子どもの居場所がない?子どもをありのまま受け入れてくれる居場所を作ろう!

 

「子どもの居場所がない」。近所で走り回っていれば危ないと怒られ、公園に行ってもボール遊びができなかったり。空き地は無くなり、禁止事項がいっぱいの子供たち。自由に遊べる環境がどんどん少なくなっています。でも、子ども達には群れて遊べる居場所が必要です。まるごと受け入れてくれる居場所が必要です。

大変な子供たち

子ども達が安心して遊べる場所がなく、それなら、うちの庭を開放して、子ども達の遊び場にしようと考えました。子ども達の居場所を作ると、近所の子供たちが遊びに来るようになりましたが、ひょんなことから、隣の学区の三人の悪ガキたちが庭にやってくるようになりました。彼らは、言うことは聞かないし、口は悪いし、怒るとすぐに暴力をふるう、もともと来てた子たちに竹の棒を振り回し、威嚇したり。そんな子たちでした。

はじめは平和に遊んでいた近所の子たちも、その子たちが来ると、怖そうに彼らと距離を置くように遊ぶようになりました。

でも、その子たちの発想は、普通の子供たちとはどこか違っていました。

考えつく遊びが、とにかく奇想天外で野性的で、面白いのです。

「みそ汁作るから、火たいてちょうだい!」と言ってやってきたその手には、おこずかいで買ってきた野菜や魚介類が入った袋がありました。

「まな板と包丁貸して!」と言っては、自分たちで食材を調理するのです。

「ちょっと行ってくる!」と言って、帰ってきたその手には、ウグイを三匹入れたバケツをぶら下げて帰ってきて、火を起こして焼いて食べたり、「ドジョウとって来ようぜ!」と言っては、裏の用水路に走っていって、ドジョウをバケツにとってきて、たき火で煮て食べたりしました。

庭に穴を掘って、「足湯にするからお湯ちょうだい!」と、庭に足湯を作ってみたり、

とにかく面白い子たちでした。

そんな彼らを見ているうちに、最初は彼らが来るのを嫌がっていた近所の子供たちも、次第に、「今日はあいつら来ないのかな~」「あいつら来ないとなんかつまんないんだよな~」と、言うようになっていきました。

庭にターザンロープを作ったのも悪ガキ三人組でした。たまたま数年前に何かに使おうと買っておいてあった滑車とロープを渡して、「好きに使っていいよ」と言ったら、木から木へ、ロープを結んでターザンロープを作ってしまいました。

ターザンロープは、その後、庭の人気の遊びになりました。新しく来た子たちに常連さんが使い方をレクチャーしてもらい、最初ははしごからしかできなかった子が、木の上から滑り降りてこれるようになったりだとか、このターザンロープで子どもたちの成長が見られるようになりました。これも、悪ガキと言われた彼らのおかげです。

そんな悪ガキ三人組も、最初のころはことあるごとにケンカして、切れて、馬乗りになってなぐりかかったり、蹴っ飛ばしたりしていましたが、関わっていく中で、少しづつ暴力がなくなっていき、小さい子にやさしくできるようになっていきました。

では、どう関わったら、彼らが変わったのでしょうか?

大変な子だと言われる子供たちもホントは・・・

彼らと関わっていく中で、感じていたことがありました。

彼らは、共通してお父さんが怖いのです。怒ると手が出るのは当たり前だったようです。だから、彼らの中には、気に入らないことがあれば手を出していい、というのは、ある意味日常で、当たり前のことだったのです。イライラしたり、気に入らないことがあったとき、その怒りをどうコントロールするか、その方法を知らなかった、ただそれだけなんだと思ったのです。

そして、彼らは家でも学校でも先生に怒られているので、怒られることに慣れてしまって、多少怒られても右から左に抜けていき、心に届かない。どうすれば、彼らの心に想いが届くんだろうかと、主人とよく話し合いました。

そんな中、彼らが来たとき、うちの当時4歳の息子に、嫉妬心を抱くような場面に時々出会いました。私が、甘えてきておんぶした息子を見ると、「おまえ、ずるいぞ!」そう言って、私の背中から息子を引きづりおろし、「次、俺だぞ!」と、私の背中におぶさってくるのです。当時、4,5年生の男の子がです。そして、「走って!」そういって、庭を何週も走らされました。「お前ばっかりずるいぞ!次、俺な!」かわるがわるにおぶさってくる子ども達。

そんな中、三人組の一人がぽつりと口を開きました。

「俺なんか、(下に)ちっちゃい赤ちゃんいるから、おかあさんに甘えられないんだぞ」と。

ああ、これが彼らの本当の想いなんだなあと。本当は甘えたいのに甘えられない。そういう状況だったり、『大きくなったんだから、何甘えてるの?』と、言われたり、『甘えてくるなんて赤ちゃんみたいだ』と言われたり。親が、何気なく言った一言かもしれない。ほんとは甘えたいけど、甘えられなかったんだという、彼らの心うちが見えたときでした。

その後も休日に遊びに来ては、主人の背中におぶさってくる子供たちを、だまっておんぶしてやりました。

彼らに必要なのは、やっちゃいけない、やめなさいと怒ることじゃなく、受け入れることだと感じるようになりました。

私は、だいたい何をやっても怒りませんでした。でも、ただ一つ、人を傷つけることを言ったり、命を粗末にするような場面では、鬼のように叱りました。嫉妬から、息子に対して意地悪して、息子を傷つけたときも本気で叱りました。

たまたま傷ついたすずめを拾ってきて、うちで世話をしていたとき、一人が、「飛ぶ練習だ!」と言って、まだ飛べないすずめを空に放り投げて、落としていました。本人は飛ばせるつもりだっただけのようですが、程なくしてそのすずめは死んでしまいました。その時、死んだすずめをその子の手に載せ、「あなたがしたことで、このすずめは死んだんだよ。もう飛べないんだよ。まだ飛べないときに、投げたら落ちてもっと傷つくよね。自分のした結果をよく見なさい。この子を、あなたの手で埋めてあげなさい」と、話しました。

しばらく黙って死んだすずめを手にした彼のそばで、もう一人がだまって庭の片隅に穴を掘りました。その後、庭に来ていた子供たちみんなでそのすずめのお墓を作りました。木の板でお墓にみんなでメッセージを書き、お供えをして、みんなで手を合わせました。

そんな関りをしているうちに、ちょっとづつ、本当にちょっとづつ、彼らは変わり始めました。口は相変わらず悪いのだけど、暴力は振るわなくなったし、息子に対しても優しくなりました。あるとき、庭の黒板に、いつしかこんなことが書いてありました。子ども達が自分たちで作ったルールです。ここで気持ちよく遊ぶために、子ども達が考えたことでした。

息子が自転車の補助輪をとって、自転車に乗る練習をしていたとき、「俺らが手伝ってやるよ!」と言って、息子の自転車を後ろで抑え、一緒に走ってくれました。息子が自転車に乗れるようになったのも、彼らのおかげです。

ありのままを受け入れて、根気よく、何度も何度も繰り返して彼らに伝えたメッセージは、『命を大切にしなさいね。あなた達のことも、本当に大事だと思ってるんだからね』ということでした。

悪ガキの一人は、うちに来はじめたころ、「死んでやる。おれ、いつ死んでもいいもん。」「人殺してみたい。」そんなこと軽く口にするような子でした。でも、二年後には、うちに来ると、あいさつは「生きてる~?」になりました。帰りのあいさつは、「生きててね~!」に変わりました。彼らの中で、何かが変わったのだと思います。

そして、そうやって、二年ほど、毎日のように来ていた彼らも、寂しいことに、最近はぱったり家に来なくなりました。

彼らにとって、ここが必要ではなくなったということかな?彼らの居場所が、ちゃんと見つかったのかな?と、思って、それならそれで、いいことだと思うのです。

 

本気で関わる大人の存在

この、悪ガキたちは、社会の縮図だと思うのです。どの地域にも、彼らのように「困った子だ」「大変な子だ」と言われる子はいます。でも、彼らをまるごと受け入れてくれる存在にそういった子たちが出会えることは、まだまだ、まれなことかもしれません。

先日、静岡県でプレーパークの他、子ども達の居場所を夫婦で作っているNPOゆめ・まち・ねっとの渡辺さんご夫婦の講演がありました。たごっこパークと読んでいる冒険遊び場には、こんな看板が掲げてあります。

遊びには失敗が付き物です。
木に登れない 火が点かない のこぎりが使えない。
だけど遊びは失敗できるからおもしろい。
失敗するから「できたっ!」の瞬間が生まれる。
木に登らせてあげる 火を付けてあげる のこぎりで切ってあげる。
泣かないように やけどしないように けがをしないように。
それは失敗しないことと引き換えに「できたっ!」の瞬間を奪うこと。
それは遊びの最高におもしろい瞬間を取り上げてしまうこと。
『たごっこパーク』は遊びの最高におもしろい瞬間を子どもたちに手渡そうとする活動です。
「それじゃだめでしょ。」 「ほらこうやりなさい。」 「やめなさい。」
その言葉を投げ掛ける前に子どもたちの表情をちょっとのぞいてみませんか?

