雨の日の遊び・幼児編~大人も一緒に楽しもう

前回は、体力を持て余している小学生の雨の日の遊びでした。『仲間と遊ぶ』と楽しいものの数々でした。そして、今回は、幼児期の雨の日の遊びです。幼児は基本、大人と一緒に遊ぶことになります。なので、『大人も一緒に楽しめる』というところにポイントを置いた遊びを紹介していきたいと思います。

雨の日はクッキング

雨の日は、子どもと一緒にクッキングしてみましょう。一緒にクッキー作ったり、パンをこねて焼いてみたり。

子どもも、大人と一緒にクッキングするのは大好きです。子どもにできる工程は子供にやらせてクッキーの形作りなんかは、もう、子どもにお任せです。ママはママの腕の見せ所。「ママのすご~い!」と言われるようなものを作ってみるのもいいですね。とにかく、お互い楽しんで作るのがポイントです。

お布団山で遊ぼう

かくれんぼなんかで、お布団をぐちゃぐちゃにされると、嫌なものですが、雨の日は思い切って、お布団をいっぱい引っ張り出して、飛んだり跳ねたり、ぐちゃぐちゃお布団山に登らせて遊んでみたり、子どもをお布団にぐるぐる巻きにして海苔巻きにしちゃったり、少し大きなお子さんだと、ちょっと高いところからお布団の上にジャンプしてみたり。そんな体をいっぱい使って遊ぶのもおすすめです。たっぷり身体を動かしたら、お昼ご飯の後にはぐっすりお昼寝できますよ♪

 

押入れのあるおうちなら、押入れのお布団に登ったり、もぐりこんだりして遊んだり、押入れから下のお布団にジャンプしたり、普段はダメと言ってることをやってみるのも楽しいものです。

写真は、まあるい抱っこの辻直美先生の講座の時に下にコートをたくさん入れて、大きな布をかぶせたコート山に登るおチビちゃんたち。手足をしっかり使って、動くことが大切ですよ、というお話しでした。

体の発達にも良さそうですね。

新聞や、段ボール遊び

後片付けは大変になりますが、段ボールのおうちに入ってみたり、新聞プールに入っていっぱい散らかすのも楽しいものです。

大人も、日頃のうっぷんを晴らしつ(笑)、ビリビリ破っちゃってください。

散らかすだけじゃなく、箱の中に新聞紙を丸めたボールを投げ入れる玉入れにしてみたり、新聞紙でお洋服を作ってファッションショーにしてみたり、新聞もアイディア次第です。

後片付けは、子どもと一緒にごみ袋に入れると、最後は新聞ボールにして、ボールを投げたり、パンチしたり、もうひと遊びできそうです。

段ボールのように、狭い空間に入るのは子供は大好きです。大きい段ボールは、雨の日のために取っておくと重宝しますよ。

かわいくおうちを作ったり、ママが一生懸命になっちゃったりします。段ボール遊びにあると便利なのが段ボールカッター。刃先が丸くなったノコギリのような歯で、100均で売っています。普通のカッターだと小さなお子さんには危ないのですが、段ボールカッターだと、ちょっと安心してつかえますよ。

工作な得意なパパなら、子どもに、こんな変身ベルトを作ってみたら、もう、パパはヒーローです。

絵本を楽しむ

段ボール遊びする前に絵本を読んでみるのもいいものです。絵本を読んで、こんなの、作りたい!って思う気持ちが芽生えたところで「作ってみよっか!」って誘うと、もう気分は絵本の主人公です。

パンを作る前なら、「カラスのパンやさん」を読んでみるのもいいでしょう。

クッキーを作る前に、「ノンタンのたんじょうび」のお話を読んでみてもいいでしょう。


「ぐるんぱのようちえん」を読んで、大きなビスケットを作ってもいい。

ホットケーキを焼く前なら、「ぐりとぐら」

「しろくまちゃんのほっとけーき」を読んであげてもいい。

午前中は図書館で絵本を借りて、午後は作って遊ぶっていうのもいいかもしれませんね。

絵を描く

後片付けや、部屋が汚れるなど、普段はあんまりさせたくない絵の具も、雨の日はオッケーにしてあげると、喜びます。

カレンダーの裏など、大きな紙がたくさんあると、心置きなく大きな絵をかけるので、楽しいものです。手に絵の具をつけて、ぺたぺたしてみたり、指に絵の具をつけて指で描くのも楽しいですね。

他にも、色紙や包装紙などでちぎり絵やコラージュを作ってみても。ちぎるのも楽しいし、ちぎったものを張ってみて、何に見えるかな?なんて、やってみるのもいいですね。

お絵かきは、子どもの大好きな遊びの一つです。

まとめ

小さなお子さんと雨の日、家の中で遊ぶのは、時間も長い分、付き合う大人が大変です。であれば、一緒に楽しめてしまうものをやるのも一つの手です。今日はお料理したい気分だったら、クッキング。なんかむしゃくしゃしてるから、新聞びりびりして、思いっきり散らかしちゃおうか。体つかっていっぱい遊んでもらって、あとでたっぷりお昼寝してもらおうと思うなら、お布団山かな。そんな風に、ママがやりたいことの延長線上に子どもの遊びがあってもいいかもしれませんね。

小学生でも楽しい!雨の日の室内遊び


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これから梅雨になり、雨の日を室内で過ごすことも多くなります。放課後、友達と遊んでいても、ゲームばっかりで嫌になっちゃう、なんてママの声が聞こえてきそうです。そんな雨の日、小さなお子さんから小学生でも楽しめちゃう室内遊びを集めてみました。もちろん、雨の日ばかりじゃなく、長い冬の室内遊びとしても参考にして遊んでみてください。

工作する

室内で、飽きずに遊ぶと言えば、なんといっても工作です。段ボール、紙コップ、ガムテープ、割りばし、ストローなど、子ども達が自由に使えるようにしてあげるといいでしょう。

<段ボールで遊ぶ>

段ボールロボットや

段ボールでおうちや車を作ってみたり

秘密基地にしてみたり。

階段のあるおうちであれば、大きい段ボールがあれば、階段を滑り台にしてみたり。下にお布団を敷くと凸凹しなくていい感じです。

 

<割りばしを使った工作>

割りばし鉄砲を、自由に作ってみよう。

鉄砲ができたら、輪ゴム戦争がはじまります。

顔に当たると痛いので、段ボールで盾を作ったり、ソファーや、壁の後ろから打つなど、作戦が必要です。

<紙コップ、ストロー、牛乳パック>

紙コップやストロー牛乳パックなんかで、船を作ってみたり

アイディア次第でいろんなことができます。

大人には理解しがたいものを作る事もありますが、それもまた楽しいのです。

100均素材で遊ぶ

<風船>

100均で買った風船。糸とストローがあれば、こんなことも。

ストローに糸を通して、ストローのところを風船にガムテープで止めて、ふくらました風船を口をねじって、洗濯ばさみで止めておきます。洗濯バサミをはずせば、風船ロケットです。

風船とうちわがあれば、風船テニスもできます。下に落とさないようにがんばりましょう。下に落としたほうが負けです。

<毛糸>

割りばしをクロスに輪ゴムで止め、好きな色の毛糸をクルクル割りばしに巻き付けていきます。毛糸によっては、こんなきれいなものもできます。女の子にも人気のこの遊び。割りばしの上下上下と、交互に巻き付けていくとできます。

 

クッキング女子

小学生の女子も、高学年ともなれば、集まるとクッキングをしたりします。もちろん男の子だって、作るのは好きですが、クッキー焼いたり、バレンタインの季節には大量のチョコづくりでよく女子に台所を占領されます。

