2017年ホタルキャンプと川遊び~2日目

ホタルキャンプと川遊びの2日目。朝からじりじりと照り付ける太陽に、この日も気温がぐんぐん上がっていきます。二日目はどうしても大きい魚を捕まえたい。そんな男子の創意工夫が素晴らしかった。女子も泳ぐのが楽しくって、なかなか水から上がらない子ども達でした。

川は生き物の宝庫

二日目の朝。起きたときから、もう、じりじりと熱くなる予感のする朝。

朝ご飯ができるまで、子ども達はダムの上まで朝のお散歩。

お散歩から帰ってきたら、朝食のカレーうどん。前日の残りのカレーを片付けます。

お腹がいっぱいになったところで、早速川へ!!

昨日、小さな女の子がパパと作ったダムの続きを作っている小学生チーム。

どんどん石を積んでいきます。

石を動かしていると、やっぱり生き物に目が行く子供たち。気が付けば、いろんな生き物をすくっていました。

みてみると、トンボのヤゴも入っています。おそらくハグロトンボのヤゴ。

こちらもヤゴ。オニヤンマのヤゴかな?

生き物探しに夢中です。

みんなで頑張って、ダムも完成!

ダムを作ってるそばを、オニヤンマやハグロトンボが飛んでいきます。一足早く羽化したのが飛んでるんでしょうね。この川には、たくさんの生き物がいます。石をめくれば、トビケラの幼虫も、いっぱい見つかります。川は、生き物の宝庫です。

暑い日はスイカ割り!

川遊びしていても、だんだんお腹がすいてきます。「スイカ割りしたい!」という子供たちの声に、川から上がります。

みごと命中!でも、力が足りず、まだ割れません。

最後は、6年生に頑張ってもらいます。

なかなかパッカリ割れなかったので、もう、手でいっっちゃえ!!

最後は、もう、スイカジュースにして飲んでます。

お腹が満足すると、再び遊び始める子ども達。今度は水鉄砲戦争です。水鉄砲じゃ物足りなくなって、ペットボトルのキャップに穴をあけて、ペットボトル水鉄砲戦争に。これが一番いいかもしれません。

川から上がっても、やっぱり水遊びなんですね。

そうこうしてるうちに、もうお昼。あっという間です。

お昼はサンドウィッチ。これで食料は片付きました。

みんなももう着替えてしまって、テンともたたみ、いつでも帰れるように、片付けていると、「また、川行きたい~~!!」と、子ども達。

やっぱり、また行くよね。

と、言うことで、再び川へ。

ものがなければ作ればいい

川へ行くと、今度こそ魚を捕まえたいと男子チームは深みへ向かいます。

女子も深いところで泳ぎたい!でも、魚がいるところでバシャバシャやると「ちょっと、ここやめて!」って、お兄ちゃん。

女子は下流で遊ぶことに。

魚をどうしても捕まえたい2人。網ですくうのが難しいので考えた。

「釣ればいいんだ!」

釣り道具は何もない。そこで考えました。
植物のつるを糸代わりに。針はないので、トビケラの幼虫をエサにしてつるの先端に縛りつけて、石の重りをつけ、木の枝をさお代わりに糸を垂らします。


こんなんで釣れるわけないよなあ、そう思ってはいたけど、2人は真剣。
やりたいことを自ら考えてやっている2人を見守ることに。

そしたらなんと、早速魚が寄ってきて、つるの先端のトビケラに食いついてきた!


歓声をあげながらさおを引き上げるも魚がついてくることはありませんでした。
これには私もびっくり!!
釣れるかも! 2人の笑顔がさらに輝きます。

しかし、これがクライマックスで、その後魚が寄ってくることはありませんでした。
もし、そんなので釣れるわけがないと大人がとざしてしまってたら、この興奮はなかっただろうと思います。

「釣り竿がないから無理」って言わずに、やりたいといったことに、どこまで寄り添えるか。こういうやり方があるよって、アイディアを出して、子どもの発想をどこまで広げられるか。

今回は、はじめは、子ども達が葉っぱを結んでいってひもにしようとしていたけどうまくいかず、そこで主人が「つるを糸代わりにしてみたら?」と提案。「針がないけどどうしよう?」「虫を結んでみる?」そんなやり取りをしながら、実際に川虫をつかまえてきて、つるに結び付け、木の枝を探してきて、釣り糸を垂らす。結果、釣れなかったけど、物がなければ、自分で創意工夫してやってみればいい。なにもないところから物を作りだす経験は、子ども達にとってもいい経験だったんじゃないかと思います。

満足いくまで遊びこむ

男子が釣りに熱中してる中、女の子たちは泳ぎに夢中。まだ上手に泳げないけど、泳ぎたい。だから、大人の手が必要で、ちょっと離れたところから泳いできて、手につかまる、っていうのを、何度も何度も繰り返します。最初は、私は見守るだけで、水に入るつもりはなかったけれど、もう濡れてもいいや。この子達に付き合おう。そう思いました。

そのうち、もっと奥に行きたいというので、女子だけ昨日行った探検コースの深みへ移動。そこでももう、寒くなってブルブルするまで泳ぎ続けました。最後は私も一緒に泳ぎました。

そして、さあ、もうそろそろ、終わりの時間。でも、「まだ遊ぶ!」という子ども達。

でに、さすがに寒くもなってきたので、水から上がることに。今回のキャンプはこれで終了。みんなが作ったダムも、上から見ると、すごいです。

「みんなで作ったダム、すごいよね!」って、男の子。

満足いくまで遊びこんだ子供たちです。

息子も、帰りの車では、速攻で眠りにつきました。

こんな楽しい子供時代を、いろんな子に経験させてあげたいな。

改めて思ったキャンプです。

 

 

 

 

 

 

2017年ホタルキャンプと川遊び~一日目


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今年もホタルの季節がやってきました。毎年恒例ホタルキャンプと川遊びの楽しさを、ブログで紹介していきます。今回参加してくれたのは赤ちゃんを含めて子ども5名大人3名。30度を超す暑さの中、川遊びにはもってこいのお天気でした。夜は、月明かりがまぶしいほどでしたが、川面をふわりふわりと舞うゲンジボタルと、林の中をピッカリ光るヒメボタルを見ることができました。

生き物探しに川遊び!

ここは、山あいのダムの下、比較的浅い川が続くところです。きれいな川に住むゲンジボタルと、林床に住むヒメボタルが見ることができるキャンプ場です。

この日は30度を超す真夏日。川遊びにはもってこいのお天気です。

早速川に入ると、生き物探しが始まります。水がたまったところには、オタマジャクシやカエルがいっぱい。

石をめくると、いろんな生き物がいます。これは、おそらくカゲロウの幼虫。

あちこちの石の上に、抜け殻があります。

ちょっとわかりにくいけど、カゲロウの成虫です。

カエルも捕まえました。

両手にカエルをつかんで、うれしそうです。

上流のダムの直下に行ってみると、カワニナがたくさんいます。

カワニナ探しに夢中になります。

ペットボトルにたくさんカワニナをつかまえたところで、少し下流に行ってみます。浅いところにも、魚の稚魚がたくさんいたけど、深みに行けばもっといるだろうと、深みの方を覗いてみると、大きい魚がいました!!

大きい魚を捕まえようと、網をもって追い込んでいきます。

一匹ゲット!!

