたらいいと思うのです。

寝るときに、「大好き」、「本当にかわいいね」、「あなたのこういうところがいいと思うよ」って、子どものいいところを言いながら眠るとか、そうやっているうちに、子どもも、「ママのこういうところが大好き」なんて言ってくれたりして、いつしか、プラスの言葉が自然に出てくるようになりますよ。

言われてうれしい言葉を使う。感謝したい人の名前をたくさん書き出す。など、プラスの言葉を使う練習をしてみてください。

ハッピートーク

実は、今回のお話し、『ハッピートーク』(フロム・サーティ)でお伝えしていることの一部です。

私も、ハッピートークトレーナーでもあります。

ハッピートークトレーニングとは、話し方、コーチング、脳の働きなどを組み合わせたトレーニングで、毎日の実践により、なりたい自分に生まれ変わることができます。

もっと詳しく知りたい。

自分も話し上手になってコミュニケーション上手になりたい。

そんな方には、オンラインサロンもあります。

文化センターで毎月学ぶように、コツコツと発声練習をしたリ、話し方を学んだりする講座です。

興味のある方はこちらをご覧くださいね⇩

池崎晴美の話し方・オンラインサロン

zoomを使っておうちにいながら学ぶことができます。

はぴちる今後のイベント

【プレーパーク】

11/16(土)

11/30(土)

12/14(土)

12/21(土)

の13:00~16:30まで十和田市立ちとせ小学校の校庭にてプレーパークをします。とても寒いので、しっかり着込んで遊びに来てくださいね。

雨天中止です。おそらく学校のトイレが使えませんので、おうちで、または近くの薬王堂さんなどでトイレを済ませておいでください。

【自然育児サークルてくてく】

11/3(火)10:00~12:00 お弁当を食べたのち自由解散

東コミュニティセンターにて

外の芝生で落ち葉で遊びましょう♪

参加費:一家族一回500円

(雨天時、冬季、公民館を借りるためのお金です)

【1DAYキャンパスin五戸】

12/22(日)10:00~15:00五戸町立公民館にて

1DAYキャンパスのイベントがあります。

松延先生が来てくれて、地元の高校生などと一緒に実験や工作、子どもが楽しめるワークショップがあります。

私も「磁石の力でくるくるおもちゃ」作りのワークショップで出店します。

遊びに来てくださいね!

【お礼とお願い】

学校プレーパークに子どもたちにとおやつを寄付して下さる方、お米やジャガイモを届けて下さった方もいて、とてもありがたいです。

ありがとうございます。

はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、ほぼ自腹で賄っております。

活動費のお振込みも随時受け付けております。

今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

皆様からのご寄付をお待ちしております。

【ゆうちょ銀行】

記号18420 番号7138981

シンドウサチコ

【他行より】

店番848  番号07138981

 

Amazon欲しい物リストから購入して下さり、配送先をHappy Childrenに変更して応援いただく方法もあります。

 

【書籍もうすぐ販売終了します】

昨年11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでもまだ購入できます。どうぞ、手に取ってごらんください。

『悪ガキたちの秘密基地』

ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。

アマゾンで購入された方、よろしければ、読んだらレビューを書いていただけるとうれしいです。

皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。

そして、実は11月半ばで出版社との契約が切れますので、本を書店やオンラインショッピングで買うことができなくなります。

本をまだ読んでいないという方、ぜひ、今のうちにご購入いただければと思います。

 

 

 

 

 

子ども達の未来のために


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先日、E-Project 〜地球に社会に人にあなたにやさしくなるプロジェクト〜のイベントの一つとして、『子どもたちの未来に残したいもの、伝えたいこと~そのためにできることを考える』というオンライン講演をしました。SDGsのことも絡めてお話しさせていただきました。

初の夫婦でのオンライン講演でしたが、その中でお話ししたことの一部と、その中で紹介した商品などもシェアしたいと思います。

私達にできること

『子どもたちの未来に残したいこと、伝えたいこと』と言われたら、皆さんはどんなことを思い浮かべますか?

「豊かな自然環境」「きれいな海」「平和」「文化」など、様々あると思います。

そんな、残したいもの、伝えたいことのために、小さくてもいい、何かしら行動してみて欲しいのです。

例えば、うちの場合。

水環境をきれいにしたいと思うから、台所の排水に流す水は、できるだけきれいにしたいので、油やカレーなどの汚れたお皿は、ティッシュペーパーや捨てるような洋服をカットしたウェスでふき取ってから、竹布のキッチンクロスで流し洗いします。

竹布は、竹の繊維でできていて、竹は成長も早く、抗菌作用もあることから、環境負荷の少ない商品です。

竹布

ポートランドでは洗剤は各家庭手作り。排水口の下にシャケの赤ちゃんがいる
イメージを市民が持っている、というような話を聞いたことがあります。

我が家は、浄化槽なので、浄化槽の微生物が分解できる量だけを排水溝に流すイメージです。

味噌汁1杯排水溝に流すと、バケツ141杯分の水で薄めないと、魚が住める水に戻せないということです。

天ぷら油500mlを排水溝に流した場合、バケツ9900杯分の水で薄めなければなりません。

東京、大阪、中京圏の方へのアンケートで、油を流しから流さない人は49.9%だそうで、半数の方はそのまま廃油を流しに流しているとの調査結果にはびっくりです。

そして、お皿を拭くためのティッシュペーパーだって、一度使ってすぐ捨てちゃうものなのに、パルプ100%の物はいりません。我が家で使っているのは生協さんの牛乳パックのリサイクルティッシュ。

トイレットペーパーは共働学舎さんのトイレットペーパー。共働学舎さんのトイレットペーパーは、雑誌古紙100%で漂白剤も使っていません。何より、制作しているのが障がいを持っている方だということ。障がいを持っている方の雇用にもつながり、環境に優しい商品なのです。だから、皆さんにお勧めしたい。ロール数が多いので、何人かで割り勘で買ってシェアするのがおすすめです。

共働学舎

商品を選ぶときに、その商品を作る裏側にいる人のことを考えます。

私が大学生の時に、パプアニューギニアからマーロンさんという方が絵本を携えて青森にやってきました。

「私が13歳まで過ごした森は、自然豊かな森で、極楽鳥が飛び、クスクスやワラビもいっぱいの森でした。でも、ある日突然、日本の製紙会社の子会社がやってきて、見渡す限りの森を伐っていってしまった。」

「そうして植えられた成長の早いユーカリなどの木は、段ボールの中芯になりました。1分間に1本日本の港にやってくるパプア材のほとんどは、コンパネなどの合板となり、一度や二度使っただけで廃棄されていきました。」

と、とても悲し気に話していたのが心に残っています。

こちらのサイトも、ぜひのぞいてみて欲しい。↓

森の暮らしの記憶

絵本は、中古しか出回っていないようですが、少し大きいお子さんと一緒に読んでみて欲しい絵本です。

 

・その商品を作ることで、その裏側で泣いてる人はいないか。悲しんでいる人はいないか。

・その商品のせいで、住む場所を追いやられてしまっている野生動物はいないか。

そんなことも考えてみて欲しいのです。

それと同時に、使い捨てでないものを選ぶ。長く使えるものを選ぶ。頑張っていいものを作っている作り手を応援する、そういう買い物の仕方も必要です。

同じ商品があるなら、できるだけフェアトレードの物を買う、というのも意識したいところです。

きちんと、労働対価が生産者に支払われる仕組みがあれば、子どもが働かなくてもよくて、きちんと収入が得られることにより、子どもたちが学校へ行けるようにもなるのです。

そういう視点も、よりよい未来を残していくために必要になってくるのではないかと思うのです。フェアトレード認証マークも、いろいろあるので、参考にしてください。

ちなみに、我が家で時々買うのがウィンドファームのコーヒーです。ネットでも買えるので紹介しておきます。

フェアトレードコーヒー・ウィンドファーム

どんな小さな一歩でも、行動を起こしていくことで世界は変わっていくのではないかと思っています。

例えば、私が最近毎日投稿しているおにぎりアクションの写真。

おにぎりの写真をSNSで投稿すると、一投稿につきアジア、アフリカの子ども達の給食5食分に相当する100円が寄付される仕組みです。

FBでおにぎりアクションのことをシェアしたら、その投稿を136人の人がシェアしてくれました。

単純に計算して、シェアしてくれた方が一回おにぎりアクション投稿してくれたら、136×5=680食分の給食になる!私も今のところ21回投稿しているから、105食。足すと785食分にもなっている!!

一人で何回も投稿して下さってる方もいるから、きっと、800食分にはなっている!