女子のお泊り会ではたこ焼きパーティーが人気です。中に何を入れるかは、子ども達の入れたいものをおこずかいで買ってきます。

これが男の子だと、梅干し入れたり、ガム入れたり、変なものを入れたがります。

いつでもクッキングできるように、子供専用のクッキングボックスを用意しておくと便利です。

作りたいお菓子は、お菓子の本でもいいし、クックパットで検索して印刷しておいてあげると、いつでもまた作れます。

もちろん、作ったら、お片付けまでが料理ですので、片付けていないときは、ひと声かけましょう。

たまには散らかるのを覚悟して

雨の日、雪の日、外で遊べないときは、たまには散らかるのを覚悟して、家の中でも楽しく遊べるようにしてあげるといいでしょう。

新聞紙をひたすらパンチやキックでびりびりにしてみたり、新聞投げてひたすらちらかしてみたり、

いつもやられると困るけど、たまにはかくれんぼも許してあげましょう。お布団がぐちゃぐちゃになったり、クローゼットがぐちゃぐちゃになっちゃうこともあるけれど、許せる範囲で、やらせてみるのもいいかもしれませんね。

 

市販のおもちゃ、その他

<ブロック>

レゴブロックは、細かい物なら、大きくなってからでも結構集中して遊べます。船や車や飛行機、宇宙船。おうちや、ままごと、自分の作りたい世界を作ることができるのがいいところ。でも、お友達がいたりすると、ある程度数がないと、奪い合いになったりします。

<パラビーズ>

アイロンでくっつけるビーズです。水で濡らして作るアクアビーズより、こちらのほうがおすすめです。ひもに通してブレスレットやネックレスも作れるし、アイロンでしっかりつければ、ばらばらになりにくい。

かなり長い時間集中できますが、出来上がると「アイロンかけて~」と、次々来るので、その辺の手間はかかります。

<トランプ、UNO、オセロ、将棋>

トランプやUNOのようなカードゲームや、オセロ、将棋といった対戦するものも、仲間がいたら楽しいですね。友達がいない場合は、大人が対戦相手をしなければならないので、友達がたくさんいるときにおすすめです。

<紙飛行機>

裏紙やチラシで紙飛行機大会をしてみましょう。よく飛ぶ飛行機の折り方の本があると、いろんな紙飛行機を作って、どれが一番飛ぶかと、競い合います。こちらも、かなりの時間集中するのでお勧めです。

<駒回し>

最近はベーブレードもあるので、ベーブレードで対戦する子も多いですが、昔ながらのひもで回す駒も、なかなか難しいものです。子ども達も、簡単にできるものより、ちょっと難しいものに挑戦したくなるものです。

まとめ

お天気が悪くて外に出られない。でも、ゲームばっかりやってほしくない。そんなときは、ちょっぴり大人が仕掛ける必要があります。

トランプやオセロのような対戦して遊ぶゲームや、人生ゲームのようなボードゲームを出しておいたり、紙飛行機の本と裏紙たくさん用意しておくとか、「暇だな~何やる?」っていうときに、これやろう!って思えるものを出しておくといいです。

工作道具を用意して、なにか一つ、工作したい、俺も作りたい!って、思わせるような、興味を引きそうなものを作ってみるとか、工作の本と材料をさりげなく置いておいてみるとか、大きい段ボール出して、「使う?」って、聞いてみるとか、クックパットの美味しくて簡単そうなやつを印刷してテーブルに置いておいてみるとか。

子どもから、やってみたい!って思わせるちょっとした仕掛けが必要になってきます。

乗ってこないときもありますが、乗ってきたらしめたものです。

どうぞ、大人も楽しんでみてくださいね。

 

 

 

母から息子への手紙~母の日に思う

母から息子への手紙。自分のやりたいことがあるけど思うようにならなくて、同世代の友達はお金を稼いで、好きな車に乗っている。自分もせめてもの楽しみがないとやっていけないよ。そんなことがきっかけで、親との意見が食い違い、仲たがいした昨日の夜。今日は母の日。気まずい空気の中、出かけた息子へ。口では言えなかった想いをここに残します。

成功したい

男の子ならきっと、誰もが一度は思うことなのかもしれない「成功して、自分の好きなことに使えるお金をたくさん稼ぎたい。」という思い。

かっこいい服着て、かっこいい車に乗って、友達とかっこいい車を乗り回してドライブしたり。若い今だからこそ、自分の好きなことにお金を使いたい。

そういう気持ちもよくわかる。

「自分にはこんなアイディアがあって、いつかは絶対成功できるはず。」

「成功してお金を稼いだら、家族を海外旅行に連れて行ってやりたい」

そんな風に思ってくれるのも、母としてはとてもうれしいこと。

好きなことを仕事にするのが、これからの時代、大事なことだと思うから、自分の好きなこと、やってみたいと思うことはどんどんやってみたらいいと、確かにお母さんは今までも何度も話してきた。

あなたは、確かにそういう道を選んだ。

でも、あなたが思う「好きなことをどんどんやること」と、母が思う「好きなことをどんどんやること」の意味がちょっと違うように思うんだ。

 

やりたいことのために、小さなことでも一歩踏み出しているか?

好きなことをやればいいということは、裏を返せば、やりたくないことはやらなくていいということ。ただ、本当にそれでいいのか?って疑問に思うこともあります。

やりたくないことを我慢してずっとやりなさい、ということではないのだけれど、今、自分の置かれている立場で、本当に精一杯がんばってきたか?って思うんだ。今まで、最後まで必死こいてやりぬいたことはあったか?って。

これから先、車を買う。結婚したら家を買うかもしれない。欲しいものを手に入れるために、手に入れたものを維持していくために多くの人は働いている。自分の時間を使って。自分のやりたかったことをどんどん後回しにしながら。

「今はまだお金もないから、とりあえずお金稼ごう。」「お金がたまったら自分のやりたかったことにチャレンジしよう。」「まとまった時間ができたらやりたかったことをやろう。」そう思っている間に、時間だけがどんどん過ぎていくんだよ。世の多くの人はそのまま一年後、3年後、5年後と、変わらない日々を過ごしてしまうんだよ。

今、やりたかったことのために、自分ができることを小さなことでもいいからやり始めなければ、何にも変わらないんじゃないかと思うんだ。

とりあえずのお金を稼ぐためにあなたの時間はどんどん使われていく。残った時間で何ができる?やりたいことのために、今自分にできることは何かあるか?考えてる?

時間は財産です。限られた時間をどう使うかは、自分次第って言いうよね。

だらだら寝て過ごしていては時間は浪費され、とりあえずお金を稼ぐためにだって、好きじゃない仕事ならそれは時間の浪費でしかない。時間を自分への投資のために使わなければ、そこには何も残らない。

投資と投機

お金の使い道を考えたとき、投資と投機、浪費があります。

自分の欲しい物を買ったり、行きたいところに行ったり、自分の趣味や娯楽のために使うのはただの浪費です。好きなものに囲まれ、ただ自分が満足するだけです。

投機は、チャンスに投資するという意味で、ギャンブルのように、それにかけると、大きなリターンが望めるとか、見返りを求めるもの。そして、投機によって得られた大きなリターンの多くは浪費されてなくなります。

投資は、株式投資でいうと、ある企業を応援し、応援された企業は投資してくれた人の資金を運用して、より大きな果実を投資してくれた人に分配します。同じように、時間やお金を自分の頭にかけること、すなわち、本を読んだり、セミナーに行ったり、講演会に行ったり、自分が成長するために必要なことにお金と時間を使うことは投資です。それは、自分の身となり力となり、自分をスキルアップしてくれるものです。スキルアップした自分の力を、自分のためだけに使えば浪費となり、誰かに役立つために使うなら、それはご縁となり、感謝となり、循環していくようになります。