ありのままを受け入れる、というのは、あれもだめ、これは危ないからと禁止ばかりしていた人にとっては、とても忍耐のいることだと思います。つい、口も手も出したくなります。でも、子どもたちがやりたいと思ったその芽をつぶさないで、育ててあげると、子ども達は思った以上に成長していきます。

講演の中で、渡辺さんはおっしゃいました。「困った子」は、「困っている子」なんです。うまく人と関われないことで、一番困っているのは本人なんです。

私たちは、階段の前で上に上がれず困っている車いすの方がいたら、手を差し伸べますよね?一人で無理なら、近くにいる人に声をかけて、何とかその方が階段の上に上れるよう手助けするでしょう。困っている人が目の前にいたら、手を差し伸べる。ただそれだけのことです。

渡辺さんご夫婦がやっている活動に、放課後の居場所「おもしろ荘」、子ども食堂、支援を必要としている子のためのシェアハウスなどもあります。どれも、冒険遊び場に通ってきてくれる子どもたちに必要だからと、作り上げてきたことなんだそうです。困っている彼らに手を差し伸べてきたのです。

本気で関わる大人が、それぞれの地域にあったなら、それぞれの地域で、「困っている子」は救われます。

子ども達がけがをしないように管理するのが大人の役割ではなく、たとえけがをして出でも、心が折れないように、支えてあげる、受け入れてくれる大人の存在が子ども達には必要なのです。

子ども達のために、私たち一人一人ができることは?

私たちのように、直接的に子どもの居場所を作る人が、それぞれの地域にいてくれたら、それに越したことはありません。でも、みんなそれぞれ、自分の生活があり、仕事があり、それができる人と、物理的にできない人がいます。みんながみんな、こういう活動したらいい、というわけではありません。それぞれに、できることをやってほしいと思うのです。

最近、ある都内のマンションで、挨拶をしないルールを決めたというニュースがありましたが、「知らない人に声をかけられたら逃げなさいと教えているから」とか、「挨拶しても無視されて不愉快な思いをするぐらいなら、いっそ挨拶しないルールにしてしまったほうがいい」という意見もあったとかで、地域のコミュニティーが崩壊していると感じるニュースでした。

私の住む地域でも、挨拶はまだありますが、町内会は面倒だし、義務ではないから加入しない、という家庭が増えていて、町内会長さんが困っていました。

田舎も、都会も、だんだんに地域のコミュニティが希薄になっていっているのだと思います。

子ども達は、親だけが育てていくものではありません。学校では集団で過ごすことで、他者とのかかわりを学びます。昔はどこにも、『雷おやじ』や、『おせっかいなおばちゃん』がいたものです。子どもだけで川で遊んでいたら、「気をつけろよ」注意したり、下校途中の子供と話をしたり。地域の中で、子どもを見守る大人の目があちこちにあったものです。だからこそ、子ども達も、出会った大人に「こんにちは!」「おはようございます!」って、挨拶もするのです。いつも見守ってくれているおじさん、おばさんだから。

挨拶が大事というよりは、地域のコミュニティが大事なんです。

暗くなってまだ一人でうろうろしている子がいたら、「大丈夫か?気を付けて早く帰りなさいよ」と、声をかけてくれるような、そんな身近な存在が必要なんです。

「知らない人に声かけられたら逃げなさい」というのは、確かにいろんな事件が起こる中で、子どもを守るためには仕方のないことかもしれないけれど、それでは、「この世の中、人を信じちゃいけない。みんな悪い人だから」と、子どもの心に植え付けていることにもなるのです。

そんな世の中、悲しいじゃないですか。「人は信じられる」「みんないい人だ」「自分を見守ってくれる人がいる」そんなのを、子ども達には感じていてほしいと思うのです。

子どもの声が賑やかな地域は、防犯効果があると言われています。静かで、人気がないところのほうが、事件は起きやすい。地域に子どもの笑い声が響く町に、していきたいものです。

子ども達を温かく見守ってやること、挨拶してあげること(挨拶ついでに、「学校楽しいか?」なんて、ちょっぴり話してみてもいい。不審者扱いされない程度に(*^-^*))、地域で子どもの居場所を作っている人を応援してあげること。

自分には何ができるのだろうかと、考えてみてほしい。

小さなことでも、きっとできることはあるはずだから。

私達、はぴちるの活動も、まだまだ細々としたものです。それでも続けていきたいので、プレーパークの材料費や、出張プレーパークの交通費など、活動費の支援も随時受け付けております。ご支援くださる方は、はぴちるHPをご覧ください。

 

 

 

母から息子への手紙~母の日に思う

母から息子への手紙。自分のやりたいことがあるけど思うようにならなくて、同世代の友達はお金を稼いで、好きな車に乗っている。自分もせめてもの楽しみがないとやっていけないよ。そんなことがきっかけで、親との意見が食い違い、仲たがいした昨日の夜。今日は母の日。気まずい空気の中、出かけた息子へ。口では言えなかった想いをここに残します。

成功したい

男の子ならきっと、誰もが一度は思うことなのかもしれない「成功して、自分の好きなことに使えるお金をたくさん稼ぎたい。」という思い。

かっこいい服着て、かっこいい車に乗って、友達とかっこいい車を乗り回してドライブしたり。若い今だからこそ、自分の好きなことにお金を使いたい。

そういう気持ちもよくわかる。

「自分にはこんなアイディアがあって、いつかは絶対成功できるはず。」

「成功してお金を稼いだら、家族を海外旅行に連れて行ってやりたい」

そんな風に思ってくれるのも、母としてはとてもうれしいこと。

好きなことを仕事にするのが、これからの時代、大事なことだと思うから、自分の好きなこと、やってみたいと思うことはどんどんやってみたらいいと、確かにお母さんは今までも何度も話してきた。

あなたは、確かにそういう道を選んだ。

でも、あなたが思う「好きなことをどんどんやること」と、母が思う「好きなことをどんどんやること」の意味がちょっと違うように思うんだ。

 

やりたいことのために、小さなことでも一歩踏み出しているか?

好きなことをやればいいということは、裏を返せば、やりたくないことはやらなくていいということ。ただ、本当にそれでいいのか?って疑問に思うこともあります。

やりたくないことを我慢してずっとやりなさい、ということではないのだけれど、今、自分の置かれている立場で、本当に精一杯がんばってきたか?って思うんだ。今まで、最後まで必死こいてやりぬいたことはあったか?って。

これから先、車を買う。結婚したら家を買うかもしれない。欲しいものを手に入れるために、手に入れたものを維持していくために多くの人は働いている。自分の時間を使って。自分のやりたかったことをどんどん後回しにしながら。

「今はまだお金もないから、とりあえずお金稼ごう。」「お金がたまったら自分のやりたかったことにチャレンジしよう。」「まとまった時間ができたらやりたかったことをやろう。」そう思っている間に、時間だけがどんどん過ぎていくんだよ。世の多くの人はそのまま一年後、3年後、5年後と、変わらない日々を過ごしてしまうんだよ。

今、やりたかったことのために、自分ができることを小さなことでもいいからやり始めなければ、何にも変わらないんじゃないかと思うんだ。

とりあえずのお金を稼ぐためにあなたの時間はどんどん使われていく。残った時間で何ができる?やりたいことのために、今自分にできることは何かあるか?考えてる?

時間は財産です。限られた時間をどう使うかは、自分次第って言いうよね。

だらだら寝て過ごしていては時間は浪費され、とりあえずお金を稼ぐためにだって、好きじゃない仕事ならそれは時間の浪費でしかない。時間を自分への投資のために使わなければ、そこには何も残らない。

投資と投機

お金の使い道を考えたとき、投資と投機、浪費があります。

自分の欲しい物を買ったり、行きたいところに行ったり、自分の趣味や娯楽のために使うのはただの浪費です。好きなものに囲まれ、ただ自分が満足するだけです。

投機は、チャンスに投資するという意味で、ギャンブルのように、それにかけると、大きなリターンが望めるとか、見返りを求めるもの。そして、投機によって得られた大きなリターンの多くは浪費されてなくなります。

投資は、株式投資でいうと、ある企業を応援し、応援された企業は投資してくれた人の資金を運用して、より大きな果実を投資してくれた人に分配します。同じように、時間やお金を自分の頭にかけること、すなわち、本を読んだり、セミナーに行ったり、講演会に行ったり、自分が成長するために必要なことにお金と時間を使うことは投資です。それは、自分の身となり力となり、自分をスキルアップしてくれるものです。スキルアップした自分の力を、自分のためだけに使えば浪費となり、誰かに役立つために使うなら、それはご縁となり、感謝となり、循環していくようになります。

自分のお金の使い道が、投資なのか、投機なのか、はたまたただの浪費なのか?社会に循環していくものなのかを考えてみるといいと思います。

仕事と労働

私たちは、学校教育を終えるまでに、「豊かになるということ=お金を得ること=幸せ」のように知らず知らずに刷り込まれていきます。豊かになるためにはたくさんお金を稼ぐようにならないといけない。そのためには、少しでもいい高校、いい大学に行って、給料のいい企業に就職するのが成功者で、そうなることが幸せなのだと。