稚魚と比べると、こんなに違います。稚魚は、メダカくらいの大きさです。

ところがこの後ハプニングが!せっかく苦労してとった魚でしたが、うっかりケースをひっくり返してしまって、みんな逃がしてしまいました・・・。残念。

魚を追う男子チームのそばでは、女子チームは楽しそうにバチャバチャやってはしゃいでいます。

逃がした魚があきらめきれず、ゴーグルつけて水の中を覗いてみますが、その後はゲットできず。

もうちょっと奥へ探検しに行こうと、下流に向かってみます。

川底がすべって歩きづらいのと、深さがわからないので、木の棒を杖代わりに進んでいく女子。

一枚岩の場所は比較的歩きやすい。

途中、こんな深いところも。

あともうちょっとで、小さな滝があります。

探検コースはここまで。ちょっと小さな滝ですが、ゴールまでたどりつけました。

川から上がると、桑の実が食べごろです。みんな手をどどめ色にしながら、桑の実をほおばります。

小学生チームが探検コースに行ってる間、ちょっぴり遅れてやってきた小さいお友達。赤ちゃん連れて、初めての川へ。

川底が滑るので、戸惑いながら、パパと手をつないで歩いてみます。

川の石を積み上げて、ダムを作ってみます。

だんだん長くなってきましたよ。大きい石を運んできては、よいしょと置いていきます。

石を積むのに飽きてきたら、桑の実食べに行って、笹の葉とってきて、笹船作って流してみたり。

だんだんお腹もすいてきたので、川から上がることにします。橋の上から見ると、ダムも川の半分ぐらいまで、ちゃんとできてますね。

上に上がると日差しが熱いので、フキの葉っぱを傘代わりに、キャンプ場へと戻ります。

暗くなるのが待ち遠しい

キャンプ場に戻って、着替えたら、ブランコしたり、ハンモックで遊んだり。水分とって、おやつを食べて、腹ごしらえしたら、それぞれのんびり遊びながら過ごします。

小学生チームの子供たちには、晩御飯のカレーの具材を切ってもらいます。「やりたい?」って聞くと、「やるやる!!」って、張り切る子供たち。

まな板と包丁は2セットしかないので、代わりばんこで。

みんな、おうちでもお手伝いしているようで、手つきが慣れています。

川の方でとってきたフキを茹でてあく抜きしたものを、みんなで皮をむいて、醤油で炒めます。炒め物は女の子が担当。

いい手つきです。お醤油を入れるといい香りが漂ってきます。

小学生チームがお料理している間、お父さんはホオの葉っぱの風車を制作中。

うまくできたようです。

風を受けるだけでも、クルクルよく回ります。

走る!

走る!

カレーは煮込みにはいると、やることがないので、今度は焚き火です。焚き火といえば、やっぱりマシュマロ!

そして、焚き火を始めると、「捕まえてきたカエル、焼いて食べたい!」

という6年生のT君。「どうやって焼いたらいい?」

というので、

「まずは、やっぱり、足を持って気絶させた方がいいのかな~・・・」と、いうことで、気絶させて、割りばしに挟んで焚き火へ走っていくT君。

いや、確かに、カエルは鶏肉みたいだと聞いたことはあるけど・・・。あえて、私たちは止めませんでした。

「やめて~!!」と、泣き叫ぶ女の子。今まで、「焼いて食べれる?」と、聞いてきた子はいたけれど、本当に焼いて食べたのはこの子が初めて。鶏肉みたいな味だそうです。

ショックを受けてた女の子たちも、「ちゃんと食べなきゃ、死んだカエルかわいそうなんだからね!!」と、言いつつ、おそるおそるカエルを食べるT君を見ていました。

 

そんなショッキングな焚き火も、カレーができたので、いったん離れて晩御飯です。

高橋さんご夫妻。アイスとパイナップルの差し入れをもってやってきてくれました。

カレーとキュウリとわかめの酢の物と、フキのしょうゆ炒め、サラダに、デザートはパイナップル。お腹いっぱいになった子供たちは、暗くなるのを待てずに花火を始めます。

花火で盛り上がってるうちに、ようやくあたりは暗くなり、ホタルの舞う時間です。

ホタルの舞う夜

この日は、翌日が満月という、月明かりのまぶしいくらいの夜。川面に映る月もまた幻想的です。そんな川面を、ふわりふわりとゲンジボタルが舞っています。

とても幻想的で美しい夜です。

林の方に目をやると、ふわりふわりと飛ぶゲンジボタルとは違う、フラッシュのような光が。

ヒメボタルです。

ゲンジボタルはきれいな川に住んでいますが、ヒメボタルは一生を林の中で終えます。森のホタルです。パッパッと、小さなフラッシュが林の中に見え隠れしています。

大きさはゲンジの半分くらいの小さなホタルなのに、光は強いのです。

こんなに小さい。

こちらは、わかりづらいですが、ゲンジボタル。

夜は更けて、子ども達も、一日中遊び疲れてへとへとです。「眠い~」と、テントに潜り込み、あっという間に眠りにつく子供たち。

大人は子供たちを寝かしつけて、テントを抜け出し、アルコール片手に夜のたき火を楽しみます。

ヨタカの声が響く夜です。

 

遊び疲れるほどに

一日いっぱい、川で遊び、遊び疲れるほどにめいいっぱい遊んだ子供たち。カエルを食べるという、かなりショッキングな出来事もありました。自分で捕まえたものを食べる。男の子の本能なのかもしれません。

後で差し入れを持ってきてくれた高橋さんご夫妻。東京の韓国料理のお店?で、カエルのから揚げを食べたことがあると話してくれました。ところ違えば、それが当たり前ということもありますものね。

でも、川に住む生き物たちを目の当たりにして来た子供たち。そばで魚が泳ぐ川で、一緒に泳いだ子ども達。

どの子にも、遊び疲れてバタンキューで眠るくらい、たくさん遊びこむ経験をしてほしいものです。

 

 

 

川遊びとホタルキャンプと

川遊びして、桑の実食べて、笹船作って、焚き火して、スイカ食べて、花火して、暗くなったらホタル探しに暗闇探検。一日いっぱい自然で遊べる一年に一度のこの時期だけのキャンプです。暗くなるまで遊べるなんて、なかなかないチャンス。
一日のみのデイキャンプと、お泊りもしてたっぷり遊べる一泊キャンプ。都合に合わせて、どちらも選べます。

イベントの詳細

2017年7月8日(土)11:00~7/9(日)15:00

①一日目デイキャンプ(昼食各自、晩御飯、スイカ、花火付き)

※ホタルが見られるのは20時くらいから。デイキャンプ解散は21時ごろになります。
大人2500円
子ども1000円
幼児500円
乳児無料

②一泊キャンプ(一日目デイキャンプと同じ、二日目朝、昼食付き)
大人4000円
子ども2000円
幼児1000円
乳児無料

申し込み時に、①デイキャンプか、②キャンプか、参加者名、参加する子供の年齢をお知らせください。
お申し込みはメッセージにてお願いいたします。
お申し込み後、当日になってのキャンセルは、申し訳ございませんが、半額キャンセル料をいただきます(参加人数での買い出しをしているため)。

<持ち物>
・川遊びするための水着(または着替え)
・川遊び用の濡れてもいい靴(サンダルの場合、かかとを止められるタイプのもの)
・タオル
・長袖、長ズボン、着替え
・食器、コップ、箸、スプーン
・折りたたみいす
・虫よけ

キャンプの場合・・・
・テント
・テントマット
・シュラフ
・懐中電灯

昨年のキャンプの様子

川遊びです。みんなで一緒に上流へ探検です。

上流には、ダムがあり、その真下まで行ってみます。

ダムの下は、こんな感じ。

タニシもいっぱいいます。タニシはホタルの幼虫のえさになります。

下流の方に行くと、少し深いところもあります。

ここにはお魚がいました。お魚取りたいけど、すばしっこくて、なかなか捕まえられません。

川遊びで体も冷えてきたので、あがると、桑の実があるポイントがあります。桑の実とって食べます。

着替えたら、たき火タイムです。

焚き火の番をする子、ボール遊びする子。

お腹がすいたらマシュマロ焼いて食べます。

ハンモックに、木登りに。

ブランコも下げてみました。

暗くなるまで、まだもうちょっと時間があります。遊んだあとは腹ごしらえ。みんなで晩御飯です。

薄暗くなってきたころに、待ちきれなくって花火を始めます。花火に夢中になってる間に、だんだん暗くなってきましたよ。

ホタル見れる時間まで、もうちょっとです。スイカ食べながら、焚き火しながら、8時まで待ちます。

いよいよ、暗闇探検です♪

ホタルは、光で交信するので、懐中電灯はできるだけ消すようにして、暗闇が怖い子は、大人と手をつなぎながら、ホタルを探します。

いました!ゲンジボタルと、ヒメボタルを見ることができました。この二匹、住んでる場所も、大きさも、光り方も違うんです。

ふわりふわり光りながら舞うように飛ぶゲンジボタルに対し、体は小さいのに、フラッシュのようにパッパと明るく光るヒメボタル。

テントサイトに戻ると、炊事場にも、ホタルが飛んできていました。

ホタルも見れたので、デイキャンプのお友達は、ここでさよなら。キャンプするお友達は、テントに入っておやすみなさい・・・。

大人はちょっぴり焚き火の前で揺れる炎を眺めつつ、のんびりと、夜はふけます。

 

そして、翌朝。

みんなで朝ご飯食べて、

この日も川遊びして、たっぷり遊びます。

二日目は、川の下流の探検コースです。写真は、去年の探検コースの写真がなかったので、先日の川遊びから紹介。

ホタル、見たことある?