自分のお金の使い道が、投資なのか、投機なのか、はたまたただの浪費なのか?社会に循環していくものなのかを考えてみるといいと思います。

仕事と労働

私たちは、学校教育を終えるまでに、「豊かになるということ=お金を得ること=幸せ」のように知らず知らずに刷り込まれていきます。豊かになるためにはたくさんお金を稼ぐようにならないといけない。そのためには、少しでもいい高校、いい大学に行って、給料のいい企業に就職するのが成功者で、そうなることが幸せなのだと。

そして、収入(給与)は、労働×時間×単価で決まると刷り込まれます。「時給いくらで何時間働くと一か月の給料は〇〇円になる。一か月いくらだから、何か月働けば、これが買える。」というように計算して、買いたいものを買います。

仕事(work)と労働(labor)は、似ているようでその意味は大きく違います。

労働は、報酬を伴うが、時として苦役を伴う。上司や、外の誰かに命じられて働くことです。そこにやりがいはなく、お金のために働くが、休みが早く来てほしくて仕方ありません。

仕事は、報酬を伴うものと報酬を伴わないものがあって、多くの場合やりがいを感じます。自らの意思で働くことを仕事であると位置づけます。定年後、働かなくてもよくなっても、なお、誰かの役に立ちたいと地域の仕事を買って出るような人は、仕事をしているわけだ。そこにやりがいを感じているから。

人は、給料をもらうためだけに働いてるわけではないはず。そこに、誰かの役に立てるからという気持ちがあるからこそ気持ちよく働けて、そこに生きがいを感じるのです。

労働と仕事、どちらを選ぶかは、あなた自身が決められます。たとえコンビニのバイトでも、そこに自ら来たお客さんの役に立とうという思いを持ったなら、それは仕事になるでしょう。

今日出会ったお客さんをいい気持ちで帰ってもらえるように、笑顔でこのお店を後にすることができるようにしようと心に決めて接客するなら、それは立派な仕事です。

「何をするか」じゃなくて、「何のためにするか」という目的を持ってほしいと思います。

あなたには価値がある

では、どんなことが仕事になりうるか?「何のために?」という目的を持つことが大事だと書きました。

「あなたの持ってるスキルが、誰かの役に立つ」そういうことが仕事と結びついてきます。自分のできることを分かち合うんです。

徳島県神山町の過疎の山里に、東京のIT企業が9社、相次いでサテライトオフィスを開いています。IT関係であれば、ネットさえつながれば、どこでも仕事ができます。

神山町は、『イン神山』というサイトを立ち上げ、古民家の空き家情報を発信しています。村には豊かな自然以外何もない。でも、空き家はたくさんある。田舎でもできる仕事を都会から町に持ってくるのもアリでは?そんな発想で、「石窯で焼くパン屋さんを開業しませんか?」「webデザイナーさんいらっしゃい!」というように、呼びかけていくことで、移住者が増えていったといいます。

そこにしかないものに価値を見出し、アピールして発信していくことで、人を結びつけることができる。今の時代だからこそ、それができる。

自分にあるスキルやアイディアは、だれかにとってはとても必要なものであったりします。

「里山の自然で子どもを遊ばせてみたいけど、どうしたらいいかわからない」

という人がいるから、私たちは「子どもたちを里山で思いっきり遊ばせることができますよ」と、毎年人を募ってキャンプしています。

私たちにとっては森でキャンプするのは当たり前だけど、やったことない人にとっては、何が必要か、何が危険か、森の楽しさを教えてくれる人がいるのは、とても助かること。

自分のできることを、誰かにシェアする、分かち合う。それが、誰かの幸せにつながる。それには情報発信もしていかなければいけない。

自分にはこんなことができますよと、発信する必要がある。

そういう、自分のできることを発信していくコミュニティも、ネット上に登場している時代です。

あなたの力が、誰の役に立つだろうかと、イマジネーション使って発信していったらいいんじゃないのかな。

物を生み出せない人は、物を買うしかない。買うお金がなければ奪うしかない。幸い、あなたには物を生み出す力がある。物を作りだすことができる。それがあなたの強みなのだから、生み出せない人に、提供すればいい。

いつかそれは感謝で循環し始める。

母の願い

今うまくいかなかったとしても、今思い通りにならなかったとしても、あなたがあきらめない限り、前に進む限り、あなたが物を生み出し続ける限り、きっとそれは誰かの役に立つ。

時間もお金も、浪費で終わらせないでほしい。

使うなら、自分に投資してほしい。あなたがスキルアップして、その力を誰かの役に立てるように。自分の力を試したいのであれば挑戦してみたらいい。

でも、自分のためだけの浪費で終わってくれるなと、母は思う。

私はあなたをこの世に生み出しました。いや、あなたが私の体を借りて生れ出ただけなのかもしれない。

でも、この世に生まれ落ちたからには、あなたはあなたの使命を生きてほしい。決して自己満足のために生まれてきたのではないはずだから。

命の期限はいつまでなのか、それはだれにもわからない。

震災があったように、ある日突然終わりが来ることだってある。

あなたはその体を、何のために使うのか?

明日その命が尽きるとしたら、あなたは後悔しないのだろうか?

今、あなたができることを、とにかく一生懸命やってほしい。

母の願いは、あなたが誰かの役に立ってくれること。あなたが、誰かに必要とされる人でいること。それがあなたの幸せになると思っているから。

あなたがあなたの好きなことをやりながら、誰かの役に立ち、ありがとうと言われる人生を送ってくれること。

言葉にするのは得意じゃない。でも、書き残すことなら私にはできる。

この文章が、誰かの役に立つことがあれば、それは私にとってもうれしいこと。

母の日に、母の想いをつづります。

私を生み出してくれた母も、きっと同じ思いであっただろうと思いながら、母に感謝を込めて。

 

 

 

 

 

社会を生き抜く力は遊びを通して育っていく

これからの時代を生きていく子供たちには、これまでも、自ら課題を見つけ、考え、物事を解決していく「生きる力」が大切であると言われてきました。

そして、さらに、変化の激しいこれからの時代、いかに社会が変化しようとも、それに対応できる「社会を生き抜く力」が求められています。

「社会を生き抜く力」とは、自ら問題を解決していける力に加えて、他人と協調し、自分と違う意見を持つ他者とのディスカッションを重ねる中で、お互いの意見をどう生かしていくか、未知の問題を発見、解決していく、より、実践的な力です。

そのような力は子供時代の遊びを通して育っていくのだと思います。

答えを知らないからこそ面白い

ある日の小学校高学年の理科の実験でのこと。

その日は『物の燃え方』の単元。集気びんと呼ばれるびんの中でろうそくを燃やし、ふたをすると、火はしばらくすると消えました。さて、このびんの中で何が起こったのでしょうか?という授業。

子どもたちの中には、塾や学習教材などで、前もってやっていて、答えを知っている子が何人もいます。先生が質問すると、すかさず知ってる子は「酸素がなくなって二酸化炭素が増えたからです」と、答えます。

「じゃあ、ビンの中に空気は入ってないの?」と聞くと、

「空気はあるけど、二酸化炭素が増えたから消えたと思います。」と、答えます。

なんだか、答えをすでに知っている子は、ほかの子供たちが考える暇を与えず、どんどん先走って答えを言ってしまいます。

そんな授業風景を見て思いました。答えを知っているって、つまらないなと。

火が消えた。なんでだろう?っていう問いかけに対し、こうかもしれない、もしかしたらこうかな?って、予想を立てて考え、その考えが正しいのかどうか?自分とは違う友達の意見を聞いて、あ、そういう風に考える人もいるんだ。そうか、そうかもしれないな。でも、自分のこの考え方のほうが正しいと思うな。

ああ、早く確かめてみたい・・・

そんな面白さが、答えを知っているというだけで、なんてつまらないものになってしまうんだろうかと。

「何でだろう?」は、最高の学習意欲です。

もちろん、予習が悪いというわけではありませんが、知識として知っていることが本当に正しいのかどうか?実際に体験してみて初めて生きる力になっていくのです。

例えば、『酸素は物を燃やす気体だ』『二酸化炭素には物を燃やす力はない』と、予習していたとしましょう。

では、たき火やバーベキュー、キャンプファイヤーで、火を大きくしたいときはどうするでしょうか?