そして、収入(給与)は、労働×時間×単価で決まると刷り込まれます。「時給いくらで何時間働くと一か月の給料は〇〇円になる。一か月いくらだから、何か月働けば、これが買える。」というように計算して、買いたいものを買います。

仕事(work)と労働(labor)は、似ているようでその意味は大きく違います。

労働は、報酬を伴うが、時として苦役を伴う。上司や、外の誰かに命じられて働くことです。そこにやりがいはなく、お金のために働くが、休みが早く来てほしくて仕方ありません。

仕事は、報酬を伴うものと報酬を伴わないものがあって、多くの場合やりがいを感じます。自らの意思で働くことを仕事であると位置づけます。定年後、働かなくてもよくなっても、なお、誰かの役に立ちたいと地域の仕事を買って出るような人は、仕事をしているわけだ。そこにやりがいを感じているから。

人は、給料をもらうためだけに働いてるわけではないはず。そこに、誰かの役に立てるからという気持ちがあるからこそ気持ちよく働けて、そこに生きがいを感じるのです。

労働と仕事、どちらを選ぶかは、あなた自身が決められます。たとえコンビニのバイトでも、そこに自ら来たお客さんの役に立とうという思いを持ったなら、それは仕事になるでしょう。

今日出会ったお客さんをいい気持ちで帰ってもらえるように、笑顔でこのお店を後にすることができるようにしようと心に決めて接客するなら、それは立派な仕事です。

「何をするか」じゃなくて、「何のためにするか」という目的を持ってほしいと思います。

あなたには価値がある

では、どんなことが仕事になりうるか?「何のために?」という目的を持つことが大事だと書きました。

「あなたの持ってるスキルが、誰かの役に立つ」そういうことが仕事と結びついてきます。自分のできることを分かち合うんです。

徳島県神山町の過疎の山里に、東京のIT企業が9社、相次いでサテライトオフィスを開いています。IT関係であれば、ネットさえつながれば、どこでも仕事ができます。

神山町は、『イン神山』というサイトを立ち上げ、古民家の空き家情報を発信しています。村には豊かな自然以外何もない。でも、空き家はたくさんある。田舎でもできる仕事を都会から町に持ってくるのもアリでは?そんな発想で、「石窯で焼くパン屋さんを開業しませんか?」「webデザイナーさんいらっしゃい!」というように、呼びかけていくことで、移住者が増えていったといいます。

そこにしかないものに価値を見出し、アピールして発信していくことで、人を結びつけることができる。今の時代だからこそ、それができる。

自分にあるスキルやアイディアは、だれかにとってはとても必要なものであったりします。

「里山の自然で子どもを遊ばせてみたいけど、どうしたらいいかわからない」

という人がいるから、私たちは「子どもたちを里山で思いっきり遊ばせることができますよ」と、毎年人を募ってキャンプしています。

私たちにとっては森でキャンプするのは当たり前だけど、やったことない人にとっては、何が必要か、何が危険か、森の楽しさを教えてくれる人がいるのは、とても助かること。

自分のできることを、誰かにシェアする、分かち合う。それが、誰かの幸せにつながる。それには情報発信もしていかなければいけない。

自分にはこんなことができますよと、発信する必要がある。

そういう、自分のできることを発信していくコミュニティも、ネット上に登場している時代です。

あなたの力が、誰の役に立つだろうかと、イマジネーション使って発信していったらいいんじゃないのかな。

物を生み出せない人は、物を買うしかない。買うお金がなければ奪うしかない。幸い、あなたには物を生み出す力がある。物を作りだすことができる。それがあなたの強みなのだから、生み出せない人に、提供すればいい。

いつかそれは感謝で循環し始める。

母の願い

今うまくいかなかったとしても、今思い通りにならなかったとしても、あなたがあきらめない限り、前に進む限り、あなたが物を生み出し続ける限り、きっとそれは誰かの役に立つ。

時間もお金も、浪費で終わらせないでほしい。

使うなら、自分に投資してほしい。あなたがスキルアップして、その力を誰かの役に立てるように。自分の力を試したいのであれば挑戦してみたらいい。

でも、自分のためだけの浪費で終わってくれるなと、母は思う。

私はあなたをこの世に生み出しました。いや、あなたが私の体を借りて生れ出ただけなのかもしれない。

でも、この世に生まれ落ちたからには、あなたはあなたの使命を生きてほしい。決して自己満足のために生まれてきたのではないはずだから。

命の期限はいつまでなのか、それはだれにもわからない。

震災があったように、ある日突然終わりが来ることだってある。

あなたはその体を、何のために使うのか?

明日その命が尽きるとしたら、あなたは後悔しないのだろうか?

今、あなたができることを、とにかく一生懸命やってほしい。

母の願いは、あなたが誰かの役に立ってくれること。あなたが、誰かに必要とされる人でいること。それがあなたの幸せになると思っているから。

あなたがあなたの好きなことをやりながら、誰かの役に立ち、ありがとうと言われる人生を送ってくれること。

言葉にするのは得意じゃない。でも、書き残すことなら私にはできる。

この文章が、誰かの役に立つことがあれば、それは私にとってもうれしいこと。

母の日に、母の想いをつづります。

私を生み出してくれた母も、きっと同じ思いであっただろうと思いながら、母に感謝を込めて。

 

 

 

 

 

はぴちる通信2号発行

はぴちる通信の春の第2号、発行しました。

目次

1.子どもたちの自然体験が減少している?

2.五感を使った体験を!

3.森の絵本

4.昆虫や生き物図鑑

5.子どもに草花遊びを伝えよう

6.野草を食べてみよう

7.プレーパーク情報

8.川遊びとホタルキャンプのお知らせ

 

というテーマで記事を書いています。

今回は、森や野原で遊んだ後に、自然の中での体験を追体験できる絵本の紹介と、おうちに一冊あると便利な図鑑の紹介、野遊びや、野草の薬効についても書いています。

草花遊びは伝承遊び

シロツメクサの花冠や、オオバコの相撲など、皆さんも子供のころに遊んだ草花を使った遊びがあると思います。

こういった草花遊びも、親となった私たちが子どもたちに伝えなければ、そののち途絶えてしまうかもしれません。そういった遊びを伝承遊びと言って、親から子へ、または、大きい子から小さい子へ、人知れず伝えられていくものです。

今は、伝承遊びの本もいろいろ出ていますが、見てみると、自分がやったことのない遊びもあるものです。

先日の春の森のキャンプでも、「ママも笹船作ったことないから、教えてもらおう!」と、ママも一緒に笹船を作って流しました。

みんな知ってるだろうと思う遊びが、意外と知らなかったということも、よくあることです。当たり前だと思って、あえて教えていかないと、こういった野遊びもすたれていってしまうのかもしれませんね。

野遊びは、自然に親しむいちばんの遊びです。野の花を摘むことから、草花で遊ぶことで、自然の中で遊ぶ心地よさを体感していきます。

ちょうちょは、どんな花に来ているのか?テントウムシはいる?他にもムシが潜んでいるかも?草花遊びから、それらの草花につく虫を観察することもできます。

お母さんも一緒になって、野遊びを楽しんでみてくださいね。

草笛なんかは、大人より子どものほうがうまく吹けたりするものです。

身近に図鑑を!知りたいときが学び時!

 

子どもは、虫や生き物が大好きです。外に出ると、虫を捕まえ、「みてみて!つかまえた~!!」って持ってきます。時には知らない虫を捕まえてきて、「これな~に?」って聞かれて困ることもあるものです。

そんな時、子どもと一緒に、図鑑で調べてみましょう!いろんな虫がのっていて、虫の特徴から、これは何の仲間か?予想しながら図鑑をめくります。触覚は長い?短い?お腹が黒い?赤い?違いを見ながら、これに近いかも!っていうのを、子どもと一緒に見つけてみましょう!

知らないことを知る面白さを味わうことができます。

捕まえた虫を「飼ってみたい!」と言ったときも、「餌がわからないからすぐ死んじゃうよ。だめだめ、かわいそうだから逃がしてあげよう」っていうのも生き物の命を考えるならありですが、どうせなら、捕まえた虫を、責任もって最後まで飼ってあげるという経験もさせてあげたいですね。

そのためには、どんな環境で飼ったらいいか?餌は何を食べるのか?生きた虫を食べるなら、毎日生きた虫を捕まえてきてあげられるだろうか?そんなことも考えて、飼えそうだと思ったら、ぜひ、虫かご買って育ててみてください。

飼うことでじっくり観察できるし、虫がかわいく思えるもの。

家の子供たちも、ダンゴムシから、オタマジャクシ、ドジョウ、バッタ、コオロギ、テントウムシの幼虫、アゲハ、ヤゴ(ギンヤンマの幼虫)、ザリガニ、など、さまざまな生き物を捕まえては飼ってきました。そうやって、いろんな生き物を飼うことで、子どもたちは生き物が好きになってきました。

そのたびに図鑑を開き、餌や飼い方を調べました。わからない虫はすぐ調べてみました。知りたいときに、すぐに調べられる環境があると、どんどん興味を持っていきます。

知りたいときが学び時です。

ぜひ、おうちに一冊、虫の図鑑を用意してあげて下さいね。生き物の世界の面白さを味わうことができます。

はぴちる通信の購読について

そんな、生き物の図鑑ですが、たくさんある中、何を用意していいかわからない、そんな方のために、はぴちる通信では、写真の図鑑の他、いくつかおすすめの図鑑を紹介しています。