一人のアクションはとても小さなことだけど、共感してくれた方がたくさん現れたら、それだけで大きな力になる。そう実感しています。

見ている世界から、見たい世界のために行動する

自然環境を守ろう。二酸化炭素を出さないようにしよう。貧困をなくそう。平等な世の中を。

誰もが少なからずそう思っています。

でも、一向に二酸化炭素の排出量は減らないし、環境は破壊されていく一方。

16歳のグレタさんが怒ってデモする気持ちもわかる。

18歳のエマ・リムさんが「No Future No Children」と言い、未来がないなら、子どもは持たないという運動まで始めたのも、胸が痛む。

こんな現実を作ってしまったのは私たち大人。子どもたちの未来にまでそのつけを負わせるなんて、私達はなんて取り返しのないことをしてしまったのだろうか。

でも、自分に何ができる?

経った私一人が車に乗らないように、省エネをしながらプラスチックバッグを断り、マイボトルを持っていたって、たかが知れてる。

産業に伴う二酸化炭素の排出は、そんなちょっとの努力ぐらいじゃどうにもならない。

何とかしなければと思うけれど、この経済の流れは止められない。

そんな風に感じてしまう時もあります。

子ども達に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

放射能で汚れた大地や、森、海の魚たち。

子ども達の未来は絶望的にすら思えてきます。

子どもの貧困はなくならないし、若者の自殺率は年々増えている。目の前の世界にある問題は山積みだし、自分一人の力じゃ変えられないと思ってしまうけれど、私はそんなことはないんじゃないかと思っています。

おにぎりアクションのように、自分が見たい世界のために、小さくてもいいから何か行動を起こすことで、世界は優しくなっていくように思うのです。

ハチドリの一滴のように。

そんなことやっても無駄だと言われようとも、「私は、私にできることをやっているだけ」

目の前には、安心できる遊び場のない子供たちや、貧困や、壊れていく自然環境や、ごみがたくさんの海など、いろんな問題が広がっていようとも、私は、それでも、子ども達の未来のために、自分にできることはないだろうかと動くのです。

自宅を開放して、子ども達の居場所を作った時、ご近所さんから子供の声がうるさいとクレームが来ました。だけど、私達は戦いたくはなかったので、どうすれば続けられるか、どうやったら子供たちの遊び場を守ってあげられるかを考えました。

子どもの声が響いても文句を言われないところ。

それなら学校だ!

ということで、学校に相談して、校庭を週に一回使わせてもらえることになり、学校の放課後プレーパークが始まったのです。

学校のプレーパークをやるようになったら、関わることができる子どもが、近所の子だけじゃなく、いろんな学年、いろんな地域の子ども達へと広がりました。

あのクレームがなければ、学校でプレーパークをやろうとは思わなかった。

一見悪いことのように思えることも、次のステップに移るために必要なことだったということもあるものです。

そういう意味で、クレームを言ってくれたご近所さんに感謝しています。

そして、それぞれ、自分の正義を持っていて、自分の正義と、相手の正義が同じであるとは限りません。お互い違う正義を振りかざしたところで、そこには対立しか生まれないし、そこには不満や怒りしか生まれません。

だから、戦わずに、どうやったら自分の見たい未来が見られるだろうかと考えるのです。そしてそのために行動するのです。

そうすることで、見える世界が変わってきます。

不安や不満を言っていても、何も変わらないのです。

見たい世界に向けて、自分の行動を変えるのです。

私は、子ども達に、

「この世界は美しいよ」

「この世界は素晴らしいところだよ」

「人は信頼できるよ」

「世界は愛に満ちているよ」

そんな未来を見せたいと思いました。そんな世界を残したいと思いました。

だから、口に出す言葉は、人が聞いて嬉しくなる言葉にしよう。

人の役に立つ情報を発信しよう。

見ていてHappyになるニュースをシェアしよう。

そう決めました。

そしたら、出会う人が変わってきました。

今、私の周りは愛にあふれた人ばかりです。

だから、まずは、目の前の人をHappyな気持ちにしよう。

笑顔でいよう。

人に優しくあろう。

自分にできることから、始めよう。

今後のプレーパーク

ちとせ小学校で週に一回やっていた水曜の放課後プレーパークは、11月からはいったんお休みです。

その代わり、冬休みまでの土曜日、大体隔週で土曜の午後の学校プレーパークをやることにしました。

11/2㈯,16㈯,30㈯

12/14㈯,21㈯

13:00~16:15まで、十和田市ちとせ小学校の校庭にて。雨天中止です。

 

【お礼とお願い】

先日のオンライン講演にて参加された皆様からの参加費のうち2000円をグッドネーバーズ・ジャパンに給食一か月分として寄付させていただきました。

また、残りの参加費は、Happy Childrenの活動費として使わせていただきます。

参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

また、学校プレーパークに子どもたちにとおやつを寄付して下さる方もいて、とてもありがたいです。

はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、ほぼ自腹で賄っております。

活動費のお振込みも随時受け付けております。

今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

皆様からのご寄付をお待ちしております。

【ゆうちょ銀行】

記号18420 番号7138981

シンドウサチコ

【他行より】

店番848  番号07138981

 

Amazon欲しい物リストから購入して下さり、配送先をHappy Childrenに変更して応援いただく方法もあります。

 

【書籍もうすぐ販売終了します】

昨年11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでもまだ購入できます。どうぞ、手に取ってごらんください。

『悪ガキたちの秘密基地』

ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。

アマゾンで購入された方、よろしければ、読んだらレビューを書いていただけるとうれしいです。

皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。

そして、実は11月半ばで出版社との契約が切れますので、本を書店やオンラインショッピングで買うことができなくなります。

本をまだ読んでいないという方、ぜひ、今のうちにご購入いただければと思います。

 

 

 

 

 

 

居心地のいい居場所


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家には、平日、休日を問わず、子ども達がやってくる。と、言っても、毎日来るわけでもないし、しばらく誰も来ない日もある。

いつ来るのか、いつ来ないのかは予測不可能で、いつもとつぜんやってきます。

でも、来ると、帰りたがらない子も結構います。

「だって、ここ、居心地がいいんだもん」

というのが子供たちの来る理由のようです。

居心地の良さ

うちに来る子ども達によく言われるのが、「ここは居心地がいい」という言葉。

うちに居心地の良さを感じるのは、私はほとんど怒らないし、子どもが「おやつ作って~!」っていうようなこと言っても、「いいよ」って、作ってあげるし、「一緒にゲームしよう!」って言えば、手が空いてたらいっしょにやるし、子ども達のわがままも、だいたいは聞いてあげているから、というのもあります。(できないことはできない、嫌なことはヤダって言いますけどね)

可能な限り、子ども達を受け入れています。

こんな、だらだら寝っ転がってテレビ見ながらスルメかじってたって、怒りませんよ。

休日、旦那がいるときも同じです。

旦那と私はケンカはしないし、穏やかに話してるし、「雨降ってるから、乗せてって」みたいなことも、私は面倒だからそういうことはあんまりしないんだけど、「お父さん優しいから、お父さんに頼んでみて」って言うと、旦那はオッケーしてくれます。

休日、鍵がなくて家に入れないとか、お昼ご飯食べてないとか、そういう子も、「うちで待って、後で電話してみたら?」「一緒にご飯食べるか?」って、受け入れます。

だから、子ども達にとっては、わがまま言えて、ケンカがなくって、穏やかなこのうちが、きっと居心地がいいと感じるんだと思います。

男の子では、クレープ作ってほしいといえば、作ってくれるから、クレープ食べたくて来てる子もいました。今年は、6月からクレープブームがあって、庭でとれたサクランボをジャムにしたいという子供たちの声から、「じゃあ、クレープに、作ったジャムぬって食べてみようか」っていうのから、クレープのリクエストが出るようになりました。

クレープの材料がないときに、畑からとったじゃがいもがいっぱいあったから、素揚げにしてあげたら、これも、何回かリクエストが続きました。

食べたいといったものを作ってくれるって、子どもにとってはとてもうれしいことのようです。

アイスクレープのブームの次はホットケーキブームもあって。でも、初めてさんを連れて常連さんが来るときなんか、「新藤さんの料理おいしいんだよ♪」って言ってくれるのもまたうれしい。

一緒にピザ生地こねて、ピザ焼いたことも。

みんなでワイワイ食卓囲んで、誰が一枚多いだの、誰がまだ一枚しか食ってないだの、余ったのどうする?じゃんけんするか?とか、そういうのも楽しい。

作ってると、台所にやってきて、「手伝いたい!」って子もいれば、においかいで、ちょっぴりつまみ食いしていく子とか、「できたら教えてね~!」って、遊びに夢中の子とか、「いいな~。うち、こんなの作ってくれないもん」ってぽろりとこぼす子も。

いろんな子がいて、でも、みんな、我が子のようで、それぞれくつろいでいく。

そんな場所になっているようです。

居心地の悪さ

「居心地がいい」という言葉の裏には、それぞれの家庭の中での「居心地の悪さ」が見え隠れします。

「100点取らないとお母さんに怒られる」

「お父さんとお母さん、いっつもケンカしてる」

「妹ばっかりかわいがって、私はいっつも怒られる」

「ゲームばっかやってると、めちゃくちゃ怒られる」

「一緒に遊んでなんてくれない」

とか、『怒られる』『常にケンカがある』という状態があることが多いようです。

大人だって、いつも怒られるところには行きたくないし、悪口ばっかり言いあってるような場所は、居心地が悪いと感じますよね?