小学校の5年生の理科の実験で、メダカの学習があります。その学習の中で、微生物を顕微鏡で観察する授業があります。

理科の実験補助のお仕事もしているので、近くのビオトープに水を汲みに毎年行きます。

ペットボトルにくむと、ミジンコやらワムシ、アメーバ、いろいろいます。

ミジンコは、肉眼でもわかります。

顕微鏡でのぞいたミジンコ。ちゃんと体の中も生きて動いてるのがわかります。

で、先生が、この水を汲んできたビオトープの話をしました。ビオトープにはホタルも見られます。

子ども達に、「ホタル見たことある人?」って聞いたら、30人クラスの1/3ぐらいでした。見たことがないという子がほとんどでした。

ホタルも、種類がいろいろいます。

田んぼにも、昔はよくホタルが飛んでいましたが、田んぼにいるホタルはヘイケボタルといって、また違う種類のホタルです。ゲンジボタルは、きれいな川の流れのところにしか住めませんが、ヘイケボタルは田んぼのようなところに住んでいて、ヒメボタルは、水辺の林の中に住んでいます。多いときは、林の中がクリスマスツリーのようにピッカピッカ光るのです。

私が大学時代、山あいの田んぼに本当に一面クリスマスツリーのようなホタルを見たことがありました。ここ数年、それほどのホタルを見たことがありません。

子どもが生まれ、その感動を子供にも味合わせたくって、その場所に行ってみたら、田んぼは休耕田になっていて、水も引かなくなったことから、ホタルはいなくなっていました。

とても寂しかったのを覚えています。

その後、ホタルをみれる場所を探して、みつけたのがこの場所。

この、川遊びできるキャンプ場では、ホタルの時期にぴったり合えば、たくさんのホタルを見ることができます。川面にふわりふわりと舞うゲンジボタルと、林の中でピッカリピッカリ光るヒメボタル。もう、それだけで、感動します。

ホタルが見られる場所は、もう、今は限られています。よく知られているところでは、蔦温泉の駐車場近くの川にもホタルがいます。蔦では、ゲンジとヒメが見られます。ヒメボタルは、7月上旬の1週間から10日感しか見られないので、ピンポイントで、あたらないと、なかなか見られないホタルでもあります。その年の気候や天候によっても見られる時期が変わってくるので、会えたらラッキーなホタルです。

 

ホタルキャンプのお申し込みは、お問い合わせからお願いいたします。デイキャンプか、一泊キャンプか、参加人数、お子さんの年齢も併せてお知らせください。

 

森で遊ぶ~森を味わう

おいらせもりのようちえんのデイキャンプの日。「森で遊ぶ」森遊び。森ではこの時期木苺や桑の実など、食べられる実がたくさんです。森の探検に行った子供たちは、いたるところにある木苺に夢中です。食べ物があるだけで、子ども達の目の輝きが違います。今しか味わえない森の味覚を楽しむのも、子ども達にとっては貴重な経験です。

さあ、森の探検に行こう!

暑くて半そでになりたくなっちゃうようないいお天気。でも、森に入るときは、長袖長ズボンで、水筒もって、準備万端。集まったお友達と、さあ、森の探検に出発です!

出発してすぐに、桑の実発見!

黒くなったのが食べごろです。まだ黒くなってるのは少ないんだけど、それでも子供たちは、「こっちにいっぱい食べられるのあるよ!!」って、あっちの桑の実、こっちの桑の実をほおばっていきます。

お口や手は、桑の実色に染まっていきます。それでもやめられない止まらない。

「もう少し行ってみよう!」と、促し先に行くと、今度は木苺が!あっちにも、こっちにも!

木苺は、バラ科なので、トゲがありますが、子ども達には関係ありません。袋片手に木苺摘みです。摘んだ木苺をモリモリ食べて、時々袋に入れて。

なんだか、クマの気持ちがわかるようです。「お!うまいぞ!こっちにもある。お!あっちにもうまそうなのがあるぞ!」って。

途中、「あ!リスいたよ!」って、リスを発見する子もいたけど、ちらりと姿を見せたリスは、あっという間に森の奥へ。

こんな大きい木苺も!

食べ物の力は偉大です

一か月前の森遊びの時、まだ、木苺は花をつけた状態でした。その時は、森の探検コースを「だっこ~」って、抱っこされて歩いていたおちびさんも、今回は「ママだっこ~」ってならずに、自分で歩いて、お兄ちゃんやお姉ちゃんについて歩いて、木苺食べながら最後まで歩きとおすことができました。前回よりも、草が伸びて、歩きづらかったはずなのに、です。

食べ物の力は偉大です。

そして、木苺、桑の実いっぱいの森のごちそうコースが終わると、そこは草やぶです。一か月月前に来た時より草丈は伸びて、小さな子だと、背丈より高く伸びた草が生い茂った探検コースがその先にあります。

その先ずっと行くと、ヒツジやヤギに会えるコース。

大きい子たちは、そんなむらにひるむことなく、「もっと先に行く!」と、先を行きます。

男の子も、ついていきたい。でも、ママは小さな妹とキャンプ場に帰ります。どうしよう・・・。でも行きたい!

小学生チームについて、冒険することにしました。

ママから離れても、それでも行きたい!ちょっぴり成長した瞬間です。

「ねこじゃらしみたい!」って、長い草を集めてみたり、遊びながら進んでいきます。

でも、天気が良くって、森を抜けて、日向が続くと、だんだん暑くなってくるし、草丈は背丈より大きい。長ズボンはいてこなかった子が、足が痛いと言い出し、テンションが下がります。それに伴い、それまで元気だった子が、「ママは?」と、だんだん不安に。

すると、それまでちょっと不安げだった男の子が、急に頼もしく、元気になります。「ぼく、行けるよ!」。

のどが渇いたと、摘んだ木苺を袋のすみに穴あけて、チューチュー吸い出す子供たち。飲むとまたちょっぴり元気になったけど、ひつじコースは断念し、ショートカットしてキャンプ場に戻ります。

元気な子が、元気のない子を引っ張って、しょんぼりと元気を繰り返しつつ、それどもみんなでがんばって歩いてキャンプ場まで戻ってきました。

仲間がいるっていいですね。元気をもらったり、ぼくも!って、刺激になったり。こうやって、異年齢で歩くと、子供が成長していくのがわかります。

森で長袖長ズボンが必要なわけ

今回の森の探検では、木苺にトゲがたくさんありました。刈り払いもしていなかったので、途中のコースは草やぶです。

長袖長ズボンは、こんな時のため。きちんと着てきた子は、多少のトゲトゲもへっちゃらです。多少暑くても、体を守るためには、必要なことです。温かくなってくると、虫も出てくるので、露出した部分を少なくするのは、大事なことです。そのかわり、水分はこまめにとれるように、水筒を持っています。