家でも、長男のころから、ボロボロになるくらい見た図鑑が、虫の飼い方の図鑑。これ一冊で、本当にいろんな虫を飼うことができました。

はぴちる通信を購読したいという方は、通信費500円をお振込みいただければ、年6回発行予定のはぴちる通信をお届けします。

その他、はぴちる主催のプレーパークや、おいらせもりのようちえんでの体験活動の時にも、無料で手に入れることはできますが、何ぶん忘れっぽいもので、持っていくのを忘れてしまうこともあります。確実に欲しい方は、通信費500円をお振込みいただき、発行後すぐに手元に届くようにするのがおすすめです。

ご希望の方は、お名前とご住所をメールで送って下さい。振込先を追って連絡いたします。

このページのお問い合わせフォームから連絡ください。

また、あわせて、はぴちるの活動の賛助会員も募集しています。こちらは、一口1000円からお願いいたします。プレーパークの材料費や、交通費など、はぴちるの活動のために使わせていただきます。

今現在、18,000円のカンパをいただいております。ご支援くださっている方、ありがとうございます。ありがたく活動費として使わせていただいています。

子どもたちが生き生きと活動できるように、幸せな子供たちをよりたくさんにするために、プレーパークや自然体験活動を続けていきますので、皆様、どうぞ、応援よろしくお願いいたします。

 

 

子どもの自然体験が減少している?子どもを育む森での遊び

自然で遊ばせたいけど、どう遊ばせたらいいかわからない。親自身が自然で遊んだ経験があまりないので、何をしたらいいのかわからない、そんな家庭も最近は増えているようです。

私自身、小学校の理科の実験をアシストしていますが、自然体験の減少を感じています。川で遊んだことがない。たき火など、火を扱ったことがない。虫を触れない。そんな子供たちがクラスの1/3以上います。勉強はできても、実体験を伴わない子が増えているのが現状です。

子どもの日、私たちはぴちるでは、子ども達との一日を、春の森で過ごしてきました。森で遊び、森を探検し、川で遊び、生き物に触れ、たき火する。食べられる山菜を取り、食べる。

子どもたちに、伝えたいのは、そんな生きる力です。

初めての森で遊ぶ

 

春の森は、いろんな植物たちが芽生える季節です。

まだ山桜が咲いていて、新緑のきれいな黄緑色が目にまぶしい季節です。

森に来て、何をしたらいいかわからない、そんなとき、なくてもいいけど、あると楽しいのがハンモックとロープのブランコ。森に対して、感じているちょっぴり不安な気持ちを、遊びの力で森を楽しいものにしてくれます。森との距離が一気に縮まります。

初めて出会った子と、すぐに友達になれちゃうのも、こんなちょっとした道具があるから。

一緒におにぎり食べたり、

ロープのブランコはスリル満点!

小さい子だって、しっかりつかまって!

初めての森になじんてきたところで、森の奥に探検に出発!

水の生き物探しと、川遊び

探検に出るとすぐに、クロモジの木を発見。

クロモジの葉っぱの匂いをかいでみます。

「ミカンみたいなにおい!」

クロモジの木は、和菓子のつまようじにも使われています。さわやかな柑橘系の香りがします。「ほら、いいにおいがするよ!」

森の奥へ入っていきますよ。

子どもの背丈ほどもある笹やぶを越えながら、小さな子にはちょっぴりハードなコース。

足元に気を付けて、どんどん下りていきます。

やっと沼地に下りると、カエルの卵がいっぱい!

まだ卵からかえったばかりの小さなオタマジャクシもいっぱい!おそるおそる触ってみます。

ゼリーみたい!

沼の周りには、きれいな白いお花のニリンソウと、そのお隣に生えているのは猛毒のトリカブト!

ニリンソウは山菜として食べられますが、トリカブトは猛毒です。出たばかりの葉っぱ、どちらも似ています。だいたい、同じ場所に生えています。

他にも、春の山野草がいろいろ花をつけています。

エンレイソウや、

ツクバネソウ。

黒い実がなり、羽根つきの羽根に似ていることから、こんな名前が付けられたそうです。

ヒトリシズカは、可憐なたたずまい。

川に下りたら、水遊び!

川遊びしようと子どもたちが持ってきた遊び道具が大活躍です。

笹船作りも、みんな初めてですが、作り方を覚えたら、この通り!お花ものせてみます。

「ママも笹船作ったことない」と、みんなで真剣に笹船づくり。

競争だ!どっちが早いか!

「僕のは壊れたけど、早いよ!」

川の石をめくってみたら、ヤゴ発見!

川遊びにも満足して、元来た山道を上ります。笹やぶは、ママに抱っこ♪ママガンバ!

途中、大きいフキの葉っぱ見つけたよ!トトロみたいだね。

ぬれたら着替えて焚き火しよう!

ぬれた服を着替えたら、焚き火をしよう!まずは、小枝を集めて、燃えやすいものを下に入れて焚き付けにします。着火したらうちわであおいであおいで・・・火がついた!!

私も火の番する!

みんなでマシュマロ焼いて食べよう♪こんがり、とろっと、たまらないおいしさ!

焦げた!

火遊びも、今はなかなかできない経験かもしれませんね。

森や原っぱでのんびり過ごそう

ひと遊びして、お腹も膨れて、満足した子供たちは、再び遊び始めます。

パパと森へ。ハンモックゆらゆらしたり、

「ブランコしよう!」

お姉ちゃんの真似してうちわをもって・・・

パパ達で協力してテントを立てたら、中で遊びたい!

「パパ、野球しよう!」

タンポポで指輪♪お母さんにプレゼント♪

男の子は、弓矢作りに挑戦!

すっごくよく飛ぶよ!

上に向けて矢を射るのは技名「スカイツリー」

三本同時に矢を射る新技「トリプルアロー」

男の子たちが弓矢づくりに夢中になってる間、ちびっこさんたちはパパと遊ぼう!

「みててね!」って、パパに高い高いしてもらって大喜び!パパ、エンドレスで限界が・・・

ちびっこさんたちは、たくさん遊んで、早めにバイバイ。

たくさん遊んだね♪きっと、車の中で寝落ちしちゃうね。

晩御飯は焚き火で

晩御飯を作るそばで、再びたき火で火を大きくしようとしています。

長い焚き木はのこぎりで自分で切ります。

ダッチオーブンで火にかけるだけの料理は、仕込んでしまえば、あとはほっとくだけでおいしい料理が味わえます。

鶏肉にオリーブオイルとニンニク、塩だけのシンプルな味付けでもごちそうです。

お肉が焼けたら、お肉だけ取り出して、ダッチオーブンに豚汁を作ります。

今回は、ご飯は炊かずに豚汁にうどんを入れていただきます。

お散歩で採った山菜も、天ぷらに。塩を振っていただきます。

タラの芽、ボンナ、クロモジも天ぷらで食べてみます。

うどんが終わったら余った汁にせんべい入れてせんべい汁に。

「せんべい汁食べたいけど、うどんで腹いっぱいだ~!でも、せんべいは別腹だから食う!」

ご飯も食べて、日が落ちて、徐々に暗くなってきます。

今回は、参加してくれたお友達はデイキャンプのみで、帰らなければいけません。

「すっごい楽しかった!僕もテントに泊まりたい!今度は泊まろう!」

「帰ったら、また明日も来ようよ!」

「今回のは、今まで楽しかったことのベスト3に入るな。」

そんな名残惜しい言葉を残して、帰っていきました。

夜も更けて、焚き火の灯りで過ごす夜

今日初めて出会って友達になって、いっぱい遊んで楽しかった息子も、お友達が帰ってしまったら、急に寂しくなって、テンションが下がります。

星空を眺めながら、ちょっぴり夜のお散歩して、戻ってきて、焚き火を囲みます。

「なんかつまんないな・・・」

焚き火を眺めながらぽつりとつぶやく息子。

火を眺めているうちに、うとうと・・・

そのままおやすみなさい・・・。

息子をテントに寝かせた後は、しばらく大人の時間。焚き火を囲んで星空を眺めます。

月明かりのとても明るい夜でした。

森の朝、鳥の鳴き声と共に起きる

森の朝は、鳥の鳴き声と共に目覚めます。

火を起こして、森のハンモックへ。

ハンモックに寝っ転がって空を眺めると、山桜の花がきれいでした。

木々の枝は、お互い重ならないように、譲り合いながら伸びているのがわかります。

森にロープの綱渡りもつけて、ひと遊び。

朝ご飯は、夕べの残りのせんべいうどん汁をたき火で温めただけ。

目玉焼き焼いて、朝日の中いただきます♪

パーコレーターで淹れた朝のコーヒー。贅沢な時間です。

これから雨の予報なので、早めにテントを片付けて、

朝ご飯の後は犬のお散歩!

桜の倒木の下になんか見つけた?!

森の妖精か?

キイチゴの花を見つけました。

散歩から帰ってくると、予報通り雨が降ってきました。

焚き火して、雨音聞きながら、しばらくまったりします。

クロモジ摘んできて、クロモジ茶を淹れます。

とっても贅沢な、しっとりした時間です。

焚き火のそばで、ダンゴムシ発見!