怒っている人のそばには行きたくないですよね?

子どもなら、なおさらそうです。

そして、子どもだから、そういう場所から、自分の意思で距離を置くのが難しいと思うのです。

親から怒られる。逃げたいけど、逃げ場がない。怒りが収まるのを待つしかない。いうこと聞くしかない。

そうやって、怒られないように、怒られないように、そこにエネルギーを使っている子もいます。

家庭の中が、子どもにとって、居心地のいい場所であるように。

笑いあふれる楽しい家庭であるように。

少しぐらいのわがままを、笑って許してくれる、そんな家庭でありますように。

全ての子どもが、愛を感じて生きられますように。

そう願わずにいられません。

今後のプレーパーク

我が家のおうちプレーパークは、水曜以外の放課後は、だいたいいつでもあいています。週末も、予定のないときは、子ども達を受け入れています。

小学生だけじゃなく、だれでも、来てみたいと思ったら来れる場所です。中学生でも、何もないのに来にくければ、勉強を教えることもできます(社会だけは苦手なのですが…)。

ちょっと来てみたいと思った方は、まずはお問い合わせくださいね。

その他、プレーパークは誰でも来ていい場所です。

 

★ちとせ小学校放課後プレーパーク・・・毎週水曜(10月末まで)

だいたい15:00~17:45まで。雨天中止

★9/21(土)三内丸山JOMO ROCKにてプレーパーク(こもも×はぴちる)

10:00~16:00

★10/6㈰10:00~14:30

八戸マチニワでプレーパーク。
はぴちる×1park(差波ゼミ)の学生さんたちとコラボプレーパークになります。

★10/19(土)十和田市若葉公園プレーパーク・雨天中止

10:00~15:00

 

また、いつも頑張ってるママがホッとできるイベントにHappy Cloverとして出店します。

当日はあぼプレがイベントブースの一角でプレーパークやってくれます♪

★9/29(日)10:00~16:00 秋のはっぴぃわ~く♪

イオン下田・二階イオンホールにて

各体験時間30分

耳つぼジュエリー・・・1000円

プチ誕生日体質鑑定・・・1500円

コーチング体験・・・1500円

その他、Happy Childrenのパネル展示もあります。

 

【寄付のお願い】

はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、ほぼ自腹で賄っております。(ときおり、みんなで食べてねと、差し入れ下さる方もいて、とてもありがたいです)

活動費のお振込みも随時受け付けております。

今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

今年買ったばかりのハンモックも、子ども達の激しい使い方に、早くもやぶれてしまいました。何とか縫って、補修しながら使っています。

皆様からのご寄付をお待ちしております。

【ゆうちょ銀行】

記号18420 番号7138981

シンドウサチコ

【他行より】

店番848  番号07138981

 

Amazon欲しい物リストから購入して下さり、配送先をHappy Childrenに変更して応援いただく方法もあります。

昨年11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでも購入もできます。どうぞ、手に取ってごらんください。

ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。

アマゾンで購入された方、よろしければ、読んだらレビューを書いていただけるとうれしいです。

皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。

『悪ガキたちの秘密基地』

 

 

 

 

 

子ども時代の遊びをあなどるなかれ


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七夕の日、愛知県でプレーパークや、森のようちえんや、児童館の館長さんなどやっている、ガクちゃんエミちゃん夫妻が、はるばる青森までやってきてくれました。こももさんで企画してくれたプレーリーダー研修の一講座としてきてくれたガクちゃんエミちゃん。

子ども達の幸せを願う想いは一緒で、本当に素敵なご夫婦でした。

そんなガクちゃんエミちゃんの子どもの遊びのお話しの中から、共感したお話しを織り交ぜながら、子どもにとって大切な事、私たちが日々子供たちと関わる中で感じている、『子ども時代の遊び』について書きたいと思います。

「良かれと思って」様々なことが子どもの自ら育つ力を奪ってる!?

このブログの中でも何度も言うことですが、最近の子ども達の忙しさは、私達の子どもの頃に比べてけた違いです。塾に、習い事、部活など、本当に多忙な子供たち。

平日の放課後、友達と遊ぼうにも、遊べる友達がいない。

塾と習い事の合間の30分だけしか遊べないとか、スケジュールで埋め尽くされた子供たちの放課後は、珍しいことではなくなってしまいました。

部活動としての野球ではなく、遊びとして野球がしたくても、遊ぶ場所もないし、それだけの人数が集められない。

ドラえもんの中で、ジャイアンが「のび太!野球に入れてやるから来い!」なんて言って、空き地でみんなで野球ができるなんて、そんなことはもうなかなかできない時代です。

スイミングやピアノにバイオリン、習字やそろばん、華道や茶道、踊りなどの文化的なものまで、子どもの習い事はたくさんあります。

野球やサッカー、バスケットボールにハンドボール、体操教室、レスリングや空手や少林寺、ダンス教室にバレエなどなど、スポーツも様々。

子どもがやりたいと言ってやっているものもあれば、親が、これやっといたらいいんじゃない?という感じでやっている習い事まで、親が良かれと思ってやっている習い事の数々。そのすべてが悪いと言っているわけではないのだけれど、子どもが本当に好きでやめたくない、どうしても続けたい、というならいいのです。

大人は、習い事を続けることにも、結果や効果を求めがちです。例えば子どもが習い事を辞めたいといった時でも、やり抜く力がつかないからやめさせないほうがいいんじゃないかとか、すぐあきらめちゃう子になっちゃうんじゃないかとか、そんなことでやめさせないこともあるようです。

遊びに関しても結果を求めることもあり、将棋史上最年少プロ棋士 藤井聡太さんの直観力を育てた積木・立体パズル、キュロポが紹介されたときには、キュロポがある児童館で、「これがあのキュロポよ。せっかく来たんだから遊びなさい。」と、言わんばかりの保護者が来られたとか。

でも、子供にとっての遊びとは、こんないいことがあるから遊ぶ、というようなものではありませんよね。

遊ぶときの過程が大事なことで、無駄なことや、失敗も繰り返しながら、試行錯誤して、結果、自分がはじめ考えてた遊びじゃなくなってたって全然かまわなくって、どんなくだらないと思えることでも、それでも、「あ~!面白かった~!!」って言えるもので、子どもの内面から湧き上がるやりたい思いが表現される、それが、子どもにとっての遊ぶことなのです。

そこに、意味づけすることは本来は意味のないことです。

私達が関わってきた子供たちの中でも、例えば、昔の子ども達は誰でもできていたような、クローバーの花冠作りができない小学生がたくさんいるのですが、伝承遊びが親から子に伝えられていない、ということもあるけれど、そもそも、親も子供も、草っぱらに座り込んでクローバーの花冠を悠長に作っている時間が、そもそもないのではないかと気づきました。

ほんとは、暇が子どもの遊びを生み出すんです。

大人が良かれと思って、子どもに用意した様々なことは、実は子供が、自ら遊んで育つ力を奪ってるってこともあるのではないでしょうか?

今の子供たちが遊べなくなっているのは、遊べないんじゃない。

本来、遊ぶ力は持っているけれど、時間、空間、仲間の3間がないから遊べない。ただそれだけなのではないかと思うのです。

先日、近所で不審者が出たということで、帰りに様子見がてら子どもを迎えに行ってみました(普段は迎えに行ったりなんてしないんですけど)。

息子と、うちに良く来る友達は、車通りが少ない道路とはいえ、まあ、あっちの田んぼにオタマジャクシがいたとか、こっちの田んぼはどうだとか、道路を横切り右に左に、縦横無尽です。

そして、それと対照的に、きちっと右側に寄って、列をなして歩く子供たちがほとんどでした。

これは、帰りが遅くなるわけだと納得しました。

これ、本来は学校帰り、寄り道してはいけません。田んぼでいたずらしてはいけません。というのが学校の決まり。

でも、自分の子どもの頃のことを思うと、こういうより道は当たり前で、毎日遊びながら帰ったし、ともすると、帰りのお団子屋さんでお団子ひと串友達とお小遣い出し合って買い食いしたりなんてこともしてたわけで、こんな子ども達を怒ることは、私にはできません。

むしろ、ああ、この子達は遊べる子ども達だな~って、ちょっぴり安心してしまうのです(安心してはいけないのかもしれませんが)。

もう一度言います。今も昔も、子ども達には遊ぶ力はあるのです。奪っているのは、大人であり、社会ではないのでしょうか?