そういう体験を持ってる子は、「うちわであおぐと火は大きくなる」と、知っているでしょう。あるとき、「ふーふー息を吹きかけると火は大きくなるよ」と、答えた子がいました。

でも、知識だけの子は、「吐き出した空気は二酸化炭素だから、火は大きくならないよ」と言います。

さて、どちらが正しいでしょう?

実際にやったことがあれば、「息を吹きかけると火は大きくなる」が正解です。

ろうそくぐらいの小さな火は、風で吹き消されてしまいますが、燃えやすいものが周りにある場合、吹きかけた息の中にも酸素は含まれているし、吹きかけることにより、周りの空気も一緒に動くので、火は大きくなります。

体験を通して知っている子の話を、じゃあ、なぜそうなんだろう?って考える。知ってる知識が全てではないということを、知ることも大事なことです。

 

機械や動くものが好きな子の場合、ラジオ、ラジコン、モーター、いろんなものが、なんで動くか知りたくて、なんでも分解してしまう子がいます。その、箱の中がどうなっているのか、知りたいのです。

そういう子は、大体大人になると、エンジニアになったり、機械工学系に進むことが多いようです。好奇心が高じて、作る側になるわけです。

友達と試行錯誤すること

あるとき、庭にやってきた子供たち、たくさんの金魚をどこからか買い込んでやってきました。最初は、庭に置いてあったプールに金魚を放しました。

そのうち、「池つくろうぜ!」って、庭に穴を掘り始めました。

でも、ただ掘っただけの土では、水をいくら入れても、土にしみこんでいきます。

そこで考えた子供たち、「そうだ!なんかシートしけばいいんじゃない?」

と、言うことで、物置にあったブルーシートを引っ張り出し、土にかぶせ、水を張ります。

見事、池の出来上がり!

勝手に庭に穴掘って、池を作った子どもたちですが、その試行錯誤する姿には感心しました。友達と何人かで、やってみたけど失敗して、どうすればいいか相談して、じゃあこうすればいいんじゃないか?って、やってみる。

遊びを通して、社会を生き抜く力をつけていく子供たち。

好奇心を大事にしよう

好奇心の強い子はどこにでもいるものです。学校の中だと、好奇心がありすぎて、落ち着きのない子といわれることもあるかもしれません。

でも、好奇心が強いことは、これからの社会を生き抜くうえで、大事な力です。なぜだろう?の中に、問題を解決する糸口が見つかる場合もあります。

田んぼの中に、何か動いてる!何だろう?捕まえてみる。飼ってみる。餌は何だろう?

 

好奇心は学ぶ意欲のもと。知りたいは楽しい。知らないということは、これからたくさんのことが学べるということ。

子ども同士、たっぷり遊びこむことが、生きる力をはぐくみます。子供時代に、その土台を作っていくことが、今、子どもに必要なことだと感じます。

 

子育てを楽しむコツ~日々を楽しむ


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子育ては期間限定です。家族の時間を楽しめるのは、生まれてから部活や習い事で忙しくなる前の10歳ぐらいまでがゴールデンタイム。

その時期を過ぎれば、親と一緒にお出かけする機会も減るし、お年頃になると、親より友達と過ごすほうを選ぶ子供たち。

だからこそ、子どもが小さな今のうちに、子どもとの暮らしをめいいっぱい楽しみたいものです。子育てを楽しむコツ。それは、親もまた、日々を楽しむことにあると思います。

 

子どもを台所に立たせよう

忙しい時間に台所をちょろちょろされるのは、正直大変です。でも、ちょっぴり心に余裕があるときは、ぜひ、子どもと一緒に台所に立って、簡単なことから始めて、できることをちょとづつ手伝わせてみてください。小学校に上がるころには、かなりのことができるようになって、最終的にはごはんを作ってくれるようになって、母、大助かりの日がやってきますから(*^-^*)。

昨日は娘の誕生日。小学校に上がったばかりの末っ子が、一緒にケーキ作りたいと、末っ子が台所にやってきました。それならばと、卵を白身と黄身に分けるところから。

卵をぐしゃっとやらないように、慎重に、慎重に・・・。

家には泡立て用の機械がないので、人力でメレンゲを作ります。これはなかなか疲れる作業。

無事、いちごシフォンができました♪

この日はピザだったので、生地は母がこね、息子がトッピング。のせるのは楽しい♪センスが光ります。適当に飾りつけする母と違って、きれいに飾りつけしてくれます。

小さなうちは、できることから。サラダの盛り付けからはじまり、おやつにたこ焼きひっくり返してみたり。

4歳で魚をさばくのに挑戦してみたり。

味噌作りの時には、いい働き手です。味噌玉丸めて”バン!”って樽の中に投げ入れます。こうして一緒に作った味噌は、毎朝のお味噌汁に。

上の子たちも、こうやって、台所に立たせてきたので、娘は、中学生になったら、張り切って自分と家族のお弁当を作りました。

一週間だけでしたけど・・・(*^-^*)。

これ以降は、早起きできずに断念している弁当作りですが、こんなことも、できるようになるんです。ちゃんと。やってくれるかどうかは別として・・・。

いろんな経験をさせてみよう

小学校に寄付するぞうきんを、縫うのも子供自身です。男の子だって、裁縫もやらせます。

長男は6年生の時に『家庭科王子』と呼ばれるほど、ナップザックのミシン縫いから、調理まで、手早く器用にこなしたものでした。

自分が針仕事してるときに、やってみたいというので、布の切れ端と、針と糸を持たせ、やらせてみたのが始まりです。そうやって、やってみたいと言ってきたときに、一緒に楽しんできました。

何でも、できないとき、やり方を教えるときは時間も取られるし手間だけれど、そのうち一人でできるようになると、給食の白衣のボタンが取れてたときなんかも、自分でつけるし、アイロンも自分でかける。

料理も同じだけれど、仕込んでしまえば、どんな時でも自分でできるので、母は楽だし、本人も困らなくて済む。最初の手間さえ惜しまなければ、親にとっても、子どもにとっても、こんないいことはない。

ポイントは、子どもがやりたいと言ったとき。一緒に親も楽しんでしまえばいい。

「よもぎ団子作るから、一緒によもぎ摘みに行く?」って誘えば、「行く行く!」ってひょいひょいついてくるお年頃。

よもぎ摘みに飽きたら、お花摘みに代わっていましたが、それもよし。摘んだヨモギはお団子に。

摘んだお花は食卓に。

 

日々を楽しむ

いろんな人に、「毎日楽しそうだよね」って、よく言われます。

楽しいです。ほんとに。

子どもとの暮らしが、楽しくて幸せで。

だって、「今日の給食、カレーとフルーツゼリーだよ」って、教えてあげただけで、この笑顔だもの。朝から癒されまくりです。

先日、古い友人から電話で、「なんか、年賀状とか見ると、充実してて、楽しそうだよね。俺なんか、毎日職場と家の往復だけでさ~、何にも楽しいことねえよ。今の仕事も張り合いないしさ~ 。」っていうから、「でも、子どももいたよね?何歳になった?」って聞くと、「2歳と8歳」って。

子どもは、今が一番かわいいときじゃん!子育てが一番楽しいときじゃん!もっと楽しもうよ!そう思った。

仕事、楽しくないかもしれない。やりがいないかもしれない。でも、人生楽しめるところは他にもあるじゃん!って思った。家庭の様子については聞かなかったけど、なんか、もったいないな~って思った。