雨音聞いているうちに、眠ってしまいました。

ひと眠りしている間に、雨も上がりました。

お昼ご飯に、焼いたパン食べて、

最後に野球しよう!

思いっきり打っても大丈夫!

森での子供たちは、本当に楽しそうで、ウグイスが鳴きかわす森に響く子供たちの笑い声を聞くのは、とても幸せな時間です。

たくさんの子供たちに、こういう時間を過ごさせてあげたいと思います。

一日森で遊び疲れるまで遊びきる。楽しかった!また来たい!そう思えるように、森の楽しさを知ってほしいので、これからも、こんなキャンプを企画していきます。

 

ゴールデンウィークのプレーパーク


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明日からゴールデンウィークにいよいよ突入しますね。

ご家族でどこに行こうか、すでに予定を立ててらっしゃる方も多いのではないかと思いますが、まだ、予定特に立ててないよ、という方へ、今回は、ゴールデンウィーク中のプレーパーク、春の森を遊ぶ企画のご案内です。

ゴールデンウィーク中のプレーパーク情報

以前、駒っこランドのプレーパークの記事で、今後のプレーパーク情報をまとめておりましたが、改めて、ゴールデンウィーク中のプレーパーク情報をまとめたいと思います。

 

 

☆5/4の下田公園プレーパークは、おいらせ町のイベントの一環で行われるものです。


事前予約が必要で、里山自然ウォッチングと、プレーパークで定員20名、参加費500円です。今現在10家族の参加ということで、空きがあるかは、0178-56-4703(おいらせ町商工観光課)にお問い合わせください。
里山自然ウォッチング10:00~11:00
プレーパーク11:00~12:00までの開催です。

ただし、プレーパークに関しては一般の方でも参加できます。

プレーパークのみの参加は無料ですが、
9:30~11:00までとなります。
その時間は参加申し込みなしで参加できますので、お早目においでください。

ハンモック、ロープブランコ、秘密基地づくり、木工体験等あります。

場所ですが、下田公園の遊具のある公園右手にある、ちょっと高台の桜の広場になります。湿生園の奥です。

 

☆5/7アピオ青森「ごじゃらっと広場」にて

プレイパーク 10:00~15:00まで開催しております。
(特)子育てオーダーメイド・サポートこもも
※未就学児は保護者といっしょに来てね♪

ごじゃらっと広場の詳細はこちら↓

http://www.apio.pref.aomori.jp/kodomo2011/gojara.html

春の森を遊ぼう♪

5/5の12:00から、5/6の15:00まで、新藤家がゆる~くキャンプをしております。ご都合のいい時間に、数時間ふらっと来るだけでもOK。もちろんガッツリキャンプしてもいいですよ♪

キャンプする場合は、朝晩の冷え込みが予想されるので、しっかり防寒対策をしてきてください。
たき火を囲みつつ、アルコール片手に大人の時間を楽しむのもまたとびっきりのご褒美時間♪

持ち物)
長靴、長袖、長ズボン、防寒、軍手、飲み水、アルコール飲みたい方は各自持参。おやつは各自。
※キャンプする場合は、キャンプ用品一式。

参加費)
デイキャンプ(晩御飯または昼食付き)/大人1000円子ども500円。
1泊キャンプ(晩御飯、6日朝食、昼食)/大人3500円,子ども1500円

参加される方は、
「5日の晩御飯食べます!」などのメッセージを添えてコメントください。だいたいの来られる時間もお知らせいただけるとうれしいです。

東北町の萌出山キャンプ場になります。

※水道が使えないため、お水はご持参ください。
※トイレも一応ありますが、あまりきれいなトイレではありません。

 

ゴールデンウィーク、レジャー施設にお出かけもいいけど、子どもが自由に遊べるプレーパークや自然体験も、ぜひ考えてみてくださいね。

アースデイ青森2017~プレーパーク、アースデイで感じてほしかったこと

今年で3年目となるアースデイ青森2017。Happy Childrenもプレーパークで出店してきました。アースデイということで、森を感じ、自然を感じ、地球を感じるイベント。プレーパークも木工中心に体験してもらいました。

木材は、沼山建業さんより建築端材を譲っていただきました。本番は、本物の大工さんのお手伝いもいただきながらの木工遊び。しっかりしたものを作っていく大人から、剣や看板、飾りを自由に作る子供たちまで、たくさんの親子の真剣な顔がありました。

アースデイ青森2017で子どもが体験できたもの

アースデイの中には、子どもが楽しめるブースがいろいろありました。

カヌー体験に

木登り体験

水の生き物すくいは子どもたちに大人気。

息子も、ガムシとヤゴ、フナ、ザリガニをゲット。

家に帰ってから、とりあず、ヤゴとドジョウの水槽に入れておいたら、フナ一匹とドジョウが一匹、ヤゴに食べられました。

食物連鎖ですね。弱肉強食。ヤゴ、こわい・・・。

急きょ、フナ、ザリガニ、ガムシは別水槽へ、お引越し。

ドジョウはたくさんいるから、何匹かは食べられても、仕方ないかと、ヤゴとドジョウはそのままに・・・。

トンボになるまで、ドジョウは残っているだろうか?

 

他にも、けん玉、モルック(フィンランドの遊び)、

いろんな楽器が体験できたり。

木で作った自転車があったりしました。

 

ペレット砂場も。

そして、プレーパークでは木工遊び。

どこも、子どもたちがひっきりなしでした。

プレーパークで自由に遊ぼう!

 

私たちはぴちるは、プレーパーク担当。

子どもも次々やってきますが、子供以上に、大人もたくさん作っていってくれました。

ここには、材料と道具だけあって、あとは自分の創造力で作りたいものを作っていきます。

「秘密基地みたいなの作る!」

と、張り切る男の子も。

一生懸命、どのぐらいの木にしようか、木を合わせながら、長いのはのこぎりで切って、ちょうどいい木を選んで、何を作っているかは一言も言わなかった女の子。

作り終えたら、満足げに、胸からぬいぐるみを出して、ぽんと箱にのせました。

どうやら、この子を入れる入れ物を作っていたようです。

出来上がってみるまで、何ができるかわからないのも、面白いものです。

この子も、板をだまって次々打ち付けます。何を作りたいとは、作っている間は一言も言いません。

「次、どうしたい?ここにくぎ打ちたいの?」

と聞くと、だまってコクンとうなづきます。

そうやって、くぎを打つ間木をおさえてあげたり、ちょっぴりだけお手伝いしながらできたのがきっちり、きれいに出来上がった箱。

いろんな小物を入れたいんだそうです。

ママが、カヌー体験のところでスタッフとしてついている女の子。

ママのために、看板を作っていました。

こちらは、焼き芋作ってた蛯名鉄工さんの看板娘が、「やきいもあります」の看板を手作り。

ちゃんと立つように、細工もしてあります。

こちらは、盾と剣を作っていました。

ペレット焼き窯で焼いたピザを食べてたら、ケチャップがついて、まるで血のりが付いた剣のようです(笑)。

同じく、剣を作った男の子。「ポーズして」とお母さんが言うと、このポーズ。

自分に刺してるの?(笑)

剣作ったら、戦うよね。

そして、この子は、なにやらかわいらしい鼻歌歌いながら、「ふんふんふん~♪」

ボンドでぺたぺた飾りをつけています。ボンドをむにゅーっと出せないから、ふたをとって、細い木にボンドつけて、ぺたぺたしています。

誰が教えたわけでもないのに、考えたんでしょうね。

ハッピーな看板作ってる子や、

かわいく、木の実なんかで飾りを作る女の子も。

大工さんに手伝ってもらいながら、いい手つきでくぎ打ちしていく男の子も。

この子、後々、一人で、感心するほど上手にくぎを打てるようになっていました。

ママと一緒に、トントンする子も。

お兄さんに押さえてもらいながら真剣に作る子。

一人で頑張ってくぎを打ってたから、くぎをまっすぐ打てるように支えながら、「次はどこにくぎ打ちたいの?」と聞くと、とっても不思議なところに打とうとする子。

よくよく聞くと、「ギター作りたい」って。

そっか~。どうしようか・・・。

そうだ!「輪ゴム使ってやってみる?」と提案。

輪ゴムをかけるように、対象にくぎを次々打って、輪ゴムをかけたら、お!音がするね!

でも、まだ何か付け足したい様子。「ここにこの木をつけたい」って、持ってきた木を、この子が言う場所に当ててみる。「!!そっか!ネックだ!ギターのネックだね!」

やっとわかりました。

この子は、パパがギターやってるの見ていて、パパみたいなギターを作りたかった。

ネックをつけたら、首にかけるひももつけたいと、ひももつけたら、なんと、ちゃんと、ギターじゃないですか!

すごいな~。子どもって、ちゃんと見てるんだな~。

できたギターを首にかけたこの満足げな顔!

女の子だって、剣作るし、

ちびっこだって負けてはいません。

子どもたちの頭の中をのぞいてみたら、きっと、こんなの作ろう、こんなのにしようって、いろんなアイディアが浮かんでるんだろうな~。

木で遊ぼう!