子どもはそもそも危なくて、汚くて、うるさいもの

子どもはそもそも、危ないことをするし、汚くて、うるさいものです。

ハイハイしだすと、いろんなものを口に入れるし、つかまり立ちできるようになると、机の上の物を片っ端から口に入れたり投げたり、気が付けば階段上ってたり、炊飯器に入ってたり、台所に来ては包丁に手を伸ばし、歩けるようになったらなったで、ちょっと目を話すと水たまりに入るし、泥だらけになるし、食べ物も手づかみするし、興奮するとキャーキャー言うし、大声で泣くし、小学生になったら、キャーキャー言いながらどたばた走り回るし。

でも、どれも子供そのもので、子どもって、そもそもそういうものです。

大人が考えもつかないような遊びを考える天才だし、そんなこと?!って思えるようなことに熱中してみたり。

でも、それが本来の子どもの姿です。

高い所からジャンプしてみたいとか、自分の限界に挑戦するようなこともします。その過程で、本当に危ないこともあるのだけれど、命の危険がない限りは、そういう子供らしさをそのままに受け入れてあげたい。

台所の上に置いてある包丁に手を伸ばしたら、それはもう、命の危険があるので止めます。包丁は、子供の手の届くところには置きません。その代わり、お母さんの言うことがわかるようになってくるころから、一緒についてあげて、キュウリや、バナナ、トマトなど、切りやすいものを一緒に手を添えながら切ることはできます。

何が危険で、何が危険じゃないか、それは、そばにいる大人が見ている必要はありますが、何でもかんでも危ないからさせない、失敗しないように手を貸してしまうのは、挑戦するチャンスを奪っていることにもなります。

子どもは、遊びの中で、いろんなことを試しているのです。

先日も、『自然育児サークルてくてく』で、(長靴じゃないから)水たまりに入らないようにパパに言われてた2歳児さん。パパがいなくなったスキに、水たまりに入っちゃいました。

でも、その、嬉しそうな事。

ちゃんと、パパの方を確かめ、いたずらぽく確信犯的に(笑)。

押すなと言われれば押したくなる、ダチョウ倶楽部のように、やるなということほどやりたくなる。のぞくなと言われればのぞきたくなる。

どうも人間は、禁止されたことはやりたくなってしまう生き物のようです。

だから、そもそも、子どもってそういうものだよね。

自分もそうだったしね。

って、思えたなら、もっと子どもの危険で汚くてうるさいところに、寛容になれるんじゃないのかな?って思います。

『公園では大きな声は出してはいけません』なんて、子どもにはそもそも無理です。それは、ここで遊ぶなというのと同じこと。

それでは子どもの行き場がなくなってしまいます。ゲームして過ごすより他ないじゃないですか。

この話をしていたら思い出したのがはたこうしろうさんの『にちようびの森』。

大人の都合で子供らしさを奪っていないだろうかと、せつなくなっちゃう絵本です。

そういえば、ガクちゃんエミちゃんの話の中で、ペットボトルをつないでいかだを作った子どもの話があったのですが、うちにも似たようなことがありました。

これ、中学生になった悪ガキたちです。

ふらっとやってきたと思ったら、「ペットボトルちょうだい!あるだけ出して!」「ガムテープもちょうだい!」というので、出してやったら、その辺にあった板使って、何やら作り始め、「できた!」と言っては水路に走っていきました。何かと思えば、やはりいかだでした。座ってみるものの、沈んでしまいます。浮力が足りない。

ということで、戻って、ペットボトルを増やしたり、いろいろ試します。

最後は、ちょっぴり浮いて、流れに乗れたらしいのですが、何せ流れていますから、板につかまっています。

つかまったまま流されるものだから、指があちこちにこすれたらしく、結局血だらけになって戻ってきました。

大人からすると、バッカだな~!って思えることでも、彼らにとってはもう、ワクワクが止まらないわけです。うまく流れていく自分しか想像できない。

結局、一人が血だらけになったところで、終了したわけですが、こうやって遊びって生み出されていくもんなんだな~って思うのです。

子ども達よあほみたいに遊べ

以前、「あほみたいに遊んでごめんなさい」と書き残して死んでしまった女の子の事件があったときに書いた記事があるので、よかったら、以前の記事もご覧ください。

子ども達よ、あほみたいに遊べ

どうか、子ども達があほみたいに遊ぶのを、温かい目で見守ってあげて下さい。

子どものやることは、大人の想像できる範囲を上回ってきます。

それを楽しんで欲しい。

楽しめるようになったら、こんなに面白いことはないです。

悪ガキたちの様々な悪さも、今となっては笑えます。

意味もなく、体に砂を塗りたくるだけの遊びもします。

おしりで滑るだけが段ボール滑りじゃない。立ち乗り。転がり。いかに変な滑り方で滑るか?遊びはどんどん発展していきます。

自分でバケツの水をかぶるなんて、バカなこともしたくなるものです。

泥団子だって、作ったら投げたくなっちゃうものです。

雨が降れば、わざと濡れたくなるものです。

穴掘って、秘密基地を作ってみたくなるものです。

でも、穴の中には蚊が集まりやすいので、みんな、蚊に刺されて、かゆいかゆい言っています。

こんなあほみたいに遊べる子ども時代を、どの子にも、たっぷり味わって、遊びつくして欲しいです。

子どもの育ちのために

もうひとつ、森のようちえんをやっているエミちゃんのお話しの中で、自然の中で遊ぶことについてもお話がありました。

児童精神科医の故佐々木正美先生も、室内と外では、雲泥の差だとおっしゃっていたと。

そこには季節の移ろいがあり、昨日つぼみだったのに今日は花が咲く。花にチョウやハチが集まる。風が吹き、雨が降り、花が散る。そういう季節の変化がある自然は、それだけで子どもの五感を刺激します。アリやテントウムシ、バッタやチョウ。子どもたちの興味を引く動く虫たちもいっぱい。水や泥、砂、木の肌触り。自然に勝る教材はありません。

大人だって、子育てで、辛くなっちゃったときでも、外にいる方が、家の中で子どもと二人っきりでいるより、ずっと楽なのです。

それは、やっぱり自然の持つ力が大きいのです。自然の中にいると、子どもを怒ることが少なくなります。

それに加えて、一緒に遊べるお友達なんかがいたら、実はもっともっと子育てが楽になるのです。子ども同士で遊び合い、時にはケンカもするけれど、そこから学ぶことは大きいはず。ケンカも一人じゃできません。相手があってこそ。

一人で家に子どもと二人きりでこもっているより、たとえ子ども同士ケンカしたとしても、外で子ども同士が遊ぶのを見守っている方が、ずっとず~っと、お母さんにとっては楽なのです。

幼児期、大人は、自然と子どもをつなぐ人であり、子供同士をつなぐ人でもあります。「ここにこんな面白いものがあるね」と、気づかせてあげることもあるだろうし、子どもが見つけた面白いもの、きれいなもの、不思議なものに寄り添い、共感してくれる存在でもあります。

時には、善悪や、危険を教えたり、季節の行事を一緒に楽しみながら伝え、道具の使い方を教えることもあるでしょう。

子どもを見守るとは、ただ見ているだけの放任とは違います。

まなざしを向けている、ということです。予測される危険を取り除くことも必要だし、体調や気持ちの変化を見守り、対応することも必要です。

子どもがケンカしたときも、とめたくなっちゃうけれど、親御さん同士、「見守ってみようか?」と、お互い声がけできるなら、ケンカさせてみるのもいいでしょう。

大人はつい、ジャッジしたくなり、あやまらせたり、解決しようとしたりしたくなってしまうけれど、必要なのは見守ること(固いものでたたいたり、ひっくり返ったときにテーブルや石や、固いものがそばにないかとか、予測される危険は取り除きつつ)。ケンカの後に、子どもの気持ちを代弁してあげたり、抱っこしてお話を聞いてあげたり、気持ちに寄り添うだけでいい。それだけで子ども達はまた、何事もなかったかのように遊び始めるのです。

すぐに手を出さず、子どもを信じる勇気も必要です。

たまには、子ども連れてお母さん同士でおしゃべりする時間も

そして、今回のエミちゃんのお話しで、一番子育て中のママさんたちの心をわしづかみしたのは、このお話し。

安く借りられる施設で、子育て中のお母さん同士集まってのお泊り会!

子ども達は、日中は子供同士へとへとになるまで走り回って遊んで、食事は持ち寄ったり、準備も片付けも楽なものにして、とにかく子ども達はバタンキューで眠れるようにしてあげて、子どもが寝静まったら、お母さん同士集まって、夜通しおしゃべり!