今回、暑いからと半ズボンで森に入って行った大きい子は、足が傷だらけになってしまいました。せっかくの森での遊びも、つまらないものになってしまっては元も子もありませんよね。

森に入る前に、触るとかぶれるウルシや、ツタウルシの説明をしました。木苺つみに夢中になると、そういった毒のある植物が目に入らなくなります。危険から身を守るためにも、森に入るときには、長袖長ズボンは忘れず身に着けるようにしたいものです。

安心できる空間でのんびり過ごす

そうやって、森を歩いて、戻ってきたら、キャンプ場でお昼ごはんです。スタッフが作ってくれた具だくさんのスープと、持ってきたおにぎりで腹ごしらえです。

途中摘んできたミズを醤油と油揚げでさっと炒めたものも、みんなに好評でした。普段、青物をあんまり食べないと言っていた小さな子も、たくさん食べてくれたようです。

摘んできた木苺や桑の実もたくさんです。

木苺を急きょジャムにしてみることにしました。お砂糖は持ってこなかったけれど、後で焼いて食べようと思っていたマシュマロがあったので、木苺ジャムに挑戦です。

ウニみたいです(笑)

煮ると、さらにウニにしか見えません。でも、ジャムです。食べてみたら、意外といけます。おいしいです!

小さな子も、おいしそうにもりもり食べてくれています。

桜の木になっていた桜の実を食べたら、お口が紫色に染まっちゃいました。桜の実も、さくらんぼのようですが、食べてもおいしくはありません(毒ではないので、どんな味か、チャレンジする子も。ちょっぴりすっぱしぶい感じです)。

ハナイカダという葉っぱの上に実をつける植物も。シャクトリムシも見つけたので、子供たちも手に乗っけて観察します。

お腹が膨れた子どもたちは、広場でハンモックやスラックライン、木登りにブランコ、水鉄砲や水遊び。思い思いに遊びます。

この日初めて会ったお友達と、みんな仲良く遊んでいます。

ひと遊びすると、「マシュマロ焼かないの?」と、言うので、ミニロケットストーブの登場です。

みんなでマシュマロ焼いて食べます。

食べ終わった後の消火活動は、水鉄砲で。

向こうでは、ママと絵本を読んでる子も。手には、なぜかニンジン(笑)

こうやって、森を探検して、おなかがすいたら食べて、お腹が膨れたらのんびり遊んで、時間はゆっくり流れていきます。こんな時間を、親子で楽しんでもらいたいな~って、思います。

森で遊ぶ~子どもとの森での遊び方


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森で遊ぶと言っても、一人で連れて行っても、何していいかわからない。でも、みんなと一緒なら、「もう帰るの?まだ遊ぶ!」って、楽しくなってしまうもの。だれがどの子のママかわからないくらい、みんなで子どもたちを見守って、森の中にやさしい時間が流れます。今回はデイキャンプの様子を振り返りつつ、森での遊びを紹介していきます。

おいらせもりのようちえんでの森遊び

先日、おいらせもりのようちえんでのデイキャンプでした。カワヨグリーン牧場のキャンプ場で、森遊びの日です。

参加者さんは1歳から8歳までの子供たち。

キャンプ場には、ロープのブランコとハンモックをセット。

子ども達が集まってきたところで、うちにやってきたカイコの赤ちゃんを見てもらいました。

シルクの原材料になる絹糸を吐き出すカイコです。カワヨグリーン牧場には、この、カイコちゃんのえさになる桑の木がたくさんあります。みんなで、森を散策しながら、桑の木を見つけてみましょうと、お散歩に出発です。

さっそく、かわいいアマガエル発見です!

途中、ツタウルシに注意しつつ、タンポポ笛や、草笛しながらのんびり歩いていきます。

途中、木登りする子、

お花摘みする男子。女子力高い!

ツルリンドウがたくさん咲いていました。

もう一人、お花摘み男子!

手には、いろんなものを集めるためのビニール袋をそれぞれに渡してあります。

よもぎや、お花、桑の葉、いろんなものを摘んでは袋いっぱいに入れていきます。

オダマキのお花を見て、「レンコンみたい!」って。なるほど、ほんとだね。

笹笛は、結構難易度高いのですが、鳴りました!

笹笛くわえたヤンキー座りの男子(笑)!

チドメグサをぺったんこ。

シダの葉っぱを飛ばして、シダグライダー。なかなかよく飛びます。

カラマツの髄(芯)をぬいて、ふにゃふにゃになったのは、冠やブレスレットに。

ふにゃふにゃ~!!

オオバコ相撲してみたり、

カキドオシの群生です。

花の蜜を吸ってみると・・・

甘いかな?

甘い!

大きなフキの葉っぱがたくさんです!フキ取りに夢中です。

 

取ったフキで戦う子。

トトロみたい?

森の妖精(*^-^*)

「ママにフキをとって、持って行ってあげるんだ!」

「おうちでフキ食べようね!ママ!」

ここまで1時間半。ちびっこチームは暑さもあり、だんだん抱っこモードになってきたので、ちびっこチームは来た道を戻り、歩ける大きい子チームはそのままヤギとヒツジのところもで、もうひと歩き。

ちびっこチームは、「ママだっこ~」で、ママ頑張ります。行きはよいよい帰りは大変。

大きい子チームは、無事にシロヤギさんと、クロヤギさん、毛刈りを終えた羊たちのところまでぐるっと一回り。

二時間ほど歩いて、みんな、のどはカラカラ、おなかはぺっこぺこです。

お昼の後はのんびり原っぱで

もう、お腹ぺっこぺこで、のどもからから。戻ってきたらまずは水分補給!

そして、お昼ごはん!

今回は、おにぎり持参で、鍋はおいらせ町のTUBOカフェさんが作ってくださいました。先に戻ってきていたおチビさんたちと、作っていてくれた具だくさんのお鍋は、みんなモリモリ食べました。

おいしくて、おかわり三杯目!

こっからは、キャンプ場でのんびり過ごします。

お昼を食べていると、ふわふわと、綿毛が飛んできます。ドロヤナギの綿毛です。幻想的な風景です。

お腹が膨れた子供たちは、遊び出します。

スラックラインもつけてもらいました。

子どもが遊びだすと、誰も「ママ~」とは寄ってきません。のんびり片付けしながら、とってきたイタドリ笛を吹いてみます。

小さい子同士で、「か~し~て~」って、順番に乗っています。

100均素材で作ったミニロケットストーブで、マシュマロ焼きも。

焦がさないように・・・

小さな妹のために焼いてあげる、優しいお兄ちゃん。

焦げた!でもうまい!

私は、焦げたのが好き!

絵本を持ってきてくれた方が、絵本を読んでくれています。自然に集まる子供たち。優しい時間です。

私も挑戦!

ママに押さえてもらいながら、足が震える小鹿ちゃん。

子ども同士で、何やらやっています。

そうかとおもうと、なぜか始まるゾンビごっこ。シナリオ付きで、映画を作るんだそうです。

倒れているゾンビ。

ゾンビだぞ~!!

こちら、ちびっこさん同士、なんかいい感じです。

のんびりのんびり。

まだまだ遊びたいけど、お片付けの時間です。

見守る大人がいるなかで、大きな子から小さい子までみんなで遊ぶことの大切さ

こうしてたくさん歩いて、お腹ぺっこぺこになって、一日遊びつくした一日。きっと、帰りの車で、あっという間に眠りに落ちたことでしょう。

たまには、そうやって、晩御飯も食べず、お風呂にも入れないくらい、くったくたに遊んで寝落ちしちゃうような、そんな経験も、子ども達には宝物の時間です。

そして、大人にとっても、どれが誰の子かわからないくらい、誰かの子供を誰かのお母さんが見ていたり、たくさんの見守る大人の目があるから、のんびりできる時間にもなります。

子育ては、たくさんの人の手で育てるものだと言います。自分の子も、よその子も、関係なく、みんなで温かく子供たちを見守っている空間は、温かく、安心できる空間です。

小さい子が転んだら、近くにいる誰かが駆け寄って、「痛かったね~」って、抱っこしてくれる。

小さい子に、大きい子が手を貸してあげる。

そうやって、育ちあい、助け合う姿を、子ども達は見て、経験していくのです。

森や野原など、広い空間であれば、物の取り合いでケンカになることもほとんどなく、走り回って、大声で騒いでも、全く気にならない。

子どもが生き生きのびのびできる空間は、そんな空間です。

はぴちるは、『おいらせもりのようちえん』での、森遊びを担当しています。来月も、はぴちるによる森遊びがあります。来月は、キイチゴの実が食べられるかもしれませんね。

おいらせもりのようちえんのブログはこちらです。

 

 

 

子どもの居場所がない?子どもをありのまま受け入れてくれる居場所を作ろう!