木工体験のほかに、好評だったのが木で作ったホッケーゲーム。

入れ代わり立ち代わり、いろんな子たちが対戦していきます。

輪切りにした木の枝を反面黒く塗ったオセロ。

木で作った台車も。こちらは、10年以上前に長男が作った台車です。まだまだ現役で頑張っています。

ペレット砂場は、小さい子にも人気だったのですが、意外と大きい子にも人気でした。

アースデイを通して感じてほしかったこと

木の遊び方って、創造力次第でいろいろですね。

木に触れ、木で遊び、木のにおいをかぎ、いつか、森を感じる大人になってほしいな、って、そう思います。

そして、木は、もちろん遊ぶだけじゃない。

音となり、癒すこともできます。

建物になり、家具になり、箸や、お皿、器など、暮らしの道具になり、紙になり、エネルギーになり、香りや音として癒しになり、楽器として人を喜ばせる。

私たちの身の回りから木がなくなることなんて、考えられないくらい、木は、私たちの周りに当たり前のように私たちの身近にあります。

今、ようやく青森にも桜前線がやってきて、町はどこも桜で彩られ、誰もが、どこか、気分がウキウキ、優しい気持ちで木を見上げています。

桜って、すごいなあ、って思います。アースデイという一日を通して、木、森、環境、地球、より、大きな視点で、身の回りを見ていく。

そんな人が、一人でも増えたらいいなあ、と、思います。

そして、そんな子供たちが、そういう視点を持った大人になってくれたらいいなあ、と、思っています。

 

そして、この日、イベントが終わった後も、スタッフの子供たちはいつまでも遊び続けるのでした。

カヌー用にためてたプールの水の排水で遊び始め、しまいにはプールに入りたい!と、どんどん入っていく子供たち。

もう、日暮れ時で、ぐっと冷え込んできたというのに、しまいには泳いでしまう子も!

この後、ガタガタブルブルになったのは言うまでもありません。

子どもの考えることには、いつも驚かされます。大人の予想をはるかに超えてきます。

この子達の未来が美しいままでありますように。

社会を生き抜く力は遊びを通して育っていく

これからの時代を生きていく子供たちには、これまでも、自ら課題を見つけ、考え、物事を解決していく「生きる力」が大切であると言われてきました。

そして、さらに、変化の激しいこれからの時代、いかに社会が変化しようとも、それに対応できる「社会を生き抜く力」が求められています。

「社会を生き抜く力」とは、自ら問題を解決していける力に加えて、他人と協調し、自分と違う意見を持つ他者とのディスカッションを重ねる中で、お互いの意見をどう生かしていくか、未知の問題を発見、解決していく、より、実践的な力です。

そのような力は子供時代の遊びを通して育っていくのだと思います。

答えを知らないからこそ面白い

ある日の小学校高学年の理科の実験でのこと。

その日は『物の燃え方』の単元。集気びんと呼ばれるびんの中でろうそくを燃やし、ふたをすると、火はしばらくすると消えました。さて、このびんの中で何が起こったのでしょうか?という授業。

子どもたちの中には、塾や学習教材などで、前もってやっていて、答えを知っている子が何人もいます。先生が質問すると、すかさず知ってる子は「酸素がなくなって二酸化炭素が増えたからです」と、答えます。

「じゃあ、ビンの中に空気は入ってないの?」と聞くと、

「空気はあるけど、二酸化炭素が増えたから消えたと思います。」と、答えます。

なんだか、答えをすでに知っている子は、ほかの子供たちが考える暇を与えず、どんどん先走って答えを言ってしまいます。

そんな授業風景を見て思いました。答えを知っているって、つまらないなと。

火が消えた。なんでだろう?っていう問いかけに対し、こうかもしれない、もしかしたらこうかな?って、予想を立てて考え、その考えが正しいのかどうか?自分とは違う友達の意見を聞いて、あ、そういう風に考える人もいるんだ。そうか、そうかもしれないな。でも、自分のこの考え方のほうが正しいと思うな。

ああ、早く確かめてみたい・・・

そんな面白さが、答えを知っているというだけで、なんてつまらないものになってしまうんだろうかと。

「何でだろう?」は、最高の学習意欲です。

もちろん、予習が悪いというわけではありませんが、知識として知っていることが本当に正しいのかどうか?実際に体験してみて初めて生きる力になっていくのです。

例えば、『酸素は物を燃やす気体だ』『二酸化炭素には物を燃やす力はない』と、予習していたとしましょう。

では、たき火やバーベキュー、キャンプファイヤーで、火を大きくしたいときはどうするでしょうか?

そういう体験を持ってる子は、「うちわであおぐと火は大きくなる」と、知っているでしょう。あるとき、「ふーふー息を吹きかけると火は大きくなるよ」と、答えた子がいました。

でも、知識だけの子は、「吐き出した空気は二酸化炭素だから、火は大きくならないよ」と言います。

さて、どちらが正しいでしょう?

実際にやったことがあれば、「息を吹きかけると火は大きくなる」が正解です。

ろうそくぐらいの小さな火は、風で吹き消されてしまいますが、燃えやすいものが周りにある場合、吹きかけた息の中にも酸素は含まれているし、吹きかけることにより、周りの空気も一緒に動くので、火は大きくなります。

体験を通して知っている子の話を、じゃあ、なぜそうなんだろう?って考える。知ってる知識が全てではないということを、知ることも大事なことです。

 

機械や動くものが好きな子の場合、ラジオ、ラジコン、モーター、いろんなものが、なんで動くか知りたくて、なんでも分解してしまう子がいます。その、箱の中がどうなっているのか、知りたいのです。

そういう子は、大体大人になると、エンジニアになったり、機械工学系に進むことが多いようです。好奇心が高じて、作る側になるわけです。

友達と試行錯誤すること

あるとき、庭にやってきた子供たち、たくさんの金魚をどこからか買い込んでやってきました。最初は、庭に置いてあったプールに金魚を放しました。

そのうち、「池つくろうぜ!」って、庭に穴を掘り始めました。

でも、ただ掘っただけの土では、水をいくら入れても、土にしみこんでいきます。

そこで考えた子供たち、「そうだ!なんかシートしけばいいんじゃない?」

と、言うことで、物置にあったブルーシートを引っ張り出し、土にかぶせ、水を張ります。

見事、池の出来上がり!

勝手に庭に穴掘って、池を作った子どもたちですが、その試行錯誤する姿には感心しました。友達と何人かで、やってみたけど失敗して、どうすればいいか相談して、じゃあこうすればいいんじゃないか?って、やってみる。

遊びを通して、社会を生き抜く力をつけていく子供たち。

好奇心を大事にしよう

好奇心の強い子はどこにでもいるものです。学校の中だと、好奇心がありすぎて、落ち着きのない子といわれることもあるかもしれません。

でも、好奇心が強いことは、これからの社会を生き抜くうえで、大事な力です。なぜだろう?の中に、問題を解決する糸口が見つかる場合もあります。

田んぼの中に、何か動いてる!何だろう?捕まえてみる。飼ってみる。餌は何だろう?

 

好奇心は学ぶ意欲のもと。知りたいは楽しい。知らないということは、これからたくさんのことが学べるということ。

子ども同士、たっぷり遊びこむことが、生きる力をはぐくみます。子供時代に、その土台を作っていくことが、今、子どもに必要なことだと感じます。

 

【春の自然遊び】子どもと一緒に春を食べよう!

数日前、雪が降ったかと思ったら、昨日は18度という温かさ。

「もう春だから、あなたの出番はもう終わりよ」と、春風がいうと、「なに!まだまだ!俺の力を見せてくれる!」と言って北風が雪を降らす。「いいえ、もう、あなたの力は弱まっています。私たちの出番ですよ」と、春風が北風を追いやった。

まさに、そんな感じのここ数日の天気。

昨日は、春風の勝利に、春風が大喜びで子どもたちと遊んでくれた一日。

全身使って、子どもと春を遊び、春を食べ、春を感じることは、子どもの記憶の深いところに刻まれていきます。

春を食べよう

昨日は、「おいらせもりのようちえん」のはるふぇすで、たくさんの子供たちがカワヨグリーン牧場にやってきました。

私たちはぴちるでは、「春を食べる」ということで、『ばばばあちゃんのよもぎ団子作り』を担当。

朝、準備の時間で、子どもたちとキャンプ場によもぎを探しに行ってきました。

なかなかよもぎが見つからず、歩いていると、桜が咲いてる!今年初めて見た桜!早咲きの桜に春を感じます。

探して歩くうち、よ~く見ると、まだ小さなよもぎを発見!一度よもぎを見つける目を持つと、急に目によもぎのちょっと白っぽい緑がたくさん目に飛び込んできて、さっき来た道も、見つけ始めると、「ここにもある!」「あ、こっちにもあるよ!」と、次々見つける子どもたち。