会場の母たち、みんな、これやりたい!!って。

そういえば、私も、上の子たちの時やってたな~って思いだしました。

お母さんがいっぱいいるから、ほんと楽なんですよね。

家族ぐるみで毎年スキー合宿行ったり、キャンプしたり。子ども達は好き勝手に遊んでいる中、母たちはおしゃべりしてたり。

父たちがビール片手に台所に立って料理したり。

子ども達を寝かせる前にお話読んだり。

赤ん坊のお世話を、いろんなお兄ちゃんお姉ちゃんがしてくれたり。

ちなみにこの赤ん坊は、うちの末っ子五か月の頃。

抱っこしてるのは、あの、大絵描きのすみれお姉さん。

夜の母たちの団らんの写真は、残っていませんでしたが、本当に、こういうのが楽しかったな~。

子ども達も毎年泊りに行くのが楽しかったし、母たちも、すごく楽しかったんですよね~。

夜、母だけの女子トークができるのもいいけど、家族ぐるみで、父たちが飲みながら語らいあうのもなかなか楽しそうでしたよ。夜な夜な、父母混ざってカードゲームして遊んだこともあったし、とにかく楽しかったな~。

こういうの、毎年やるといいですよ♪大きくなった今でも、子ども達、あの頃楽しかったな~。またあんな風に合宿したいな~って話しています。

はぴちる今後の予定

★7/14~15 川遊び&ホタルキャンプ(募集締め切り)

★7/20㈯10:00~15:00

若葉公園プレーパーク

★8/16(金) 田子プレーパーク 

田子タプコピアンプラザ・14:00~18:00

★その他毎週水曜の放課後は、学校プレーパーク!

15:00~17:45までちとせ小学校校庭にて

※雨天中止

夏休み中は、8/14のみお休みで、毎週水曜13:00~17:45:まで開催します。

 

友だち追加

はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、自腹で賄っております。

活動費のお振込みも随時受け付けております。

今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

【ゆうちょ銀行】

記号18420 番号07138981

シンドウサチコ


11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでも購入もできます。どうぞ、手に取ってごらんください。

ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。

アマゾンで購入された方、よろしければ、読んだらレビューを書いていただけるとうれしいです。

皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。

『悪ガキたちの秘密基地』

 

 

やりたいことを選択できる幸せ


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プレーパークや、放課後の子ども達の居場所をしていると、本当に子どもたちは自由で、生き生きしています。

外で遊んでいたかと思うと、宿題する子もいるし、家の中で本を読みたい子もいれば、ただただおしゃべりしたい子もいる。

どの子も、にこやかで、心穏やかで、何より楽しそうです。

それは、安心できる場所があることと、自分でなにをするか、自分で選択しているからではないかと思うのです。

自分でやりたいことを選択できるのは、幸せなことだと思うのです。

やろうと思ってたのに

子どもに、「宿題やったの?」「片付けなさい」って言うと、「今やろうとおもってたのに!」「言われるとやる気なくなるんだよね」って言われること、ありませんか?もしくは、自分が子供のころいった記憶はありませんか?

自分でやろうと思っててやるのは、主体は自分にあり、責任も自分にあります。

でも、人に言われてからやるのは、主体は相手にあって、責任も相手に押し付けてしまいがちです。

例えば、宿題を終わらせられなかったから、朝早く起きて宿題やることだってできる。ちょっと早く学校に行って、学校でやるっていうのもぎりぎりありだと思う。できずに先生に怒られたとしても、休み時間に頑張って終わらせたら、それで済むかもしれない。自分が、どこで頑張るかを決めたらそれでいい。

家に遊びにくる子たちの中に、必ず宿題を持ってくる子がいます。

遊んでる途中でも、「おれ、5時になったら宿題する!」って、宿題し始めるんです。家に帰ってから宿題してもいいんじゃない?って、言ってみたんだけど、「家に帰ったら、ゲームしたいから」という返事。

なるほど、そういうことか。

でも、この子は、遊ぶ時間と、ゲームする時間、宿題する時間を、自分の中で決めているんです。

うちの息子は、6時まではめいいっぱい遊んで、ご飯の支度ができるまでの時間で宿題をやるって決めてるみたいです。たま~に、「宿題学校に置いてきちゃった!」って時も、「早く学校行ってやる!」って、頑張って早く支度して学校に行くこともあります。

それも、自分で決めたことだから、誰に文句言うでもなく、自分でただ頑張るだけです。

これが、中学校ぐらいになると、反抗期もあって、「勉強したの?」「ゲームばっかりやってないで勉強しなさい」なんて言っても、まったく言うことを聞かないばかりか、うるさがられて終わりです。

言っても勉強しないなら、言わなくたって同じです。

口うるさく言って親子関係が悪くなるぐらいなら、言わないほうがいい。

成績が落ちたとしても、自己責任です。

苦労させたくないと思うのが親心だけど、やらなきゃ!って、やる気スイッチが入らないうちは、何を言ってもやりません。その、やる気スイッチが、どこにあるかは、親にはとんとわからないのですが・・・。

信じるより他ありません。

毎日残業?

今の親御さんたちは、とにかく忙しいです。

子どもだけで家に置いておくのも不安だから、習い事で子どもの時間を埋めてしまっている家庭も多くあります。

月曜と木曜はそろばん、火曜はピアノ、水曜はスイミングと学習塾、金曜は英語塾、土曜はサッカーのクラブチーム、なんていう子も少なくありません。

本人がやりたくてやっているのならいいのですが、そうでない場合は、子ども達の自由な時間を奪っているだけではないのかな、と思うのです。

習い事や塾に忙しい子供たちは、毎日学校が終わった後に残業しなさいと言われているようなものだという話を聞いたことがあります。

よっしゃぁ!学校終わった~!今日はどこで誰と遊ぼうか?

この前の続きをやろう!

って、ワクワクした放課後が、本来の子ども達の姿だと思うのです。

放課後だけが楽しみで、早く学校終わらないかとそわそわしている。

放課後プレーパークに来ている子なんて、みんなそうです。

水曜は早く帰れる日だから、たっぷり遊ぶ時間がある!

一分でも一秒でも長く遊びたい。

雨予報なんてなったら、てるてる坊主作って、「どうか雨が降りませんように!」と、お祈りします。

本来の子どもは、遊びたくて仕方がないものです。それは、今も昔も変わらないんです。長いこと子ども達を見ていて思います。変わらないのです。

遊ぶ環境がない。遊ぶ時間がない。遊ぶ仲間がいない。だからしかたなく、習い事で時間をつぶしているのではないでしょうか。

子ども達は、遊ぶのが楽しみで仕方ない。そんなワクワクした子供時代を、過ごせているでしょうか?

ありのままの自分を受け止めてもらえること・共感してくれる人

子どもは遊んで育つものです。

遊びの中で、社会性や、人間性が育っていきます。

人と関わる力がついていきます。

塾や習い事ばかりで、友達と遊ぶ時間を削るよりも、大切な学びが遊びの中にはあると思っています。

塾や習い事も、本人がやりたいのであれば、それはそれでいいと思います。でも、何事もバランスが大事で、何にもない日も作ってあげて欲しいと思います。

ごろごろしたり、ボーっとしたりしてもいいと思います。友達と一日中遊びっぱなしでもいいと思います。

大人だって、仕事ばかりじゃ体がもちません。たまには何にも予定がない日というのも、リフレッシュするには必要なことです。

恐らく子供は、大人以上に自由な時間が必要です。

毎日残業なんて、嫌ですよね?

そして、そんな自由な時間を過ごすのに、安心できる居場所や、そばにいてくれる大人がいるのは子どもにとっていいことです。

昔の子どもは、どちらかというと、大人がいないところで遊んでいました。でも、そのぶん、地域の人の見守る目が合ったように思います。

でも、今の時代、子どもだけで遊ばせておくのは、何やるかわからないから不安だとか、不審者の心配やら、いろんな心配があって、なかなか子供だけで遊んできていいとは言えない地域もあるでしょう。

そんなとき、温かく見守る大人がいる居場所というのが、子どもにとって必要なのかもしれないと思っています。

ちょっとケガした時に傷の手当てをしてくれる。

「見て見て~!」という声に、「どれどれ」と、答えてくれる人がいる。

「おなかすいた~!」と言えば、食べ物が出てきたりね。

親御さんも普段は忙しく、ゆっくり子どもの「見て見て」に付き合えない日々があったりします。

でも、こどもは、見てほしいのです。くだらないことでも、一緒に笑ってくれる人がいてほしいのです。共感して欲しいのです。

そして、すごいじゃん!って、認められたいんです。

日々の子どもの小さな甘えを受け止めて満たしてくれる人が必要なのです。

児童精神科医の故佐々木正美先生の言葉に、「全面的に受容される時期があればあるほど、人間は安心して自立できます。ありのままの自分を承認されることが、このままの私でいいのだという安心感、つまり自信になります」と、あります。