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「子どもの居場所がない」。近所で走り回っていれば危ないと怒られ、公園に行ってもボール遊びができなかったり。空き地は無くなり、禁止事項がいっぱいの子供たち。自由に遊べる環境がどんどん少なくなっています。でも、子ども達には群れて遊べる居場所が必要です。まるごと受け入れてくれる居場所が必要です。

大変な子供たち

子ども達が安心して遊べる場所がなく、それなら、うちの庭を開放して、子ども達の遊び場にしようと考えました。子ども達の居場所を作ると、近所の子供たちが遊びに来るようになりましたが、ひょんなことから、隣の学区の三人の悪ガキたちが庭にやってくるようになりました。彼らは、言うことは聞かないし、口は悪いし、怒るとすぐに暴力をふるう、もともと来てた子たちに竹の棒を振り回し、威嚇したり。そんな子たちでした。

はじめは平和に遊んでいた近所の子たちも、その子たちが来ると、怖そうに彼らと距離を置くように遊ぶようになりました。

でも、その子たちの発想は、普通の子供たちとはどこか違っていました。

考えつく遊びが、とにかく奇想天外で野性的で、面白いのです。

「みそ汁作るから、火たいてちょうだい!」と言ってやってきたその手には、おこずかいで買ってきた野菜や魚介類が入った袋がありました。

「まな板と包丁貸して!」と言っては、自分たちで食材を調理するのです。

「ちょっと行ってくる!」と言って、帰ってきたその手には、ウグイを三匹入れたバケツをぶら下げて帰ってきて、火を起こして焼いて食べたり、「ドジョウとって来ようぜ!」と言っては、裏の用水路に走っていって、ドジョウをバケツにとってきて、たき火で煮て食べたりしました。

庭に穴を掘って、「足湯にするからお湯ちょうだい!」と、庭に足湯を作ってみたり、

とにかく面白い子たちでした。

そんな彼らを見ているうちに、最初は彼らが来るのを嫌がっていた近所の子供たちも、次第に、「今日はあいつら来ないのかな~」「あいつら来ないとなんかつまんないんだよな~」と、言うようになっていきました。

庭にターザンロープを作ったのも悪ガキ三人組でした。たまたま数年前に何かに使おうと買っておいてあった滑車とロープを渡して、「好きに使っていいよ」と言ったら、木から木へ、ロープを結んでターザンロープを作ってしまいました。

ターザンロープは、その後、庭の人気の遊びになりました。新しく来た子たちに常連さんが使い方をレクチャーしてもらい、最初ははしごからしかできなかった子が、木の上から滑り降りてこれるようになったりだとか、このターザンロープで子どもたちの成長が見られるようになりました。これも、悪ガキと言われた彼らのおかげです。

そんな悪ガキ三人組も、最初のころはことあるごとにケンカして、切れて、馬乗りになってなぐりかかったり、蹴っ飛ばしたりしていましたが、関わっていく中で、少しづつ暴力がなくなっていき、小さい子にやさしくできるようになっていきました。

では、どう関わったら、彼らが変わったのでしょうか?

大変な子だと言われる子供たちもホントは・・・

彼らと関わっていく中で、感じていたことがありました。

彼らは、共通してお父さんが怖いのです。怒ると手が出るのは当たり前だったようです。だから、彼らの中には、気に入らないことがあれば手を出していい、というのは、ある意味日常で、当たり前のことだったのです。イライラしたり、気に入らないことがあったとき、その怒りをどうコントロールするか、その方法を知らなかった、ただそれだけなんだと思ったのです。

そして、彼らは家でも学校でも先生に怒られているので、怒られることに慣れてしまって、多少怒られても右から左に抜けていき、心に届かない。どうすれば、彼らの心に想いが届くんだろうかと、主人とよく話し合いました。

そんな中、彼らが来たとき、うちの当時4歳の息子に、嫉妬心を抱くような場面に時々出会いました。私が、甘えてきておんぶした息子を見ると、「おまえ、ずるいぞ!」そう言って、私の背中から息子を引きづりおろし、「次、俺だぞ!」と、私の背中におぶさってくるのです。当時、4,5年生の男の子がです。そして、「走って!」そういって、庭を何週も走らされました。「お前ばっかりずるいぞ!次、俺な!」かわるがわるにおぶさってくる子ども達。

そんな中、三人組の一人がぽつりと口を開きました。

「俺なんか、(下に)ちっちゃい赤ちゃんいるから、おかあさんに甘えられないんだぞ」と。

ああ、これが彼らの本当の想いなんだなあと。本当は甘えたいのに甘えられない。そういう状況だったり、『大きくなったんだから、何甘えてるの?』と、言われたり、『甘えてくるなんて赤ちゃんみたいだ』と言われたり。親が、何気なく言った一言かもしれない。ほんとは甘えたいけど、甘えられなかったんだという、彼らの心うちが見えたときでした。

その後も休日に遊びに来ては、主人の背中におぶさってくる子供たちを、だまっておんぶしてやりました。

彼らに必要なのは、やっちゃいけない、やめなさいと怒ることじゃなく、受け入れることだと感じるようになりました。

私は、だいたい何をやっても怒りませんでした。でも、ただ一つ、人を傷つけることを言ったり、命を粗末にするような場面では、鬼のように叱りました。嫉妬から、息子に対して意地悪して、息子を傷つけたときも本気で叱りました。

たまたま傷ついたすずめを拾ってきて、うちで世話をしていたとき、一人が、「飛ぶ練習だ!」と言って、まだ飛べないすずめを空に放り投げて、落としていました。本人は飛ばせるつもりだっただけのようですが、程なくしてそのすずめは死んでしまいました。その時、死んだすずめをその子の手に載せ、「あなたがしたことで、このすずめは死んだんだよ。もう飛べないんだよ。まだ飛べないときに、投げたら落ちてもっと傷つくよね。自分のした結果をよく見なさい。この子を、あなたの手で埋めてあげなさい」と、話しました。

しばらく黙って死んだすずめを手にした彼のそばで、もう一人がだまって庭の片隅に穴を掘りました。その後、庭に来ていた子供たちみんなでそのすずめのお墓を作りました。木の板でお墓にみんなでメッセージを書き、お供えをして、みんなで手を合わせました。

そんな関りをしているうちに、ちょっとづつ、本当にちょっとづつ、彼らは変わり始めました。口は相変わらず悪いのだけど、暴力は振るわなくなったし、息子に対しても優しくなりました。あるとき、庭の黒板に、いつしかこんなことが書いてありました。子ども達が自分たちで作ったルールです。ここで気持ちよく遊ぶために、子ども達が考えたことでした。

息子が自転車の補助輪をとって、自転車に乗る練習をしていたとき、「俺らが手伝ってやるよ!」と言って、息子の自転車を後ろで抑え、一緒に走ってくれました。息子が自転車に乗れるようになったのも、彼らのおかげです。

ありのままを受け入れて、根気よく、何度も何度も繰り返して彼らに伝えたメッセージは、『命を大切にしなさいね。あなた達のことも、本当に大事だと思ってるんだからね』ということでした。

悪ガキの一人は、うちに来はじめたころ、「死んでやる。おれ、いつ死んでもいいもん。」「人殺してみたい。」そんなこと軽く口にするような子でした。でも、二年後には、うちに来ると、あいさつは「生きてる~?」になりました。帰りのあいさつは、「生きててね~!」に変わりました。彼らの中で、何かが変わったのだと思います。

そして、そうやって、二年ほど、毎日のように来ていた彼らも、寂しいことに、最近はぱったり家に来なくなりました。

彼らにとって、ここが必要ではなくなったということかな?彼らの居場所が、ちゃんと見つかったのかな?と、思って、それならそれで、いいことだと思うのです。

 

本気で関わる大人の存在

この、悪ガキたちは、社会の縮図だと思うのです。どの地域にも、彼らのように「困った子だ」「大変な子だ」と言われる子はいます。でも、彼らをまるごと受け入れてくれる存在にそういった子たちが出会えることは、まだまだ、まれなことかもしれません。

先日、静岡県でプレーパークの他、子ども達の居場所を夫婦で作っているNPOゆめ・まち・ねっとの渡辺さんご夫婦の講演がありました。たごっこパークと読んでいる冒険遊び場には、こんな看板が掲げてあります。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?