「もう春だよ~!よもぎ、出ておいで~!」「出ないとあたまをちょん切るぞ~!」って、叫びながらよもぎを捜し歩きます。

ばばばあちゃんの絵本と、トトロのまっくろくろすけの歌が混ざってます。

準備も整い、いよいよだんご作り。

摘んだヨモギは洗って、ごみを取り除きます。かたそうな茎も取り除きます。

お話を聞く子供たちのまなざしも真剣。

今時期の若い葉っぱは、アクが少ないので、このまま熱湯でさっとゆでて、水にさらして水けを絞ります。

もうちょっと伸びてきて、葉っぱがかたそうになってきたころの葉は、重曹を入れたお湯でアク抜きします。

包丁で刻むのはお姉さんたちに任せて。

すり鉢でさらに細かくするのは、小さな子もできるので、順番にすりすり。

まずは、蒸すのに時間がかかるよもぎ蒸しパンから。

子どもたちに混ぜてもらいます。

蒸しパン蒸してる間に、よもぎ団子をみんなで争うように丸めていきます。

ころころころころ。

蒸しパンとお団子、みんなでおいしくいただきます。ヨモギの香りを楽しみながら。

春風を感じる

外では、春風が子どもたちと遊んでくれています。

強風にあおられ、ブルーシートで遊ぶ子供たち。

段ボールで転がり、時には段ボールを飛ばされながらも、大喜び

小さな子は、段ボール着て歩いたり。

風の神様、森の神様から、遊んでもらい、恵みをわけていただき、一日楽しんだ子供たち。

こんな経験をたくさんの子供たちに経験させてあげたい。

身近なところで草花を摘んで春を感じよう

春の草花も、温かくなるとともに、お花が咲き始め、一気に春らしくなってきました。

オオイヌノフグリやナズナの群生や、

ヒメオドリコソウの群生。

ほんの30分、庭や近所の空き地を散歩しただけで、こんなにたくさんの植物が。

上の段左から、

三つ葉、ナズナ、ハコベ、タンポポ、フキノトウ、

よもぎ、スイバ、ノボロギク、オオイヌノフグリ、つくし。

こうやって、草花を摘んで、並べてみるのも楽しい。

スマホ顕微鏡でフキノトウの花を覗いてみると、お星さまみたいで何てかわいいんでしょう!

春を感じる絵本

春を感じる手助けになるのが、絵本。ばばばあちゃんシリーズは、かわいくって、読みながら、自然と仲良くなれちゃう、そんな素敵な絵本です。

「ばばばあちゃんのよもぎだんご」

「ばばあちゃんのたいへんなひるね」

子どもたちと、草花を摘み、観察して、食べてみて、春を感じてみたいものですね。

宮沢賢治の「狼森と笊森と盗人森」という童話の中で、森の中に人々が住むのに、

「ここに家たてていいか~?」と、周りの森にたずねます。

森たちは「いいぞ~」と答えます。

「少し木切っていいか~」と聞くと、

「いいぞ~」と森は答えます。

人と自然は、そんな関係でありたいものだと思います。

森の恵みを少しだけ分けていただき、暮らしに利用する。森も、人と関わりながら生きていく。

山の神、風の神、いろんな神様に見守られながら、子どもたちがすくすくと健やかに育っていくように。そんな子供たちを育てていきたいものですね。

 

子育てを楽しむコツ~日々を楽しむ


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子育ては期間限定です。家族の時間を楽しめるのは、生まれてから部活や習い事で忙しくなる前の10歳ぐらいまでがゴールデンタイム。

その時期を過ぎれば、親と一緒にお出かけする機会も減るし、お年頃になると、親より友達と過ごすほうを選ぶ子供たち。

だからこそ、子どもが小さな今のうちに、子どもとの暮らしをめいいっぱい楽しみたいものです。子育てを楽しむコツ。それは、親もまた、日々を楽しむことにあると思います。

 

子どもを台所に立たせよう

忙しい時間に台所をちょろちょろされるのは、正直大変です。でも、ちょっぴり心に余裕があるときは、ぜひ、子どもと一緒に台所に立って、簡単なことから始めて、できることをちょとづつ手伝わせてみてください。小学校に上がるころには、かなりのことができるようになって、最終的にはごはんを作ってくれるようになって、母、大助かりの日がやってきますから(*^-^*)。

昨日は娘の誕生日。小学校に上がったばかりの末っ子が、一緒にケーキ作りたいと、末っ子が台所にやってきました。それならばと、卵を白身と黄身に分けるところから。

卵をぐしゃっとやらないように、慎重に、慎重に・・・。

家には泡立て用の機械がないので、人力でメレンゲを作ります。これはなかなか疲れる作業。

無事、いちごシフォンができました♪

この日はピザだったので、生地は母がこね、息子がトッピング。のせるのは楽しい♪センスが光ります。適当に飾りつけする母と違って、きれいに飾りつけしてくれます。

小さなうちは、できることから。サラダの盛り付けからはじまり、おやつにたこ焼きひっくり返してみたり。

4歳で魚をさばくのに挑戦してみたり。

味噌作りの時には、いい働き手です。味噌玉丸めて”バン!”って樽の中に投げ入れます。こうして一緒に作った味噌は、毎朝のお味噌汁に。

上の子たちも、こうやって、台所に立たせてきたので、娘は、中学生になったら、張り切って自分と家族のお弁当を作りました。

一週間だけでしたけど・・・(*^-^*)。

これ以降は、早起きできずに断念している弁当作りですが、こんなことも、できるようになるんです。ちゃんと。やってくれるかどうかは別として・・・。

いろんな経験をさせてみよう

小学校に寄付するぞうきんを、縫うのも子供自身です。男の子だって、裁縫もやらせます。

長男は6年生の時に『家庭科王子』と呼ばれるほど、ナップザックのミシン縫いから、調理まで、手早く器用にこなしたものでした。

自分が針仕事してるときに、やってみたいというので、布の切れ端と、針と糸を持たせ、やらせてみたのが始まりです。そうやって、やってみたいと言ってきたときに、一緒に楽しんできました。

何でも、できないとき、やり方を教えるときは時間も取られるし手間だけれど、そのうち一人でできるようになると、給食の白衣のボタンが取れてたときなんかも、自分でつけるし、アイロンも自分でかける。

料理も同じだけれど、仕込んでしまえば、どんな時でも自分でできるので、母は楽だし、本人も困らなくて済む。最初の手間さえ惜しまなければ、親にとっても、子どもにとっても、こんないいことはない。

ポイントは、子どもがやりたいと言ったとき。一緒に親も楽しんでしまえばいい。

「よもぎ団子作るから、一緒によもぎ摘みに行く?」って誘えば、「行く行く!」ってひょいひょいついてくるお年頃。

よもぎ摘みに飽きたら、お花摘みに代わっていましたが、それもよし。摘んだヨモギはお団子に。

摘んだお花は食卓に。

 

日々を楽しむ

いろんな人に、「毎日楽しそうだよね」って、よく言われます。

楽しいです。ほんとに。

子どもとの暮らしが、楽しくて幸せで。

だって、「今日の給食、カレーとフルーツゼリーだよ」って、教えてあげただけで、この笑顔だもの。朝から癒されまくりです。

先日、古い友人から電話で、「なんか、年賀状とか見ると、充実してて、楽しそうだよね。俺なんか、毎日職場と家の往復だけでさ~、何にも楽しいことねえよ。今の仕事も張り合いないしさ~ 。」っていうから、「でも、子どももいたよね?何歳になった?」って聞くと、「2歳と8歳」って。

子どもは、今が一番かわいいときじゃん!子育てが一番楽しいときじゃん!もっと楽しもうよ!そう思った。

仕事、楽しくないかもしれない。やりがいないかもしれない。でも、人生楽しめるところは他にもあるじゃん!って思った。家庭の様子については聞かなかったけど、なんか、もったいないな~って思った。

子育てが楽しく思えない人も、世の中にはたくさんいるのも事実。

でも、こんなに楽しい時期を、こんなに幸せな時期を見過ごして過ごしてしまうのは、ほんとうにもったいないな~って思った。

子どもと、たまには本気で遊んでみるのも最高に楽しいよ。

日々、当たり前にある家族の笑顔、当たり前に出てくる食事。そのひとつひとつが、当たり前じゃないんだよ。3・11で、多くの人がそのことに気づいたはずだけど、まだまだ、当たり前のことが当たり前すぎて、そこに幸せを感じられない人がいるのも確か。

毎晩子どもの寝顔を見て思う。

「ああ、なんて幸せなんだろう」って。

旦那と「ほんとに幸せだね。子どもたちと、こうやって川の字で寝るのも、上の子から20年だよね。ほんとに、幸せな時間をもらってるよね」って、話しながら子供のぬくもりを肌に感じながら、眠りにつきます。時には寝相の悪い子供に蹴っ飛ばされたり、パンチされたりしながらも、それすら笑い話の種です。

いつまでも、笑いの絶えない家庭。いつも誰かが笑っている家庭。当たり前じゃないんだよ。

それこそ、本当の幸せなんだよ。

子育てを楽しむには、親もまた、ちょっとした日々の暮らしをたのしんでみるといい。道端で摘んだお花を飾ってみたり、自分も気持ちがほっこりするようなものを、目につくところに飾るといい。愛しいものを愛しいと思えるように。美しいものを美しいと思えるように。

子どもと春の野草を摘もう!食べてみよう!