勉強ができたからすごい、コンテストで賞をとったからすごい、ということよりも、日々の甘えを受け止めてもらえることが、その子にとっての一番の自信になります。

甘えと言っても、ゲームやおもちゃを買ってほしいという要求に、すぐに答えてあげることではありません。

たとえば、日々の食卓で、子どもが食べたいと言っていたものを作ってあげるとか、そういうことでいいのです。

最近の子ども達のブームはクレープです。来るたびに「新藤さんのクレープ食べたいな~」というので、可能な限り作っています。

自分が食べたいといったものを作ってもらえた。そういう小さなことが、受け入れられた喜びになります。

「子どもを、親の望むように変えるのではなく、子どもが望むような親になるのです」と、佐々木正美先生もおっしゃっています。

どうか、日々の小さな甘えを受け止めてあげて下さい。

はぴちる今後の予定

★7/14~15 川遊び&ホタルキャンプ(募集締め切り)

★7/20㈯10:00~15:00

若葉公園プレーパーク

★8/16 田子プレーパーク 

田子タプコピアンプラザ・14:00~18:00

 

 

友だち追加

はぴちるは、皆様からの寄付によりプレーパークの材料費や交通費をあて、活動しております。子ども達へのおやつは、自腹で賄っております。

活動費のお振込みも随時受け付けております。

今後もこのような活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

【ゆうちょ銀行】

記号18420 番号07138981

シンドウサチコ


11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでも購入もできます。どうぞ、手に取ってごらんください。

ある日突然やってきた、悪ガキたちとのやり取りを綴った『悪ガキたちの秘密基地』。後半は、子どもたちに伝えていきたいこと、私たち夫婦の子育て、大事にしてきたこと、これからの時代を生きる子どもたちへ。そんなことが書いてあります。

アマゾンで購入された方、よろしければ、読んだらレビューを書いていただけるとうれしいです。

皆様のお声が、励みになります(*^-^*)。よろしくお願いいたします。

『悪ガキたちの秘密基地』

無条件に安らげる居場所

川崎の無差別殺傷事件の犯人の背景が徐々に明るみになった来た中で、両親の離婚後伯父の家に引き取られ、21歳から引きこもるようになってから30年、引きこもり続けていたということ。

親から得られなかった愛情。

家族として差別があったとみられる伯父の家。

他者とうまく関われなかった子供時代。

こんな痛ましい事件は二度と起きてほしくない。そう思う時、私達にできることは何だろうかと考えさせられるのです。

児童精神科医・故佐々木正美先生の言葉より

子どもの頃に十分に勉強したとはいえなくても、健全な社会人になって、立派に人生を全うしたと言える人は、数限りなくいます。

 しかし子ども時代に、友だちと十分に遊ぶ経験をもたないまま大人になってしまって、健全な社会人になることができず、ひきこもりのようになって苦しんでいる人は、非常に多くいます。

 これまでに診療や相談で、そういう人やそのご家族にどれほど出会ってきたのかは、とても一言では言い表せません。

 そして私は、そういう人たちに出会うたび、ゆっくりと時間を掛けた話合いのなかで、子ども時代の「友だち」との「遊び」が不足していた事実を、教えられてきました。

 私たち人間は、日々、人と交わりながら生きることを運命づけれた存在です。

 子どもたちは、まず家族、そして友だちや先生たちと、家庭、地域、学校などで、豊かな交流を繰り返して生きていくことが大切です。

 そのために、周囲の大人たちは熱心に、かつ本気で考えることが、今日のわが国では求められているのです。

・・・以上

 

また、佐々木正美著『完 子どもへのまなざし』の中で紹介されている神谷信之さんという弁護士の方が書いた『犯した罪に向き合うこと』という本の中の引用が心に残ります。

「重罪事件の少年の家族を見ていると、これらの少年たちは、自分の本当の<居場所>を持たず、自分の中にため込まれた負のエネルギーに突き動かされて人を死に至らしめたという感が深い。これらの少年に<居場所>があったら、事態は相当変化していたのではなかと考える。」

逆説的に考えると、家庭の中にやすらぎの居場所をしっかり持てるような育児ができれば、不幸な犯罪を犯してしまう子供にはならない。これだけは事実のようです。

・・・以上

家庭が安心できる本当の居場所であったら一番いいのだけれど、そうではない家庭の子どももいるのが現状のようで、それであっても、第二第三の<居場所>として、友達であったり、地域というような、無条件で自分を受け入れてもらえる、無条件に安らげる<居場所>があったなら、今回のような痛ましい事件にまで発展することはなかったのかもしれないと思うのです。

子どもが育つには順序がある

エリクソンのライフサイクル・モデルというものがあります。

健康で幸福に生きていくためには、人生の節目節目に解決しなければならない重要な課題があると言っています。

乳児期・幼児期・学童期・青年期・成人期・壮年期・老年期という節目節目に、解決しなければならない発達段階とは何でしょうか?

それぞれの発達段階をその時期に解決しないまま大きくなり、社会に適応できずに苦しむ子も多くいます。

不登校や引きこもりになってしまう子供の多くが、子どもの時の課題が未解決なままで苦しんでいるのではないかというのです。

それぞれの時期の解決すべき課題とは何か、今回は、学童期までの子どもについて述べていきたいと思います。

<乳児期:基本的信頼関係>

赤ちゃんは、お母さんから与えられる愛情に安心すると、お母さんとの関係の中に安全感を抱きますそして、その安全感をベースに、心理的安全空間をつくります

お母さんとの愛情に安心して安全感を持った子供は、お母さんから多少離れても不安を感じないで他の人と交われるようになります。

泣いたらお母さんに抱っこしてもらえる。すぐにおっぱいがもらえて、おむつを取り替えてもらえる。赤ちゃんが望むように育てられることで、生きる希望が湧いてくるのです。

最初に出会ったお母さんをはじめ、何人かの人に、自分が望むように愛された子供は、人を信じることができるのです。人を信じることができて初めて自分を信じることができるのです。

親が望むような子供にしようとするのではなく、子どもがしてほしいことをするのです。

夜泣きしない赤ちゃんになってほしい。離乳食をちゃんと食べる赤ちゃんになってほしい。おむつを汚さない赤ちゃんになってほしい。

そういう感情が強いと、時に思い通りにならなくなると、虐待にまで至ってしまうこともあります。

この、基本的信頼感は、3歳ぐらいまで持続して発達しますので、乳児期は、その子が喜ぶことをぜひたくさんやってあげて下さい。

そして、お父さん、お母さんを通して、おじいちゃんおばあちゃんを通して、親が周りと親しい交わりをしている、信頼を寄せている人の中で育てられる、そういう人たちの中で育てられた子どもは、多くの人を信じることができるようになります。

そして、動き出した赤ちゃんは、あちこち動き回り、未知のものに手を伸ばします。そのとき、振り向くとお母さんの顔があり、「だめよ」「イタイイタイするよ」とか、「あっちっちだよ」と言うように声をかけてくれます。

このように、振り返ったときに自分のことを守ってくれるお母さんが見守ってくれている安心感があることで、恐れや不安の感情は振り払らわれるのです。

振り向いた時にお母さんがいなかった、という経験を繰り返してしまうと、幼い赤ちゃんであっても、「見捨てられるかもしれない」という感情を抱いてしまうそうです。

<幼児期は自律性>(2~4歳くらい)

自立ではなく自律です。自分を律することができる。自分の感情や衝動のコントロールする力を身に着ける時期が幼児期です。だいたい、幼稚園に入る前後くらいまでに育つ力です。

普段のしつけのなかで、「そんなことをしてはいけませんよ」「そういうことはがまんしなくてはね」「ご飯の前には手を洗って」「おしっこやうんちはここでするんですよ」というようなことを、一つ一つ教えていきます。

ところが、この時期の子どもは、教えられたからすぐにその通りできるわけではなく、失敗したり、うまくいかなかったりしながら、何度でも教え、何度でも手伝う必要があります。保育園などでも、友達と仲良くできないなど、手のかかる子もいますが、「こういうことは我慢しなくてはいけませんよ」というように、根気よく、繰り返し繰り返し言っていくていくことが、衝動や欲望をコントロールする力を育てていきます。

乳児期の基本的な信頼感を持てるような関りを続けながら、子どもの存在を否定することなく、大切なことを伝えているのだよというスタンスで、伝えていくことが大事です。

<児童期は、遊びを通して育つ自主性>(4~7歳ぐらい)

好奇心旺盛で、絶えず動き回り、いたずらにしか見えないことをします。でも、子供たちにとっては、好奇心や探求心を満たすことであり、その過程は、自主性を促す重要な活動です。