ありのままを受け入れる、というのは、あれもだめ、これは危ないからと禁止ばかりしていた人にとっては、とても忍耐のいることだと思います。つい、口も手も出したくなります。でも、子どもたちがやりたいと思ったその芽をつぶさないで、育ててあげると、子ども達は思った以上に成長していきます。

講演の中で、渡辺さんはおっしゃいました。「困った子」は、「困っている子」なんです。うまく人と関われないことで、一番困っているのは本人なんです。

私たちは、階段の前で上に上がれず困っている車いすの方がいたら、手を差し伸べますよね?一人で無理なら、近くにいる人に声をかけて、何とかその方が階段の上に上れるよう手助けするでしょう。困っている人が目の前にいたら、手を差し伸べる。ただそれだけのことです。

渡辺さんご夫婦がやっている活動に、放課後の居場所「おもしろ荘」、子ども食堂、支援を必要としている子のためのシェアハウスなどもあります。どれも、冒険遊び場に通ってきてくれる子どもたちに必要だからと、作り上げてきたことなんだそうです。困っている彼らに手を差し伸べてきたのです。

本気で関わる大人が、それぞれの地域にあったなら、それぞれの地域で、「困っている子」は救われます。

子ども達がけがをしないように管理するのが大人の役割ではなく、たとえけがをして出でも、心が折れないように、支えてあげる、受け入れてくれる大人の存在が子ども達には必要なのです。

子ども達のために、私たち一人一人ができることは?

私たちのように、直接的に子どもの居場所を作る人が、それぞれの地域にいてくれたら、それに越したことはありません。でも、みんなそれぞれ、自分の生活があり、仕事があり、それができる人と、物理的にできない人がいます。みんながみんな、こういう活動したらいい、というわけではありません。それぞれに、できることをやってほしいと思うのです。

最近、ある都内のマンションで、挨拶をしないルールを決めたというニュースがありましたが、「知らない人に声をかけられたら逃げなさいと教えているから」とか、「挨拶しても無視されて不愉快な思いをするぐらいなら、いっそ挨拶しないルールにしてしまったほうがいい」という意見もあったとかで、地域のコミュニティーが崩壊していると感じるニュースでした。

私の住む地域でも、挨拶はまだありますが、町内会は面倒だし、義務ではないから加入しない、という家庭が増えていて、町内会長さんが困っていました。

田舎も、都会も、だんだんに地域のコミュニティが希薄になっていっているのだと思います。

子ども達は、親だけが育てていくものではありません。学校では集団で過ごすことで、他者とのかかわりを学びます。昔はどこにも、『雷おやじ』や、『おせっかいなおばちゃん』がいたものです。子どもだけで川で遊んでいたら、「気をつけろよ」注意したり、下校途中の子供と話をしたり。地域の中で、子どもを見守る大人の目があちこちにあったものです。だからこそ、子ども達も、出会った大人に「こんにちは!」「おはようございます!」って、挨拶もするのです。いつも見守ってくれているおじさん、おばさんだから。

挨拶が大事というよりは、地域のコミュニティが大事なんです。

暗くなってまだ一人でうろうろしている子がいたら、「大丈夫か?気を付けて早く帰りなさいよ」と、声をかけてくれるような、そんな身近な存在が必要なんです。

「知らない人に声かけられたら逃げなさい」というのは、確かにいろんな事件が起こる中で、子どもを守るためには仕方のないことかもしれないけれど、それでは、「この世の中、人を信じちゃいけない。みんな悪い人だから」と、子どもの心に植え付けていることにもなるのです。

そんな世の中、悲しいじゃないですか。「人は信じられる」「みんないい人だ」「自分を見守ってくれる人がいる」そんなのを、子ども達には感じていてほしいと思うのです。

子どもの声が賑やかな地域は、防犯効果があると言われています。静かで、人気がないところのほうが、事件は起きやすい。地域に子どもの笑い声が響く町に、していきたいものです。

子ども達を温かく見守ってやること、挨拶してあげること(挨拶ついでに、「学校楽しいか?」なんて、ちょっぴり話してみてもいい。不審者扱いされない程度に(*^-^*))、地域で子どもの居場所を作っている人を応援してあげること。

自分には何ができるのだろうかと、考えてみてほしい。

小さなことでも、きっとできることはあるはずだから。

私達、はぴちるの活動も、まだまだ細々としたものです。それでも続けていきたいので、プレーパークの材料費や、出張プレーパークの交通費など、活動費の支援も随時受け付けております。ご支援くださる方は、はぴちるHPをご覧ください。

 

 

 

はぴちる通信2号発行

はぴちる通信の春の第2号、発行しました。

目次

1.子どもたちの自然体験が減少している?

2.五感を使った体験を!

3.森の絵本

4.昆虫や生き物図鑑

5.子どもに草花遊びを伝えよう

6.野草を食べてみよう

7.プレーパーク情報

8.川遊びとホタルキャンプのお知らせ

 

というテーマで記事を書いています。

今回は、森や野原で遊んだ後に、自然の中での体験を追体験できる絵本の紹介と、おうちに一冊あると便利な図鑑の紹介、野遊びや、野草の薬効についても書いています。

草花遊びは伝承遊び

シロツメクサの花冠や、オオバコの相撲など、皆さんも子供のころに遊んだ草花を使った遊びがあると思います。

こういった草花遊びも、親となった私たちが子どもたちに伝えなければ、そののち途絶えてしまうかもしれません。そういった遊びを伝承遊びと言って、親から子へ、または、大きい子から小さい子へ、人知れず伝えられていくものです。

今は、伝承遊びの本もいろいろ出ていますが、見てみると、自分がやったことのない遊びもあるものです。

先日の春の森のキャンプでも、「ママも笹船作ったことないから、教えてもらおう!」と、ママも一緒に笹船を作って流しました。

みんな知ってるだろうと思う遊びが、意外と知らなかったということも、よくあることです。当たり前だと思って、あえて教えていかないと、こういった野遊びもすたれていってしまうのかもしれませんね。

野遊びは、自然に親しむいちばんの遊びです。野の花を摘むことから、草花で遊ぶことで、自然の中で遊ぶ心地よさを体感していきます。

ちょうちょは、どんな花に来ているのか?テントウムシはいる?他にもムシが潜んでいるかも?草花遊びから、それらの草花につく虫を観察することもできます。

お母さんも一緒になって、野遊びを楽しんでみてくださいね。

草笛なんかは、大人より子どものほうがうまく吹けたりするものです。

身近に図鑑を!知りたいときが学び時!

 

子どもは、虫や生き物が大好きです。外に出ると、虫を捕まえ、「みてみて!つかまえた~!!」って持ってきます。時には知らない虫を捕まえてきて、「これな~に?」って聞かれて困ることもあるものです。

そんな時、子どもと一緒に、図鑑で調べてみましょう!いろんな虫がのっていて、虫の特徴から、これは何の仲間か?予想しながら図鑑をめくります。触覚は長い?短い?お腹が黒い?赤い?違いを見ながら、これに近いかも!っていうのを、子どもと一緒に見つけてみましょう!