子育てが楽しく思えない人も、世の中にはたくさんいるのも事実。

でも、こんなに楽しい時期を、こんなに幸せな時期を見過ごして過ごしてしまうのは、ほんとうにもったいないな~って思った。

子どもと、たまには本気で遊んでみるのも最高に楽しいよ。

日々、当たり前にある家族の笑顔、当たり前に出てくる食事。そのひとつひとつが、当たり前じゃないんだよ。3・11で、多くの人がそのことに気づいたはずだけど、まだまだ、当たり前のことが当たり前すぎて、そこに幸せを感じられない人がいるのも確か。

毎晩子どもの寝顔を見て思う。

「ああ、なんて幸せなんだろう」って。

旦那と「ほんとに幸せだね。子どもたちと、こうやって川の字で寝るのも、上の子から20年だよね。ほんとに、幸せな時間をもらってるよね」って、話しながら子供のぬくもりを肌に感じながら、眠りにつきます。時には寝相の悪い子供に蹴っ飛ばされたり、パンチされたりしながらも、それすら笑い話の種です。

いつまでも、笑いの絶えない家庭。いつも誰かが笑っている家庭。当たり前じゃないんだよ。

それこそ、本当の幸せなんだよ。

子育てを楽しむには、親もまた、ちょっとした日々の暮らしをたのしんでみるといい。道端で摘んだお花を飾ってみたり、自分も気持ちがほっこりするようなものを、目につくところに飾るといい。愛しいものを愛しいと思えるように。美しいものを美しいと思えるように。

反抗期の子供に手を焼いている時

反抗期。自分もあったし、誰もが通過して大人になっていくもの。

でも、その通過点を、目の当たりにしたとき、心穏やかではいられなくなりますよね。思い通りにならないことにイライラして、予想外の展開にどうしていいかわからなくなって、出口のないトンネルに迷い込んだような、そんな思い。反抗期の子供に手を焼いている方も多いと思います。

けれど、出口のないトンネルはありません。必ず抜け出せます。それだけは間違いないと思っています。

いやいや期

第一次反抗期と言われる2、3歳のいやいや期。

「ご飯食べるからお片付けするよ」

「いやや」

「じゃあ食べないの?」

「いやや」

「じゃ、片付けようよ」

「いやや!」

「じゃあ食べなくていい!」

「いやや~!!(泣く)」

だんだんこちらも感情的になってきて、感情的になればなるほど修羅場になっていきますよね。

子どものやりたい気持ちを受け止めよう、やりたくなるようにのせてみよう、ダメなものはダメだと、信念を曲げないで・・・いろいろやってはみるものの、なかなか思い通りにはいきません。

そう、ここは、何が何でも通過しなければならない通過点だから。大丈夫。必ずその時期は終わりが来ます。

成長の過程で、自分がやりたいこと、試したいことがたくさんあって、それをなぜ中断させなければならないのか、理解できないし、言葉もまだ十分じゃないから、今の自分の気持ちを表現する方法を知らないから、すべてが「やだ!」ってなってしまうだけ。

親が、今はこれをしてほしいとか、これは今はやめてほしいとか、そういう親の都合は子供には全く分からないので、日々、こちらの都合と子供の都合との間で対立が起こるんですよね。

 

一つ、ここを乗り越える気持ちの持ち方としては、そういう時期が必ずやってくるんだと、覚悟しておくことと、いつかは終わりが来るのだとあきらめること(笑)。

こどもが「やだ!」って言った瞬間、「あ、きたきた、これがいやいや期か~」って、ちょっと俯瞰して楽しむこと。

私は、この時期、心にいつも止めていたのは、この子は、小さいけれど、全てわかってて、表現方法を知らない「小さな人」だと思って接していました。

映画『ライオンと魔女』のなかで、ルーシーが小さな勇者に「お小さい人」と話しかけている場面がありましたが、その、「お小さい人」という響きがとても好きで、子どもがいやいやするたびに、「お小さい人」という言葉が胸の中に響いて、なんだか、いやいやしてる子どもがかわいくて愛しくなりました。

でも、それも四番目の子になってからのこと。上の子の時は、とてもとてもそんな心境にはなれませんでしたが。

思春期の反抗期

思春期の反抗期になると、今度は、相手は小さくはないわけで、体だけは、もう、お母さんより大きくなって、お母さんを見下ろして直球で反抗してくるわけです。

そうなると、とてもとても、心穏やかではいられなくなります。

小さなころの反抗期なんて、このころを思えばかわいいものです。

親の言うことは聞かない。自分の主張ばっかり。部屋は散らかし勉強はしない。口を出すまいと思っているのに、ついああしなさい、こうしなさいと言ってしまいます。かわいらしく「お母さん大好き~」なんて言っていた小さなあの頃が思い出せなくなってしまうほど、態度は大きく、反抗的で。

「子育ての仕方を間違ったかしら」と悩むほど、大変な反抗期を経験される方もいます。

そうかとおもうと、意外とあっさりこの時期を抜けてしまう子もいて、子どもによって、その激しさは差があります。

でも、大なり小なり、やっぱりこの時期も、誰しも通過していきます。親が怖くて反抗できなかった人は、大人になってからその反動が来る方もいるし、やっぱり、どこかで通過しなければならないポイントなんだと思います。

とはいえ、小さな子供相手でもイライラするのに、大きな子供ですから。うちにも一人、思春期の真っただ中の子がいますが、もう、母の怒りスイッチを押しまくりで、朝から夜から、カチンとくることばかりです。時には情けなくなって泣きたくなることもあります。

ただただ、この荒波が鎮まる日を信じて、できるだけ心穏やかでいよう。余計なことは言うまい。信じて任せよう。そう心に言い聞かせて、嵐が過ぎ去るのをじっと耐えている、そんなイメージ。時にはドカン!と、こっちが爆発することもありますが、そうやって、こっちの気持ちもストレートに伝えて、でも、信じてる。あなたの未来をいいものにしたいと思ってると、言葉で伝えることも。

 

そして、思うのは、子どもが生まれたとき、その命の誕生にうれしくて涙し、子育てに行き詰って、辛くて涙し、卒園や卒業で、子供の成長した姿にうれしくて涙し、子どもに何かあれば、悲しくて涙し、守り切れなかった悔しさに涙し、子どもの反抗に、こんな風に育ててしまったのかと、情けなくなって涙し、いろんな場面でたくさん泣いてきた。

うれしくて泣き、悲しくて泣き、辛くて泣き、悔しくて泣く。涙って、いろんなときに出るんだな~って、改めて思います。

そして、泣いてきたことより、その数倍、数十倍、笑ってきたはずなんですよね。大笑いしたり、ギューギュー抱き合ったり、幸せな時間を過ごしたはずなんですよね。

そうやって、この子は、たくさんの感情を味合わせてくれてるのかもな、思ってみたりもします。

名前に込めた想い

子どもが生まれたとき、一番初めに親から子供へ贈るプレゼント。それが名前です。

たくましく育ってほしい。幸せになってほしい。元気に育ってほしい。愛される人に育ってほしい、。信頼される人に育ってほしい。人に喜びを与えられる人に育ってほしい、自由に生きてほしい、希望をもって生きてほしい・・・

たくさんの想いが、子供の名前に込められています。

子どもの名前を呼ぶときに、どうぞそのことを思い出してみてください。大変な時ほど。どういう想いをその子に込めたのか。

大変な時は、長い長いトンネルにいる気分ですが、必ず、出口はやってきます。ちゃんと反抗期を反抗させてあげられたら、意外と、そのトンネルの先は、良好な関係が築けたりするものです。反抗期をちゃんと反抗できなくて、親が死ぬときになって初めて和解できたという方もいます。死ぬときになってなお親が許せなかったという方もいます。それでは悲しすぎるので、できることなら、この反抗期を、上手に乗り越えて上げられたらいいですね。

私も、まだまだ反抗期真っ盛りな子を育ててますから、自戒の念も込めて、今日の記事を。

いつか、子どもが親となり、このブログを見る時があるなら、こういう親の気持ち、わかってもらえるなかな~なんて、思っているんですがね。

子どもと季節を感じよう!自然に飛び出そう!