自主性とは、子どもが遊びの中で育てるものです。

絶えず創意工夫し、昨日できなかったことを今日こそはできるようになりたいという積極的な遊びです。

木登りできなかった子が、大きい子がのぼるのを見て、自分ものぼってみたいと挑戦する、そんな、自分がやってみたい、挑戦したいからやるというような、積極的な遊びです。

雨の日に、長靴で深い水たまりに入って、長靴の中に水が入ってしまったり、水が入った長靴が、ぐちゃぐちゃ、ぶかぶかするのを面白がるといったこともします。

いたずら遊びをして、しかられても、また同じことをして、ご近所に迷惑をかけてしまうこともあります。そんなときも、親が、「ごめんなさい」と、あやまって歩いてあげたらいいのです。

この子は、面白いことをやってきたんだと、面白がってあげられたら一番いいですね。

「幼児期から、小学校低学年までの様々な遊びは、人間が成長していく過程で、倫理観とか、道徳観、社会的な人格を成長させていくうえで必要不可欠である」と、心理学者レゴ・ヴィゴッキーは書いています。

<学童期~学び合い、教えあうことで育つ勤勉性>

「小学校時代の過ごし方によって、将来、社会人として勤勉に生きていくことができるかどうかを決定的に左右するものがあります」と、エリクソンはいいます。

勤勉せいというとピンと来ないかも知れませんが、要は、社会のルールを守り、社会的役割、責任を果たしながら生きていく力のことを言います。

小学校時代に仲間と日々の体験を分かち合いながら、友達から学び、時には友達にものを教えるというような豊かな体験が、勤勉性の基盤になります。

大人になり、職場で仲間からものを学んだり、仲間にものを教えたりする場面がやって来たとき、小学校時代に友達と遊び会う経験をしてこなかった子は、そういうコミュニケーションがうまくとれない、ということになってきます。

友達と遊びあうなかで、教えたり、教えられたりということは、子供にとって大きな喜びです。

そして、友達と遊びあうとき、必ずルールを作ります。

足の遅い子でも不利にならないルールとか、より、みんなが楽しく遊べるルールを考え、友達に承認されながら、遊びを作り上げていきます。

相手を大切に思いあう感情は、こういう友達との遊びの中で育まれます。

まとめ

以上、乳児期から学童期までに必要な発達課題を見てきましたが、こういうことを抜かしたり、飛ばしたり、先送りすると、社会的人格が育たないままの大人になり、社会に適応できずに苦しんだり、精神的に病んだりしてしまう傾向があります。

人生の第一歩として、ひとを信じる力が備わります。基本的信頼です。

人を信じることが、自分を信じることになります。人を信じないのに、自分に自信をもって生きることは難しいのです。

人生の第一歩に、信じられる人に出会う必要があります。お母さんをはじめ、多くの信じられる人に出会って、基本的信頼感を得たあとは、小学校にはいるまでに、遊びを通して自律性や自主性を身につけます。そして、学校にいくようになると、友達と遊び会うなかで、学びあい、勤勉なものを習得できる準備が整うのです。

何か、社会的な不適応があったとき、振り返り、どこか、飛ばしてしまった発達課題はないか、考え、まずは、その発達課題にたち戻る必要があります。

基本的信頼感を根っこに持てていない子は、まずは、何歳になっていたとしても、その子が望むように愛される必要があります。

短い時間でも構わないので、膝にのせてえ本を読んであげたり、添い寝したり、子どもを受け入れてあげる必要があります。

子供が喜ぶことをしてあげる。

それが、親にとっても喜びであるように。

根っこを育ててあげなければなりません。

だから、私たちが、今回の事件から学ぶことは、犯人を責め立てることではなく、身近な子ども達の、基本的信頼感を育ててあげることであり、友達同士遊びあい、学び会うことができる環境を作ってあげることではないだろうかと、私は思うのです。

プレーパークで大事にしている、子供がやりたいと思ったことを、自由にできる環境であったり、子どもを信頼して見守る大人に出会うことだったり、まだまだ、私たちにできることはあるのではないかと思っています。

乳児期から学童期までに獲得しなければならない発達課題をクリアできる環境を作ってあげたいと思っています。

だから私は、子ども達が無条件で安心できる居場所を作っていきたいし、そういう場所であり続けたいと思っています。

出会った子ども達が、幸せな未来を生きられるように。

やりたいことをやりたいときにやれる時、子どもは伸びる


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『子どもの可能性を広げる遊びのヒント』というイベントで、プレーパークも同時開催で、実験、アート、木工、いろんなことを一日で体験してもらいました。

実験は、ひととおり一度みんなに見てもらったあと、自由に自分でできる状態にしておきましたが、それぞれ、木工やりたい子、実験やりたい子、アートを作りたい子、自分のタイミングで自分の好きなことをやる姿が見られました。

遊びは流動的に変化していきます。1つに集中していたかと思うと、別な何かをひらめいて、別な何かをやり始めるというように。

でも、その時その時に集中し、満足し、次に移るわけです。そんな子どもはHappyです。そういう状態はフロー状態ともいいます。

「フロー状態」とは、その人が最高で最大限のパフォーマンスを発揮できる状態であり、フロー状態のときにイノベーティブ(革新的)でブレイクスルー(限界/常識を突破する)を起こすことができる意識の状態のことです。

やりたいときにやりたいことができる子どもは、そういう時に伸びていくのです。

フロー状態(深い集中)をたくさん経験させる


モンテッソーリ は、子どもの能力を伸ばすため、「集中力」が大切だとしています。この集中力が、得意なことや好きなことを「誰にも負けない才能」に育てるためにとても大切です。
深く集中している状態を「フロー状態」と呼び、子どもが自分の持っている才能を存分に引き出すためには、乳幼児期にどれだけこのようなフロー状態を経験できるかが重要になると考えられています。

ひたすらドングリを転がし、どんぐりの転がる速さに気が付いた女の子。どんぐりの分類を始めました。

普段、プレーパークをやっていても感じるのですが、ものづくりをしている時、お絵かきしている時、小さな子がひたすらドングリを転がし続けている時など、いろんな場面でフロー状態(深く集中している)の子どもたちの姿を見ることができます。

プレーパークでは、基本的に大人は見守るようにしています。ちょっと手伝ってほしいと、子どもがヘルプを求めたときには手を貸すこともありますが、あれはダメ、これはダメ、ああしなさい、こうしなさい、こうしたほうがいいんじゃない?と、子どもの集中を途切れさせるような関わりはしないようにしています。

すると、子どもたちは、やりたいことに思う存分集中しはじめるのです。

木工は、子ども達も、大人も集中します。
色水タワーづくりに集中しています。
バケツからバケツへ水を移すこと、たったそれだけに、ず~っと集中し続ける子も。

イノベーション(革新)をおこせる人に

企業が生き残るためには大胆な変化が必要だからです。

変化するからこそ、進化してきた私達人類。

これからの時代、求められるのは、言われたことをただこなせばいいだけの人より、これがやりたい!といってプロジェクトを立ち上げられる人、どんどんプレゼンできる人、イノベーションを起こせる人なのです。

冒頭で、フロー状態のときにイノベーティブ(革新的)でブレイクスルー(限界/常識を突破する)を起こすことができると書きましたが、まさに、常識を突き抜け、イノベーションをおこすのは、子ども時代にたくさんのフロー体験を経験してきた子ではないかと思っています。

ずっと一人で集中してると思ったら、ドラムセットを作っていました。貝殻はシンバルです。

普段は大人の都合もあるから、「次の所行かなきゃいけないから、もう終わりにして」「さあ、もういいでしょ」「そんなに散らかして!片付けてから次のことやりなさい」というようなことを言ってしまうことが多いのですが、それも、仕方のないことです。いつもいつもとことんやらせてあげられるわけではありません。

でも、たまにはこんな風に、今日は何をやってもいい日、と決めて、満足いくまでやらせてみる日があってもいいのではないでしょうか。

集中して、「できた!」と、満足し、「もっといいこと思いついた!」って再びトライし、集中し、その繰り返しができることは、子どもにとって幸せな瞬間です。

そんな体験を何度も積み重ねていくことで、自分の好きなことが見つけられたり、創造力が育まれていくものです。

おうちではちょっと・・・という方は、お近くのプレーパークに来てください♪

プレーパーク・イベント情報

電動工具を使ったオリジナルキーホルダーづくり&プレーパーク

3/31(日)10:00~15:00

三沢シェアオフィス材(マックスバリュ向かい)
〒033-0041 青森県三沢市大町2-4-7 2F 

※材の裏手に数台の駐車スペースはあります

ギター職人である長男の企画した、オリジナルキーホルダーづくりの講座(有料)と、プレーパークは10:00~15:00まで無料で同時開催しております。

こんな本格的な電動工具を使います。
こちらは息子のバンドのグッズ。こんなかっこいいキーホルダーも作れます。


★4/6㈯12:30~15:30 高校生アーティスト杜野すみれちゃんによる”大絵描き”

青森市総合社会教育センター3F・多目的室(途中参加・途中退場OKです)

【参加費】
0歳~一人300円
(材料費等に使わせていただきます) ※汚れてもいい服装でおいでください

4/20㈯~21㈰ アースデイ青森 20日12:00~21日16:00

にて、プレーパーク開催【場所】小川原湖観光センター・レイクピア

★5/5(日)10:00~6(月)15:00 春の森冒険キャンプ

【森の中で、子どもの生きる力を身につけよう!】

(小学生以上子どものみの参加OK/保護者送迎必須/ 5日10:00現地集合)

春の森は山菜の宝庫。食べられる野草を探しつつ、火おこしして、自分たちで調理しよう!弓矢を作ったり、秘密基地作ったり、木の枝を削って自分で箸を作ったり。教科書では学べない、本物の体験を子ども達に!