知らないことを知る面白さを味わうことができます。

捕まえた虫を「飼ってみたい!」と言ったときも、「餌がわからないからすぐ死んじゃうよ。だめだめ、かわいそうだから逃がしてあげよう」っていうのも生き物の命を考えるならありですが、どうせなら、捕まえた虫を、責任もって最後まで飼ってあげるという経験もさせてあげたいですね。

そのためには、どんな環境で飼ったらいいか?餌は何を食べるのか?生きた虫を食べるなら、毎日生きた虫を捕まえてきてあげられるだろうか?そんなことも考えて、飼えそうだと思ったら、ぜひ、虫かご買って育ててみてください。

飼うことでじっくり観察できるし、虫がかわいく思えるもの。

家の子供たちも、ダンゴムシから、オタマジャクシ、ドジョウ、バッタ、コオロギ、テントウムシの幼虫、アゲハ、ヤゴ(ギンヤンマの幼虫)、ザリガニ、など、さまざまな生き物を捕まえては飼ってきました。そうやって、いろんな生き物を飼うことで、子どもたちは生き物が好きになってきました。

そのたびに図鑑を開き、餌や飼い方を調べました。わからない虫はすぐ調べてみました。知りたいときに、すぐに調べられる環境があると、どんどん興味を持っていきます。

知りたいときが学び時です。

ぜひ、おうちに一冊、虫の図鑑を用意してあげて下さいね。生き物の世界の面白さを味わうことができます。

はぴちる通信の購読について

そんな、生き物の図鑑ですが、たくさんある中、何を用意していいかわからない、そんな方のために、はぴちる通信では、写真の図鑑の他、いくつかおすすめの図鑑を紹介しています。

家でも、長男のころから、ボロボロになるくらい見た図鑑が、虫の飼い方の図鑑。これ一冊で、本当にいろんな虫を飼うことができました。

はぴちる通信を購読したいという方は、通信費500円をお振込みいただければ、年6回発行予定のはぴちる通信をお届けします。

その他、はぴちる主催のプレーパークや、おいらせもりのようちえんでの体験活動の時にも、無料で手に入れることはできますが、何ぶん忘れっぽいもので、持っていくのを忘れてしまうこともあります。確実に欲しい方は、通信費500円をお振込みいただき、発行後すぐに手元に届くようにするのがおすすめです。

ご希望の方は、お名前とご住所をメールで送って下さい。振込先を追って連絡いたします。

このページのお問い合わせフォームから連絡ください。

また、あわせて、はぴちるの活動の賛助会員も募集しています。こちらは、一口1000円からお願いいたします。プレーパークの材料費や、交通費など、はぴちるの活動のために使わせていただきます。

今現在、18,000円のカンパをいただいております。ご支援くださっている方、ありがとうございます。ありがたく活動費として使わせていただいています。

子どもたちが生き生きと活動できるように、幸せな子供たちをよりたくさんにするために、プレーパークや自然体験活動を続けていきますので、皆様、どうぞ、応援よろしくお願いいたします。

 

 

【春の自然遊び】子どもと一緒に春を食べよう!

数日前、雪が降ったかと思ったら、昨日は18度という温かさ。

「もう春だから、あなたの出番はもう終わりよ」と、春風がいうと、「なに!まだまだ!俺の力を見せてくれる!」と言って北風が雪を降らす。「いいえ、もう、あなたの力は弱まっています。私たちの出番ですよ」と、春風が北風を追いやった。

まさに、そんな感じのここ数日の天気。

昨日は、春風の勝利に、春風が大喜びで子どもたちと遊んでくれた一日。

全身使って、子どもと春を遊び、春を食べ、春を感じることは、子どもの記憶の深いところに刻まれていきます。

春を食べよう

昨日は、「おいらせもりのようちえん」のはるふぇすで、たくさんの子供たちがカワヨグリーン牧場にやってきました。

私たちはぴちるでは、「春を食べる」ということで、『ばばばあちゃんのよもぎ団子作り』を担当。

朝、準備の時間で、子どもたちとキャンプ場によもぎを探しに行ってきました。

なかなかよもぎが見つからず、歩いていると、桜が咲いてる!今年初めて見た桜!早咲きの桜に春を感じます。

探して歩くうち、よ~く見ると、まだ小さなよもぎを発見!一度よもぎを見つける目を持つと、急に目によもぎのちょっと白っぽい緑がたくさん目に飛び込んできて、さっき来た道も、見つけ始めると、「ここにもある!」「あ、こっちにもあるよ!」と、次々見つける子どもたち。

「もう春だよ~!よもぎ、出ておいで~!」「出ないとあたまをちょん切るぞ~!」って、叫びながらよもぎを捜し歩きます。

ばばばあちゃんの絵本と、トトロのまっくろくろすけの歌が混ざってます。

準備も整い、いよいよだんご作り。

摘んだヨモギは洗って、ごみを取り除きます。かたそうな茎も取り除きます。

お話を聞く子供たちのまなざしも真剣。

今時期の若い葉っぱは、アクが少ないので、このまま熱湯でさっとゆでて、水にさらして水けを絞ります。

もうちょっと伸びてきて、葉っぱがかたそうになってきたころの葉は、重曹を入れたお湯でアク抜きします。

包丁で刻むのはお姉さんたちに任せて。

すり鉢でさらに細かくするのは、小さな子もできるので、順番にすりすり。

まずは、蒸すのに時間がかかるよもぎ蒸しパンから。

子どもたちに混ぜてもらいます。

蒸しパン蒸してる間に、よもぎ団子をみんなで争うように丸めていきます。

ころころころころ。

蒸しパンとお団子、みんなでおいしくいただきます。ヨモギの香りを楽しみながら。

春風を感じる

外では、春風が子どもたちと遊んでくれています。

強風にあおられ、ブルーシートで遊ぶ子供たち。

段ボールで転がり、時には段ボールを飛ばされながらも、大喜び

小さな子は、段ボール着て歩いたり。

風の神様、森の神様から、遊んでもらい、恵みをわけていただき、一日楽しんだ子供たち。

こんな経験をたくさんの子供たちに経験させてあげたい。

身近なところで草花を摘んで春を感じよう

春の草花も、温かくなるとともに、お花が咲き始め、一気に春らしくなってきました。

オオイヌノフグリやナズナの群生や、

ヒメオドリコソウの群生。

ほんの30分、庭や近所の空き地を散歩しただけで、こんなにたくさんの植物が。

上の段左から、

三つ葉、ナズナ、ハコベ、タンポポ、フキノトウ、

よもぎ、スイバ、ノボロギク、オオイヌノフグリ、つくし。

こうやって、草花を摘んで、並べてみるのも楽しい。

スマホ顕微鏡でフキノトウの花を覗いてみると、お星さまみたいで何てかわいいんでしょう!

春を感じる絵本

春を感じる手助けになるのが、絵本。ばばばあちゃんシリーズは、かわいくって、読みながら、自然と仲良くなれちゃう、そんな素敵な絵本です。

「ばばばあちゃんのよもぎだんご」

「ばばあちゃんのたいへんなひるね」

子どもたちと、草花を摘み、観察して、食べてみて、春を感じてみたいものですね。

宮沢賢治の「狼森と笊森と盗人森」という童話の中で、森の中に人々が住むのに、

「ここに家たてていいか~?」と、周りの森にたずねます。

森たちは「いいぞ~」と答えます。

「少し木切っていいか~」と聞くと、

「いいぞ~」と森は答えます。

人と自然は、そんな関係でありたいものだと思います。

森の恵みを少しだけ分けていただき、暮らしに利用する。森も、人と関わりながら生きていく。

山の神、風の神、いろんな神様に見守られながら、子どもたちがすくすくと健やかに育っていくように。そんな子供たちを育てていきたいものですね。

 

「いいこと考えた!」は、ワクワクの光~はぴちる通信創刊

「いいこと考えた!」は、子どものわくわくの光。どうか、その光を消さないで。子どもの無限の創造力が働き始めるその瞬間を、大人も楽しんで見守ってあげて欲しい。そんな想いでHappy children(はぴちる)通信の第一号を創刊しました。

はぴちる主催のプレーパークや、イベント等にて無料でお配りします。年六回発行し、今後のプレーパークやイベント情報、子どもとの関わり方や季節の自然の楽しみ方、子育てコラム、体にやさしい簡単おやつなど、皆さんの子育てに役立てていただけるような内容でお伝えしていきたいと思っています。

はぴちる通信・第一号

創刊第一号は、

・八甲田のモンスターに会いに行こう!