芽吹きの春、温かくなってくるとともに、緑がまぶしくなってきましたね。東北の春は遅く、3月末にフキノトウが出始め、桜のつぼみも、ようやく膨らみ始めてきたころです。

この季節の植物は、エネルギーにあふれています。

春に縮こまった細胞を緩めていくのに、この、植物のエネルギーはとても助けになります。春の野草を食べて、体を整えましょう。

ぜひ、子どもと一緒に野草を摘んで、食べて、春の味を楽しんでください。

春の野草に含まれるポリフェノール

 

春の味といえば、フキノトウやヨモギがよく知られるところです。

その他に、タラの芽やウド、ゼンマイ、ワラビなどの山菜もここ東北では好んで食べられます。

こうした山野草は、苦みがあったり、アクが強いものもありますが、昔から、アクの強いものは、アク抜きをして食べてきました。

では、なぜ、春にそういった山野菜を食べるのでしょうか?

山野草の苦みの成分は、ポリフェノールやアルカロイドの一種です。ポリフェノールは、抗酸化作用が高いことで有名ですが、アルカロイドは、例えば、トリカブトの毒素もアルカロイドの一種です。トリカブトのように強い毒性のものもあれば、弱い毒性のものもあって、弱い毒性のものは、アク抜きすることにより、食べられるようになり、薬草として使われることもあります。でも、おいしいから、体にいいからと言って食べすぎは禁物です。少量なら薬となっても、多すぎるものは毒となります。

それらの成分は、冬の間、私たちが身体に溜め込んでしまった余分な毒素を体の外に出してくれて、また身体に刺激を与えて目覚めさせてくれる成分です。

そういう中でも、比較的苦み(アク)の少ないのは、春の野草です。フキノトウは、そのほろ苦さが春の野草の代表格で、天ぷらや、フキノトウ味噌として食べられます。春先、ほんの少量いただくのがおいしい。

フキノトウは、フキノール酸というポリフェノールを含み、血中のヒスタミンを減らし、抗アレルギー作用があるため花粉症への効果が期待されているようです。気管支、喘息、健胃に効果があるといわれています。

フキノトウも、ちょっと山のほうに行けば、まだありそうです。

そのまま天ぷらでもおいしいのですが、フキノトウ味噌にして、ごはんのお供にするのもいいですよね。

<フキノトウ味噌のつくり方>

材料・・・

フキノトウ5個に対して、味噌大さじ2、みりん大さじ1、砂糖大さじ1/2~1

作り方・・・

①みりんと味噌はあらかじめあわせておきます。

②フキノトウはよく水洗いして汚れを落とします。細かくみじん切りにしてフライパンにごま油を入れて、フキノトウをよく炒めます。

③①の合わせみそを入れて、弱火で混ぜながら練ります。水分が少し飛んだぐらいで砂糖を入れて、好みの甘さに調節しながら練っていきます。

ヨモギはビタミンミネラルの宝庫

ヨモギにはビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、ナイアシン、パントテン酸)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛、食物繊維、精油、フラボノイド、ポリフェノール類などが多く含まれています。

ビタミンB群は神経伝達や精神状態の維持に深く関係している栄養成分です。神経伝達物質の合成に関わるマグネシウム、神経の興奮を鎮めるカルシウムなどのミネラルも含まれています。

また、シネオールは鎮静作用、ピネンは“森林浴の香り”とも言われリフレッシュ・強壮効果があると考えられています。ストレスを和らげてリラックス状態を作る・気持ちを安定させる働きをもたらすと考えられます。

中国では2000年以上前から「蓬枕」が利用されてきたそうで、リラックスと安眠に効果がありそうです。

また、ヨモギにはクロロフィルが含まれているほか、ヘモグロビンに必要とされる鉄分もホウレンソウの3倍以上と非常に多く含まれています。

体を温め、整腸作用があり、血液を浄化してくれます。リラックス、安眠、貧血に、コレステロール値を下げ、切り傷の止血、殺菌にと、様々な効果があると言われています。

よもぎ蒸しや、お灸のもぐさ、夏の干し葉をお風呂に入れる入浴剤としても使われるほか、草餅や、ヨモギの天ぷら、ヨモギ茶などでおいしくいただきましょう。

春の出はじめのヨモギは、やわらかく、アクも少ないので、食べるのは春のヨモギです。田んぼの脇や、空き地に生えていることが多いのですが、裏に白く毛が生えているのがヨモギ。菊と似ている葉っぱですが、菊には裏に毛がないので、見分けがつきます。

子どもにも手伝ってもらってよもぎを摘むと、あっというまにいっぱいに。日当りのいいところがよく伸びています。生えている場所で、日当りの良さがわかります。根っこごと引き抜かないように、若芽のところだけ爪できゅっと摘むように教えてあげてくださいね。根こそぎ取ってしまうと、来年から生えてこなくなりますからね。山野草は全部そうです。たくさん採りたいけれど、来年も楽しみたいから、根っこはちゃんと残してあげて下さいね。

摘んだヨモギはよく洗って、いらない草やごみ、土を取り除いいてから、硬い茎を取り除き、熱湯でさっと茹でて、ざるにあけ、水けを絞ったら、キッチンバサミなどで短くカットしたものをフリーザーバックなどに少量ずつ小分けしておくと、使いたいときにいつでも使えて便利です。

草餅にするときなどは、カットしたヨモギをすり鉢ですって、繊維を細かくします。繊維質が強いので、よ~くすってくださいね。

すったヨモギを団子粉に混ぜて、あんこを入れて草餅にしてもいいけれど、子どもと一緒にちぎってまるめて、草団子にするのもたのしいですね。

きな粉やあんこ、お好みのトッピングで。

 

道端に生えている雑草も!

ナズナやハコベは春の七草でもおなじみですが、ナズナやハコベ、タンポポの葉っぱも、実は食べられます。どこにでも生えている雑草ですが、その効能は様々です。

<ナズナ>

ナズナはぺんぺん草とも呼ばれています。ナズナに含有される成分では、ビタミンA、B2、ビタミンCが多く、コリン、アセチルコリン、ブルミン酸、サポニン、シトステロール、チラミン、フマル酸、アミノアルコール、フラボノイド、ヒスタミンといったものがあります。

自律神経を整え、整腸、生理不順など婦人科系に、気管支、高血圧、止血としても効果があるようです。

<ハコベ>

ハコベは、ビタミンA、B、ビタミンCが多く、たんぱく質、カルシウム、鉄、ミネラル、ビタミン類、サポニン、葉緑素、酵素が多く含まれています。

浄血作用があり、健胃、催乳にも効果があり、産後の母乳の出をよくするのにも食べるといいでしょう。貧血や利尿にも。

<タンポポ>

ビタミンA,ビタミンB群、ビタミンC、鉄、カルシウムが豊富で、苦み成分であるタラキサシンは、母乳の分泌の促進に、コリン(神経細胞に)、イヌリン(整腸、血糖値を抑える)、フラボノイド(肝機能を高める)も含まれています。

不妊改善、母乳不足の改善、冷え症の緩和など、女性にとって重要な効能もあり、タンポポの根から作ったタンポポコーヒーは、カフェインもなく、催乳作用があるので産後の女性に勧められます。
その他にも便秘の改善や、むくみの改善、疲労の回復、解毒作用を含む利尿作用など、多くの効能があります。

タンポポの根は、主に、胆汁分泌の補助、肝臓系の機能促進や食欲不振の回復、便秘や消化不良の改善など、
タンポポの葉は、主に、胆石の解消、利尿作用、むくみの改善、痛風や関節炎の改善などに効果があります。

 

それぞれ、いろんな薬効がありますが、そのほかの山野草同様、たくさん食べすぎることなく、サラダにちょっとプラスしたり、天ぷらにしてみたり、お茶として飲んだり、上手に取り入れてみるといいでしょう。

 

野草を摘むときの注意点

道端の雑草が食べられるなんて!しかも、そんなにビタミンやミネラルが豊富だったなんて!さっそくお散歩ついでに採ってこよう!そう思った方も、ちょっと気を付けてほしいのが摘む場所です。

道端は犬の散歩コースになったりしているため、散歩コースで摘むのはやめたほうがよさそうです。また、田んぼの畔なども、除草剤をまいていたりする場合もあるので、日頃から、ここなら大丈夫かな~っていうところをチェックしておくといいですね。

お庭があれば、意外と雑草で生えていたりするものです。空き地や河原、畑でも、農薬や除草剤を使っていないところ、放射能汚染が気になる地域では、基本的に山野草をとるのはやめましょう。

 

そして、今週末、おいらせもりのようちえんの「もりのはるふぇす」にて、Happy Childrenでは『ばばばあちゃんのよもぎだんごと、よもぎ蒸しパン』を作ります。子どもと一緒によもぎを摺ったり、混ぜたり、ちぎったり。お好みのトッピングで楽しんでみませんか?まだ定員に余裕があるので、気になる方はお問い合わせください。11:20~12:20の一時間です。

よもぎ茶を飲みながら、よもぎのお話しのほか、野草のお話、自然療法のお話しもできたらと思っています。

お申込み、問い合わせは080-6099-3704(おいらせもりのようちえん外井)まで。

この日は青森こももから出張プレーパークも来るので、お腹がふくれたら、たっぷり遊んで帰ってくださいね♪