3月20日は春分の日でしたね。春分は、昼と夜が同じ長さになる日です。太陽が真東からのぼり、真西に沈みます。この日を境に、日が長くなっていきます。そして、それは、自然や生き物たちにとっても、生命が芽吹きだす大事な季節でもあります。

そもそも、春分の日には、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という意味が込められています。気候も穏やかになってくるこの時期、海や山など、自然に触れて、春を感じてみてください。

子どもと自然を楽しもう!海へ!

 

春分の日、我が家でお出かけしたのは種差海岸。

三陸復興国立公園で、天然の芝生が美しく、海岸段丘、松林、砂浜など、変化に富んだ景観が特徴です。一帯では約650種を超える海浜植物・高山植物を見ることができます。
遊歩百選にも選定された葦毛崎展望台から種差海岸天然芝生地までの約5.2kmの遊歩道は、トレッキングにも最適です。

三陸ジオパークといって、地質や地形を主な見どころとする「大地の公園」の一つで、ほかにも、ウミネコの繁殖地で有名な蕪島や、是川遺跡もジオパークの一つです。

春風もさわやかに、穏やかな休日。種差海岸には、たくさんの人が春を求めて散策していました。

水平線が美しく、入り組んだ岩の間を覗いてみると・・・

お魚発見!種類はわかりませんが、ハゼの仲間のような、岩に張り付くように泳いでいました。

そして、ヤドカリや、貝もたくさん!

芝生でのんびりしていると、ウミネコがすぐそばにやってきます。

キレイな貝を拾い集めたり、生き物探しに夢中です。

海では春を感じ、身近に自然を感じ、生き物に触れ、その命を感じることができました。

山もまだまだ楽しめます!

一方、山に行けば、まだまだ雪深い八甲田。でも、この時期ならではの楽しみもあります。3月後半から、4月中下旬まで、八甲田は春スキー客でにぎわいます。なんといっても、見どころはスノーモンスター。針葉樹に雪が吹き付けられてできた樹氷です。天気のいい日は、津軽海峡も、岩木山も、八甲田の山々も美しく見渡せ、こちらも景色は最高です。

八甲田ロープウェーは、往復で乗る場合、JAFに加入していれば、会員証提示すると、5名まで10%引きで乗れるので、発券機からじゃなく、窓口で買い求めてくださいね。

往復通常料金、大人1850円、小学生870円、幼児無料です。

青森には、ちょっと出かけると、こんなに素晴らしい自然があちこちにある。こんな豊かな自然を、子どもたちとたくさん楽しんでください。

春を味わおう!

そして、山は山でも、里山にも春が訪れています。そう、フキノトウが、あちこちから顔を出し始めています。

フキノトウの天ぷらや、ふきみそ(ばっけみそ)も、この時期ならではの自然の恵みです。ほろ苦い味は、春の解毒作用を促します。

陰陽五行では春は肝臓が動き出す季節。春になり、体が緩むと、体にたまった不要なものを排泄しようとします。そんなデトックスを促すのに、春の苦みが役立ちます。季節のものをその季節にいただくことは、とても理にかなったことなのです。

心も体もリフレッシュして、さわやかなこれからの季節を感じてみましょう。

 

子育ては完璧じゃなくていい~一人で頑張ってるお母さんへ

 

待ちに待った赤ちゃんの誕生。喜びもつかの間、数時間おきのおっぱいやおむつ替え、泣き止まない赤ちゃん・・・。妊娠中までは、友達とランチしたり、おしゃべりする時間もたっぷりあった。

でも、赤ちゃんが生まれると、日中は赤ちゃんと二人きりの生活。外にも出られず、人にも頼れず、一人で頑張ってるお母さん。

そんなお母さんに、一番伝えたいことは、「子育ては完璧じゃなくていい」ということです。

育児書や、ネットを見れば、理想の子育てがあちこちに目につきます。でも、一方で、育児書通りにいかない子育てが目の前にあって、できない自分が嫌になったり、辛くなったりする方もたくさんいます。

育児書通りに子どもは育たないもの

子育てする環境は人それぞれ違います。おじいちゃんおばあちゃんと同居していて、なかなか自分のやりたい育児ができない人もいるし、誰も頼れる人が周りにいない状態で、一人で孤軍奮闘しているお母さんもいます。お母さんが病気がちで、そもそも子育てするのが大変だという方もいるでしょう。子どもが病気や障がいをもって生まれたお子さんもいるでしょう。

どんなに理想的な子育て論がそこに書かれてあったとしても、環境が違えば、その通りにできるものではありません。こうしたほうがいいのはわかってるけどできない、という状況に多くの場合いきあたります。

そんな時、あなたが悪いわけではないのです。できなくて当たり前です。私も、長男の子育ての時は、そんな壁に突き当たりました。

母乳育児をしたいと思っていたけど、意に反して、私のおっぱいは五か月で出なくなってしまいました。体重が落ちる長男に、でも、なんとしても母乳を飲ませたかった私。本当につらかった。お腹がすいて泣き止まない息子と、おっぱいが出ない私の体に、毎日イライラしていたあの頃。

ある小児科医に、体重が増えてないのにミルクを足さないのは虐待だと言われ、涙が止まりませんでした。でも、その一言をきっかけに、何が何でも母乳でと、意固地になるのをやめ、生きていてくれればそれでいいと、割り切れるようになったころから、気持ちがとても楽になったのを覚えています。

理想の子育てを追求するのが悪いというわけでもありません。いい子育ての情報を知ってるか知らないかは大きな違いで、子どもを守るために、母親は、ありとあらゆる情報源から、子供が健やかに育つにはどうしたらいいか、心を育てていくにはどうしたらいいか、その時ベストだと思う方法を模索しながら実践しているだけなのです。

いろんなリスクから子どもを守ることは、お母さんの本能といってもいいでしょう。

ただ、知っておいてほしいのは、理想の子育てはあっても、正しい子育てはないということです。どの子育てが正しいかは、その子が大きくなってみないとわからないことです。

どの月齢で子どもが立ったとか、どの月齢でしゃべり始めるとか、この月齢に子どもの標準体重は何グラムだとか、そんなのは本当に個人差が大きいものです。

年少さんぐらいになったら、「かして」「どうぞ」が言えるようにと言われたりしますが、今使って夢中になっているものを、「かして」と言われて、「はいどうぞ」とは、大人のようには言えないのが子供です。

親は、つい、向こうの親御さんの手前、「貸してあげようね」と、言ってしまいますが、それができないからと言って、ダメな子ではない。むしろ、相手の子供さんに、「今使ってるから、ごめんね」って言ってあげたら、ちょっと使ったら意外とすんなり、貸してくれることもあります。

子育ては完璧じゃなくていい

育児がつらくなってしまう原因は、いろいろあります。理想通りにならない子育て、旦那さんの協力がない、周りに頼れる人がいないなど。

その中で、自分で変えられるところはどこだろう?と、考えると、完璧を目指さないことと、人に頼ることだと思います。

理想通りじゃなくたっていいんです。例えば、二時間おきに授乳しなさいと産院で指導されるけど、必ずそうしなければならないことなんてありません。「赤ちゃんが泣いてるけど、まだ二時間たってないから、抱っこであと三十分我慢させよう。」そんな必要は全くありません。

赤ちゃんは、お腹がすいたと泣いて訴えているだけ。おむつが汚れたよと、泣いて訴えているだけ。赤ちゃんの気持ちに寄り添ってあげたら、それでいいんだと思います。眠いけど、うまく寝付けなくって泣くこともあります。「眠いんだね。でも、寝れないんだね。泣いていいんだよ。大丈夫、お母さんここにいるからね。」って、泣いてもいいよと伝えてもいいと思います。

おうちの外で、赤ちゃんを泣かせちゃいけないと、赤ちゃんが泣かないように、あれこれお母さんは頑張ります。赤ちゃんがぐずらないように、いろんなおもちゃを持っていったり、最近はスマホを与えて赤ちゃんが泣かないように音楽やアニメを見させたり、ということも時々見受けられます。

でも、泣くのは悪いことではありません。赤ちゃんは泣くのが仕事といいますよね?