【1泊2日】

大人7000円

小学生以上5000円

幼児1000円

【5日のみDayキャンプ】

大人3500円

小学生以上2500円

幼児500円

【場所】東北町のキャンプ場(お申込みいただいた方に場所の詳細をお伝えします)

★5/18㈯ 10:00~15:00 駒っこランドプレーパーク

【あぼプレ】

「三沢市民の森屋内プレーパーク」開催します!

【日時】3/26(火)と4/4(木) 13:00~17:00
【場所】三沢市民の森屋内ゲートボール場(趣味の家となり)

木工あそび、工作あそび、段ボールあそび、なわとび、トランポリン、バドミントン、ボール遊びなどができます。新聞プールもあるよ!

屋内ゲートボール場でのプレーパークは、天候に左右されずに子どもたちを思いっきり遊ばせたい!ママたちもおしゃべりしたい!という思いで1年前に始まったあそび場です。
飲み物とおやつもって気軽にあそびに来てね~☆パパ大歓迎☆

【こももプレーパ】

★3/30㈯10:00~15:00  中央市民センターの木工作室

★5/12㈰ 9:00~ アピオ青森 ごじゃらっと広場

友だち追加

プレーパークは、皆様からの寄付により材料費や交通費をあて、活動しております。活動費のお振込みも随時受け付けております。

活動を続けていくために、どうぞ、ご協力をお願いいたします。

【ゆうちょ銀行】記号18420 番号07138981

シンドウサチコ

11月に出版しました、「悪ガキたちの秘密基地」も、よろしくお願いいたします。

あの日


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8年前のあの日。東日本大震災。

遊びに来ていた子どもたちに、震災の話をしました。

息子は今二年生。あの日、まだ7か月の赤ん坊でした。遊びに来ていた子は当時二歳。震災の記憶は、彼らにはありません。だからこそ、伝えたい想いがたくさんありました。

あの日、わたしは

あの日、まだおばあちゃんが生きていて、介護状態のおばあちゃんと、居間で揺れを感じていました。水槽の水があふれんばかりに揺れ、おばあちゃんの手を握り、赤ん坊だった息子を抱いて。

いつもより、ちょっと大きい地震だな~、ぐらいにしか、その時は思っていませんでした。

上の子たちは、ちょうど下校時間。

大丈夫だろうかと心配していたら、「ただいま~!」と帰ってきました。「大丈夫だった?」と聞くと、下校途中、工事していたおじさんが、「大丈夫か?ここをゆっくり歩いていきなさい」と、こどもたちに声かけながら通してあげてくれたそうでした。

その後、間もなく停電し、地震がどんな状況なのかもわからないまま過ごしました。幸い、水は出ました。電気がないならないなりに、キャンプ用のコンロを出して晩御飯の調理をしました。

その日、アフタフバーバンの北島さんが、ちょうど十和田に来ていました。十和田市内のホテルに宿泊していたけれど、エレベーターが停電で使えないことなどから、体育館に避難するように指示があったようでした。NPO子どもセンターハピたのの中沢さんから、そういうわけで、北さんをうちに泊めてもらえないかと連絡がありました。

停電で、ちょっぴり心細かった我が家に北さんを迎え、なんだかちょっぴり心強い気がしました。こんな時は、一人でも多い方が安心するものです。

停電でも、我が家には太陽光パネルがあったので、太陽光パネルから非常用電源をとって、日中は暖房をつけることができました。

その後、ラジオで、日本海側が津波の被害で大変なことになっているらしいことを知りました。

北さんは、普段はとてもよくしゃべる方で、その場を楽しくさせてくれるような方です。でも、その日の北さんは、仲間や友人の安否の確認が取れないと、終始無口でした。

ろうそくの灯りの中、みんなでご飯を食べ、その日は居間にみんなの布団を敷いて、川の字になって早めに眠りにつきました。

何の音もしない、静かな静かな夜でした。

翌日からも、2日間停電は続きました。

北さんも、日中は楽しく子供たちと遊んでくれました。

末っ子は布おむつだったので、洗濯機が回せなかったのがちょっと困ったけど、冷たい水で手洗いして、紙おむつもいくつか購入して乗り切りました。食べ物も、スーパーに物がなくなっていったけど、買い置きしているものや、米や野菜ははあったので、2日間はさほど困ることもなく過ごせました。

元探検部の私たち夫婦にとっては、2日ぐらいの停電は、山でキャンプするのとそんなに変わらない感覚でした。停電を、むしろちょっと楽しんでいたようなところもあったかもしれません。

その後、電気が復旧すると、北さんは帰っていきました。

子どもたちにとっては、ろうそくの灯りや、非常用電源からしか使えない電気、いつもと違う不便さはあったけど、それほど大変だったという感覚はなかったかもしれない。

子どもたちを不安にさせまいと、停電を楽しむように過ごしていたこともあったし、電気が当たり前にあるって、ありがたいことだよね~なんて言いながら過ごしていました。

でも、電気のついた瞬間のホッとしたこと。

ところが、電気が復旧してから、テレビの映像で見た三陸の津波の様子は、衝撃でした。

自分たちが、ちょっと、非日常を楽しんでいる間に、こんなことになっていたのかと、愕然としました。

そして、福島の原発事故に、震えました。

何とかしなければと思いました。

でも、赤ん坊のいる身で、自分にできる事なんか何もないとも思いました。

何もできない自分にもどかしさを感じていました。

今を大切に生きてほしい

あの日を境に、全てが変わってしまった人たちは、本当にたくさんいます。

子ども達には、津波の恐ろしさも伝えていかなければならない。今、海沿いに住んでいなかったとしても、いつ、そういう地域に住むようになるかわからないから。

放射能の事も、ちゃんと伝えていかなければならない。

自分や家族の身を守るために。

災害があったときに、助け合うことの大切さも伝えていきたい。

そういうことと同時に、毎日の何気ない日常が、どれほど幸せなことかということも、子ども達には伝えていきたい。後悔のない毎日を送ろうと、伝えていきたい。

大切な家族を失って、最後となった家族との会話に、後悔してもしきれない人もいる。

最後だとわかっていたなら、私は何を伝えるだろう。

そんな気持ちを込めて、小学校での今朝の朝の読み聞かせでは、『ひまわりのおか』と、『最後だとわかっていたなら』を読みました。

流れる涙を止められませんでした。

大切な人と過ごす、何気ない時間を大切にしてほしい。

他愛もないことで笑いあえる日常の幸せを感じていてほしい。

あの日を忘れない。

それは、今を大切に生きてほしいということでもあります。

主人も、高校生の時にお父さんを亡くしています。

お父さんに言った最後の言葉を、今でも後悔しているようです。

ちょっと手伝ってくれと言われたことに対して、「今、忙しいからできない」と、ほんとはそんなに忙しかったわけでもなかったのに、ちょっと面倒なだけだったのに、その一言が最後の言葉になってしまったと。

「ありがとう」や、「あなたを愛しているよ」とか、「ごめんね」など、普段ちゃんと伝えているかな。

どうか、今日一日を後悔のないように。

プレーパーク・イベント情報

日々、後悔のないように、私達も、やりたいことを、精一杯やっております。

★3/16(土)駒っこランドプレーパーク・交流館

 10:00~15:00

3/23(土)子どもの可能性を広げる遊びのヒント

10:00~15:00

3/31(日)室内プレーパーク&オリジナルキーホルダーづくり

場所:三沢シェアオフィスBLUE by 材株式会社

〒033-0041 青森県三沢市大町2-4-7 2F 

★5/4~5 春の森冒険キャンプ

参加者募集中

※詳細は後程

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11月に出版した私たちの本もよろしくお願いいたします。Amazonでも購入もできますが、 ほんとは、できれば、地元の本屋さんに注文して買っていただきたいと思っています。地元の本屋さんも大事にしたいと思っています。「悪ガキたちの秘密基地」、どうぞ手にとって読んでみてくださいね。

活動費のお振込みも随時受け付けております。

【ゆうちょ銀行】記号18420 番号07138981 

シンドウサチコ