・【今月のコラム】雪の上を歩く不思議な虫の正体

・2017年の活動予定

・わたしたちからのメッセージ

・賛助会員募集!

という内容になっています。

この中から、私たちのメッセージをここに転載します。

子どもは「あそび」で育ちます。「あそび」とは、本来自由なもの です。決まった遊び方や大人が用意したように遊ぶのではなく、子 どもが自分から遊びたいから遊ぶ。やりたいからやる。そういう能動的なものだと思っています。ジャ ンプしたいからジャンプする。木登りしたいから木に登る。捕まるかもしれないドキドキ感を味わいたいから、追いかけっこする。
そういう子供の遊びを大事にしたいと思っています。おもしろい! きれい!すごい!心動かされる経験をたっぷり子供にさせてあげて ください。

子どものやりたい気持ちを応援できる場、自然体験で五感をたっぷり使う場を提供し、様々な体験や失敗の中で、子供たちが自ら考えて行動できるように、ワクワクする日々を過ごせるように願っています。

はぴちる賛助会員募集!

プレーパークでは、くぎやガムテープ、毛糸や絵の具、マジックや、紙などの消耗品があり、他にも、出張プレーパークでの交通費など、様々な経費が掛かります。プレーパークを続けて いくための活動費の支援をして下さる賛助会員も随時募集しています。応援してくださる方は 1 口 1000円から、何口でも結構です。賛助してくださる方は、メールにてお名前と住所をお知らせください。また、通信送料500円をご負担いただければ、はぴちる通信を年六回送付いたしますので、ご希望の方は、そちらもメールにてお申し込みください。後ほど振込先をお知らせいたします。

お問い合わせ sashindo0428@gmail.com

2017年の活動予定

今現在予定しているはぴちるでのプレーパークや、自然体験の活動予定です。

・3/26(日)10:00~15:00 駒っこランド屋内プレーパーク

・4/23(日)10:00~16:00アースデイにプレパ出店

(株)高橋 敷地内:三沢氏新町 2-31-2171

・5/4(木)おいらせ町下田公園にてプレーパーク

・5/5(金)、6(土)春の森キャンプ/命の芽吹きを感じよう!

・6/10(土)駒っこランドプレーパーク(屋外・雨天時交流館) ・7/8(土)、9(日)川遊びキャンプ/ホタルたき火を楽しもう!

・8/5(土)駒っこランドプレーパーク(屋外・雨天時交流館)

・8/11(金)山の日に山に登ろう!

・9/16(土)駒っこランドプレーパークで秘密基地をつくろう! ・11/11(土)駒っこランドプレーパークでたき火を囲もう!

・12/9(土)駒っこランド交流館・屋内プレーパーク

※予定は変更になる場合もあります。

また、5 月から 10 月までの毎週水曜は、放課後プレーパークを十和田市ちとせ小学校校庭で行います。そのほか不定期で開催されるプレーパークもあるので、その都度ブログやFB等で時々チェックしてください。

キャンプは有料、要申し込み。プレーパークは無料、申し込み不要です。キャンプは、日帰りのデイキャンプ、泊りのキャンプどちらもありますので、ご都合に合わせてご参加ください。ゴールデンウィーク中の春の森キャンプについては、近いうちに詳細をお知らせいたします。

 

 

Happy Children 新藤潤一のプロフィール

Happy childrenは夫婦で子供たちのために始めました。自然体験やプレーパーク、創作体験など、子供たちが生きる力をつけるための活動をしています。

四児の父として、夫婦でお互い足りない部分を補いながら、幸せな家庭を作っていきたいと思っています。夫婦でやるので、ダイナミックに遊ぶ部分や力仕事、人前でしゃべることは父が、食のことや、子供たちの細やかなケア、書いて発信することは母が、自然な形でお互いの得意な分野を役割分担しながら活動しています。

新藤潤一の略歴

私は、群馬県の自然豊かな山あいの町で、年の離れた弟と二人兄弟で育ちました。小さい頃は、友達と毎日日が暮れるまで目の前の山で遊び、洞窟探検や秘密基地づくりをしたり、川で遊んだりしていました。

自分の父は、幼い頃からミシン会社の仕事を営み、土日もなく毎日夜が遅く、家族で夕食を共にした記憶も少ししかありません。あるとき、知人の借金の保証人になっていたことや、信頼して雇っていた人の使い込みなどが原因で多額の借金を背負うことになりました。家には返済を迫る脅しのような電話や、借金取りが直接やってくるようになり、家族で夜逃げをして父の友人宅に逃げ込み、倉庫の二階で隠れるように暮らしていました。そんなある朝、高校生だった自分の目の前で、悪化していた持病のせいで父が突然亡くなりました。父が亡くなった後も、父の知人は何も言わず、私達親子三人を住まわせてくれました。

その後、高校を卒業し、大学で弘前に。そこで探検部に入部し、白神山地や岩木山に魅せられました。そして、同じ探検部の後輩として妻と出会いました。

大学院まで進み、昆虫学を研究して、卒業後は東京に就職しました。でも、そこでの仕事や東京での生活が肌に合わず、体を壊してしまいます。そんな時、私を心配した大学の昆虫学教室の先生が声をかけてくれて、結局二か月で退職し、先生の紹介で大学の助手として弘前に帰ってきました。そして妻と再会し結婚しました。

ところが、新しく働き始めた職場も、3年半がたった頃、教授の退官と共に様々な事情で教室が解散することになり、公務員試験を受けなおし、青森県の職員になりました。今は県職員を退職し、研究所職員として、大学時代の学びが生かせる害虫の研究をしています。

こうして経歴を眺めていると、人から見たら波乱万丈な人生だったと思うのですが、全く大変だったとは思っていません。いろいろな困難があったときに、必ず救いの手を差し伸べてくれる人、自分を理解してくれる友人がそばにいました。白神山地で語りあった仲間もいました。

いい父親になりたい

私は、高校生の時に父を亡くしています。子供の成長した姿を見ることができなかった父は無念だったろうな、と思っていました。だからなのか、結婚したとき、まず思ったのは、「いい父親になりたい」ということでした。

子供のころから自然の中で遊ぶことが好きで、探検部時代の多くの時間を白神山地や岩木山で過ごしました。自然の楽しさを知っているので、子供たちを自然の中で遊ばせたい、という思いがありました。

自然の中で遊ぶ子供たちは本当に生き生きしていて、生きる力があふれていました。この、生き生きした子供時代をすごすことが、自分の子供たちだけではもったいない。たくさんの子供たちにも経験させてあげたい。

いい父親になりたいという思いは、ほかの子供たちにも向かいました。

夫婦の形

家庭の中では、どうしても母親が多くの時間を子ども達とすごします。そんな中、父親に何ができるだろうかと、考えたとき、育児で大変な母親を支えてあげることが、大事なんじゃないかと思うようになりました。また、自分自身も子供と接する時間を少しでも多く持ちたいと思い、子供をお風呂に入れたり、寝かしつけしたり、自分ができることを自然とやるようになりました。子供たちと川の字になって絵本を読んだ幸せな時間は、自分にとってかけがえのないものになっています。