赤ちゃん連れのお母さんに対して、泣いても大丈夫だと、周りが温かい目で見てあげられるような環境と、「ちょっとこの子のことお願い」といえる関係が、そばにあるといいですね。でも、引っ越してきたばかりで、周りにそんな知り合いがいない場合もあります。そんな時、一人で頑張らずに、保健センターでもいい、近くの保育園でもいい、先輩ママでもいい、相談してみてください。「これこれこういうことで辛いんですと。」

助けを求めてこないうちは、困っているかどうか、周りの人にはなかなかわからないものです。わかっていたら、救いの手を差し伸べてくれる人は、意外と周りにいるものです。

そして、ちょっとぐらい、部屋が汚くたっていい。家事も育児も、完璧にできなくたっていい。ごはんがちょっとぐらい手抜きになったっていい。今日一日お風呂入らなくったっていい。でも、産後のお母さんは、自分の体のために、自分だけはしっかり食べてくださいね。具だくさんのスープ、野菜もたくさん。ごはんもしっかり食べて、いいおっぱいを作ってあげてください。赤ちゃんが美味しいおっぱいは、そんなしっかりご飯を食べたママのおっぱいです。

完璧を目指さなくていいから、自分の体を大切に、自分がつらくならないように、手を抜くところは手を抜いて、人に頼れるところは頼りましょう。それで、お母さんの気持ちが楽になるのなら、それでいいのです。自分と子供が一番心地いいと感じるように、お母さんが笑顔で子どもに接することができるように。

 

プレーパークはみんなで子育てする居場所

プレーパークでは、そんなお母さんたちが、赤ちゃんを連れて来て、子育ての不安や、困りごとを先輩ママに聞ける、そんな居場所でもあります。大きい子しか遊びに行けないということもありません。何歳からでも、来てみて大丈夫。ちょっと大きい子の遊ぶ姿を見たら、自分の子の成長する姿を想像できるものです。こんな風に遊ぶのね。こんなことが楽しいのねって。

3/26(日)は、10時から15時まで駒っこランド交流館でプレーパークです。大きなお兄ちゃんお姉ちゃんばかりでなく、小さなお子さん連れでもどうぞお越しくださいね。

指示待ち人間の子供にしてしまうNGワード

近頃、自分で自分のことが決められず、親や先生の指示を待ってからでないと動けない子供が増えています。いわゆる「指示待ち人間の子供」と言われています。

社会に出てからも、部下が上司の指示がないと動かないと、嘆くこともよくあることのようです。

では、この「指示待ち人間」はどうしてそうなったのでしょう?

実は、親や、先生、上司のかかわり方にも原因があるようなのです。

「指示待ち人間」を作るNGワード

日頃、育児をする中で、子供が思い通りに動いてくれないとか、失敗してしまった場面でつい使いがちな言葉が、「指示待ち」の原因を作ってるかもしれません。

・「早くしなさい」

・「~しちゃだめ!」

・「~したらどう?」

・「なんで言われた通りやらないの?」

・「ほら!だから言ったでしょ!」

・「~しなさい」

・「勝手にしないで!」

どうですか?こんな言葉、よく使っていませんか?基本的に、子供がやろうと思ったことを否定すること、失敗したときに怒られる、というような経験の積み重ねによって、「怒られたり、否定されたりされたくない」→「怒られる前に、やっていいか聞いておこう」そういう心の動きになるのも当然のことです。

また、親のほうから、「これで遊んだら?」というように、遊びを決めてしまうことも、自分で決める力を弱めてしまいます。

本来、遊びとは、自発的に子どもが遊びたいと思うことを遊ぶものです。自分で遊びを作っていく中で、こうやったらもっと楽しいかも、こうやったらもっとすごいことができるかも、わくわくしながら想像力を働かせていくものです。

実際、うちの次男は、指示待ちの傾向があります。なぜだろうかと考えたとき、思い当たるのは3つ上の兄の関わりでした。しっかり者のお兄ちゃんで、次男が何か困ったことがあったとき、何かといえば、「お兄ちゃんお願い」と、お兄ちゃんを頼っていました。正義感が強く、曲がったことが嫌だったお兄ちゃんは、良かれと思って、何かと次男のやることに手を出しました。よく言えば手伝ってあげていたのですが、実のところ、次男の自分でやりたい気持ちを奪っていたことにもなってました。ちょっと間違ったことをしようものなら、すぐに「それは違う」「そんなことしちゃダメ」「貸して、やってあげる」。そうやって、何でもやってあげていました。

そして、5歳も過ぎたころから、気づけば、なんでも聞いてくる子になっていました。「お母さん、これで遊んでいい?」「お母さん、トイレいっていい?」「お母さん、これ食べていいの?」

「トイレに行っていい?」なんて、なんでこの子はわざわざそんなこと聞くんだろう?って不思議でした。聞かないで自分で考えられないの?そう思いました。

今思えば、小さいころからやりたいことを止められたり、なんでもやってあげすぎたからだと思い当たるのです。

自分で考えられる子供にする3つのポイント

今、学校でも指示されないと動けない子が増えています。小学校で、答えがわかる質問にはたくさん手を挙げるけど、「どうやったらいいと思う?」というように、答えのない質問や、考えさせる質問にはあまり手が挙がりません。

小さなころから、「あれしなさい」「これしなさい」「早くしなさい」「それはダメ」という言葉をたくさんかけられたことで、自分で考えて動くということに慣れていないのです。そして、学校は学校で、みんなと同じことをしない子は怒られるので、ますます指示待ち傾向が強くなっていきます。

では、どうしたら自分で考えて動けるようになるのでしょう?

それには、「認める」「許す」「どうしたいか聞く」という3つのポイントがあります。

まずは、やったことを「認める」ことです。子どもは、いつだって親に認めてもらいたいと思っています。ある程度大きくなってからは、他人に認められたいと思うものです。何か子供がやり始めたら、その手を止めさせずに、やりたい気持ちを達成させてほしいと思います。とはいっても、親にとって望ましくないこともあるでしょう。そんなときでも、頭ごなしに「だめ!」「やめなさい」とやってることを否定するのではなく、「それをされると困るから、こうしてくれると助かるんだけどな」とか、「お母さんは、今はそれをやられるのは困るんだけど、どうしたらいい?」って、困る理由を説明して、そのうえでどうしたらいいか子供に尋ねてみることです。

次に「許す」こと。失敗したときに、「だから言ったじゃない!」「なんでそんなことするの!」って、頭ごなしに怒鳴るんじゃなく、例えば水をこぼしちゃったときでも、「あ~あ。やっちゃったね。どうすればいい?」って、聞いてみることです。もちろん、命にかかわるようなことは、全力で止めるべきですが、命にかかわること以外は、おおらかに、許してあげてほしいのです。「あ~あ」は魔法の言葉です。「あ~あ。やっちゃった。でも、拭いたらいいよね?」って。失敗にひとつひとつ目くじらを立てるのではなく、失敗したけど、どうしたらいいかを考えさせるくせをつけましょう。

三つめは「どうしたらいいか聞く」です。例えば、「トイレに行きたいけど、行っていい?」って言ったとき、「あなたはどうしたいの?」って聞いてみる。「これで遊んでいい?」って聞かれたら、「どうしたいの?」って聞いてみると、自分でこうしたいって、必ず答えます。そうやって、自分で決めるチャンスをできるだけたくさん作ってください。

まとめ

子供がやりたいことをやりたいようにさせてあげるとか、失敗を許すなんて、日々の生活の中ではなかなか難しいものです。子供がなかなか思い通りにならないとか、失敗してイライラするとか、よくあることです。

親は、子供がうまくいくように、失敗しないようにと望んでしまうところがあります。でも、転ばぬ先の杖をつきすぎて、失敗から学ぶ経験を奪ってしまわないように気を付けてあげなければいけません。できるだけ手を出したい気持ちを抑え、やらせてみることです。

社会人になって指示待ちになってしまう場合は、やはり、きちんとしすぎるできる上司の元にいる部下が指示待ちになる傾向が強いといいます。部下に任せられない。部下がやったことにこれじゃだめだとすぐダメだしする。その繰り返しで、怒られるよりなら、言われたことだけやっていようという心理が働くためだそうです。

「信じて任せる」、「信じてやらせてみる」ということが、大人も子供も必要のようです。

そして、プレーパークでは、こどもの「やりたい」を叶えてあげるための場所です。

 

まあるい抱っこの講座~子どもの体の発達は、赤ちゃんの抱っこから始まっている

先日、辻直美先生のまあるい抱っこのお話を聞いてきました。
赤ちゃんを泣き止ませるための抱っこ法じゃなくって、赤ちゃんが心地いいと感じる抱っこ法。多くの海外製のだっこ紐が、ママが楽なようにと作られています。赤ちゃんはお荷物のように「入れられる」。その結果、赤ちゃんの体がどうなっているか?

あごの小さい子供、虫歯になりやすい子供、転んでも手が出なくて、顔から転ぶ子供、しっかり立てない子供、疲れたと言って長時間立てない子供、横向きに字を書く子供、そんな子供が増えています。そんな子供達も、体の発達が原因だとしたら?赤ちゃんの時の抱っこが原因だとしたら?人生の中で、抱っこされる時間はとても短い。けれども、その抱っこが、とても大事だと言います。

そり返る赤ちゃん

股関節脱臼は、アジア人特有のものだそうで、海外メーカーは赤ちゃんの股関節脱臼のことを考えて開発されていないため、多くの海外製のだっこ紐が、ママが楽なようにというのが優先されて作られています。おんぶひもの中で、頭が後ろにそり返っている赤ちゃん、見たことないですか?おんぶの時、抱っこの時、ミルクの時、いろんな場面であごが上がった状態になってることが多くないですか?そり返った姿勢が普通になっていくと、あごが上がります。すると、口が閉まらない。今、口呼吸の子どもが増えていて、口の中も乾いている、感染症にもかかりやすい、ミルクを飲むにも、あごがうまく使えないため、あごが発達せず、小さいあごの子どもも多いと、歯科医さんが言うそうです。あごが十分発達していないから、歯の生え変わりがうまくいかず、二枚刃になってしまったり、唾液が少ないので、虫歯にもなりやすくなる。そり返ることで、手をしゃぶるハンドリガードの時に、肘が上がって、小指からしゃぶるくせがつき、肩を回転させてスプーンやフォークを使うようになるので、うまく口に入らず、ぽろぽろこぼしやすい。成長して字を書くときに、紙を斜めにおいて書くようになる子もいます。

その後、ハイハイして、座る、立つという動作や姿勢にも影響を与え、しっかり立てない子どもも多いといいます。転んだ時に、手が出ない、骨折したり、頭や顔から転んでしまう、そんな子供も増えています。

ところで、股関節脱臼は、なぜ、アジア人特有なのか?もともと、赤ちゃんの股関節はⅯ字開脚に自然になるのが理想です。もちろん、遺伝的要因もあります。でも、そのほかの要因として、戦後の巻きおむつが原因ともいわれていましたが、股関節脱臼が増えたことで、Ⅿ字開脚の重要性が指導されるようになり、おむつが変わってきたことで、だんだん減ってきていました。ところが、2015年から股関節脱臼が増えてきています。この原因が、海外の育児グッズを使うようになったことに対する無知があげられています。股関節脱臼のことを考えて作られていないので、その中で長時間抱っこされ続けていることによって、股関節脱臼が増えてきているようなのです。また、そり返りによる極端な向き癖も理由に挙げられるようです。

 

まあるく抱っこするということ


「抱っこ」は、「手で包む」と書いて抱っこと読みます。「育む」は、「羽でくくむ(包む)」。赤ちゃんをふんわり包み込む抱っこで、赤ちゃんに心地いいと思ってもらえることが大事なのです。赤ちゃんは「なにこれ、きもちいい」と、気づくのか、魔法のようにピタリと泣き止み、にっこり笑いだします。そして、足の裏はピンクに色づき、血行が良くなります。

泣くから、泣き止ませるために抱っこする、移動するために抱っこするそんな抱っこが多くないですか?お母さんが抱きしめてほしい時って、どんな風に抱きしめてほしいですか?赤ちゃんだって同じです。赤ちゃんを包み込むように大事に抱っこしてほしい、温かい気持ちで抱っこしてほしい。

パパが抱くと泣いちゃうとか、どうやって抱っこしていいかわからないパパは、抱っこすることすら緊張して、躊躇します。どうせママじゃないとダメなんだろう?っていう気持ちが働いちゃうかもしれません。でも、そんな自信のない人に抱っこされたら、赤ちゃんはどう思うでしょう?緊張して、体から話して抱っこする。赤ちゃんの身長の三倍の高さでぶんぶんゆすられる・・・。そう思ったら、怖くないですか?

自身のないパパだって大丈夫です。「自分のこの厚い胸板にど~んとこい!」っていう気持ちで、彼女を抱くように、自分の胸にしっかりつけて、柔らかくまあるく抱っこすると、赤ちゃんも安心します。相手を1人の人として思いやる、「これがいい?これが心地いい?」って、相手がどうすれば心地いいかを思いやる気持ちが大事なのです。

おむつがえも、同じこと。状態をタオルなどで少し高くしてあげて、M字開脚をしっかり守ってあげて、足のうらをあわせて、おへそに持って行ってあげると、赤ちゃんの姿勢をまあるく保ったままおむつ替えができます。

抱っこも、お世話も、全て気持ちは一緒。M字開脚を守って、お尻よりひざが上に上がるように、赤ちゃんがリラックスできるように、まあるく包んであげるそんなイメージをしっかり持ってあげると、赤ちゃんが楽ちんで心地いいのです。

 

皮膚は 「第三の脳」

皮膚は「第三の脳」ともいわれています。赤ちゃんのお世話するとき、抱っこするとき、めんどくさいな~と思ってするのと、温かく包み込むような気持で抱っこするのとでは、触れられた時の安心感が全然違います。これは、パートナーと、背中に手を当てっこしてみたらわかります。お互い、首根っこや、肩甲骨に、「めんどくさいな~」って思って手を当てるのと、パートナーのことを「大好き~!」って思って、ふんわり手を当てるのと。

後者の場合、じわ~っと、心地いい暖かさを感じるのです。それが、皮膚の感覚。肌で感じる感覚は、実は非常に敏感です。

赤ちゃんだけじゃなく、お年寄りになっても、この、肌の感覚はとても大切です。人は、触れてほしいのです。それも、温かい気持ちで。

人は、一日30秒のハグで、ストレスの1/3が軽減されるともいわれています。タッチセラピーというのもありますが、優しく触れることで、脳内のセロトニンが分泌され、安心感を抱きます。

泣き止まないから、仕方なく抱いてゆするのではなく、赤ちゃんが心地よくなる抱っこを心がけてみてください。赤ちゃんだけじゃなく、少し成長した、上のお子さんも、同じことです。ふんわり温かく包み込む抱っこを心がけてみると、心が安定した子になっていきます。